【注意】この記事は、アニメ『終末トレインどこへいく?』および漫画(コミカライズ)版の重大なネタバレを含みます。未視聴・未読の方はご注意ください。
友達に会うため、私たちは電車に乗った――。異変に満ちた世界を少女たちが突き進む、水島努監督によるオリジナルアニメ『終末トレインどこへいく?』。その独特な世界観と予測不能なストーリーは、多くの視聴者を惹きつけてやみません。
この記事では、アニメ第1話から衝撃の最終話までのあらすじと、漫画版との違いや物語の核心に迫る考察を徹底的に解説します。彼女たちの旅の終着点には、一体何が待っているのでしょうか?
『終末トレインどこへいく?』とは?作品の基本情報
『終末トレインどこへいく?』は、郊外の町・吾野(あがの)を舞台に、行方不明になった親友を探すため、少女たちが放置された電車で未知の世界へと旅立つ物語です。監督は『SHIROBAKO』や『ガールズ&パンツァー』で知られる水島努氏、シリーズ構成は横手美智子氏が担当。可愛らしいキャラクターデザインとは裏腹に、シュールで時に不穏なポストアポカリプス的世界が広がります。
物語の主要キャラクター
- 千倉 静留(ちくら しずる): 主人公。行方不明になった親友・葉香を探すため、無謀ともいえる電車の旅を決意する行動派。
- 星 撫子(ほし なでしこ): 冷静沈着でまとめ役。暴走しがちな静留を支える常識人。
- 久賀 玲実(くが れいみ): 明るいムードメーカー。難しいことは考えず、直感で行動するタイプ。
- 東雲 晶(しののめ あきら): 博識だが気弱な性格。物事の解説役を担うことが多い。
- 中富 葉香(なかとみ ようか): 物語の鍵を握る静留の親友。2年前に起きた異変の日から行方不明になっている。
どこで読める?どこで観れる?配信・購入情報
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【ネタバレ】アニメ版『終末トレインどこへいく?』各話あらすじ
ここからは、アニメ全12話のストーリーを振り返ります。静留たちの旅路の果てに待ち受けていたものとは?
第1話「ちょっと行ってくる」
2年前、次世代通信規格「7G」の開通式でスイッチを押した中富葉香。その直後、世界は一変。人々は動物の姿になったり、歳を取らなくなったりと、不可解な現象に見舞われます。高校生になった千倉静留は、行方不明の葉香を探すため、仲間たちと放置されていた西武2000系電車を動かし、終着駅「池袋」を目指す旅に出ることを決意します。
第2話~第5話:奇妙な駅々と深まる謎
吾野を旅立った静留たち。しかし、その道のりは平坦ではありませんでした。東吾野駅では住民がキノコになっており、稲荷山公園駅ではミサイルが乱立する奇妙な光景が広がります。旅の途中、彼女たちは世界の異変を引き起こした「7G」と、それを操る謎の存在「ポンタロー」の影に触れていきます。
第6話~第10話:仲間との絆と立ちはだかる脅威
過酷な旅は、少女たちの心に少しずつ影を落とします。仲間同士のすれ違いや、過去の出来事への後悔。それでも彼女たちは、互いを支え合いながら前へと進みます。しかし、池袋が近づくにつれて、ポンタローからの妨害は激化。ゾンビのような人々が徘徊する街や、世界の真実を知る大人との出会いを経て、静留たちは決戦の時が近いことを悟るのでした。
第11話~第12話(最終話):いつもって何だっけ
ついに終着駅・池袋にたどり着いた静留たち。そこで待ち受けていたのは、変わり果てた親友・葉香と、異変の元凶であるポンタローでした。なぜ世界は変わってしまったのか? 葉香の本当の想いとは?
静留と葉香、二人の少女が対峙する時、物語はクライマックスを迎えます。彼女たちが下した最後の決断は、この歪んだ世界に何をもたらすのでしょうか。完全に元通りにはならない世界で、それでも続いていく日常。その結末が示す「希望」のかたちは、ぜひあなた自身の目で見届けてください。
【ネタバレ】漫画版とアニメ版の違いは?
『終末トレインどこへいく?』は、コミカライズ版も展開されています。基本的なストーリーラインはアニメと同じですが、いくつかの違いがあり、両方楽しむことで作品世界をより深く理解できます。
最大の違いは、物語の視点です。漫画版は、特に知識豊富なキャラクター・東雲晶の内面描写が追加されており、彼女の視点から世界の異変や仲間たちの関係性が描かれるシーンが多くなっています。アニメでは描ききれなかった細かな感情の機微や、旅の道中での何気ない会話が、物語にさらなる奥行きを与えています。
アニメを観て「あの時、あの子はどう思っていたんだろう?」と感じた方は、ぜひ漫画版を手に取ってみてください。新たな発見があるはずです。
物語の核心に迫る考察!伏線と謎を読み解く
本作には、多くの謎や伏線が散りばめられています。ここでは、物語をより楽しむための考察ポイントをいくつかご紹介します。
「7G」とは何だったのか?
物語の発端となった「7G」。これは単なる通信技術ではなく、人々の「認識」を書き換えるシステムだったと考えられます。「こうだったらいいな」という願望が現実化する一方、その反動で世界は歪んでしまいました。テクノロジーの暴走と、人間の願いが交差した結果が、あの奇妙でどこか切ない終末世界を生み出したのかもしれません。
葉香の本当の願いとポンタローの正体
なぜ葉香は世界を変えてしまったのでしょうか。彼女の行動の根底には、静留とのすれ違いや、変わらない日常への漠然とした不安があったのかもしれません。ポンタローは、そんな彼女の歪んだ願いを増幅させる存在だったのではないでしょうか。最終的に静留と向き合うことで、葉香は自分自身の本当の気持ちに気づいていきます。
「元に戻らない」結末が意味するもの
物語は、世界が完全に元通りになるハッピーエンドではありません。しかし、それは決してバッドエンドでもありません。変わってしまった世界を受け入れ、それでも未来へ向かって電車を走らせる彼女たちの姿は、「過去は変えられないけれど、未来は自分たちで創っていける」という力強いメッセージを伝えています。失われた日常と、これから始まる新しい日常。そのはざまで生きる少女たちの物語なのです。
アニメと漫画、どっちから見るのがおすすめ?
『終末トレインどこへいく?』の世界に初めて触れる方へ、おすすめの楽しみ方をご紹介します。
- アニメから観る: まずは物語の全体像と、奇妙で美しい世界のビジュアルを堪能したい方におすすめ。テンポの良い展開で、一気に最終話まで駆け抜けられます。
- 漫画から読む: キャラクター一人ひとりの心情をじっくりと味わいたい方におすすめ。アニメの補完的なエピソードも多く、より深く物語に没入できます。
結論としては、どちらから楽しんでも間違いありません! そして、片方を楽しんだら、ぜひもう片方にも触れてみてください。アニメと漫画、両方を知ることで、静留たちの旅がより一層愛おしく感じられるはずです。
まとめ:終末の先にある希望の物語
『終末トレインどこへいく?』は、ただのポストアポカリプス作品ではありません。友情、後悔、そして再生を描いた、少女たちの青春ロードムービーです。
予測不能な展開の先に、彼女たちは何を見つけたのか。その答えは、少し奇妙で、とても温かいものでした。まだ彼女たちの旅路を知らない方は、この機会にぜひ、終末トレインに乗り込んでみませんか?
きっと、忘れられない旅になるはずです。