【どろろ ネタバレ】結末は原作とアニメで違う?百鬼丸の旅の終着点を徹底解説!

【どろろ ネタバレ】結末は原作とアニメで違う?百鬼丸の旅の終着点を徹底解説! 少年/青年漫画
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「自分の体を取り戻すため、鬼神と戦う」という壮絶な設定で、半世紀以上も読者や視聴者の心を掴んで離さない手塚治虫の名作『どろろ』。2019年にリメイクされたアニメも大きな話題となり、世代を超えて愛され続けています。

「物語の結末はどうなるの?」「百鬼丸は体を取り戻せるの?」「原作とアニメで話が違うって本当?」

そんなあなたの疑問に答えるべく、この記事では『どろろ』の物語の核心に迫るネタバレを徹底解説します。原作漫画、2019年アニメ版、そして現在連載中のリメイク漫画『どろろと百鬼丸伝』にも触れながら、その魅力を紐解いていきましょう。

※この記事は物語の核心に触れるネタバレを含みます。未読・未視聴の方はご注意ください。

『どろろ』とは?物語のあらすじ

物語の舞台は、戦乱の続く室町時代。武将・醍醐景光(だいご かげみつ)は、天下を取るという野望のため、生まれてくる我が子を12体の鬼神への生贄として捧げる契約を交わします。

その結果、赤子は目や耳、手足など、体の様々な部位を奪われた姿で誕生。不吉な子として川に流されてしまいますが、医師の寿光に拾われ、「百鬼丸(ひゃっきまる)」と名付けられます。

寿光から義手や義足、そして生きる術を与えられた百鬼丸は、成長の過程で「鬼神を一体倒すごとに、奪われた体の一部が戻る」ことを知ります。

自身の全てを取り戻すため、百鬼丸は終わりの見えない旅へ。その道中で、自称「天下の大泥棒」の子供・どろろと出会い、二人の運命は大きく動き出すのです。

これは、呪われた運命に抗い、人間性を取り戻していく百鬼丸と、彼を支えるどろろの、絆と戦いの物語です。

物語を彩る主要キャラクター

『どろろ』の魅力は、過酷な運命に翻弄されながらも強く生きるキャラクターたちにあります。ここでは、物語の中心となる4人を紹介します。

百鬼丸(ひゃっきまる)

本作の主人公。鬼神に体を奪われ、痛みも温かさも感じることができません。口も利けず、目も見えない状態で旅を始めますが、鬼神を倒してパーツを取り戻すたびに、人間としての感覚と苦悩を知っていきます。どろろとの出会いを通じて、徐々に心を開いていく姿は必見です。

どろろ

もう一人の主人公であり、物語の語り部的な存在。年齢に似合わないたくましさと機転で、百鬼丸の旅を幾度となく助けます。その明るさの裏には、戦争で親を亡くした悲しい過去が隠されています。実は性別にも大きな秘密があり、物語の重要な鍵を握るキャラクターです。

醍醐景光(だいご かげみつ)

百鬼丸の実の父親であり、最大の敵。領地の繁栄と引き換えに、我が子を鬼神に売り渡した非情な武将です。百鬼丸の存在が国の平和を脅かすと考え、実の子に刃を向けます。彼の信じる「正義」が、物語に深い問いを投げかけます。

多宝丸(たほうまる)

景光の第二子で、百鬼丸の弟。何不自由なく育てられ、民を想う心優しい若君です。しかし、兄・百鬼丸の存在を知ったことで、国の安寧と家族の絆との間で引き裂かれるという悲劇的な運命を辿ります。

【ネタバレ】物語の核心!百鬼丸が体を取り戻す旅路

百鬼丸の旅は、まさに「人間になる」ための試練の連続です。

鬼神を倒し、最初に「皮膚」を取り戻したとき、彼は初めて「痛み」を知ります。義足から伝わる地面の冷たさ、風の冷たさに苦しむのです。次に「声帯」を取り戻し、初めて発した言葉は苦痛の叫びでした。

感覚を取り戻すたびに、この世界の美しさだけでなく、醜さや痛みも知ることになる百鬼丸。彼の葛藤は、見ているこちらの胸を強く打ちます。

ちなみに、奪われた体の数は、原作漫画では「48箇所」2019年のアニメ版では「12箇所」と設定が異なります。この変更により、アニメ版はよりテンポ良く、キャラクターの心情を深く掘り下げる構成になっています。

【ネタバレ】衝撃の結末!原作漫画と2019年アニメ版の違い

百鬼丸とどろろの旅は、一体どのような結末を迎えるのでしょうか。実は、手塚治虫による原作漫画と、2019年のアニメ版では、その終着点が大きく異なります。

原作漫画の結末

原作の結末は、非常にビターで余韻を残すものです。百鬼丸は、父・景光との対決の後、全ての体を取り戻すことなく旅を続けることを選びます。鬼神を全て倒すことが、必ずしも人としての幸せに繋がらないと悟ったかのように。そして、どろろとは再会を約束して一旦別れます。未来に希望を残しつつも、二人の旅路はまだ続くことを示唆する、味わい深いエンディングです。

2019年アニメ版の結末

一方、アニメ版では物語に一つの区切りがつけられます。醍醐家との対決に完全な決着がつき、百鬼丸は人間としての生き方を見出します。そして、どろろとの関係性にも、原作とは異なる希望に満ちた未来を予感させる美しい結末が用意されています。どちらが良い悪いではなく、それぞれが独立した素晴らしい作品として完成しているのです。

手塚治虫が描いた、少し切なくも奥深い原作の結末。ぜひ、ご自身の目で確かめてみてください。

新たな『どろろ』の世界!リメイク版『どろろと百鬼丸伝』の魅力

「どろろの物語はこれだけじゃないの?」と思ったあなたに朗報です。2025年現在、リメイク漫画『どろろと百鬼丸伝』が連載中です!

手塚治虫の原作をリスペクトしつつ、現代的な解釈と美麗で迫力満点の作画で、新たな『どろろ』の世界が描かれています。物語の骨格はそのままに、キャラクターの心理描写がより深く掘り下げられ、オリジナルの展開も加わっています。

原作やアニメを観た方でも、新鮮な驚きと感動を味わえること間違いなし。百鬼丸の戦いやどろろの健気さが、よりダイナミックに表現されています。まさに「現代のどろろ」と呼ぶにふさわしい傑作です。

『どろろ』のネタバレをもっと知りたいあなたへ

今回は、『どろろ』のネタバレを交えながら、その壮大な物語と魅力を解説しました。

鬼神に体を奪われた百鬼丸が、どろろと共に人間性を取り戻していく旅は、読む人の心を強く揺さぶります。絶望的な状況から立ち上がる人間の強さ、人と人との絆の尊さが、この物語には詰まっています。

この記事でご紹介できたのは、その魅力のほんの一部にすぎません。百鬼丸が一つ一つの体を取り戻す瞬間の感動、どろろとの軽妙なやり取り、そして胸を締め付けるような悲しいエピソードの数々…。

ぜひ、コミックでその全てを体験してください。電子書籍サイト「コミックシーモア」なら、手塚治虫の不朽の名作『どろろ』も、最新のリメイク版『どろろと百鬼丸伝』も、今すぐスマホやPCで読むことができます。

物語の結末を知った上で読み返すと、新たな発見がきっとあるはずです。