【全話ネタバレ】『燕は戻ってこない』あらすじまとめ|第1話〜最新話の配信状況と結末解説

燕は戻ってこない 少女/女性漫画
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【ご注意】この記事は、漫画『燕は戻ってこない』の重大なネタバレを含みます。まだ読み進めていない方や、結末を知りたくない方はご注意ください。この記事では、第1話からコミックシーモアで配信中の最新話までの流れを時系列で追い、物語の核心に迫ります。

貧困、不妊、そして代理母出産——。現代社会が抱えるテーマに深く切り込む桐野夏生先生原作の『燕は戻ってこない』。坂井恵理先生によるコミカライズは、登場人物たちの生々しい感情を描き出し、多くの読者の心を揺さぶっています。この記事を読めば、リキがたどる過酷な運命と、物語が問いかける倫理的な問題の全貌がわかります。

『燕は戻ってこない』の作品基本情報

まずは、物語の世界観を理解するための基本情報からご紹介します。

  • 原作:桐野夏生
  • 漫画:坂井恵理
  • 出版社:集英社(ココハナ掲載)
  • コミック配信開始日(コミックシーモア):2024年3月25日

原作は数々の文学賞を受賞した桐野夏生先生の小説。人間の欲望や社会の闇を鋭く描く作風が、本作でも存分に発揮されています。コミカライズを手掛ける坂井恵理先生の繊細かつ力強い筆致が、キャラクターたちの苦悩や葛藤をより一層引き立てています。

物語の衝撃的な展開が気になった方は、ぜひ電子書籍で一気読みしてみてください。

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コミックシーモアでの配信状況は?何話まで読める?

2024年6月現在、『燕は戻ってこない』はコミックシーモアで第9話まで配信中です。

物語はまさに佳境へと差し掛かっています。最新話の配信状況は、公式サイトでチェックすることをおすすめします。

  • コミックシーモアの商品ID:289369

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【全話ネタバレ】第1話から最新話までのあらすじ

ここからは、各話のあらすじを時系列で詳しく解説していきます。リキの運命がどのように動き出すのか、その軌跡をたどりましょう。

第1話:貧困と代理母という選択肢

主人公の大石理紀(リキ)は、29歳の非正規病院職員。東京でのギリギリの生活に疲れ果てていました。そんな彼女に、同僚のテルが「卵子提供」という高額な報酬が得られる話を持ちかけます。お金に困っていたリキはクリニックを訪れますが、そこで提示されたのはさらに踏み込んだ「代理母(サロゲート)出産」という選択肢でした。倫理的に日本では認められていないその提案に、リキの心は大きく揺れ動きます。

第2話:抗えない報酬と現実の重圧

クリニックのエージェント・青沼から提示されたのは、生活のすべてを保障するという破格の条件でした。故郷にも帰れず、未来の見えない現状。経済的なプレッシャーが、リキの背中を危険な道へと押していきます。大金を手に入れれば、この惨めな生活から抜け出せるかもしれない…。その思いが、彼女の倫理観を少しずつ麻痺させていくのです。

第3話:依頼主・草桶夫妻との対面

リキは代理母出産を依頼する草桶基(もとい)悠子(ゆうこ)夫妻と対面します。元バレエダンサーである基は、自らの優れた遺伝子を残すことに異常な執着を見せ、代理母出産に積極的。一方、妻の悠子は流産の経験から心に深い傷を負っており、不安げな表情を浮かべていました。夫妻の間に流れる不穏な空気は、この契約の裏に隠された闇を予感させます。

第44話:魂を売る契約

提示された報酬は1000万円。リキはその大金と引き換えに、自分の体を「子どもを産むための器」として提供する契約を結びます。契約書に書かれた冷たい条項の数々は、彼女が人間としてではなく、まるで「モノ」のように扱われている現実を突きつけます。しかし、貧困から逃れるため、リキは決断を下すしかありませんでした。

第5話:基の歪んだ欲望

物語が進むにつれ、基の異常なまでの執着の理由が明らかになります。それは、母方の莫大な遺産を相続するため、そして自らの血統を後世に残すためという、優生思想にも似た歪んだ欲望でした。妻の悠子でさえ、その計画のための駒に過ぎないのかもしれない。リキは、自分が足を踏み入れた世界の恐ろしさを改めて実感します。

第6話:孤独を埋めるための過ち

代理母としての準備が進む中、リキの心は孤独とストレスに蝕まれていきます。そんな時、彼女は女風セラピストのダイキと出会い、一時的な安らぎを求めます。「誰かに大切にされたい」という純粋な願いが、彼女を契約とは別の道へと誘い始めます。

第7話:裏切りと復讐の始まり

人工授精は失敗に終わります。その事実に対し、基が見せた無神経な態度にリキの怒りは頂点に達しました。自分をモノとしてしか見ない基への復讐心から、彼女は契約で固く禁じられていたはずの行動に出ます。それは、過去に関係のあった男性と体を重ねるという、危険な裏切り行為でした。

第8話:故郷での再会が運命を変える

心を落ち着けるため故郷に帰ったリキは、かつての不倫相手・日高と再会します。孤独な心と契約への反発が入り混じった感情のまま、リキは日高と関係を持ってしまいます。この故郷での一夜が、後に草桶家の計画を根底から揺るがす、決定的な引き金となるのです。

第9話:誰の子か分からない妊娠

東京に戻ったリキの体に変化が訪れます。妊娠の発覚。しかし、そのお腹の子が、契約相手である基の子なのか、それとも日高の子なのか、リキ自身にも分かりません。さらに、お腹の子は双子であることも判明。事態は誰も予測できなかった方向へと暴走を始め、リキと草桶夫妻の関係は、新たな交渉と駆け引きのステージへと突入します。

衝撃の結末は?物語が迎える最後の選択

配信中のコミカライズでは、妊娠が発覚し、物語が大きく動き出したところで緊張感が高まっています。

原作小説の結末では、リキは帝王切開で男女の双子を出産します。しかし、そこで物語は終わりません。生まれた二人の赤ちゃんの運命は、リキと草桶夫妻の間で分かたれることに…。お金、遺伝子、そして母性。すべてが複雑に絡み合った末に彼女たちが下す選択は、読者の心に「本当の幸せとは何か」という重い問いを投げかけます。

この衝撃的な結末が、コミカライズでどのように描かれるのか。ぜひご自身の目で確かめてみてください。

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『燕は戻ってこない』の主要登場人物

複雑な人間関係がこの物語の魅力です。主要な登場人物の関係性を整理しておきましょう。

  • 大石理紀(リキ):主人公。29歳。非正規雇用で働く。貧困から代理母になることを決意する。
  • 草桶基(もとい):代理母の依頼主。元エリートバレエダンサー。自らの遺伝子を残すことに強い執着を持つ。
  • 草桶悠子(ゆうこ):基の妻。不妊治療と流産を経験し、心に傷を負っている。夫の計画に不安を感じている。
  • テル:リキの同僚。リキに卵子提供の話を持ちかける。
  • ダイキ:女風セラピスト。孤独なリキの心の隙間を埋める存在。
  • 日高:リキの元不倫相手。リキの帰省中に再会し、関係を持つ。

よくある質問(FAQ)

コミックは何話まで配信されていますか?

2024年6月現在、コミックシーモアでは第9話まで配信されています。最新の配信状況は販売ページをご確認ください。(コミックシーモア商品ID:289369)

結末はどうなりますか?

原作小説では、リキが双子を出産し、その後の養育を巡って草桶夫妻とリキがそれぞれ別の道を歩むという結末が描かれています。コミカライズ版がどのようなラストを迎えるのか、今後の展開から目が離せません。

原作の小説と漫画で違いはありますか?

漫画版は原作小説をベースにしたコミカライズですが、坂井恵理先生の解釈によるキャラクターの表情や心理描写など、漫画ならではの魅力が加わっています。物語の大筋は原作に沿って進んでいますが、ぜひ両方を読み比べてみることをおすすめします。

まとめ:現代社会の闇を描く衝撃作を読もう

『燕は戻ってこない』は、単なる代理母をテーマにした物語ではありません。「貧困と選択の自由」「女性の身体の自己決定権」「家族とは何か」といった、現代社会が抱える普遍的な問題を私たちに突きつけます。

ネタバレを読んで少しでも気になった方は、ぜひコミックを手に取ってみてください。リキの選択、そして彼女を待ち受ける運命の結末は、きっとあなたの心に深く刻まれるはずです。

この衝撃的な物語のすべてを、あなた自身の目で見届けてみませんか?

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