【ネタバレ注意】
この記事は、やまもり三香先生の名作『ひるなかの流星』の第1話から最終巻までの重大なネタバレを含みます。
まだ結末を知りたくない方はご注意ください。
「とにかく結末だけ知りたい!」という方は、下のリンクから先に進んでくださいね。
田舎でのんびり暮らしていた女の子が、東京で出会ったのは、まるで昼間に見る流れ星のような、眩しい初恋でした。教師と同級生との間で揺れ動く繊細な恋心を描き、多くの読者の胸を締め付けた『ひるなかの流星』。
「最終的にすずめは誰と結ばれるの?」「獅子尾先生と馬村、どっちを選んだの?」そんな疑問に、この記事が全巻のあらすじを追いながら徹底的にお答えします。
『ひるなかの流星』とは?作品の基本情報
『ひるなかの流星』は、やまもり三香先生による少女漫画の金字塔です。その繊細な心理描写と魅力的なキャラクターは、連載終了から年月が経った2025年現在も、多くのファンに愛され続けています。
連載期間と単行本情報
- 作者: やまもり三香
- 掲載誌: マーガレット(集英社)
- 連載期間: 2011年~2014年
- 単行本: 全12巻 完結
- 実写映画化: 2017年に公開
コミックシーモアなどの電子書籍サイトでは、全12巻が配信されており、今すぐ一気読みすることも可能です。
【ネタバレ】ひるなかの流星の結末!すずめが選んだのは…
物語の結末を先にお伝えします。
主人公・与謝野すずめが最後に選んだのは、同級生の馬村大輝(まむら だいき)です。
初恋の相手である担任教師・獅子尾五月(ししお さつき)との切ない恋を経て、すずめはいつも隣で自分を支えてくれた馬村への想いを自覚し、結ばれます。
なぜこの結末に至ったのか、ここからは各巻のネタバレを追いながら、彼女の心の軌跡を詳しく見ていきましょう。
【巻ごとネタバレ】1巻から最終巻までのあらすじを徹底解説
ここからは、単行本全12巻の物語の流れを、見どころと共に振り返ります。すずめの心がどう動いていったのか、一緒に辿ってみましょう。
第1巻:東京での出会いと“初恋”の始まり
田舎育ちの女子高生・与謝野すずめは、両親の海外転勤を機に、東京の叔父・諭吉の元へ。上京初日、道に迷って倒れたところを、謎の男性に助けられます。翌日、転校先の高校で彼が担任教師の獅子尾五月だと知り、運命的な出会いに心を奪われます。ぶっきらぼうだけど女子に触れられない隣の席の男子・馬村大輝とも出会い、すずめの東京での新生活が幕を開けます。
第2巻:自覚する恋心と三角関係の予感
何かと気にかけてくれる獅子尾先生に、すずめはどんどん惹かれていきます。これが「恋」なのだと自覚し始める一方、馬村は何かと突っかかってきながらも、すずめのことを気にかけるように。獅子尾先生への淡い想いと、少しずつ距離が縮まる馬村との関係。甘くて少しほろ苦い三角関係が、静かに動き始めます。
第3巻:加速する想いと嫉妬
獅子尾先生への気持ちを隠せなくなるすずめ。しかし、先生の元カノの存在や、大人としての彼の態度に、心をかき乱されます。一方、馬村はすずめへの想いを募らせ、彼女が獅子尾先生を見つめる姿に焦りと嫉妬を感じていました。すずめ、獅子尾、馬村、それぞれの視点から描かれる感情が交錯し、物語は深みを増していきます。
第4巻:縮まる距離とすれ違い
夏休み、水族館での偶然の出会いをきっかけに、すずめは獅子尾先生との距離を縮めます。しかし、教師と生徒という壁は厚く、先生の態度は時に優しく、時に突き放すようで、すずめは一喜一憂。この巻では、すずめの真っ直ぐな想いが、獅子尾先生の心を少しずつ動かしていく様子が描かれます。
第5巻:文化祭で動く関係
文化祭の準備を通して、クラスメイトとの絆が深まります。特に、友人・ゆゆかの恋模様も絡み合い、物語はさらに複雑に。文化祭当日、ある出来事をきっかけに、獅子尾先生とすずめの関係に大きな転機が訪れます。そして、その様子を見ていた馬村もまた、ある決意を固めるのでした。
第6巻:揺れる心とクリスマスの奇跡
獅子尾先生と両想いに近い関係になり、幸せを噛みしめるすずめ。しかし、その関係は危ういバランスの上に成り立っていました。クリスマス、獅子尾先生との約束が果たされず、落ち込むすずめの前に現れたのは馬村でした。彼の優しさが、すずめの心に温かい光を灯します。
第7巻:別れと新しい一歩
獅子尾先生は、すずめの将来を想い、自ら彼女を突き放すという苦渋の決断をします。突然の失恋に深く傷つき、心を閉ざしてしまうすずめ。そんな彼女を、馬村はただ黙って、隣で見守り続けます。切なすぎる展開に、涙なしでは読めない一冊です。
第8巻:隣にある温もり
獅子尾先生への想いを断ち切れないまま、日々を過ごすすずめ。しかし、馬村の変わらない優しさと真っ直ぐな想いに触れるうち、少しずつ元気を取り戻していきます。彼の存在が、すずめにとってどれだけ大きなものになっているか、彼女自身も気づき始める重要な巻です。
第9巻:芽生える新しい気持ち
高校2年生に進級。馬村は学校の人気者になり、彼に近づく女子も現れます。そんな状況に、すずめは今まで感じたことのない“やきもち”のような感情を抱く自分に戸惑います。これは友情なのか、それとも…。獅子尾先生への想いとは違う、新しい感情の芽生えが丁寧に描かれます。
第10巻:向き合う覚悟
馬村への気持ちが恋だと自覚したすずめ。しかし、初恋の相手である獅子尾先生との再会で、心は再び大きく揺さぶられます。過去の恋と、今目の前にある恋。すずめは自分の本当の気持ちと向き合うことを決意します。彼女の成長と覚悟が試される、クライマックスに向けた重要な巻です。
第11巻:それぞれの告白
物語は最終局面へ。すずめは自分の気持ちを整理し、馬村に想いを伝えようとします。時を同じくして、獅子尾先生もまた、教師という立場を越えて自分の本当の気持ちをすずめに告白。二人の男性から向けられる真剣な想いを前に、すずめが出す答えとは…?
第12巻(最終巻):ひるなかの流星、その結末
すずめは、悩み、傷つきながらも見つけ出した自分の本当の気持ちに従い、最後の選択をします。彼女が選んだのは、流れ星のような眩しい初恋ではなく、いつも隣で輝いてくれた一番星でした。最終話では、彼女がなぜその決断をしたのか、そして登場人物たちがどのような未来へ歩んでいくのかが描かれます。感動と幸福感に包まれるラストシーンは、ぜひご自身の目で確かめてください。
番外編ではその後の物語も!
『ひるなかの流星』には、本編では描かれなかったキャラクターたちのその後を描いた番外編が存在します。すずめと馬村の甘い日常や、獅子尾先生の新たな一歩など、ファン必見のエピソードが満載です。電子書籍サイトによっては番外編が収録された巻も配信されているので、本編を読み終えたらぜひチェックしてみてください。
映画版との違いは?
2017年に公開された実写映画版は、原作の魅力を凝縮した素晴らしい作品ですが、時間の都合上、原作の細かなエピソードやキャラクターの心理描写が一部省略されています。特に、文化祭や夏休みなどの日常イベント、友人たちとのやり取りは、漫画でじっくり味わうことで、より深く物語に没入できます。映画を観てハマった方こそ、原作を読むとその面白さに驚くはずです。
『ひるなかの流星』ネタバレに関するよくある質問
結局、何巻で完結?
『ひるなかの流星』の単行本は全12巻で完結しています。コミックシーモアなどの電子書籍サービスでも全12巻が配信中です。番外編を収録した単行本が別途発売されることもあります。
すずめは最終的に誰と結ばれるの?
ネタバレになりますが、最終的に馬村大輝と結ばれます。初恋相手の獅子尾先生との切ない経験を経て、自分にとって本当に大切な存在が誰なのかを見つけ出します。
番外編はどこで読める?
番外編は、コミックスの特装版や電子書籍の特典として収録されている場合があります。コミックシーモアなどの電子書籍ストアで購入する際に、収録内容を確認することをおすすめします。
まとめ:切ない初恋の結末を、ぜひ原作で!
『ひるなかの流星』の結末までのネタバレを解説しました。獅子尾先生との燃えるような初恋、そして馬村との穏やかで温かい恋。すずめが悩みながらも成長し、自分の幸せを見つけていく姿は、読む人の心に深く響きます。
この記事であらすじを知った方も、きっと原作を読めば、キャラクターたちの細やかな表情やセリフの一つ一つに心を揺さぶられるはずです。
ぜひ、この機会に全巻一気読みして、すずめの恋の行方を見届けてみませんか?