亜人（漫画）ネタバレ：第1話〜最終話（全17巻）を時系列で完全解説

【ご注意】この記事は、桜井画門先生による漫画『亜人』の第1話から最終話（単行本全17巻）までの重大なネタバレを含みます。まだ結末を知りたくない方は、ブラウザを閉じることを強く推奨します。

決して死なない新人類「亜人」であることが発覚した高校生、永井圭。彼の日常は一瞬にして崩壊し、全人類を相手にした壮絶な逃亡劇が幕を開けます。本作は、緻密なストーリー、息もつかせぬ頭脳戦、そして「死」がリセットボタンとなる極限のバトルアクションが魅力の傑作です。

この記事では、『亜人』の物語がどのように始まり、どのような結末を迎えたのか、各巻の重要ポイントを時系列に沿って徹底解説します。一度読んだ方も、これから読む方も、この壮大な物語の全貌を追体験してみませんか？

『亜人』とは？作品の基本情報

『亜人』は、桜井画門先生によって「good!アフタヌーン」で2012年から2021年まで連載されたサスペンス・アクション漫画です。単行本は全17巻で完結しており、アニメ化、劇場版、実写映画化もされるなど、社会現象を巻き起こしました。

• 作者: 桜井画門
• 出版社: 講談社
• 掲載誌: good!アフタヌーン
• 連載期間: 2012年 – 2021年
• 巻数: 全17巻（完結）

【巻ごとネタバレ】物語の始まりから終わりまでを徹底解説

ここからは、各巻のあらすじを追いながら、永井圭と最凶の亜人・佐藤の戦いの軌跡をネタバレありで解説していきます。

第1巻：日常の崩壊、亜人としての覚醒

全国トップクラスの優等生・永井圭。彼の完璧な人生設計は、一台のトラックによって粉々に砕け散ります。事故死したはずが、その場で肉体を再生し復活。自分が「亜人」であることを自覚した瞬間、彼は政府、そして懸賞金目当ての全国民から追われる身となります。唯一の味方は、絶縁状態だった幼なじみの海斗だけ。圭の過酷な逃亡劇が、静かに幕を開けました。

第2巻～第3巻：非人道的な実験と「帽子」の男・佐藤の出現

海斗の助けも虚しく、圭は亜人管理委員会に捕獲されてしまいます。そこでは、亜人の「死なない」特性を調べるための、想像を絶する非人道的な人体実験が繰り返されていました。心身ともに追い詰められる圭。そんな彼の前に、ハンチング帽を被った謎の男「佐藤」が現れます。佐藤は圧倒的な戦闘力で研究所を蹂躙し、圭を救出。しかし、その救出劇は、後に日本全土を揺るがす大規模テロの序章に過ぎませんでした。

第4巻～第6巻：佐藤の狂気と圭の選択

佐藤が掲げたのは「亜人の権利獲得」。しかしその実態は、自身の戦闘欲を満たすためのゲームに他なりませんでした。彼の過激な思想に反発した亜人・中野攻と出会った圭は、佐藤のテロ計画を阻止するために行動を開始します。平穏な生活を望みながらも、否応なく戦いの渦中へと引きずり込まれていく圭。利己的で冷徹だった彼の内面に、少しずつ変化が芽生え始めます。

第7巻～第9巻：激化する頭脳戦と大規模テロ

佐藤率いる亜人テロリスト集団は、亜人研究に関わった重要人物をリストアップし、次々と襲撃を開始します。特に、フォージ安全ビルでの攻防戦は、亜人の特性を最大限に利用した前代未聞の市街戦へと発展。圭は、亜人管理委員会の戸崎や、その護衛である亜人・下村泉らと一時的な協力関係を結び、佐藤の恐るべき計画に立ち向かいます。IBM（黒い幽霊）を駆使した、一瞬の油断が命取りとなる頭脳戦が繰り広げられます。

第10巻～第12巻：国家との共闘、最終決戦へ

佐藤の次なるターゲットは、日本の安全保障の根幹を揺るがす「入間基地」。その目的は、国家転覆すら視野に入れた、あまりにも無謀で危険なものでした。事態を重く見た政府は、圭たちと本格的に協力。かつて敵対した者たちが、「佐藤を止める」というただ一つの目的のために手を組みます。圭、中野、下村、そして戸崎。それぞれの思惑が交錯する中、物語は最終局面へと加速していきます。

第13巻～第15巻：入間基地攻防戦と絶望的な状況

佐藤による入間基地襲撃が開始されます。自衛隊の最新兵器すら、死を恐れぬ亜人たちの前では決定打になりません。佐藤は自らの体を切り刻み、再生能力を巧みに利用する「リセット」戦法で、防衛網をいとも簡単に突破していきます。仲間たちが次々と倒れていく絶望的な状況下で、圭は己の知恵とIBMの能力を限界まで振り絞り、最強の敵に挑みます。

第16巻～第17巻（最終巻）：永い戦いの結末

物語は、入間基地での最終決戦へとなだれ込みます。永井圭と佐藤、二人の亜人の因縁がついにクライマックスを迎えます。常識を超えた佐藤の戦闘スタイルに対し、圭が見つけ出した起死回生の一手とは何だったのか。そして、日本中を震撼させたテロ事件の首謀者・佐藤を止めるために、圭が下した“究極の選択”とは…？

全てを賭けた最後の戦いの果てに、彼らを待ち受ける運命は希望か、それとも新たな絶望か。戦いを終えた圭が選んだ未来、そして「亜人」という存在が社会に何を残したのか。その答えは、ぜひご自身の目でお確かめください。

物語を彩る主要キャラクターたち

『亜人』の魅力は、複雑な人間性を持つキャラクターたちにあります。ここでは主要な登場人物を簡潔に紹介します。

• 永井圭: 主人公。極めて合理的で利己的な性格だが、物語を通じて人間的に成長していく。卓越した頭脳を武器に戦う。
• 佐藤: 最強・最凶の亜人。常に笑顔を絶やさず、戦闘そのものを心から楽しむサイコパス。その過去には謎が多い。
• 海斗（カイ）: 圭の幼なじみ。圭が亜人と知っても唯一見捨てなかった親友で、人間側の良心を象徴する存在。
• 中野攻: 単純で熱血漢な亜人。正義感が強く、佐藤のやり方に反発して圭と共闘する。
• 戸崎優: 厚生労働省・亜人管理委員会の責任者。目的のためには手段を選ばない冷徹な男だが、その裏にはある固い決意を秘めている。
• 下村泉: 戸崎の部下兼ボディーガードの亜人。戸崎に絶対の忠誠を誓っている。

アニメや実写映画との違いは？

『亜人』はアニメシリーズや実写映画など、複数のメディアで展開されていますが、ストーリーには違いがあります。

特にアニメ版は、途中から原作とは異なるオリジナル展開へと分岐していきます。そのため、原作漫画で描かれる緻密な心理描写や、最終決戦のさらに先にある結末は、漫画でしか味わうことができません。メディアミックス作品を楽しんだ方こそ、原作を読むことで新たな発見と感動が得られるはずです。

『亜人』ネタバレに関するよくある質問

Q. 亜人は何巻で完結した？

A. 漫画『亜人』は全17巻で完結しています。最終17巻は2021年5月に発売されました。

Q. ラスボスの佐藤は最後にどうなるの？

A. 最終決戦で永井圭との死闘の末、彼の計画は阻止されます。その後の彼の処遇については、物語の重要な結末部分となりますので、ぜひ本編でご確認ください。

Q. 主人公の永井圭は最終的にどうなった？

A. 全ての戦いを終えた圭は、新たな人生を歩むことを選択します。彼がどのような未来を選んだのか、その感動的なエピローグは必見です。

まとめ：ネタバレを知っても面白い！『亜人』は読むべき傑作

この記事では、漫画『亜人』の壮大な物語を第1話から最終話まで、ネタバレありで解説しました。「死なない」という設定を極限まで突き詰め、倫理、テロ、人間性といった重厚なテーマを描ききった本作は、間違いなく日本の漫画史に残る傑作です。

ネタバレを読んでから本編を読むと、キャラクターの細かな表情やセリフに隠された伏線に気づき、より深く物語を味わうことができます。永井圭と佐藤、二人の天才が織りなす究極の頭脳戦とサバイバルを、ぜひあなたも体験してみてください。