堤翔先生が描く、切なくも美しい「人外×純愛」の物語、『夜明けを乞うけものたち』。その独特な世界観と謎に満ちたストーリーに、心を鷲掴みにされている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな『夜明けを乞うけものたち』の第1話から配信済みの最新話までのあらすじを、重要な伏線や見どころを含めて時系列で徹底的にネタバレ解説します。
「これから読み始めたいけど、どんな話か知りたい」「読んだけど、内容を整理したい」という方はぜひご覧ください。
※この記事は作品の重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
『夜明けを乞うけものたち』の作品概要
『夜明けを乞うけものたち』は、白泉社の漫画アプリ「マンガPark」で連載中の人気作です。「変異種」と呼ばれる存在が人間と共存する世界で、特殊な身体を持つ男女の歪で純粋な愛を描いています。
- 著者：堤翔
- 掲載誌：マンガPark
- 出版社：白泉社 (花とゆめコミックススペシャル)
- 単行本：既刊4巻 (2025年6月20日時点)
最新の配信状況とお得な購入方法
『夜明けを乞うけものたち』は、単行本と分冊版（単話配信）で楽しむことができます。
- 単行本：第4巻まで発売中。（第20話まで収録）
- 分冊版：第25話まで配信中。（2025年7月時点）
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【ネタバレ】第1話から最新話までのあらすじを時系列で解説
ここからは、物語の核心に触れるネタバレを含みます。主人公・絶背藍とヒロイン・神崎葉鳥の関係がどのように始まり、変化していくのか、その軌跡を追いかけましょう。
第1話～第5話：歪な関係の始まりと「検証」
主人公の絶背藍（ぜつぜ あい）は、両手に「口」を持つ“変異種”。彼は職場の先輩である神崎葉鳥（かんざき はとり）に密かな恋心を抱いていました。ある日、絶背は神崎もまた自分と同じ変異種であることを知ります。
思い切って告白する絶背でしたが、神崎は「恋人にはなれない」と拒絶。その代わりとして提案されたのは、「絶対にキスはしない」というルール付きのセフレ関係でした。戸惑いながらも、絶背は彼女との歪な関係を受け入れます。
しかし、二人の関係は変異種研究保護機関の知るところとなります。機関の所長・錦と副所長・不二から、二人の行為は「危険行為」に該当する可能性があると指摘されます。神崎の唾液には毒性があるかもしれないという衝撃の事実が明かされ、二人は機関の監視下で「検証」という名の性的な実験に協力することになるのでした。
第6話～第10話：深まる謎と揺れる心
「検証」を重ねる中で、二人の関係は肉体的にも精神的にもより深く結びついていきます。神崎は時折理性を失い、自らキスを求めてしまうことも。そのたびに絶背はルールを必死に守りますが、彼女の過去や秘密、そして幼馴染・小次郎の存在が、絶背の心をかき乱します。
セフレという関係でありながら、お互いを想う気持ちは日に日に大きくなっていきます。しかし、神崎が頑なにキスを拒む理由や、彼女が抱える心の傷は、まだ厚いベールに包まれたままでした。
第11話～第15話：過去の影と関係の変化
神崎の過去が少しずつ明らかになってきます。彼女が抱えるトラウマ、そして変異種として社会から受ける監視の目。彼女がキスを恐れるのは、自分の唾液が相手を傷つけるという恐怖からでした。
神崎の苦しみを知った絶背は、彼女をただのセフレではなく、一人の女性として本気で守りたいと願うようになります。しかし、想いが強くなるほど、キスができないという現実が二人の間に重くのしかかります。すれ違い、傷つけ合いながらも、二人の関係は新たな局面を迎えようとしていました。
第16話～第20話：恋人としての第一歩と迫りくる危機
歪な関係を乗り越え、二人はついに恋人同士のような時間を過ごし始めます。初めてのデート、穏やかな日常。しかし、その幸せは長くは続きませんでした。
変異種研究保護機関の監視はより一層厳しくなり、二人の関係を危険視する動きが活発化します。特に、神崎の過去を知る人物の登場が、物語に不穏な影を落とします。
デートの帰り道、神崎が絶背に「帰らないで」と呟くシーンは、二人の絆の深まりと、同時に忍び寄る危機を感じさせる、切なくも美しい名場面です。単行本4巻は、この先の展開を固唾をのんで見守りたくなる、そんな緊張感の中で幕を閉じます。
第21話～最新話：明かされる真実と未来への選択
最新の展開では、神崎が抱えるトラウマの核心に迫るエピソードが描かれます。彼女の幼少期の写真や出来事から、なぜ彼女がこれほどまでに他者との深い接触を恐れるのか、その理由がより鮮明になっていきます。
絶背と神崎の関係は、肉体的にも精神的にもこれまで以上に深く結びつきますが、それに比例するように、外部からの圧力も強まっていきます。研究機関内部でも、神崎の「毒性」と絶背の「耐性」を巡る意見が対立。二人の存在は、変異種社会全体を揺るがす大きな問題へと発展していくのです。
果たして、二人はすべての障害を乗り越え、本当の意味で結ばれることができるのでしょうか。物語はクライマックスに向け、息もつかせぬ展開で加速していきます。この先の結末は、ぜひご自身の目で見届けてください。
主要キャラクター紹介
- 絶背 藍（ぜつぜ あい）
- 本作の主人公。両手に「口」がある特殊な変異種。心優しく一途な性格で、神崎を深く愛している。
- 神崎 葉鳥（かんざき はとり）
- 本作のヒロイン。絶背の職場の先輩。過去のトラウマから、自身の唾液に毒性があると信じ込み、キスを極端に恐れている。
- 錦（にしき）
- 変異種研究保護機関の所長。冷静沈着で、絶背と神崎の関係を研究対象として注視している。
- 不二（ふじ）
- 同機関の副所長。錦とは対照的に、感情的で二人に対して高圧的な態度をとる。
- 小次郎（こじろう）
- 神崎の幼馴染。彼女の過去を知る重要人物。
よくある質問（Q&A）
アニメ化やドラマ化はされている？
2025年8月現在、『夜明けを乞うけものたち』のアニメ化やドラマ化に関する公式な発表はありません。今後のメディア展開に期待しましょう。
物語は完結した？結末はどうなる？
本作は現在も「マンガPark」で連載中であり、完結していません。
神崎の毒性の真実、研究機関の真の目的、そして絶背と神崎が迎える未来など、多くの謎が残されています。二人がすべての呪縛から解放され、心から笑い合える「夜明け」を迎えられるのか、今後の展開から目が離せません。
まとめ：切ない人外ラブストーリーが好きな人は必読！
『夜明けを乞うけものたち』のネタバレ解説をお届けしました。
本作は、ただの恋愛漫画ではありません。「普通とは何か」「愛するとは何か」という普遍的なテーマを、変異種というファンタジックな設定を通して深く問いかけてくる、重厚なヒューマンドラマです。
- 切なくて美しいラブストーリーが好き
- 人外や特殊設定の物語に惹かれる
- ミステリーや伏線考察が好き
上記に一つでも当てはまる方は、きっとこの物語の世界に夢中になるはずです。
この記事を読んで少しでも興味が湧いた方は、ぜひコミックシーモアで第1話を読んでみてください。きっと、絶背と神崎が紡ぐ、儚くも力強い愛の物語の虜になることでしょう。
