同じ顔で私は嘘をつく ネタバレ考察!1話から最新話まであらすじを徹底解説

同じ顔で私は嘘をつく 少年/青年漫画
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※当記事は、志峨丘トウキ先生の漫画『同じ顔で私は嘘をつく』の重大なネタバレを含みます。第1話から最新話(第30話)までの展開に触れていますので、未読の方はご注意ください。

もし、自分と瓜二つの「完璧な人間」がすぐそばにいたら?そして、その人間の人生を丸ごと手に入れるチャンスが訪れたとしたら…あなたならどうしますか?

志峨丘トウキ先生が描く『同じ顔で私は嘘をつく』は、そんな禁断の問いから始まるダーク・サスペンスです。双子の姉妹の入れ替わりを軸に、嫉妬、嘘、裏切り、そして愛憎が渦巻くストーリーは、一度読み始めたら止まらなくなること間違いありません。

この記事では、衝撃の第1話から謎が深まる最新話まで、物語の核心に迫るネタバレとあらすじを徹底的に解説していきます。

『同じ顔で私は嘘をつく』とは?

『同じ顔で私は嘘をつく』は、白泉社の黒蜜レーベルで連載中の人気漫画です。人に触れられると激痛と幻覚に襲われる「呪い」を抱えた姉・月と、容姿端麗で誰からも愛される妹・陽。対照的な双子の運命が、ある事故をきっかけに交錯し、取り返しのつかない嘘の連鎖が始まります。

  • 作者: 志峨丘トウキ
  • 掲載: 白泉社 黒蜜レーベル(ヤングアニマルWebなどで配信)
  • 最新話情報(2025年8月12日時点): 第30話まで配信中。

主要登場人物紹介

  • 天野川 月(あまのがわ つき): 物語の主人公で双子の姉。「呪い」のせいで常に孤立し、自分を卑下しています。妹・陽に激しいコンプレックスを抱いています。
  • 天野川 陽(あまのがわ よう): 月の双子の妹。学校の人気者で、誰もが羨む完璧な存在。しかし、その仮面の下には多くの秘密を隠しています。
  • 凛太朗(りんたろう): 月が密かに想いを寄せる少年。物語のキーパーソンの一人です。
  • 國邑(くにむら): 月のクラスメイト。天才的な歌舞伎役者で、鋭い観察眼を持ちます。月の嘘に気づき、歪んだ「共犯関係」を申し出ます。

【ネタバレ】『同じ顔で私は嘘をつく』物語の始まりから最新話までのあらすじ

ここからは、物語の核心に触れるネタバレ解説です。息を呑む展開の連続に、心の準備をしてお読みください。

絶望の始まり:双子の入れ替わり(1話~)

人に触れられない呪いを背負い、影のように生きてきた姉・月。一方、妹の陽は太陽のように輝き、家族や友人の愛を一身に受けていました。月の唯一の願いは、想い人である凛太朗に触れること。しかし、呪いがそれを許しません。

そんなある日、陽が交通事故で意識不明の重体に。月の中に、悪魔的な考えが芽生えます。「今なら、陽の人生を奪えるかもしれない」。月は陽になりすまし、偽りの人生を歩み始めることを決意するのでした。

陽の仮面の下:暴かれる秘密と連鎖する悲劇(6話~)

陽として生き始めた月は、初めてクラスの中心に立つ喜びや、母からの愛情を享受します。しかし、手に入れたはずの輝かしい日々は、すぐに闇に覆われます。陽のスマートフォンや通帳から、複数の男性との怪しい関係や、謎の人物「マツウエヤスコ」からの送金など、黒い秘密が次々と明らかになるのです。

陽のふりを続ける月は、意図せずして陽が残した人間関係のトラブルに巻き込まれていきます。陽と関係があった教師・山田の自殺を皮切りに、月の周囲で不審な死が連鎖。陽の人生を手に入れることは、彼女が築いた「負の遺産」をすべて引き継ぐことだったのです。月のささやかな願いは、彼女を底なしの沼へと引きずり込んでいきました。

歪んだ共犯関係と破綻する計画(22話~)

嘘に嘘を重ね、追い詰められていく月の前に、ミステリアスなクラスメイト・國邑が現れます。彼は月の嘘に気づきながらも、それを暴くことなく「共犯者」になることを提案します。「真実よりも、美しい嘘の方が価値がある」と語る國邑の協力は、月にとって一筋の光に見えました。

國邑の力を借り、月はついに凛太朗へ告白する舞台を整えます。しかし、そこで告げられたのは「お前のことがずっと嫌いだった」という残酷な真実。月の最大の目的は、最悪の形で打ち砕かれてしまうのでした。

ついに覚醒する本物の”陽”――逆転する姉妹の立場(26話~)

失意の底にいる月に、さらなる絶望が襲いかかります。病院で眠り続けていた本物の陽が、ついに目を覚ましたのです。しかし、覚醒した陽は、もはや月の知る妹ではありませんでした。

全ての嘘を謝罪し、元の生活に戻ろうとする月。しかし、陽はそれを許さず、逆に月の立場を利用して不気味な行動を開始します。姉妹の力関係は完全に入れ替わり、今度は月が陽の操り人形となっていくのです。

最新話の展開|”アマノガワツキ”が街を支配する?

最新話では、陽の策略によって「アマノガワツキ」という名前が、まるで都市伝説の犯罪者のように街で囁かれ始めます。陽は月のふりをしながら、人々を扇動し、街に不穏な空気を広げていくのです。

主導権を完全に握った陽と、彼女の嘘のせいで精神的に追い詰められていく月。天野川家の空気は最悪になり、物語はより一層混沌とした様相を呈しています。果たして、陽の真の目的とは何なのか? 月に逆転の術は残されているのでしょうか? 息を呑む展開から目が離せません。

物語の核心に迫る考察ポイント

『同じ顔で私は嘘をつく』は、単なる入れ替わりサスペンスではありません。物語の根底には、いくつかの深いテーマが隠されています。

  • 「呪い」の正体とは?: 月が苦しむ「呪い」は、本当に超自然的なものなのでしょうか。それとも、彼女の深いトラウマや自己肯定感の低さが作り出した、心因的なものなのでしょうか。物語が進むにつれ、この呪いの本質が大きな鍵となりそうです。
  • 本当の悪は誰か?: 妹の人生を奪った月、秘密を抱えていた陽、嘘を助長する國邑。この物語には、単純な善悪二元論では割り切れないキャラクターしか登場しません。それぞれの正義と欲望がぶつかり合う中で、「本当の悪とは何か」を読者に問いかけます。
  • 入れ替わりの代償: 月は陽の「光」の部分だけを手に入れようとしましたが、実際には「闇」の部分も全て背負うことになりました。幸福に見える人生には、必ず代償が伴うという厳しい現実を突きつけてきます。

『同じ顔で私は嘘をつく』を公式で読もう

この記事を読んで、物語の続きが気になった方は、ぜひご自身で作品を読んでみてください。ゾクゾクする心理描写と、予測不能なストーリー展開は、一読の価値ありです。

白泉社が運営する公式マンガサイト「ヤングアニマルWeb」では、本作の冒頭話が無料で試し読みできる場合もあります。ぜひチェックして、この底なしの嘘と秘密の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

二人の少女の嘘がどこへ行き着くのか、その結末を一緒に見届けましょう。