昭和初期、まだ見ぬ相手との写真結婚から始まる、あまりにも尊い夫婦の物語『波うららかに、めおと日和』。
帝国海軍に勤める夫・瀧昌(たかまさ)と、その帰りを待つ妻・なつ美。ぎこちない二人が少しずつ距離を縮めていく日常は、読者の心を温かく包み込みます。しかし、その背後には静かに戦争の影が忍び寄るのでした。
この記事では、原作漫画『波うららかに、めおと日和』の最新話を含む全話ネタバレあらすじから、単行本の発売情報、そしてドラマ版最終回との違いまで、徹底的に解説します。
「結末が気になる」「ドラマと原作の違いを知りたい」という方は、ぜひ本記事をチェックしてみてください。
『波うららかに、めおと日和』最新話・最新刊の配信状況
まずはじめに、原作漫画の最新の連載・刊行状況をまとめました。
- 原作の最新話:第64話「スパイ」(2025年8月上旬時点)
- 連載ペース:隔週金曜日に最新話が更新されます。
- 最新刊(単行本):第8巻が2025年5月14日に発売済みです。
- 次巻の発売予定:第9巻は2025年9月10日に発売が予定されています。
最新話は、講談社の公式漫画アプリ「マガポケ」で読むことができます。気になる方はぜひチェックしてみてください。
【ネタバレ】原作『波うららかに、めおと日和』の全話あらすじ
ここからは、原作漫画の第1話から最新話までのあらすじを、物語の展開に沿ってネタバレ解説していきます。
出会いと写真婚(1話~5話)
名家の令嬢・なつ美は、帝国海軍の将校・江端瀧昌と写真一枚だけで結婚を決めます。新居での生活が始まりますが、夫の瀧昌は軍務で不在がち。緊張のあまり、初夜は手をつなぐだけで終わってしまうなど、二人の関係はまだ他人行儀そのものです。肩書だけの夫婦が、本当の「めおと」になるための第一歩を踏み出します。
距離感の変化と芽生える信頼(6話~15話)
なつ美が瀧昌の職場に面会に行き、夫に女性の影がないことを知って少し安心します。瀧昌の友人・深見との交流をきっかけに、互いを名前で呼ぶようになり、夫婦としての自覚が芽生え始めます。料理や掃除といった日々の暮らしのやり取りの中で、失敗と発見を繰り返しながら、二人の間の笑顔は確実に増えていきました。
日常が育む愛情(16話~30話)
お散歩デートで互いの価値観を知り、年末には一緒に大晦日を過ごす約束をするなど、ささやかな日常の積み重ねが未来への希望に変わっていきます。軍務で瀧昌の不在が続くとなつ美は不安に駆られますが、手紙のやり取りで想いを確認し合う日々。「待つ」という行為そのものが、なつ美の愛情表現となっていきました。
覚悟と深まる絆(31話~45話)
大掃除などの共同作業を通して、二人の心はさらに近づきます。自然なスキンシップも増え、初夜の緊張は遠い昔のことのように。瀧昌の仕事仲間との交流も増え、夫婦としての社会的な立場を意識するようになります。離れていても同じ星空を見上げる瀧昌となつ美。「帰る場所」としての互いの存在が、かけがえのないものになっていきます。
忍び寄る時代の影(46話~60話)
世の中は次第にきな臭くなり、事故の噂や不穏な空気が二人の心にも影を落とします。それでもなつ美は、家を守り、夫の帰りを信じて日々を律します。そして訪れる、束の間の再会。離別の緊張と再会の安堵が、二人の絆をより一層強く結びつけました。瀧昌が参加する厳しい訓練の様子も描かれ、個人の幸せと国家の要請が交差し始めます。
最新話までの展開(61話~64話)
友人からの結婚祝い、日常に潜むスパイへの嫌悪感、そして何気ない瞬間の笑顔。瀧昌が家に帰るたびに繰り返される「ただいま」「おかえり」のやり取りが、二人の関係性の尊さを際立たせます。しかし、社会の緊張は高まる一方で、互いを疑い、監視するような時代の空気が、夫婦のすぐそばまで迫っていました。愛情が深まるほどに、時代の影もまた濃くなっていくのです。
主要キャラクターと関係性
物語を彩る魅力的な登場人物たちを簡単にご紹介します。
- 江端 なつ美(えばた なつみ)
本作のヒロイン。裕福な家庭で育った令嬢で、写真結婚で瀧昌の妻となります。最初は世間知らずな面もありましたが、瀧昌を支える中で芯の強い女性へと成長していきます。 - 江端 瀧昌(えばた たかまさ)
なつ美の夫。帝国海軍に所属するエリート将校。口数は少ないですが、誠実で心優しい人物です。なつ美と過ごす穏やかな日常を何よりも大切にしています。 - 深見 龍之介(ふかみ りゅうのすけ)
瀧昌の親友であり、同僚。社交的で面倒見が良く、ぎこちない二人の関係を温かく見守るキーパーソンです。 - 芙美子(ふみこ)
なつ美の友人。深見との間にも特別な感情が芽生え始めており、こちらの恋の行方も見どころの一つです。
原作コミックスは何巻まで?巻と話の対応
『波うららかに、めおと日和』の単行本は、2025年8月時点で第8巻まで発売中です。
- 1巻:第1話 ~ 第5話
- 2巻:第6話 ~ 第12話
- 3巻:第13話 ~ 第19話
- 4巻:第20話 ~ 第26話
- 5巻:第27話 ~ 第33話
- 6巻:第34話 ~ 第41話
- 7巻:第42話 ~ 第49話
- 8巻:第50話 ~ 第57話
物語はまだ完結しておらず、盧溝橋事件(昭和12年)以降の時代の緊張感が、今後の展開にどう影響していくのか目が離せません。
ドラマ版との違いをネタバレ解説!最終回はどうなった?
2025年6月に最終回を迎えたドラマ版は、多くの視聴者に感動を与えました。
ドラマ版の最終回では、瀧昌が嵐の中の危険な任務から無事に帰還し、なつ美と再会を果たすハッピーエンドで幕を閉じました。これは、原作の展開をドラマ用に再構成したオリジナルの結末です。
一方、原作漫画は連載が続いており、まだ完結していません。物語は、歴史の大きなうねりへと向かっており、夫婦の日常に少しずつ戦争の影が色濃く落ちていく様子が描かれています。
ドラマで描かれた幸せな結末のその先、二人がどのような未来を歩むのかは、原作でしか見届けることができません。
よくある質問(FAQ)
Q. 原作漫画は完結していますか?
A. いいえ、完結していません。2025年8月現在、講談社の漫画アプリ「マガポケ」にて連載中です。
Q. 最新話はいつ更新されますか?
A. 原則として、隔週金曜日に最新話が更新されます。
Q. 戦争の要素はどれくらいありますか?
A. 物語が進むにつれて、戦時下の社会情勢や軍務の厳しさといった要素が色濃く描かれるようになります。ただし、物語の主軸はあくまでもなつ美と瀧昌の夫婦関係であり、過酷な時代の中でお互いを想い合う姿が丁寧に描かれています。
まとめ:時代の波に翻弄される夫婦の愛おしい物語
『波うららかに、めおと日和』は、ただの恋愛漫画ではありません。
写真一枚から始まった関係が、日々のささやかな出来事を通じてかけがえのない愛情に変わっていく過程。そして、穏やかな日常が時代の大きな波に飲み込まれていく切なさ。その全てが繊細な筆致で描かれた、心に深く残る名作です。
ドラマ版で二人のファンになった方も、原作で描かれる「その先」の物語をぜひ追いかけてみてください。ぎこちなくも愛おしい夫婦の日々は、きっとあなたの心を温かくしてくれるはずです。