伝説の熊犬・リキから始まった、三代に渡る犬(おとこ)たちの魂の叙事詩『銀牙』シリーズ。その最終章と噂される『~銀牙伝説~レクイエム』が、今、熱い展開を迎えています。
高橋よしひろ先生が描く、犬たちの誇り、友情、そして避けられぬ闘争の物語は、多くのファンの心を掴んで離しません。この記事では、2025年9月9日に発売された最新7巻までの内容を、完全ネタバレで時系列に沿って徹底解説します。
物語の核心に触れるため、未読の方はご注意ください。この記事を読めば、奥羽軍が直面する新たな脅威、そして次々と散っていく仲間たちの運命まで、すべてがわかります。
この記事でわかること
- 『~銀牙伝説~レクイエム』第1話から最新7巻までの全あらすじ
- 主要キャラクターの動向と衝撃の死亡リスト
- 物語の鍵を握る「エゾ魔」や「鳥海山」の謎
- シリーズ最終章に向けた伏線と今後の展開予想
【警告】この記事には重大なネタバレが含まれます
この記事は『~銀牙伝説~レクイエム』の第1巻から最新刊である第7巻までのストーリーの核心(登場人物の死、戦闘の結末など)に触れています。
まだ作品を読んでいない方、ご自身の目で物語の展開を確かめたい方は、この先を読み進めるのをお控えください。まずはコミックシーモアなどで作品を手に取ってから、改めて本記事で物語を振り返ることを強くおすすめします。
『~銀牙伝説~レクイエム』作品概要
『~銀牙伝説~レクイエム』は、高橋よしひろ先生による大人気シリーズ「銀牙」の続編です。2023年より「週刊漫画ゴラク」(日本文芸社)にて連載が開始され、2025年9月現在、単行本は7巻まで刊行されています。
- 作者: 高橋よしひろ
- 掲載誌: 週刊漫画ゴラク
- 出版社: 日本文芸社
- 最新刊: 第7巻 (2025年9月9日発売)
ウィードやオリオンたち奥羽軍が、日本各地で頻発する異常事態に立ち向かう物語。シリーズの集大成ともいえる壮大なスケールで、ファン必見の最終聖戦が描かれます。
【巻別】~銀牙伝説~レクイエムのネタバレあらすじ
それでは、第1巻から最新7巻までの激闘の軌跡を振り返っていきましょう。
第1巻 ネタバレ:静寂の終わりと新たなる戦いの序曲
越後での激戦を終え、奥羽軍の楽園・二子峠には束の間の平和が訪れていました。しかし、記録的な酷暑が日本を襲い、各地で不穏な動きが活発化します。群馬方面から届いた救援要請を受け、総大将ウィードは精鋭を率いて出陣を決意。その出立を、老いた伝説の総大将・銀が静かに見送るシーンは、これから始まる過酷な運命を予感させます。物語は静かに、しかし確実に、新たな戦乱の渦へと動き出すのでした。
第2巻 ネタバレ:二方面作戦始動!群馬と北海道の死闘
物語は二つの舞台で同時に進行します。群馬ではウィード率いる本隊が「ならず者集団」との戦いに突入。狂四郎が吊り橋から落下する絶体絶命の危機に、ウィードは身を挺して救出に向かいますが、敵の卑劣な罠にかかり重傷を負ってしまいます。一方、北海道ではリゲルたちが“殺人ヒグマ”の討伐へ。しかし、そのヒグマはただの獣ではなく、異常な知性を持つ恐るべき敵であることが判明。奥羽軍は二つの戦線で、かつてない苦戦を強いられます。
第3巻~4巻 ネタバレ:深まる謎と戦線の崩壊
ウィードが戦線を離脱した群馬では、ジェロムたちが残された兵力で奮闘。しかし、敵将・正親が繰り出す「喧嘩殺法」の前に、奥羽軍は防戦一方となります。ならず者集団の背後には、さらに巨大な黒幕の存在がちらつき始めます。北海道でもリゲル隊は複数のヒグマとの消耗戦に突入。八甲田の周作や譲二らが奮戦するも、敵の巧妙な戦術に翻弄され、徐々に追い詰められていくのでした。
第5巻~6巻 ネタバレ:慟哭!英雄の死と払われる多大な犠牲
物語は、シリーズ全体でも屈指の悲劇的な展開を迎えます。北海道の戦線で、猛将・譲二が壮絶な戦死を遂げるのです。ヒグマの片目を奪う獅子奮迅の活躍を見せるも、力尽き、仲間の腕の中で息を引き取る姿は涙なくしては見られません。さらに、援軍として駆けつけた朱雀一族も全滅。八甲田の周作も重傷を負い、北海道戦線は壊滅的な打撃を受けます。一方、群馬では獣医の手によってウィードが一命を取り留めますが、奥羽軍が払った犠牲はあまりにも大きいものでした。
第7巻(最新刊)ネタバレ:脅威「エゾ魔」と最終決戦の地「鳥海山」
最新7巻では、物語の核心に迫る二つのキーワードが浮上します。群馬のならず者軍団の真の目的地が「鳥海山」であることが判明し、ウィードたちは急行。すべての元凶がそこに集結しつつあることを突き止めます。そして、崩壊寸前の北海道戦線では、ヒグマたちを操る真の黒幕「エゾ魔」が出現。神出鬼没のその脅威の前に、リゲル隊はなすすべもなく敗走。この絶望的な状況を打開する鍵を握るのは、オリオンの朋友・山彦。彼の決断が、奥羽軍の、そして日本の犬社会の未来を左右することになります。物語は最終聖戦に向けて、加速度的に絶望と希望が交錯する展開へと突入します。
主要キャラクターの紹介と運命
『~銀牙伝説~レクイエム』で中心となるキャラクターたちの現状です。
- ウィード: 奥羽軍の総大将。群馬での戦いで重傷を負うも、復活。現在は最終決戦の地・鳥海山を目指す。
- リゲル: 北海道方面軍のリーダー。知将として部隊を率いるが、「エゾ魔」の前に苦戦を強いられている。
- オリオン: ウィードの息子。まだ本格的な登場は少ないが、物語の鍵を握る存在として今後の活躍が期待される。
- 銀: 伝説の初代総大将。老いにより前線には出ないが、その存在は奥羽軍の精神的支柱であり、物語の象徴。
- 譲二: 奥羽軍の猛将。北海道でヒグマから仲間を守るため、壮絶な戦死を遂げた。(死亡)
- 朱雀一族: 北海道の援軍として駆けつけるも、ヒグマとの戦いで全滅。(死亡)
物語の伏線と重要キーワード
今後の展開を読み解く上で重要なキーワードを解説します。
- エゾ魔: 北海道のヒグマを操る謎の存在。その正体は一切不明だが、神がかった知性と戦闘力を持ち、奥羽軍最大の脅威として立ちはだかります。
- 鳥海山: 群馬のならず者集団が目指す最終目的地。かつて銀牙伝説で重要な舞台となったこの場所で、何が起ころうとしているのか。すべての謎がここに繋がっているようです。
- 山彦の決断: オリオンの親友である紀州犬・山彦。北海道の惨状を前に、彼が下す決断が物語の分岐点となることが示唆されています。
まとめ:最終聖戦は始まったばかり!今こそ物語を追体験しよう
『~銀牙伝説~レクイエム』は、第7巻時点で奥羽軍がかつてないほどの窮地に立たされ、多くの仲間を失うという非常にシリアスな展開となっています。
群馬から目指す最終決戦の地「鳥海山」。北海道で牙を剥く未知の脅威「エゾ魔」。そして、英雄たちの死。すべての点が線で結ばれる時、銀牙シリーズの歴史を揺るがす壮絶なクライマックスが訪れることは間違いありません。
次巻以降、「エゾ魔」の正体や、ウィードとオリオンたちの合流、そして銀の最後の役目など、気になる伏線がどのように回収されるのか、一時も目が離せません。
この記事で物語の壮絶さに触れ、改めて読み返したくなった方、まだこの熱い魂の物語に触れたことがない方は、ぜひコミックシーモアで第1巻から読み始めてみてください。今なら無料で試し読みも可能です!