【ネタバレ注意】
この記事には、漫画『ニクバミホネギシミ』の第1話から最新話までの重大なネタバレが含まれています。未読の方や、ご自身で物語を楽しみたい方は閲覧にご注意ください。
SNSを中心に「怖すぎる」「考察が止まらない」と話題沸騰中の本格ホラー漫画『ニクバミホネギシミ』。その独特な世界観と、じわじわと精神を蝕むような恐怖に、あなたも取り憑かれていませんか?
この記事では、そんな『ニクバミホネギシミ』の第1話から最新第14話までのネタバレあらすじを徹底解説します。物語の核心に触れる考察や登場人物についてもまとめていますので、作品をより深く理解したい方はぜひ最後までお付き合いください。
『ニクバミホネギシミ』の基本情報
まずは、本作の基本情報をおさらいしておきましょう。
- タイトル:ニクバミホネギシミ
- 作者:パレゴリック
- 掲載誌:くらげバンチ(新潮社)
- 単行本:現在、第3巻まで発売中。第4巻は2025年10月9日発売予定。
- 配信状況:コミックシーモアにて第3巻まで配信中です。
奇怪な現象を追い求めるオカルト雑誌の取材班が体験する、身の毛もよだつ怪異の数々。その魅力に触れるなら、電子書籍で一気読みするのがおすすめです。
物語の全体像:1999年と2023年が交差する二重構造
『ニクバミホネギシミ』の物語は、大きく分けて2つの時間軸で進行します。
- 1999年パート:三流オカルト雑誌「月刊アトランティス」の編集者・犬吠埼(いぬぼうさき)と、霊感を持つカメラマン・浅間(あさま)が、日本各地の怪奇現象を取材する様子が描かれます。各話が独立したホラー短編のようでありながら、全てが大きな謎へと繋がっていきます。
- 2023年パート:1999年の取材から時が経ち、犬吠埼は謎の変死を遂げています。彼の甥である総一郎たちが、叔父の死の真相を探るため、過去の取材記録を辿り始めます。
過去の怪異が、現在の謎にどう影響を与えているのか。2つの時間軸が交差する時、物語の真の恐怖が姿を現します。
【話ごと】ニクバミホネギシミのネタバレあらすじ
それでは、第1話から最新話までのネタバレあらすじを、話数ごとに見ていきましょう。
第1話:逅わせ鏡の紫
物語は2023年、犬吠埼の変死体が見つかる場面から始まります。場面は1999年へ。犬吠埼と浅間は、持ち主を不幸にするという「紫の鏡」の取材へ向かいます。所有者の家で鏡を発見しますが、浅間はその鏡から異様な気配を感じ取ります。取材を進めるうち、鏡は人を惹きつけ、その内部に引きずり込む呪物であることが判明。ラストシーン、鏡の中から「何か」がこちらを覗き込む描写は、読者の心に強烈な恐怖を植え付けました。
第2話:潭多観音
次に二人が向かったのは、洞窟寺院。そこには「彼の母」と呼ばれる、観音像に似た異形の存在が祀られていました。それは無数の虫が寄り集まって形成されたものであり、信者たちはそれを崇拝しています。浅間の霊能力は、その集合体が持つおぞましい記憶を捉えます。過去の悲劇と人間の狂気が生み出した怪異の正体に、背筋が凍るエピソードです。
第3話:凶蛻の祖環
古代遺跡から出土した「祖環」と呼ばれる石の輪。これを手にした者は、次々と奇怪な行動を取り始めます。犬吠埼たちは、この遺物が人間の精神を汚染し、古代の邪悪な儀式を現代に再現させようとしていることを突き止めます。人間の理解を超えた文明の残滓が、現代社会に静かに侵食してくる恐怖が描かれます。
第4話:怪喰らい神歪み
ある地域で、人や建物が地図や記憶から「喰われる」ように消滅する事件が発生。犬吠埼と浅間が調査に乗り出すと、その怪異が特定の「神」を祀る風習と関係していることが分かります。存在そのものを歪め、消し去るという概念的な恐怖。取材の危険性と倫理観が問われる中で、犬吠埼と浅間の関係にも不穏な影が差し始めます。
第5話:辻の首人形
地域の辻に置かれた奇妙な「首人形」。それは災いを祓うためのものか、それとも呼び込むためのものか。伝承を追ううちに、人形が人間の身体を乗っ取り、怪異を拡散させる媒介となっていることが明らかになります。土着の信仰と呪いが絡み合う、ジャパニーズホラーの王道とも言えるエピソードです。
第6話:虚の椀に戻り雛
古い屋敷で見つかった雛人形。持ち主の家では不幸が続き、家族は精神的に追い詰められていました。この事件は、過去の凄惨な出来事と、ある人物の深いトラウマに繋がっていました。浅間の過去にも関わる伏線が提示され、物語の謎を深める重要な回です。
第7話:たまのわけ贄躯
山奥の村に伝わる、生贄を捧げる儀式。その風習を取材する犬吠埼たちでしたが、村人たちの異様な結束と排他性に直面します。怪異の恐怖だけでなく、人間の閉鎖的なコミュニティが持つ不条理さや狂気が、儀式の核心に近づく二人を追い詰めていきます。
第8話:弊呼殺し
ネット黎明期に囁かれた都市伝説「牛の首」。その元ネタとされる地域へ取材に向かった二人は、ある一族にまつわる呪われた伝承に触れます。語ることすら禁じられた物語の真相とは? 救いのない展開とその結末は、多くの読者に衝撃を与えました。
第9話:月光の岼籠
月と「籠」をモチーフにした怪異。特定の条件下で、人々は閉鎖された空間に閉じ込められ、精神を蝕まれていきます。取材を進める犬吠埼と浅間にも、その魔の手が迫ります。逃げ場のない状況で、怪異の連鎖はさらに加速。物語全体の不吉な方向性を決定づけるエピソードです。
第10話:産坊主の枯井戸
出産にまつわる怪談「産坊主」と、枯れた井戸にまつわる事件。このエピソードでは、怪異がどのように人から人へ「伝播」するのか、そのメカニズムに関する重大なヒントが示されます。ここで明らかになる事実は、後の犬吠埼の運命にも大きく関わってきます。
第11話:産坊主の井戸
前話から続く長編エピソード。井戸を中心に、古くから伝わる呪いの詳細が語られます。過去の事件と現代で起きている怪異、そして犬吠埼の取材と浅間の過去が、この井戸を介して一本の線で結ばれていく様は圧巻です。
第12話:達磨の目狩時
願いを叶える縁起物であるはずの「達磨」が、恐怖の対象として描かれます。このエピソードでは、これまでの伏線が一部回収されると共に、新たな謎が提示されます。2023年パートでは、甥の総一郎たちが犬吠埼の死の真相に大きく近づき、物語は核心へと一気に加速します。
第13話:墨纏い
体中が墨のような黒い何かに覆われていく怪異。視覚的なインパクトが非常に強く、生理的な嫌悪感と恐怖を掻き立てます。過去の取材記録の中から、ついに事件の核心に触れる重要な情報が発見され、読者の間でも考察が最も白熱した回の一つです。
第14話:気枯れ居憑(最新話)
人の「気」を枯らし、その場に「居着く」怪異。最新話では、これまでのバラバラだった事件のピースが繋がり始め、一つの巨大な怪異の全体像がうっすらと見えてきます。犬吠埼が追い求めていたものの正体、そして彼を死に追いやった呪いの根源とは何だったのか。物語はクライマックスに向け、さらに深い闇へと読者を誘います。この先に待ち受ける結末から、もう誰も目が離せません。
ここまで読んで、もう一度物語を最初から確かめたくなった方も多いのではないでしょうか?散りばめられた伏線に気づきながら読むと、恐怖も倍増します。
主要登場人物と関係性
複雑に絡み合う物語を理解するために、主要な登場人物をおさらいしておきましょう。
犬吠埼(いぬぼうさき)
1999年パートの主人公。オカルト雑誌「月刊アトランティス」の編集者。怪異に対して強い探究心と情熱を持つが、時に危険な領域にまで足を踏み入れてしまう。2023年時点では、自宅で謎の変死体として発見される。
浅間(あさま)
犬吠埼とコンビを組むカメラマン。霊感が強く、常人には見えない怪異の姿を捉えることができる。冷静沈着に見えるが、その過去には謎が多い。
総一郎(そういちろう)
2023年パートの視点人物。叔父である犬吠埼の死の真相を突き止めるため、彼の遺した取材資料を調査する。
単行本情報と収録話
『ニクバミホネギシミ』は、単行本でも発売されています。Web連載をまとめて読むことで、新たな発見があるかもしれません。
- 第1巻(2024年4月9日発売):第1話〜第4話までを収録
- 第2巻(2024年10月8日発売):第5話〜第8話までを収録
- 第3巻(2025年3月7日発売):第9話〜第11話までを収録
※収録話は目安です。加筆修正により変更される場合があります。
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今後の展開は?物語の核心を考察
最後に、今後の展開について考察してみましょう。
最大の謎は、やはり「犬吠埼の死の真相」です。彼は単に怪異に殺されたのでしょうか? それとも、自ら何かを封じるために命を絶ったのでしょうか? 彼の死に方が「変死」とされている点も気になります。これは、彼自身が怪異の一部と化してしまった可能性も示唆しているのかもしれません。
また、浅間の正体や過去も未だ多くが謎に包まれています。彼の持つ霊能力は、一連の事件とどう関わっているのか。もしかすると、彼こそが物語の全ての鍵を握る人物なのかもしれません。
1999年の取材で遭遇した数々の怪異は、すべて一つの巨大な存在に繋がっていると考えられます。その正体が明らかになる時、私たちは想像を絶する恐怖を目の当たりにすることになるでしょう。
【FAQ】ニクバミホネギシミでよくある質問
Q. 犬吠埼は最終的にどうなったのですか?
A. 物語の冒頭、2023年の時点で犬吠埼は自宅で変死体として発見されています。しかし、彼がなぜ、どのようにして死に至ったのか、その詳細な経緯はまだ謎に包まれています。過去の取材記録を追うことで、その死の真相が少しずつ明らかになっていきます。
Q. この漫画はどこで読めますか?
A. Web漫画サイト「くらげバンチ」で最新話が連載されています。また、単行本が3巻まで発売されており、コミックシーモアなどの電子書籍ストアで購入することも可能です。
ますます謎が深まる『ニクバミホネギシミ』。今後の展開も目が離せません。この記事を読んで興味が湧いた方は、ぜひコミックシーモアで作品を手に取ってみてください。きっと、あなたもこの底なしの恐怖の虜になるはずです。