【※ご注意ください】
この記事は、小田原みづえ先生の漫画『シュルスの魔女』の第1話から単行本最新11巻(単話版22話)までの重大なネタバレを含んでいます。まだ作品を読んでいない方、ご自身で物語を楽しみたい方は、この先を読み進める前にお戻りください。純粋に物語を楽しみたい方は、まず無料試し読みから始めるのがおすすめです。
『シュルスの魔女』とは?作品の基本情報
『シュルスの魔女』は、魔法が使えない”落ちこぼれ”の魔女ヴィクトリア(ヴィー)と、彼女を保護する戒魔師(かいまし)ユーリが織りなす、切なく美しいダークファンタジーです。ゴシックな世界観と、謎が謎を呼ぶミステリアスな展開、そして登場人物たちの複雑に絡み合う想いが多くの読者を魅了しています。
- 作者:小田原みづえ
- 掲載誌:comic POOL(一迅社)
- ジャンル:ファンタジー、ロマンス、ミステリー
- 配信状況(2025年9月現在):
- 単行本:11巻まで配信中
- 単話版:第22話まで配信中
【巻別】シュルスの魔女のネタバレあらすじ
ここからは、各巻のあらすじをネタバレありで解説していきます。物語の核心に触れる部分も多いため、ご注意ください。
第1巻:魔女と戒魔師、運命の出会い
物語は、魔法が使えない魔女ヴィーが妖魔に襲われる場面から始まります。彼女を救ったのは、冷静沈着な戒魔師の青年ユーリ。彼はヴィーを”保護”という名目で引き取り、共同生活を送ることになります。人間社会に疎いヴィーは、ユーリと共に戒魔師の仕事を手伝う中で、次第に彼に惹かれていきます。しかし、ヴィーの持つ特別な「血」が、彼女自身と周囲を危険に晒す可能性が示唆され、物語は不穏な空気に包まれ始めます。
第2巻:深まる謎と二人の絆
ユーリとの生活に少しずつ慣れてきたヴィー。二人の間には確かな絆が芽生え始めますが、同時にユーリが抱える秘密の影も濃くなっていきます。ヴィーは自身の「血」が持つ意味と、”魔女”という存在に課せられた宿命に直面。穏やかな日常の裏で、物語の根幹に関わる謎が静かに動き出します。
第3巻:明かされる世界の断片
人魚探しといった戒魔師の依頼をこなす中で、ヴィーの過去や魔女にまつわる伝承が少しずつ明らかになります。ヴィーとユーリを取り巻く世界の構造や、教会、そして他の魔術的な存在との関係性が描かれ、物語に深みが増していく巻です。二人の関係にも、ささやかながら進展が見られます。
第4巻:異端審問と吸血鬼の登場
ヴィーの存在を危険視する教会によって、彼女は「異端審問」にかけられます。精神的に追い詰められるヴィーの姿は、読んでいて胸が苦しくなるほど。この危機的状況で、物語の重要人物である吸血鬼・シリウスが登場し、ヴィーとユーリの関係に新たな波紋を広げます。シリウスの目的とは一体何なのでしょうか。
第5巻:魔女のルーツを探して
異端審問を乗り越えたヴィーは、自身のルーツと「魔女」であることの意味をより深く探求し始めます。ユーリと共に古文書を読み解き、魔術の研究に没頭する日々。少しずつ謎の核心に近づいていきますが、それは同時に新たな危険を引き寄せることにも繋がっていました。
第6巻:ファウスト家の影
謎の組織「ローゼンクロイツ」からの依頼で、とある廃教会を調査することになったヴィーとユーリ。そこで発見されたのは、シリウスや、物語の鍵を握る「ファウスト家」に関する手がかりでした。ユーリ自身の謎めいた過去にも繋がる伏線が次々と張られ、読者の考察が捗る巻です。
第7巻:囚われたシリウスとユーリの葛藤
何者かの手によって魔法円に囚われてしまったシリウス。ヴィーとユーリは彼を救うための手がかりを探す中で、ファウスト家を襲った悲劇の真相に迫ります。自らの出自にも関わる事実に直面したユーリは、自身の存在意義を問い直し、大きな葛藤を抱えることになります。
第8巻:追憶と運命の再会
「新たな魔女」を人為的に生み出そうとする陰謀を阻止するため、ヴィーたちは戦いに身を投じます。戦いの中で重傷を負ったユーリは、意識の狭間で自らの過去、少年時代の”ある出会い”を追体験することに。この追憶が、彼の現在の在り方を大きく揺るがし、物語は過去と現在が交錯する新たなフェーズへと突入します。
第9巻~第10巻:暴走する想いと過去の悲劇
物語は、ファウスト家の悲劇や、ヴィーの友人であったアルマの死の真相へと深く潜っていきます。親しい者の死が引き金となり、ヴィーの感情は激しく揺さぶられ、その強大な力が暴走。彼女の決断が、シリウスの行動にも大きな変化をもたらします。愛と憎しみ、そして悲しみが渦巻く、息をのむ展開が続きます。
第11巻(最新刊):収束する物語、そして新たな道へ
ついにヴィーとの再会を果たしたシリウス。彼は世界を浄化するため、そして決戦の時に備えるため、静かに準備を進めます。一方、ユーリ(シリウス)は、”かつての自分自身が歩んだ過去”を辿るように、現在の行動を選択していきます。全ての謎が収束し始め、物語はクライマックスに向けて大きく動き出します。彼らが選び取る未来とは、一体どのようなものなのでしょうか。
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【核心ネタバレ】物語の最大の謎を解説
『シュルスの魔女』を読み解く上で最も重要なポイントを2つ、核心に触れながら解説します。
ユーリとシリウスの関係とは?
物語最大の謎であり、魅力でもあるのがユーリとシリウスの関係性です。作中では「かつての自分自身が歩んだ過去をシリウスとなって辿る」といった描写が登場し、二人が単なる別人ではないことが示唆されます。彼らは時間と記憶、そして存在そのものが複雑に絡み合った、運命共同体とも言える関係です。なぜそうなったのか、その詳細な経緯こそが、この物語の根幹を成す悲しくも美しい真実。その全貌は、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
ヴィーの「血」に隠された秘密
もう一つの大きな謎は、ヴィーの持つ特別な「血」です。なぜ彼女の血は妖魔を惹きつけ、時に強大な力を発揮するのか。その秘密は、魔女の血統と、過去に行われた”ある契約”に深く関わっています。この「血」を巡り、教会、戒魔師、そして吸血鬼であるシリウスの思惑が交錯し、ヴィーを数奇な運命へと導いていくのです。
『シュルスの魔女』登場人物の相関図
複雑な人間関係を整理してみましょう。
- ヴィクトリア(ヴィー):本作の主人公。魔法が使えない魔女。ユーリに保護され、彼に淡い恋心を抱く。その血には特別な秘密が隠されている。
- ユーリ:ヴィーを保護する腕利きの戒魔師。冷静でミステリアスだが、ヴィーを大切に想っている。自身の過去に大きな謎を抱えている。
- シリウス:ヴィーの前に現れた美しい吸血鬼。ヴィーの血に執着を見せる。ユーリとは浅からぬ因縁がある。
- アルマ:ヴィーのかつての友人。彼女の死が、ヴィーやシリウスの行動に大きな影響を与えている。
物語が進むにつれて、彼らの関係性は「保護者と被保護者」という単純なものではなくなり、「過去と現在」「敵と味方」といった境界線が曖昧になっていきます。
ネタバレを読んだら本編を!『シュルスの魔女』をお得に読む方法
『シュルスの魔女』の壮大な物語のネタバレをご紹介しました。しかし、キャラクターたちの繊細な表情や、息をのむような美しい作画、そして心を揺さぶるセリフの数々は、実際に漫画を読んでこそ真の魅力を味わえます。
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