【ご注意】この記事は、漫画『放課後カルテ』(日生マユ先生)の最終巻までの重大なネタバレを含みます。結末を知りたくない方は、今すぐページを閉じてください。
子どもたちの小さなSOSを見つけ出す、クールな保健室の先生の物語『放課後カルテ』。2024年にはドラマ化もされ、原作漫画への注目がさらに高まっています。この記事では、第1話から感動の最終回(全17巻)までのあらすじを、物語の流れがわかるように徹底解説します。
先に結末の要点だけ知りたい方のために、結論からお伝えします。
産休補助として小学校にやってきた元・小児科医の牧野先生。彼は、子どもたちが発する「見過ごされがちな病気のサイン」を次々と見抜き、その裏にある家庭問題にも向き合っていきます。無愛想ながらも的確な診断で子どもたちを救う牧野先生自身も、保健室での日々を通して成長。物語は、彼が保健室を去ることで一つの区切りを迎えますが、子どもたちの心には確かな希望と変化が残される、心温まる結末となっています。
『放課後カルテ』の基本情報(2025年9月現在)
まずは作品の基本情報と、現在の配信状況をチェックしましょう。
- 作者: 日生マユ
- 掲載誌: BE・LOVE(講談社)
- 単行本: 全17巻で完結済み
- 配信状況: コミックシーモアでは、単行本全17巻と、話を細かく分けて読める分冊版が配信中です。特に分冊版は、2025年9月時点で80巻以上が配信されており、ドラマ化記念の番外編なども楽しめます。
物語の軸となる主要登場人物
『放課後カルテ』の魅力は、個性豊かなキャラクターたち。物語を動かす中心人物をご紹介します。
- 牧野 真(まきの まこと): 本作の主人公。元・小児科医で、産休補助として小学校の養護教諭(保健室の先生)に。無愛想でドライな性格ですが、驚異的な観察眼と診断力で子どもたちの隠れた病気を見抜きます。過去に病院で何かあったようですが…。
- 篠谷(しのや)先生: 牧野が赴任した小学校の教諭。熱心で子ども思いですが、空回りすることも。最初は牧野と対立しますが、次第に彼の能力を認め、良き協力者となります。
- 野崎 ゆき(のざき ゆき): 物語の序盤で重要な役割を担う女の子。授業中にいつも眠ってしまい、周囲から「怠けている」と誤解されていますが、実はある病気を抱えています。
【巻別】放課後カルテの全巻ネタバレあらすじ
ここからは、単行本全17巻のストーリーを、物語の区切りごとに詳しく解説していきます。
序盤:クールな名医、保健室に現る(1巻)
物語は、新学期の小学校に牧野先生が赴任してくるところから始まります。「保健室にはなるべく来ないで欲しい」と宣言し、子どもたちや先生たちを困惑させる牧野。そんな中、彼は保健室でいつも寝ている少女・野崎ゆきに注目します。
彼女が授業中に突然眠ってしまう症状を見て、牧野は「ナルコレプシー(過眠症)」の可能性を指摘。周囲の無理解に苦しんでいたゆきは、牧野の的確な診断とサポートによって、病気と向き合う一歩を踏み出します。このエピソードを通して、牧野がただの無愛…想な先生ではなく、子どもの未来を救う力を持った医師であることが示されます。
中盤:見過ごされた病と牧野の過去(2巻~7巻)
牧野の保健室には、様々な悩みを抱えた子どもたちが訪れます。
- 顔の片側が動かなくなる「ベル麻痺」
- ストレスからくる「過食症」
- マダニが媒介する「ライム病」
牧野は、これらの病気の裏にある家庭環境や友人関係の問題まで鋭く見抜き、解決の糸口を探っていきます。
また、物語は牧野自身の過去にも迫ります。野外学校編や病院時代の回想シーンを通して、彼がなぜ病院を離れて小学校に来たのか、その理由が少しずつ明らかに。かつての同僚との確執や、救えなかった患者への想いが、彼のクールな態度の裏にある複雑な心情を浮き彫りにします。
終盤:学校全体を巻き込む問題と子どもたちの成長(8巻~16巻)
物語はさらに深まり、個人の病気だけでなく、学校全体が抱える問題へとスケールアップしていきます。
- 発達障害(ADHD)や感覚過敏といった、目に見えにくい「生きづらさ」
- 教師の燃え尽き症候群や、保護者とのすれ違い
- 不登校や摂食障害
牧野は、救命講習や運動会といった学校行事を通して、子どもたちが主体的に問題と向き合えるよう導きます。彼の1年間の任期が終わる頃には、子どもたちはもちろん、教師や保護者たちも少しずつ変化し、成長していく姿が描かれます。
完結:それぞれの未来へ(最終巻17巻)
ついに牧野先生の任期が終わりを迎えます。彼が保健室を去る日、子どもたちは何を思うのでしょうか。
最終17巻では、牧野が小学校に残したものの大きさと、彼自身の心の変化が丁寧に描かれます。彼が病院へ戻るのか、それとも別の道を選ぶのか。そして、彼と出会った子どもたちは、その後どのような中学校生活を送るのか…。
具体的な結末は、ぜひご自身の目で確かめていただきたいのですが、登場人物たちが確かな希望を胸に未来へ歩き出す、感動的なフィナーレとなっています。ドラマ化に合わせて描かれた特別番外編も収録されており、物語の余韻に浸れる一冊です。
作中に登場する主な病気や症状
『放課後カルテ』の魅力の一つは、リアルな医療描写です。作中には様々な病気が登場し、その知識も深まります。
- ナルコレプシー: 日中に耐えがたい眠気に襲われる睡眠障害。感情が高ぶると体の力が抜ける「情動性脱力発作」を伴うことも。
- ベル麻痺: 顔面神経麻痺の一種で、ある日突然、顔の片側が動かしにくくなる病気。
- 発達障害(ADHD/ASD): 不注意、多動性、衝動性などの特性を持つADHDや、対人関係の難しさ、強いこだわりを持つASD(自閉スペクトラム症)など、多様なケースが描かれます。
- 起立性調節障害: 自律神経の不調により、立ち上がった際にめまいや動悸、失神などを起こす。思春期の子どもに多く見られます。
ドラマ版と原作漫画の主な違いは?
2024年に放送されたドラマ版も話題になりましたが、原作漫画とはいくつか違いがあります。
- エピソードの順番: ドラマでは、物語を再構成し、一部のエピソードの登場順が変更されています。
- オリジナル展開: ドラマならではのキャラクター設定や、オリジナルの人間関係が追加されており、原作ファンも新鮮な気持ちで楽しめます。
- 牧野先生のキャラクター: 漫画のクールで静かな印象に対し、ドラマ版では少し人間味のある描写が加えられている部分もあります。
原作はじっくりと各症例や子どもたちの心理を深掘りしていくのが魅力です。ドラマを観て興味を持った方は、ぜひ原作漫画を読んでみてください。
『放課後カルテ』ネタバレに関するQ&A
Q. 『放課後カルテ』は完結した?最新話は?
A. はい、原作漫画は単行本全17巻で完結済みです。コミックシーモアでは、単行本未収録の番外編などが読める「分冊版」も配信されており、2025年9月時点では分冊版84巻まで配信が確認されています。
Q. 最終的に牧野先生はどうなるの?
A. 牧野先生は1年間の任期を終え、小学校を去ります。彼が残した知識や考え方は、子どもたちや先生方の心に深く根付き、保健室のあり方を変えました。彼自身の未来については、希望に満ちた形で描かれ、読者の想像に委ねられる部分もあります。
『放課後カルテ』のネタバレまとめ|読むならコミックシーモア!
この記事では、漫画『放課後カルテ』の第1話から最終17巻までの壮大な物語をネタバレ解説しました。
ただの医療漫画ではなく、子どもたちの心の成長、教育現場のリアル、そして一人の医師の再生を描いたヒューマンドラマです。一つ一つのエピソードが心に響き、読み終えた後には温かい気持ちになれること間違いなしです。
「結末はわかったけど、やっぱり実際に読んでみたい!」と思った方は、ぜひコミックシーモアをチェックしてみてください。お得なクーポンを使えば、全巻まとめ買いもお得になりますし、まずは無料の試し読みから始めるのもおすすめです。
単行本で一気に物語を追うもよし、分冊版で気になるエピソードだけをつまみ読みするもよし。あなたに合った読み方で、『放課後カルテ』の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
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