【完全ネタバレ】タコピーの原罪｜第1話〜最終話のあらすじと結末を時系列で解説

【ネタバレ注意】
この記事は、タイザン5先生による衝撃作『タコピーの原罪』の第1話から最終話（第16話）までの全話ネタバレを含みます。物語の結末、重要な伏線、登場人物たちの運命に深く言及しているため、未読の方はご注意ください。2025年に待望のアニメ化もされ、今再び注目を集める本作。その壮絶な物語の全貌を、時系列に沿って徹底解説します。

『タコピーの原罪』とは？作品の基本情報

『タコピーの原罪』は、漫画家タイザン5先生による作品です。2021年12月から2022年3月まで「少年ジャンプ＋」で連載され、その緻密なストーリーと心を抉るような展開で社会現象を巻き起こしました。全16話（単行本は上下巻）という短い連載ながら、読者に強烈なインパクトを残した傑作です。

• 作者：タイザン5
• 連載媒体：少年ジャンプ＋
• 連載期間：2021年12月10日～2022年3月25日
• 話数：全16話
• 単行本：全2巻（上・下）
• アニメ化：2025年より配信中

小学生の少女たちが抱える闇と、純粋無垢な宇宙人が織りなす物語は、現代社会が抱える問題を鋭くえぐり出しています。その衝撃的な内容は、今なお多くの読者の心に深く刻み込まれています。

【全16話】タコピーの原罪 ネタバレあらすじを時系列で解説

ここからは、物語の核心に触れる全話のあらすじを時系列に沿ってご紹介します。タコピーの純粋な善意が、いかにして「原罪」へと変わっていくのか、その軌跡を追いましょう。

第1話：ハッピー星人、地球に現る

物語は、ハッピーを広めるために地球へやってきたタコ型のハッピー星人「タコピー」が、笑わない少女・久世しずかと出会うところから始まります。しずかは学校で壮絶ないじめに遭い、家庭環境にも問題を抱えていました。タコピーは彼女を笑顔にするため、不思議な「ハッピー道具」を使って助けようとしますが、その純粋さが悲劇の始まりとなります。

第2話：届かない善意

タコピーはしずかを助けようと奮闘しますが、地球の複雑な人間関係を理解できません。彼の行動は裏目に出てしまい、いじめの主犯格である雲母坂（きららざか）まりなとの関係をさらに悪化させてしまいます。しずかにとって唯一の心の拠り所は、飼い犬のチャッピーだけでした。

第3話：いじめの裏側にあるもの

まりなによるしずかへのいじめはエスカレートしていきます。しかし、物語はまりなもまた、家庭内で親からの愛情を受けられずに苦しんでいることを示唆します。タコピーのハッピー道具は、根本的な問題を解決するにはあまりにも無力でした。

第4話：ハッピー道具の危険な力

タコピーは、状況を好転させようと様々なハッピー道具を試します。しかし、彼の介入は少女たちの繊細な心にさらなる歪みを生んでしまいます。善意からくる行動が、意図せずして事態を悪化させるという皮肉な構図が鮮明になっていきます。

第5話：やり直しの予感

物語に不穏な空気が漂う中、タコピーが持つ「時間をやり直す」能力の存在が示唆されます。彼の純粋すぎる善意と、救いようのない地球の現実との間に生まれた絶望的な溝が、物語の根幹をなすテーマとして浮かび上がってきます。

第6話：壊れていく関係

しずかとまりなの対立は決定的になります。タコピーが間に入れば入るほど、事態は複雑化し、取り返しのつかない方向へと進んでいきます。読者は、この先に待ち受ける悲劇を予感せずにはいられません。

第7話：運命を変えた事件

そして、ついに物語を大きく揺るがす重大な事件が発生します。まりなを巡るこの出来事をきっかけに、物語は一気に暗転。登場人物たちの心は、修復不可能なほどに傷ついていきます。

第8話：最初のタイムリープ

絶望的な状況を前に、タコピーはついに禁断の力を使います。時間を巻き戻し、悲劇をなかったことにしようと試みるのです。しかし、過去を改変することは、新たな悲劇を生むだけの行為でしかありませんでした。

第9話：繰り返される絶望のループ

何度やり直しても、結末は変わらないか、あるいはさらに悪化するだけ。タイムリープを繰り返すたびに、しずかとまりなの心はすり減っていきます。タコピーの介入こそが、彼女たちを不幸にする「原罪」であるという事実が、重くのしかかります。

第10話：まりなが抱える闇の真相

このあたりから、まりながなぜいじめの加害者になったのか、その背景が詳しく描かれます。エリート家庭に育ちながらも、親からの期待と無関心に押しつぶされそうになっていた彼女の孤独が明らかになり、物語に一層の深みを与えます。

第11話：追い詰められた子供たち

しずか、まりな、そして彼女たちに関わる少年・東直樹。それぞれが抱える問題が絡み合い、子供たちは逃げ場のない状況へと追い詰められていきます。タコピーの必死の努力も空しく、悲劇の連鎖は止まりません。

第12話：償えない過ち

ループの果てに、ついに取り返しのつかない決定的な悲劇が起こります。もはや時間を戻すだけでは解決できない事態に、登場人物たちは直面します。物語は「やり直し」から「罪と償い」のフェーズへと移行します。

第13話：全ての真実が繋がる時

隠されていた過去の出来事や、それぞれの家庭環境の真実が次々と明らかになります。全ての点が線で繋がり、タコピーが招いた「罪」の全体像がはっきりと姿を現します。なぜこのような悲劇が起きてしまったのか、その根源が読者に突きつけられます。

第14話：最後のやり直しへ

物語は最終局面へ。これまでの失敗を踏まえ、タコピーとしずかは最後のタイムリープに挑みます。しずかとまりな、二人の少女の関係に、本当の意味での変化をもたらすための最後の試みが始まります。

第15話：それぞれの決断

最後の時間軸で、登場人物たちは未来を左右する重要な決断を迫られます。特に、タコピーが自らの「原罪」と向き合い、最後に下す選択は、この物語の核心に迫るものです。果たして、彼は本当にしずかをハッピーにできるのでしょうか。

最終話（第16話）：タコピーの原罪、そして…

物語は、衝撃的でありながらも、どこか静かな余韻を残す結末を迎えます。全てが完璧に解決するハッピーエンドではありません。しかし、絶望のループを乗り越えた先には、確かな「変化」の兆しが描かれます。「タコピーの原罪」とは一体何だったのか。その答えは、読者一人ひとりの解釈に委ねられる形で、静かに幕を閉じます。この結末がもたらす感情を、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

結末の考察｜タコピーが犯した「原罪」とは？

本作のタイトルでもある「タコピーの原罪」。その意味は、物語を通じて多層的に描かれています。主なポイントを考察してみましょう。

• 善意の押し付け：相手を理解しないまま、一方的に「良かれ」と思って助けようとすることが、かえって相手を傷つけるという根源的な罪。
• 安易な「やり直し」：失敗や過ちと向き合う機会を奪い、安易に過去を改変しようとしたこと。成長の機会を奪う行為そのものが罪であったのかもしれません。
• 見て見ぬふりをした罪：物語の終盤で明らかになる、タコピーが最初にしずかと出会う前に犯していた、ある「過ち」。これが全ての悲劇の本当の始まりでした。

最終的にタコピーは、安易な救済ではなく、少女たちが自らの足で未来へ歩き出すための「きっかけ」を与えることを選びます。それこそが、彼なりの罪の償い方だったのかもしれません。

2025年配信アニメ版との対応は？

2025年に配信が開始されたアニメ版『タコピーの原罪』は、全6話で原作の物語を再構成しています。原作全16話の濃密なストーリーをどのように凝縮しているのか、多くのファンが注目しています。以下は、大まかな対応の予測です。

アニメはテンポ良く進むため、原作の細かな心理描写を先に読んでおくと、より深く物語を理解できるでしょう。アニメで興味を持った方は、ぜひ原作漫画を手に取ってみてください。

『タコピーの原罪』に関するよくある質問

Q. 漫画『タコピーの原罪』は全何話で完結？

A. 原作漫画は全16話で完結しています。単行本では上下巻の全2巻にまとめられています。

Q. アニメはどこまで放送される？

A. 2025年配信のアニメ版は全6話構成で、原作の最終話までを描くことが発表されています。

Q. 結末はハッピーエンド？バッドエンド？

A. 一言で言い表すのは難しい結末です。完全なハッピーエンドではありませんが、絶望の中にも確かな希望の光が描かれており、バッドエンドとも断定できません。読後、深く考えさせられる感動的なラストとなっています。

まとめ：『タコピーの原罪』は読むべき傑作

『タコピーの原罪』は、可愛らしい絵柄からは想像もつかないほど、深く重いテーマを扱った作品です。しかし、その根底には、傷つきながらも必死に生きる子供たちへの優しい眼差しと、「本当の幸せとは何か」という普遍的な問いがあります。

一度読んだら忘れられない、心を揺さぶる物語体験があなたを待っています。本記事のネタバレで興味を持った方は、ぜひ原作を読んで、タコピーとしずかたちの物語の結末をその目で見届けてください。