【ご注意】この記事は、漫画『ありす、宇宙までも』(売野機子 著)の重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
【最終更新日】2025年9月2日
マンガ大賞2025で大賞に輝いた話題作『ありす、宇宙までも』。幼い頃に両親を亡くした「セミリンガル」の少女・朝日田ありすが、孤高の天才・犬星類と出会い、日本人初の女性コマンダー(船長)を目指す壮大な物語です。
この記事では、第1話から週刊ビッグコミックスピリッツで連載中の最新話(No.31)までのあらすじを、時系列に沿って徹底解説します。物語に散りばめられた伏線やキャラクターの成長も深掘りしていくので、ぜひ最後までご覧ください。
『ありす、宇宙までも』とは?心揺さぶる成長物語
『ありす、宇宙までも』は、売野機子先生が描く、夢と挫折、そして再生の物語です。緻密な取材に基づいたリアルな宇宙開発の描写と、登場人物たちの繊細な心理描写が高い評価を得ています。
作品の基本情報
作者 | 売野機子 |
連載誌 | 週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館) |
コミックス | 現在4巻まで発売中(2025年9月時点) |
主な受賞歴 | マンガ大賞2025 大賞受賞 |
言葉の壁に悩みながらも、宇宙への純粋な憧れを胸に突き進むありすの姿は、私たちに「夢を追うことの尊さ」を教えてくれます。まずは試し読みで、その壮大な物語の幕開けを体感してみてください。
【話数別】ありす、宇宙までも のネタバレあらすじ
物語の冒頭、日本人初の女性コマンダーとして記者会見に臨むありすの姿から、物語は彼女の過去へと遡ります。ここからは、各エピソードのあらすじをネタバレありでご紹介します。
第1話〜:天才・犬星類との出会い
小学6年生の朝日田ありすは、明るい人気者。しかし、幼少期に両親を事故で亡くし、世界中を転々とした影響で、どの言語も中途半端にしか話せない「セミリンガル」という深刻な悩みを抱えていました。授業についていけず、将来を悲観していた彼女の前に現れたのが、孤高の天才少年・犬星類(いぬぼし るい)です。
「おれが君を賢くする」
犬星は、ありすの「宇宙飛行士になって、天国にいる両親に会いに行く」という夢を支えることを決意。二人の運命的な出会いから、宇宙を目指すための壮大な挑戦が始まります。
中学時代:基礎からの学び直しとワークショップ
中学生になったありすは、犬星の指導のもと、小学校の基礎から勉強をやり直します。犬星のロジカルな指導により、ありすの世界は「言葉」と「概念」で彩られ、彼女にしか見えない世界が広がっていきます。この時期、ありすはJAXAの選抜ワークショップに参加。他の優秀な参加者たちに圧倒されながらも、彼女特有の鋭い聴覚や、誰をも惹きつける人間性で、難関を突破していきます。
高校時代:種子島の悲劇と新たな出会い
高校生になり、ありすと犬星は種子島宇宙センターでロケットの打ち上げを見学します。しかし、期待に胸を膨らませる二人の目の前で、ロケットは打ち上げに失敗し爆散。宇宙開発の厳しさと、死の恐怖をまざまざと見せつけられます。この出来事をきっかけに、ありすはワークショップで出会った七嶋虹子(ななしま にじこ)と再会。虹子もありすと同じく言葉の壁に苦しんだ過去があり、彼女をアメリカのスペースキャンプへ推薦します。
スペースキャンプ編:世界と自分を知る
アメリカのスペースキャンプに参加したありすは、世界中から集まった優秀な仲間たちと切磋琢磨します。犬星から課された「日本を知る」という課題を通して、ありすは自身のアイデンティティと向き合うことに。この編では、犬星の複雑な家庭環境や過去のトラウマに繋がる伏線も描かれ、物語にさらなる深みを与えます。
最新話(No.26〜No.31)までの展開
物語は月面探査ミッションのシミュレーションへと進みます。「宇宙食ミッション」や「ペイル・ブルー・ドット」といった、より実践的な訓練が描かれ、チームワークや精神的な強さが試される展開に。そして、2025年9月1日に配信された最新話No.31のタイトルは「生きて還る」。このタイトルが示唆するように、ミッションは最大のクライマックスを迎えているようです。果たしてありすたちは、この過酷なミッションを乗り越え、無事に地球へ帰還できるのでしょうか。手に汗握る展開から目が離せません。
物語の鍵を握る主要キャラクター
『ありす、宇宙までも』の魅力は、個性豊かなキャラクターたちの成長ドラマにあります。
朝日田 ありす(あさひだ ありす)
本作の主人公。セミリンガルというハンデを乗り越え、宇宙飛行士を目指す少女。天性の明るさと共感力、そして類まれな聴覚を持つ。犬星との出会いを通じて、知識だけでなく精神的にも大きく成長していきます。
犬星 類(いぬぼし るい)
ありすを導く天才少年。児童養護施設で育った過去を持ち、冷静沈着で論理的。ありすの夢を叶えることを自身の使命とし、彼女の最高のパートナーとなります。彼の過去に隠された謎も物語の重要な鍵です。
七嶋 虹子(ななしま にじこ)
JAXA職員で、ありすの才能を見出す重要人物。種子島での出会いをきっかけに、ありすのメンター的な存在となり、彼女が世界へ羽ばたくきっかけを与えます。
『ありす、宇宙までも』の重要伏線と考察ポイント
本作には、読み返すたびに新たな発見がある、巧妙な伏線が散りばめられています。
- 「色」の描写の意味:物語序盤、犬星はありすに「色」を言葉で定義させます。これは、ありすが世界を認識し、言語化していく過程の象徴であり、彼女の成長を示す重要なメタファーです。
- 種子島の打ち上げ失敗:単なる挫折エピソードではなく、宇宙開発が常に死と隣り合わせであることを示す重要なシーン。この経験がありすの覚悟をより強固なものにします。
- 犬星の過去:時折挿入される犬星の過去の断片。彼がなぜそこまでしてありすを支えるのか、その動機の根源に関わる謎が、今後の物語で大きな役割を果たすと予想されます。
『ありす、宇宙までも』をお得に読む方法
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よくある質問(FAQ)
アニメ化はしていますか?
2025年9月現在、『ありす、宇宙までも』のアニメ化やドラマ化に関する公式な発表はありません。しかし、マンガ大賞受賞作ということもあり、今後の映像化に大きな期待が寄せられています。
コミックスは何巻まで発売されていますか?
現在、コミックスは4巻まで発売されています。連載は週刊ビッグコミックスピリッツで続いており、最新話はビッコミの公式サイトやアプリで読むことができます。
まとめ:夢を追うすべての人に読んでほしい傑作
『ありす、宇宙までも』は、単なる宇宙漫画ではありません。言葉の壁、才能の差、過去のトラウマといった普遍的な悩みを抱えながらも、ひたむきに夢を追いかける少女の成長を描いた、感動のヒューマンドラマです。
ありすの挑戦は、まだ始まったばかり。彼女が宇宙へとたどり着き、両親に再会できる日は来るのでしょうか。ぜひ、あなた自身の目で、その軌跡を追いかけてみてください。