なるたる(鬼頭莫宏)ネタバレ完全まとめ:第1話〜最終話(全12巻)

なるたる(鬼頭莫宏)ネタバレ完全まとめ:第1話〜最終話(全12巻) 少年/青年漫画
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※この記事は、鬼頭莫宏先生の漫画『なるたる』の第1話から最終12巻までの重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

可愛らしい絵柄からは想像もつかない、ハードで心を抉るような展開が話題を呼んだ鬼頭莫宏先生の『なるたる』。

「鬱漫画の金字塔」とも呼ばれる本作ですが、その衝撃的なストーリーと結末について、詳しく知りたい方も多いのではないでしょうか。

この記事では、『なるたる』の第1話から最終巻までのあらすじを時系列で追いながら、物語の核心に迫るネタバレを徹底解説します。物語がどのような結末を迎えるのか、その壮絶な軌跡を追っていきましょう。

【結論】なるたるの最終回・結末は?

先に結論からお伝えすると、『なるたる』の物語は、人類がほぼ消滅し、世界が終焉を迎えるという衝撃的な結末で幕を閉じます。

物語の最終局面では、主人公の玉依シイナと、もう一人の重要な少女・涅見子(くりみこ)が中心となり、世界の再構築を暗示させる形で完結します。可愛らしい星型の生物「竜の子」との出会いから始まった物語は、やがて子供たちの残酷な争いを経て、地球規模のカタストロフへと発展していくのです。

なぜこのような結末に至ったのか、各巻のネタバレを追いながら詳しく見ていきましょう。

『なるたる』の作品基本情報

『なるたる』は、鬼頭莫宏先生によって描かれ、講談社の「月刊アフタタヌーン」で1998年から2003年にかけて連載されたSF漫画です。単行本は全12巻で完結しています。

その独特の世界観と容赦のないストーリーテリングは、今なお多くの読者に強烈なインパクトを与え続けています。

アニメ版は原作の何巻まで?

2003年に放送されたアニメ版『なるたる』は、全13話で構成されています。ストーリーは原作の6巻あたりまでをベースにしており、物語の序盤から中盤を描いています。

いじめや暴力といったショッキングな描写は一部変更されていますが、物語の核心である世界の終焉や、その後の展開は描かれていません。そのため、『なるたる』の本当の結末を知るには、原作漫画を読む必要があります。

コミックシーモアで『なるたる』が全巻読める!

『なるたる』は、2025年9月現在、主要な電子書籍ストアで配信されています。特に国内最大級の品揃えを誇るコミックシーモアでは、完結済みの全12巻を読むことができます。

「物語の結末が気になって仕方がない」「アニメの続きが読みたい」という方は、ぜひこの機会に全巻一気読みしてみてはいかがでしょうか。

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【巻ごと】なるたる第1話から最終話までのネタバレあらすじ

ここからは、各巻の展開を追いながら、物語の流れを詳しく解説していきます。

第1巻:少女と「竜の子」の出会い

小学6年生の玉依シイナは、夏休みに祖父母の住む島へ遊びに行きます。そこで彼女は、星のような不思議な生き物と出会い、「ホシ丸」と名付けます。ホシ丸は空を飛んだり、姿を変えたりする人智を超えた力を持っていました。この出会いが、シイナの日常を、そして世界の運命を大きく変える始まりとなります。同じく竜の子を持つ少年・佐倉明との出会いを経て、物語は少しずつ不穏な空気を帯び始めます。

第2巻~第4巻:竜の子を持つ子供たちと歪む日常

シイナや明のほかにも、「竜の子」を持つ子供たちがいることが明らかになります。しかし、彼らは皆が友人ではありませんでした。古賀のり夫、鶴丸、小沢さとみといった子供たちは、それぞれの歪んだ願望やトラウマを竜の子の力で実現させようとし、対立や事件が頻発します。子供たちの無邪気な遊びは、やがて他者を傷つける暴力へと変貌。自衛隊や海外の組織も竜の子の存在を察知し、事態は複雑化していきます。

第5巻~第6巻:物語の暗転と拭えない絶望

物語はここから一気にダークな方向へと突き進みます。学校での陰湿ないじめ、性的暴行、そしてキャラクターの惨殺など、目を覆いたくなるようなショッキングな出来事が連続。特に、シイナの友人が巻き込まれる事件は、読者に強烈なトラウマを植え付けました。可愛らしい絵柄とのギャップが、人間の持つ底知れぬ悪意と世界の残酷さを際立たせ、本作が「鬱漫画」と呼ばれる所以を決定づけます。

第7巻~第8巻:中学生編と深まる対立

シイナは中学生になり、新たな生活が始まります。しかし、竜の子を巡る争いは終わりません。新たなリンク者(竜の子を持つ者)たちが現れ、彼らの思惑が交錯する中で、竜の子同士の戦闘はさらに激化。シイナは、守りたい日常と、否応なく巻き込まれる非情な現実との間で苦悩します。大切なものを失いながらも、彼女は戦い続けるしかありませんでした。

第9巻~第10巻:世界の危機と軍事介入

竜の子の存在は、もはや子供たちだけの問題ではなくなります。アメリカやロシアといった大国の軍隊が本格的に介入し、物語のスケールは一気に拡大。シイナの父・玉依俊二の視点も描かれ、事件の裏でうごめく大人たちの思惑が明らかになります。竜の子は軍事兵器として利用され、世界は破滅へのカウントダウンを始めます。

第11巻:終焉への序曲

物語は最終局面に向けて急速に加速します。黒い子供服の集団を率いる少女・涅見子(くりみこ)とその竜の子「シェオル」が、人類に対する攻撃を開始。核兵器にも匹敵するその力によって、世界は大混乱に陥ります。これまで登場した主要キャラクターたちが次々と命を落としていく壮絶な展開。シイナは、すべてを終わらせるため、そして何かを始めるため、最後の戦いへと向かいます。

第12巻(最終巻):世界の終わりと新たな始まり

涅見子の力により、地球上の生命はほとんどが死滅します。文明は崩壊し、静寂だけが世界を支配する中、残されたのはシイナと涅見子、そしてシイナの竜の子・ホシ丸でした。二人は、生命の記憶を内包する「竜」そのものと対峙します。最終的にシイナが下した決断とは…。ラストシーンは、新たな生命の誕生を予感させる、静かで、しかしどこか希望と不気味さが入り混じった描写で締めくくられます。この結末が何を意味するのか、その解釈は読者一人ひとりに委ねられています。

『なるたる』主要キャラクターの結末

  • 玉依シイナ:世界の終焉を見届け、新たな世界の始まりに関わる存在となる。最終的に生き残り、未来を託されるかのような形で物語の幕を閉じる。
  • 涅見子(くりみこ):強力な竜の子「シェオル」を操り、人類を滅亡へと導いた中心人物。シイナと共に最終局面まで残り、物語の鍵を握る。
  • 佐倉明(あきら):シイナの最初の仲間の一人。軍の介入や竜の子同士の戦いの中で、悲劇的な運命を辿る。
  • その他のリンク者たち:古賀のり夫や小沢さとみなど、多くの竜の子を持つ子供たちは、その壮絶な争いの中で命を落としていく。

物語の鍵を握る伏線・キー設定

成竜(なるたる)/竜の子

子供の魂とリンクする謎の生命体。「竜の子」とも呼ばれます。持ち主の感情や記憶を吸収し、その願いを具現化する力を持っています。その正体は、地球の生命の記憶を保存する一種のアーカイブのような存在であることが示唆されます。

シェオル

涅見子が持つ、黒く巨大な竜の子。他の竜の子とは一線を画す圧倒的な破壊力を持ち、物語の終盤で世界を滅ぼすトリガーとなります。その名は旧約聖書における「死者の世界」を意味しており、まさに終末を象徴する存在です。

まとめ:鬱を超えた先にある、生命の物語

『なるたる』は、その衝撃的な描写から「鬱漫画」として語られがちですが、その本質は「生命とは何か」「生きるとは何か」という根源的なテーマを問いかける壮大な物語です。

可愛らしい絵柄と残酷な現実のコントラスト、ちりばめられた伏線、そして読者の解釈に委ねられるラスト。一度読めば忘れられない強烈な読書体験があなたを待っています。

アニメでは描かれなかった本当の結末、そしてシイナが最後に見た世界の姿を、ぜひあなた自身の目で見届けてください。

『なるたる』全12巻はコミックシーモアで!

この記事で紹介した『なるたる』の壮絶な物語のすべては、コミックシーモアで読むことができます。衝撃のラストを、ぜひ原作で体験してみてください。

【注意】本作には暴力的なシーンやグロテスクな表現が多数含まれます。閲覧の際はご注意ください。

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