もし、あの時違う選択をしていたら、世界はどうなっていただろう？――そんな誰もが一度は考える「IF」の世界に真っ向から挑む物語、それが『9-nine-』です。
本作は、並行世界から流入した異能の力“アーティファクト”を巡る学園異能ミステリー。主人公・新海翔と魅力的なヒロインたちが、奇怪な事件の謎を追いながら、やがて世界の真理と残酷な因果に立ち向かっていきます。
この記事では、原作ゲームの第1章から最終章までの物語を時系列で追いながら、壮大なストーリーの核心に迫るネタバレを徹底解説します。物語の結末を知りたい方、アニメ放送前に全体像を掴んでおきたい方は、ぜひ最後までお付き合いください。
この記事のポイント（忙しい人向け）
『9-nine-』の物語は、章ごとに異なるヒロインに焦点を当てながら、一つの大きな謎に収束していきます。
- 舞台設定: 大地震により並行世界と繋がり、異能力をもたらす“アーティファクト”が出現した街。
- 物語の核心: 主人公・新海翔とヒロインたちが、アーティファクトによる事件を解決する中で、並行世界（枝）の存在と、世界を揺るがす陰謀に巻き込まれていく。
- 結末: すべての物語は繋がっており、最終章で驚愕の真実が明かされる。「選択」と「代償」がテーマの感動的なフィナーレを迎える。
この記事を読めば、各章の繋がりや伏線、そして物語全体の流れが手に取るようにわかります。
漫画『9-nine-』の配信状況と購入案内
原作の壮大な物語は、河内和泉先生による美麗な作画でコミカライズされ、電子書籍で手軽に楽しむことができます。
現在、コミックシーモアでは分冊版が配信中です。謎が謎を呼ぶ展開を、ぜひ漫画でも体験してみてください。試し読みもできるので、気になった方は下のリンクからどうぞ！
『9-nine-』の作品概要と世界観
物語の舞台は、学園都市である白巳津川市。ある日、大地震が発生し、町のシンボルである白蛇九十九神社の神器が破損してしまいます。その日を境に、若者たちの間で不思議な能力に目覚める者たちが現れ始めました。
その力の源は、並行世界から流入した“アーティファクト”と呼ばれる装飾品。手にした者に超常的な能力を与える一方で、その力を悪用する者によって、人々が石化される奇怪な事件が続発します。
主人公の新海翔（にいみ かける）は、妹の新海天（にいみ そら）やクラスメイトの九條都（くじょう みやこ）、先輩の香坂春風（こうさか はるか）、そしてミステリアスな後輩・結城希亜（ゆうき のあ）といったヒロインたちと共に、アーティファクトを巡る事件の調査に乗り出します。
【ネタバレ注意】ここから物語の核心に触れます
ここから先は、原作ゲームの第1章から最終章までの重大なネタバレを含みます。物語の結末やキャラクターの運命に関する情報が記載されていますので、未読・未プレイの方はご注意ください。ご自身の判断でお読み進みください。
第一話から最新話までの時系列ネタバレ解説
『9-nine-』は、各章でヒロインが入れ替わりながらも、すべての物語が繋がっています。並行世界（枝）を渡り歩くように、物語は核心へと進んでいくのです。
第1章 ここのつここのかここのいろ（九條都ルート）
物語の始まりは、お嬢様でクラスの委員長・九條都との出会いから。翔は都と共に、街で頻発する“石化事件”の犯人を探し始めます。その中で、二人はアーティファクトの所有者（ユーザー）同士の戦いに巻き込まれていきます。
この章の鍵となるのは、都のアーティファクト「他者の所有権を奪う能力」です。彼女が翔の持ち物に触れたとき、翔の脳裏に断片的なビジョンが浮かび上がります。それは、“別の世界線（枝）で、都が何者かに殺される”という衝撃的な未来でした。
犯人は「魔眼」と呼ばれる強力な石化能力を持つユーザー。翔たちは、この「魔眼」の脅威と、世界が一つではないという事実を突きつけられます。第1章は、これから始まる壮大な物語の序章に過ぎません。
第2章 そらいろそらうたそらのおと（新海天ルート）
第2章のヒロインは、翔の義理の妹・新海天。彼女のアーティファクトは「存在感を操る能力」。この力は非常に強力ですが、代償として彼女の精神を蝕んでいきます。
天を救うため、翔は奔走します。このルートでは、兄妹の深い絆が描かれると同時に、アーティファクトがもたらす「力と代償」というテーマが色濃く現れます。天の能力は、並行世界の存在をより具体的に感じさせるものとなり、翔は“因果を変える”ことの重みを知ることになります。
前章で示唆された「魔眼」の脅威も健在で、仲間との連携が事件解決の鍵となることが明らかになっていきます。
第3章 はるいろはるこいはるのかぜ（香坂春風ルート）
第3章では、明るく誰にでも優しい先輩・香坂春風に焦点が当たります。彼女の抱える過去のトラウマと、アーティファクトを巡る組織的な対立が物語を加速させます。
翔たちが所属する「ヴァルハラ・ソサイエティ」と敵対する、アーティファクトユーザーの組織「リグ・ヴェーダ」。そして、その裏で暗躍する謎の存在「イーリス」や「ゴースト」。事件の背後には、個人の思惑を超えた巨大な陰謀が渦巻いていることが判明します。
誰が敵で、誰が味方なのか。勢力図が明確になる中で、翔たちは事件の黒幕へと一歩ずつ近づいていきます。
第4章 ゆきいろゆきはなゆきのあと（結城希亜ルート）
シリーズの完結編となる第4章。ヒロインは、正義感が強くアーティファクトについて独自に調査を進めていた後輩・結城希亜です。
これまでの章で散りばめられてきたすべての伏線が、この章で一つに収束します。なぜアーティファクトは現れたのか？ 「魔眼」の正体と真の目的とは？ そして、すべての事件を裏で操っていた黒幕の驚くべき実態が明らかになります。
クライマックスで、主人公・翔は自らが秘めていた真の能力に覚醒。彼は、無数に分岐してしまった世界の可能性の中から、たった一つの未来を選び取るという、あまりにも過酷な決断を迫られます。
仲間たちとの絆、守りたかったはずの日常。そのすべてを天秤にかけ、彼が支払う代償とは一体何なのか。物語の結末は、シリーズを通して描かれた「選択」というテーマの集大成であり、あなたの心に忘れられない感動と深い余韻を残すことでしょう。
漫画版と原作ゲームの違いは？
河内和泉先生による漫画版は、原作ゲームの壮大なストーリーを忠実に追いながら、漫画ならではのテンポと演出で再構成されています。
ページ数の都合上、一部の心理描写やサブエピソードは簡潔になっていますが、物語の核となる部分はしっかりと描かれており、初めて『9-nine-』に触れる方にも最適です。
一方で、原作ゲームでは各ヒロインとの関係性をより深く掘り下げたり、選択肢による細かな分岐を楽しんだりできます。漫画を読んで物語の全体像を掴んだ後、原作ゲームをプレイすると、キャラクターへの理解がさらに深まり、二度楽しめること間違いなしです！
まずは漫画から！コミックシーモアで『9-nine-』を読んでみる
『9-nine-』に関するよくある質問（FAQ）
Q1. 2025年に放送予定のアニメはどこから見ればいい？
A. アニメは物語の最初から描かれると予想されます。原作を知らない方も、アニメ第1話から楽しむのがおすすめです。この記事で予習しておくと、より深く物語を味わえるはずです。
Q2. 漫画は何巻まで出ていますか？
A. 2024年現在、コミックシーモアなどで分冊版が順次配信されています。最新の配信状況は販売サイトでご確認ください。
Q3. どの順番で見る（読む）のがおすすめ？
A. 物語は「ここのつ（都）」→「そらいろ（天）」→「はるいろ（春風）」→「ゆきいろ（希亜）」の順番で進みます。この順番で読むことで、伏線や謎が解けていくカタルシスを最大限に楽しめます。
まとめ：選択と代償が織りなす感動の物語をその目に
『9-nine-』は、単なる学園異能バトルではありません。並行世界という壮大なテーマを通して、「もし違う未来があったなら」という普遍的な問いを私たちに投げかけます。
各章で描かれるヒロインたちとの絆、そして最後に主人公が下す決断は、あなたの心を強く揺さぶるでしょう。ネタバレを読んで興味が湧いた方は、ぜひご自身でこの物語を体験してみてください。漫画、ゲーム、そしてこれから始まるアニメ、どの入口からでも『9-nine-』の世界はあなたを温かく迎えてくれます。
まずは手軽に読める漫画版から、この感動的な物語の扉を開いてみませんか？
