※注意：この記事は、結城真一郎先生の小説『#真相をお話しします』の結末までを含む完全なネタバレ記事です。未読の方は、物語の衝撃を最大限に楽しむためにも、先に作品を読むことを強くおすすめします。
「この結末、絶対に予想できない…！」とSNSで話題沸騰、2025年には待望の実写映画化も決定したミステリー短編集『#真相をお話しします』。
あなたも「結末が気になって仕方ない」「映画を観る前に原作のネタバレを知っておきたい」と思っていませんか？
この記事では、そんなあなたのために、原作小説に収録されている全5話のあらすじから衝撃の結末、そして巧みに張り巡らされた伏線の回収まで、徹底的に解説します。
この記事の要約（TL;DR） — 30秒でわかる結末
『#真相をお話しします』は、日常に潜む小さな違和感が、最後に衝撃的な真実へと繋がる5つの物語で構成された短編集です。どの話も「まさか！」と声が出るどんでん返しが特徴で、読後には背筋が凍るような感覚を味わえます。もりとおる先生によるコミカライズは全3巻で完結しており、2025年4月25日には実写映画も公開されます。物語の核心に触れる前に、まずはこの世界観を味わってみませんか？
作品概要（原作・コミカライズ・映画化の状況）
まずは『#真相をお話しします』がどのようなメディアで展開されているのか、最新情報を整理しておきましょう。
原作（短編集）構成
結城真一郎先生による原作小説は、以下の5つの短編が収録されています。
- 第1話「惨者面談」
- 第2話「ヤリモク」
- 第3話「パンドラ」
- 第4話「三角奸計」
- 第5話「#拡散希望」
どの物語も独立しており、どこから読んでも楽しめますが、現代社会の闇や人間の深層心理を巧みに描いている点で共通しています。
コミカライズ（もりとおる作）／全3巻完結
原作の不気味な空気感と衝撃の展開は、もりとおる先生によって見事に漫画化されています。コミカライズは全3巻で完結済み。活字が苦手な方や、ビジュアルで物語の恐怖を体感したい方には、コミカライズ版がおすすめです。
実写映画（2025年4月25日公開）
2025年4月25日には、大森元貴さん、菊池風磨さんら豪華キャストによる実写映画が公開されます。原作の5つの物語を再構成し、1つの大きな物語として描かれるため、原作ファンも新たな驚きを体験できること間違いなしです。Blu-ray＆DVDの発売は2025年10月15日に予定されています。
第1話「惨者面談」 ネタバレ
家庭教師の営業としてある家庭を訪れた大学生・片桐。しかし、その家で彼が目にしたのは、どこか噛み合わない母親の言動と、何かを必死に訴えかけるような子どもの瞳でした。出される問題の答えがすべて「110」になるなど、不可解な状況が続きます。
【結末の真相】
この物語の真相は、私たちが当たり前だと思っている「家族」という関係性が根底から覆されるものです。一見、ごく普通の家庭に見えたその場所で起きていたこととは…？訪問者である片桐が最後に気づく、家族の役割が歪んだ衝撃の事実。そのどんでん返しは、日常に潜む恐怖を鮮烈に描き出しています。
第2話「ヤリモク」 ネタバレ
既婚者でありながら、マッチングアプリで出会った女性と遊び歩く美容師のケント。彼はある日、出会った女性・マナの部屋で奇妙な違和感を覚えます。まるで全てが仕組まれているかのような状況。時を同じくして、彼は自分の娘の行動にも不審を抱き始めていました。
【結末の真相】
この物語は、単なる不倫や美人局の話では終わりません。ケントが「ヤリモク」で女性に近づいていたつもりが、実は彼自身が巨大な罠の中心にいたことが明らかになります。点と点が繋がり、最後に明らかになる真相は、父と娘の関係性、そして人間の欲望が引き起こす悲劇をえぐり出しており、読者は愕然とすることでしょう。
第3話「パンドラ」 ネタバレ
不妊治療の末に子どもを授かった主人公・翼。彼は過去に匿名で精子提供を行った経験がありました。十数年後、彼の前に「あなたの娘かもしれない」と名乗る女性・翔子が現れます。彼女の存在は、翼が築き上げてきた幸せな家庭に、静かに、しかし確実に亀裂を入れていきます。
【結末の真相】
血液型という科学的な事実が、家族の絆を揺るがします。真相を確かめることは、パンドラの箱を開けることと同じ。翼が下した最後の決断は、真実を知ることの恐ろしさと、知らないまま生きることの残酷さを突きつけます。すっきりとした解決ではなく、後味の悪い、それでいてリアルな恐怖が読者の心に残ります。
第4話「三角奸計」 ネタバレ
舞台は現代ならではのリモート飲み会。婚約者がいるにもかかわらず、別の女性に惹かれる主人公。彼はリモート画面越しの男女の駆け引きの中で、巧妙に仕掛けられた罠にはまっていきます。画面共有、背景画像、些細な発言…そのすべてが、彼を追い詰める伏線となっていきます。
【結末の真相】
誰が被害者で、誰が加害者なのか。物語が進むにつれて、その境界線は曖昧になっていきます。リモートという限定された空間で行われる心理戦の末に、登場人物たちの立場は劇的に逆転します。SNS時代の人間関係の脆さと、見えているものが真実とは限らないという恐怖を描いた、まさに現代的なミステリーです。
第5話「#拡散希望」 ネタバレ（最終話）
日本推理作家協会賞を受賞した、本短編集の表題作ともいえる傑作です。離島で育った子どもたちの日常を配信する人気チャンネル「ふるはうす★デイズ」。しかし、そのきらびやかな映像の裏では、子どもたちのプライバシーが搾取され、大人たちの都合で物語が作られていました。ある日、撮影中に起きた「事故」をきっかけに、彼らの運命は大きく狂い始めます。
【結末の真相】
この物語の本当の恐ろしさは、事件の真相そのものだけではありません。成長した元メンバーたちが、大人になった今、再生数や「いいね」のために消費された過去への復讐を計画します。彼らが仕掛ける最後の「配信」は、視聴者である私たち自身にも鋭い問いを投げかけます。一体、誰が彼らを追い詰めたのか？その結末は、息をのむほど衝撃的でありながら、どこか切ない余韻を残すでしょう。この鳥肌モノのラストは、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
映画版（2025年実写）との違い・どの話が反映されているか
2025年4月25日公開の実写映画は、原作の5つの短編をただ映像化するだけではありません。それぞれの物語の登場人物や出来事を巧みに絡み合わせ、1つの全く新しいミステリーとして再構成されています。
映画オリジナルの設定や、短編同士の意外な繋がりが描かれるため、原作を読んだ方でも新鮮な驚きを持って楽しむことができます。「あの話の伏線が、映画ではこう繋がるのか！」という発見は、映画ならではの醍醐味となるでしょう。原作を読んでから映画を観ることで、答え合わせをするような楽しみ方もおすすめです。
よくある質問（FAQ）
Q1：映画は原作と同じ結末ですか？
A：いいえ、異なります。映画は原作短編を再構成したオリジナル要素の強い脚本になっています。物語の核となる「どんでん返し」の精神は共通していますが、登場人物の相関関係や事件の繋がり方は映画独自のものとなっており、原作とは違った結末が用意されています。
Q2：コミック（漫画）は何巻まで出ていますか？
A：もりとおる先生によるコミカライズ版は、全3巻で完結しています。原作の雰囲気を忠実に再現しつつ、ビジュアルならではの恐怖表現が加わっており、一気読みするのに最適です。
まとめ：あなたの日常が、次の瞬間覆される
『#真相をお話しします』は、ただのミステリー小説ではありません。私たちの日常に潜む小さな違和感、人間関係の歪み、現代社会の闇をえぐり出し、「当たり前」を根底から揺さぶる力を持った作品です。
この記事で結末を知ったあなたも、ぜひ原作を手に取ってみてください。巧みに仕掛けられた伏線や、登場人物の細やかな心理描写をたどることで、結末の衝撃はさらに何倍にもなるはずです。
活字でじっくり恐怖を味わうもよし、コミカライズで視覚的なショックを体験するもよし。そして、2025年には映画館で全く新しい「真相」を目撃する。様々な楽しみ方ができる『#真相をお話しします』の世界に、あなたも足を踏み入れてみませんか？
