【注意】この記事は、漫画『203号室』(作者:百鬼夜行)の重大なネタバレを含みます。物語の核心に触れる内容が記載されていますので、未読の方はご注意ください。まずは試し読みで作品の雰囲気を味わいたい方は、以下のリンクからどうぞ。
本記事は2025年8月30日時点で配信されている最新5話までの情報を基に、各話のあらすじと今後の展開についての考察をまとめています。
漫画『203号室』の作品概要
『203号室』は、百鬼夜行先生による短編ホラー作品です。幽霊や超常現象ではなく、ごく普通の日常に潜む「人間の狂気」を描いたリアル系ホラーとして、読者の背筋を凍らせています。
- タイトル:203号室
- 作者:百鬼夜行
- 掲載誌:コミックZOTTO(朝日新聞出版)
- 配信開始日:2025年5月30日
- ジャンル:ホラー、サスペンス
物語は、大学進学を機に古い木造アパート「ひかり荘」に引っ越してきた主人公・蓮が、隣人である203号室の年配女性・高梨と出会うところから始まります。親切な隣人だと思っていた彼女の行動が、次第に蓮の日常を蝕んでいくのです。
【ネタバレ】『203号室』第1話から最新話までのあらすじ
ここからは、各話の詳しいあらすじを解説していきます。物語の核心に触れていきますので、ご注意ください。
第1話:親切な隣人との出会いと小さな違和感
大学進学のため上京し、「ひかり荘」の202号室に入居した主人公・蓮。隣の203号室に住む年配の女性・高梨へ挨拶に行きますが、彼女は蓮の顔を見ようとせず、どこか奇妙な態度を取ります。しかしその夜、高梨は手作りの肉じゃがを持って蓮の部屋を訪れ、親しげに接してきました。
それ以来、高梨は頻繁に蓮の前に現れるようになります。手料理の差し入れ、ゴミ出しの手伝いなど、その親切は日に日にエスカレート。蓮が何気なく言った褒め言葉が、彼女の中で恐ろしい「勘違い」を生む引き金になっているとは、この時の蓮は知る由もありませんでした。
第2話:消えた同僚と隣人の不気味な警告
物語は不穏な空気を纏い始めます。冒頭、誰かが山中で何かを埋めている不気味なシーンが描かれます。一方、蓮の日常では、アルバイト先でシフトを代わってくれた同僚の真帆が、ある日を境に突然来なくなってしまいました。
そのことを高梨に話すと、彼女は「もう会わなくていいのよ」と意味深な言葉を口にします。さらに、もう一人の隣人である201号室の無愛想な男性・城からは、「あの女には関わるな」と突き放すような警告を受けます。点と点が線で結ばれていくような恐怖が、じわじわと蓮に迫るのでした。
第3話:新たなターゲットと監視の目
大学の学園祭で、蓮は同級生のさくらと親しくなります。しかし、その楽しげな様子を、物陰からじっと見つめる高梨の姿が…。その後、さくらの自転車が何者かによって傷つけられるという事件が発生します。
帰宅した蓮は、201号室の城が203号室のドアを調べているのを目撃。さらに、鍵をかけたはずの自室のドアが開いているなど、身の回りで次々と異常事態が起こり始めます。高梨の存在が、蓮の生活を確実に侵食していく恐怖が描かれます。
第4話:エスカレートする執着と直接対決の予感
高梨の異常な行動は、ついに蓮の友人であるさくらへと直接向けられます。「あなたは蓮くんの何なの?」と詰め寄る高梨。その常軌を逸した嫉妬心に、さくらは強い不快感を覚えます。
蓮もまた、高梨からのメッセージやつきまといに精神的に追い詰められ、アルバイトにも集中できなくなってしまいます。消えた真帆の行方、山に埋められた何か、そして高梨の狂気的な執着。物語は、破滅的なクライマックスに向けて加速していきます。
第5話:家族への侵入と戦慄の「手料理」
最新話では、恐怖がさらにエスカレートします。高梨はなんと、さくらの実家にまで侵入。家族の前では人当たりの良い人物を演じますが、その裏ではさくらの私物を物色するなど、異常な行動を見せます。
そして、物語は最も恐ろしい一線を超えます。高梨が作った「料理」に使われた食材が、読者の想像を掻き立てる非常に不穏な形で示唆されるのです。偶然さくらのスマホで高梨の写真を見つけた蓮は、ついに激昂。物語は一気にクライマックスへと動き出します。この先に待つ結末は、一体どのようなものなのでしょうか。
『203号室』の伏線と今後の結末を考察
現在5話までで、作中には多くの謎や伏線が散りばめられています。今後の展開を考察してみましょう。
- 山に埋められたものは?:第2話冒頭のシーンと、行方不明になったバイト仲間・真帆の存在は、ほぼ間違いなく繋がっていると考えられます。高梨が蓮の周りから「邪魔な人間」を物理的に排除している可能性が非常に高いです。
- 城の目的は?:201号室の城が蓮に警告したり、高梨の部屋を探ったりしているのは、過去にも同様の事件があったからではないでしょうか。以前の住人が高梨の被害に遭ったことを知っており、蓮を助けようとしているのかもしれません。
- 今後の結末は?:蓮が事態の異常さに気づき、反撃に出る展開が予想されます。城と協力して高梨の狂気を暴くのか、それとも蓮自身が次のターゲットとして取り込まれてしまうのか…。高梨の過去や、彼女がなぜそこまで執着するのかという動機も、今後の鍵となりそうです。
『203号室』に関するよくある質問
Q. 漫画『203号室』は何話まで配信されていますか?
A. 2025年8月30日現在、第5話まで配信が確認されています。最新の配信状況はコミックシーモアなどの公式サイトでご確認ください。
Q. アニメ化やドラマ化の予定はありますか?
A. 2025年8月30日現在、アニメ化やドラマ化に関する公式な発表はありません。
Q. どこで読むのがお得ですか?
A. 『203号室』はコミックシーモアで配信中です。初回登録クーポンなどを利用するとお得に購入できる場合があります。まずは無料の試し読みから始めるのがおすすめです。
まとめ:人間の狂気がえぐるリアルホラーを体感しよう
百鬼夜行先生の『203号室』は、ありふれた日常に潜む隣人トラブルが、徐々に取り返しのつかない恐怖へと変貌していく様を描いた傑作サスペンスホラーです。
たった5話でここまで読者の心を鷲掴みにする構成力と、じっとりとした恐怖演出は必見です。果たして主人公・蓮は、この悪夢のような日常から抜け出すことができるのでしょうか。
この記事で興味を持った方は、ぜひコミックシーモアで本編をチェックしてみてください。きっと、あなたも「隣の部屋」が気になってしまうはずです。