ネタバレ注意：この記事は第1話〜最新話（#114）までの重大なネタバレを含みます。ネタバレを見たくない方はここでページを離れてください。
作品概要
『僕の奥さんはちょっと怖い』は、気弱な夫と完璧主義な妻が織りなす新婚ラブコメディです。その「怖さ」の裏に隠された妻の純粋な愛情と、それに気づき成長していく夫の姿が丁寧に描かれ、多くの読者の心を掴んでいます。
- 作者：栗田あぐり先生
- 連載媒体：マガポケ等（隔週木曜更新）
- 最新公開話は#114（タイトル：「大きな窓で独り占め」／公開：2025/07/31）です。
- マガポケ公式サイトで連載をチェックできます。
- 単行本：既刊12巻（第12巻：2025/04/09発売）。13巻は2025/08/12発売予定です。
TL;DR（全体像を1分で把握）
主人公はファッション誌の編集者・清水幸助（こうすけ）。彼の妻は、元編集部の先輩であり、仕事では完璧・クールと評判だった清水夏菜（なつな）です。職場結婚し新婚生活を始めた二人ですが、夏菜は家庭でも「完璧な妻」であろうと奮闘します。その几帳面さや完璧主義な言動が、気弱な幸助にとっては「ちょっと怖い」と感じられることも。
しかし、小さな勘違いやすれ違いが起きる度に、お互いの本心や努力が少しずつ見えてきて、二人の信頼と愛情は深まっていきます。本作の大きな転機として、第10巻では幸助の急な入院と手術という山場が訪れます。この危機を通して、普段は完璧に見える夏菜の秘めたる不安や本音が見え、二人の絆がより一層強固になる様子が描かれています。
第1話〜序盤
物語は、幸助と夏菜の新婚生活からスタートします。第1話では、職場では優秀な先輩だった夏菜が、家庭では家事が苦手ながらも「完璧な妻」であろうと孤軍奮闘する姿が描かれます。幸助はそんな夏菜の完璧さに恐れおののきつつも、彼女の裏側にある純粋な努力と愛情を知り、改めて惚れ直します。
その後も、香水の誤解やプレゼント選びの失敗、花火大会や海デートといったイベントを通じて、二人の間には度々小さなハプニングが起こります。しかし、それらはいつも誤解が解けたり、サプライズで解消されたりすることで、夫婦の仲がより一層深まるきっかけとなっていきます。これが本作の基本的なエピソードパターンであり、読者はその過程で二人の愛が育まれる様子を見守ることになります。
中盤の重要エピソード
物語の中盤では、新婚旅行や浴衣デート、クリスマス、初詣など、夫婦のイベント回が豊富に描かれます。これらのエピソードを通して、幸助は夏菜の「完璧さ」の裏にある繊細な努力や、意外な一面を垣間見ることになります。
また、幸助が働く編集部の描写も要所に入り、夏菜の元同僚や後輩が登場します。これにより、夫婦関係だけでなく、仕事における夏菜の有能さや、幸助自身の仕事面での小さな成長が描かれ、物語に奥行きが生まれます。夫婦がお互いの仕事も尊重し、支え合っていく様子が丁寧に描かれている点も魅力の一つです。
転機：第10巻に収録された入院回
物語の重要な転機として、単行本第10巻（およびそれに対応する連載話）に収録された、幸助の急病による入院・手術のエピソードがあります。
この危機的状況に直面した夏菜は、普段通り冷静沈着に、テキパキと幸助を支える姿を見せます。しかし、その裏では、夫を心配する深い不安や、普段絶対に見せないような本心があらわになる場面も描かれ、読者は夏菜の人間らしい弱さや、幸助への揺るぎない愛情を目の当たりにすることになります。
このエピソードは、単なるラブコメディとしてだけでなく、夫婦が困難を乗り越える中で互いにどれだけ必要とし、支え合っているかを示す象徴的な回と言えるでしょう。この出来事を経て、二人の絆は一層強固なものとなります。
第11〜12巻と最新話まで（#114まで）の流れ
第11巻では、幸助の誕生日デートなど、日常の延長線上で二人の距離がさらに馴染み、より自然な愛情表現が描かれるエピソードが続きます。
続く第12巻では、幸助の編集部に新しい社員が配属され、彼が教育係を務めることになります。この新人には何らかの「秘密」があるような描写があり、仕事面での新たな人間関係や葛藤が、今後の物語の展開に影響を与える伏線として描かれています。仕事と私生活、両面での夫婦の役割分担や、支え合いの重要性が再確認されることになりそうです。
そして最新話である#114「大きな窓で独り占め」（2025/07/31更新）は、二人の日常の延長線上にあるエピソードが描かれました。これまでの積み重ねから、夫婦の愛情は揺るぎないものとなっていますが、第12巻で描かれた新たな登場人物や、仕事面での展開が今後どのように夫婦の関係性に影響していくのか、その行方は読者の想像を掻き立てるものとなっています。今後の連載では、仕事絡みのドラマがより中心になってくる可能性も秘めており、見逃せません。
登場人物まとめ
- 清水 幸助（しみず こうすけ）：主人公。ファッション誌の編集者。気弱でどこか頼りない印象ですが、夏菜への深い愛情と、彼女を理解しようとする優しさを持っています。物語を通して、夫として、人間として少しずつ成長していきます。
- 清水 夏菜（しみず なつな、旧姓：白浜）：幸助の妻。元編集部の先輩。仕事では非常に有能でクールな印象ですが、家庭では「完璧な妻」を演じようと奮闘します。その完璧主義ゆえに「ちょっと怖い」と誤解されることもありますが、根は非常に純粋で、幸助への深い愛情と情熱を秘めています。
- その他：編集部メンバー（芦名・編集長・新人など）。夫婦以外のキャラクターたちも、物語に彩りを加え、幸助と夏菜の関係性をより深く見せる役割を担っています。
よくある質問（FAQ）
Q. 作品は完結してる？
A. いいえ、作品はまだ連載中です。最新話は#114まで配信されており、単行本は12巻まで刊行されています。
Q. 結末（最終回）は？
A. 現時点では未完結のため、最終回はまだ描かれていません。物語は、幸助と夏菜がお互いを理解し、支え合いながら成長していく過程を丁寧に描いており、今後の展開も期待されます。
まとめ
『僕の奥さんはちょっと怖い』は、一見すると完璧で「怖い」奥さんの裏に隠された、純粋で努力家な姿と、それに気づき理解を深めていく夫の姿を温かく描いた作品です。日常の小さなすれ違いが、実は二人の絆を深めるきっかけとなり、時には幸助の入院のように、大きな危機を通して互いの本音と愛情を再確認する——そんな丁寧な人間関係の描写が魅力です。
特に第10巻での幸助の入院回や、第12巻での新しい同僚の登場といった大きな展開は、物語に新たな深みを与えています。最新話の#114までで積み重ねられてきた夫婦の信頼と、今後の仕事絡みの伏線がどのように回収されていくのか、目が離せません。ぜひ、あなたもこの心温まる新婚ラブコメディを読んでみませんか？
