奥谷通教先生が描く、戦慄のアニマルパニックホラー『ヒグマグマ』。北海道の奥地で目撃された“規格外の巨大ヒグマ”を追うテレビクルーを待ち受ける、想像を絶する恐怖の連鎖。その圧倒的な絶望感と濃密な人間ドラマが、多くの読者を震撼させています。
この記事では、2025年9月現在の最新話である第34話「憤怒」までの展開を、物語の流れがわかるように徹底解説します。結末や核心に迫る考察も含まれるため、「ネタバレOK！」という方だけ読み進めてください。
まだ読んでいない方は、まずはこちらで試し読みからどうぞ。ページをめくる手が止まらなくなること間違いなしです。
『ヒグマグマ』とは？作品概要
『ヒグマグマ』は、奥谷通教先生による漫画作品で、Web漫画サイト「ゴラクエッグ」（日本文芸社）で連載されています。単行本第1巻は2024年8月に発売され、その衝撃的な内容で瞬く間に話題となりました。自然の脅威と人間の業が交錯する、本格派パニックホラーです。
【ネタバレ注意】ヒグマグマのあらすじを時系列で解説
ここからは、物語の核心に触れるネタバレを含みます。第1話から最新話までの壮絶なサバイバルの記録を、章ごとに分けて振り返ります。
第一章：惨劇の序章（第1話〜第10話）
物語は、北海道の山中で動物写真家がヒグマに襲われ、無残な姿で発見される事件から始まります。遺されたカメラには、既存の常識を覆すほどの巨大なヒグマの姿が。このスクープに目を付けた日文テレビのディレクター・雨咲は、幻の巨大ヒグマを追うドキュメンタリー番組を企画します。
動物行動学の権威である北海大学教授・辰見を専門家として迎え、本格的な調査が始まるかと思いきや、局の方針で企画はバラエティ班の手に。元アイドルや筋肉芸人といったタレントが加わり、緊張感のないままクルーは山奥へと足を踏み入れます。しかし、彼らを待っていたのは、食い散らかされた狩人の遺体と、明らかに“異常”な獣の痕跡でした。一行に加わった女性ハンター・楓の警告もむなしく、プロデューサーは撮影続行を強行。この判断が、取り返しのつかない悲劇の引き金となります。
第二章：絶望の包囲網（第11話〜第20話）
ついに、巨大ヒグマがその牙を剥きます。圧倒的な質量と暴力で次々とクルーを血祭りにあげていく“それ”は、もはや生物兵器。山小屋へ避難するも、脆弱な壁は巨熊の爪牙の前になすすべもなく破壊され、生存者たちは地獄の底へ突き落とされます。
この極限状況で、人間のエゴが剥き出しになります。仲間を犠牲にしてでも生き延びようとする者、スクープ映像に執着する者、そして、恐怖の中にあっても学術的好奇心を失わない辰見教授。巨大ヒグマの正体は、史上最大級の亜種「カムチャッカオオヒグマ」ではないかという仮説が立てられますが、その異常なまでの執着心と知性は、単なる獣の枠を超えているようでした。
第三章：天災と人災（第21話〜第30話）
巨大ヒグマの脅威に加え、生存者たちにさらなる試練が襲いかかります。突如として始まった火山の噴火。逃げ場を失い、外部からの救助も絶望的となる中、クルーの内部崩壊は決定的となります。裏切り、疑心暗鬼、そして人間の最も醜い部分が噴出する様は、ヒグマの恐怖とはまた違った寒気を覚えさせます。
「噴火」「戦場」「救助」といったタイトルが示す通り、この章では自然災害と巨大生物との複合的なパニックが描かれます。生き残りをかけた必死の抵抗が試みられますが、敵は熊だけではありません。噴石が降り注ぎ、大地が揺れる絶望的な環境下で、彼らは生き残る術を見つけられるのでしょうか。
最新章：核心への接近（第31話〜第34話）
物語はクライマックスへ向けて一気に加速します。第33話「発見」では、これまでの死闘の末、生存者たちはついにこの惨劇の核心に繋がる“何か”を発見します。それは巨大ヒグマの誕生の秘密なのか、あるいは人為的な何かの痕跡なのか…。
そして最新話の第34話「憤怒」。タイトルが示す通り、この「発見」が引き金となり、登場人物たちの感情が爆発します。絶望の果てに見出した真実に対し、彼らは怒り、嘆き、そして…。物語は一体どこへ向かうのか？最終決戦の火蓋が切られようとしている今、一瞬たりとも目が離せません。
登場人物一覧＆相関図
- 雨咲（あまさき）：日文テレビのディレクター。当初は真摯なドキュメンタリーを企画していたが、バラエティ化していく番組と惨劇の板挟みになる。
- 辰見（たつみ）：北海大学の動物行動学教授。冷静沈着な学者だが、巨大ヒグマに対して異常なまでの探求心を見せる狂気も併せ持つ。
- 楓（かえで）：地元を知り尽くす凄腕の女性ハンター。クルーに危険を警告し続け、ヒグマとの戦いの最前線に立つ。
- 亀田（かめだ）：番組プロデューサー。視聴率と保身しか頭になく、彼の誤った判断が被害を拡大させる元凶となる。
【考察】ヒグマの正体は？カムチャッカオオヒグマだけではない？
作中で辰見教授が提唱した「カムチャッカオオヒグマ」説は、その巨大さを説明する有力な仮説です。しかし、物語が進むにつれて、単なる巨大な野生動物というだけでは説明がつかない点が浮かび上がってきます。
- 異常な知能と執着心：まるで明確な殺意を持っているかのように、人間を執拗に追い詰める。
- 火山活動との関連：噴火というタイミングで現れたのは偶然なのか？地熱などの影響で巨大化・凶暴化した可能性も考えられます。
- 「発見」されたもの：最新話で「発見」されたものが、この熊が自然発生したものではないことを示唆している可能性も否定できません。
『ヒグマグマ』というタイトルが「ヒグマ」と「マグマ」を組み合わせた造語であることからも、火山活動が物語の根幹に関わっていることは間違いないでしょう。自然の脅威が生んだ突然変異か、あるいは人間のエゴが生んだ悲劇なのか。真相は、ぜひご自身の目で確かめてください。
『ヒグマグマ』はどこで読める？お得な配信情報
『ヒグマグマ』は、各電子書籍ストアで配信されていますが、特におすすめなのがコミックシーモアです。
コミックシーモアなら、無料の試し読みが充実しているだけでなく、お得なクーポンやキャンペーンも頻繁に実施されています。単話版で最新話までサクッと追いつくことも、単行本でじっくり読み返すことも可能です。
人間の極限状態を描く本作の凄まじい描写は、ぜひ高画質な電子書籍で体験してください。
よくある質問（FAQ）
最終回・結末はどうなるの？
2025年9月現在、『ヒグマグマ』はまだ連載中であり、最終回は迎えていません。最新話では物語の核心に迫る「発見」があり、最終決戦が近いことを予感させます。生存者たちはこの地獄から生還できるのか、それとも全滅してしまうのか。今後の展開に注目です。
アニメ化・ドラマ化の予定は？
2025年9月現在、『ヒグマグマ』のアニメ化や実写ドラマ化に関する公式な発表はありません。しかし、この衝撃的な内容と人気を考えると、映像化を期待する声は多く、今後の展開が待たれます。
単行本は何巻まで出ている？
単行本は現在1巻が発売中です。連載は単話版で先行しており、コミックシーモアなどの電子書籍ストアでは最新の第34話まで配信されています。いち早く続きが読みたい方は、単話版の購入がおすすめです。
まとめ：これはただの熊パニックではない！
『ヒグマグマ』のネタバレとあらすじを解説しました。この作品の魅力は、巨大ヒグマがもたらす圧倒的な恐怖だけではありません。極限状態に置かれた人間の脆さ、醜さ、そして、わずかに残された理性が描かれる人間ドラマこそが真骨頂です。
「自然の前では、人間はあまりにも無力である」
この普遍的なテーマを、現代社会のメディアや科学者の倫理観といった問題と絡めて描く本作は、読後に深い問いを投げかけてきます。あなたもこの戦慄のサバイバルを目撃してみませんか？
