【全話ネタバレ】罪と罰のスピカ｜第1話から最新話（第34話）まで徹底解説！

【ご注意】この記事は、漫画『罪と罰のスピカ』（原作：井龍一／漫画：瀬尾知汐）の重大なネタバレを含みます。まだ作品を読んでいない方、ご自身で物語を追いたい方は閲覧にご注意ください。本記事は2025年9月現在の最新話（第34話）までの内容をまとめています。

「その“ズレ”、私が直してあげる」

平凡な教師の日常は、一人の不思議な生徒との出会いによって、静かに、そして完全に崩壊していきます。講談社の「月マガ基地」で連載中のクライムサスペンス『罪と罰のスピカ』は、法で裁かれない罪を独自の基準で「罰する」少女・スピカの物語です。

この記事では、第1話の衝撃的な出会いから、読者の心を鷲掴みにする最新話までのあらすじと重要なポイントを徹底的にネタバレ解説します。スピカが下す「罰」の意味とは？彼女の瞳に映る世界の真実とは？物語の核心に迫っていきましょう。

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『罪と罰のスピカ』の作品情報
主要登場人物と関係性
【全話ネタバレ】第1話から最新話（第34話）までのあらすじ
物語の重要な伏線と今後の考察
『罪と罰のスピカ』をお得に読む方法！
よくある質問（FAQ）
まとめ：罪を裁く少女の物語から目が離せない！

『罪と罰のスピカ』の作品情報

まずは、本作の基本的な情報を確認しておきましょう。

原作：井龍一
漫画：瀬尾知汐
連載媒体：月マガ基地（講談社）
連載開始日：2024年8月16日
単行本：既刊2巻（2025年9月現在）

主要登場人物と関係性

物語を動かす中心人物たちをご紹介します。彼らの歪んだ関係性が、物語に深い奥行きを与えています。

都麦澄光（つむぎすぴか）
本作の主人公である女子高生。物静かでミステリアスな雰囲気を纏う。他人の過去の「罪」や「ズレ」を直感的に見抜く特殊な能力を持ち、法で裁かれない悪人に対して冷徹な「罰」を下す。その行動原理は正義感とは異なり、謎に包まれている。
羽鳥（はとり）
スピカのクラスの担任教師。平凡で気弱な性格だが、生徒思いの一面を持つ。いじめられていたスピカを気にかけるが、彼女が殺人を犯す現場を目撃したことで共犯関係に引きずり込まれる。自身の過去にも暗い秘密を抱えている。

– 大隈（おおくま）
元捜査一課の刑事。現在は所轄にいるが、過去の未解決事件を追い続けている。スピカの周辺で起こる不可解な事件に気づき、彼女の存在に迫っていく。物語の真相を追う探偵役。

【全話ネタバレ】第1話から最新話（第34話）までのあらすじ

ここからは、各エピソードのあらすじを詳しく解説していきます。物語の核心に触れるため、改めてご注意ください。

第1話～第3話：教師と生徒、禁断の共犯関係の始まり

高校教師・羽鳥は、担任する生徒・都麦澄光（スピカ）がいじめられていることに気づき、彼女を助けようとします。しかし、ある雨の日、スピカが「パパ活」相手の男を駅のホームから突き落とす瞬間を目撃。羽鳥の日常はここで終わりを告げました。

「見てたでしょ先生」――。動揺する羽鳥に対し、スピカは淡々と事実を告げます。彼女は、他人の「過ち」や「ズレ」を視覚的に感知し、それを「直す」ために罰を与えていたのです。羽鳥は恐怖を感じながらも、スピカのミステリアスな魅力と、彼女が下した罰の裏にある「正当性」（男は過去の凶悪犯罪者だった）に翻弄され、警察に嘘の証言をしてしまいます。こうして、二人の歪んだ共犯関係が幕を開けました。

第4話～第8話：暴かれる教師の罪とスピカの支配

スピカとの関係が深まるにつれ、羽鳥自身の暗い過去が暴かれていきます。それは、彼が教育実習生だった頃に起きた女子生徒・留田アンの自殺事件。公式には事故として処理されたその死に、羽鳥が深く関わっていたことをスピカは見抜いていました。

スピカに精神的に追い詰められた羽鳥は、自ら命を絶つ道を選びます。しかし、スピカは彼の死すらも利用し、遺書を偽造することで真相を闇に葬るのでした。この一件で、スピカは「法で裁かれない罪」に自ら裁きを下す存在としての立ち位置を確固たるものにします。

第9話～第14話：連続殺人鬼への「罰」と広がる物語

物語の舞台は学校から社会へと拡大します。スピカは、世間を騒がせたまま未解決となっている事件の犯人たちに次々と接触。彼女のターゲットとなるのは、法の手を逃れた殺人鬼や、巧妙に罪を隠蔽した犯罪者たちです。

ここで重要なのは、スピカの行動が単なる正義感からではないこと。彼女はあくまで自身の基準、つまり「ズレ」を直すという目的で冷徹に「罰」を実行します。この頃から、元刑事の大隈がスピカの周りで起きる事件の関連性に気づき始め、物語に新たなサスペンスが生まれます。

第15話～第24話：「死の婚活」編で見える人間の闇

この章では、婚活パーティーを舞台にした連続不審死事件が描かれます。被害者と加害者の背景が深く掘り下げられ、ごく普通の人間が内に秘める欲望や弱さ、そして悪意が浮き彫りになります。

スピカは、これまでのように単独で罰を下すだけでなく、事件の構図そのものを操るような動きを見せ始めます。加害者の社会的生命を奪うなど、より狡猾で計算された「罰」の方法は、読者に「本当の正義とは何か」を問いかけます。

第25話～第30話：13年前の未解決事件とスピカの過去

物語は、13年前に起きた未解決の「母子殺人放火事件」へと繋がっていきます。刑事・大隈が長年追い続けていたこの事件に、スピカが深く関わっていることが示唆され始めます。ウェイトレスとして潜入したり、関係者と接触したりと、スピカは自ら真相へと近づいていきます。

「なぜスピカは罰を下すのか？」「彼女の能力の正体とは？」――。これまで謎だったスピカ自身の過去や目的に繋がる伏線が次々と張られ、物語は核心へと向かって一気に加速します。

第31話～第34話（最新話）：夏休みのスピカと迫りくる影

最新章「夏休みのスピカ」編では、束の間の日常と、水面下で進行する事件が同時に描かれます。スピカの人間らしい一面が垣間見える一方で、彼女の行動を追う新たな勢力や、過去の事件関係者の影がちらつき始めます。

最新話では、ついに13年前の事件の核心に触れる重要な手がかりが…！しかし、それは同時にスピカ自身を危険に晒すことでもありました。物語は最大の謎が解き明かされる直前の、息をのむような緊張感の中で幕を閉じます。スピカが次に「直す」ズレとは一体何なのか？そして彼女を待ち受ける運命とは？今後の展開から目が離せません。

物語の重要な伏線と今後の考察

『罪と罰のスピカ』には、多くの謎が散りばめられています。今後の展開を占う上で重要な伏線をまとめてみました。

スピカの能力の正体：なぜ彼女は他人の「罪のズレ」を見抜けるのか？これは超能力なのか、それとも鋭い洞察力や過去の経験に起因するものなのでしょうか。
13年前の母子殺人放火事件：この事件の被害者とスピカの関係が最大の謎です。スピカ自身が事件の生き残り、あるいは関係者である可能性が非常に高いと考えられます。
スピカの協力者：スピカの行動は女子高生一人が行うにはあまりに計画的です。彼女を裏で支える協力者の存在が示唆されており、その正体も気になるところです。
「罰」の最終目的：スピカは最終的に何を成し遂げようとしているのか。単なる復讐なのか、それとも社会の歪みそのものを「直す」という壮大な目的なのか、彼女の真意はまだ見えません。