進撃の巨人 ネタバレまとめ｜1話から最終話までの流れを完全解説

壁に囲まれた世界で自由を夢見た少年は、何を想い、何を選んだのか――。2021年に堂々完結し、今なお世界中で熱い議論を呼んでいる不朽の名作『進撃の巨人』。

この記事では、第1話の衝撃的な始まりから、読者の予想を裏切り続けた物語の全貌、そして伝説となった最終話（139話）の結末まで、その壮大な物語の流れを徹底的に解説します。

「結末を知ってから、もう一度物語を深く味わいたい」「複雑なストーリーを整理したい」という方は、ぜひ最後までお付き合いください。物語の核心に触れた後、きっとあなたはもう一度、エレンたちの旅路をその目で見届けたくなるはずです。

『進撃の巨人』を読む前に知っておきたい基礎情報

まずは、この壮大な物語の基本情報をおさらいしておきましょう。

• 作者: 諫山 創
• 連載期間: 2009年9月～2021年4月（別冊少年マガジン）
• 巻数: 全34巻（全139話）
• 作品概要: 突如現れた謎の生命体「巨人」によって、人類が巨大な壁の内側での生活を強いられている世界。壁外の世界に憧れる少年エレン・イェーガーが、自由を求めて戦いに身を投じていくダークファンタジー。

物語はすでに完結しており、電子書籍サービスなら最終巻まで一気に読むことが可能です。特に国内最大級の品揃えを誇る「コミックシーモア」では、全34巻が配信されており、お得なキャンペーンを利用して楽しむこともできます。

【時系列】進撃の巨人のあらすじを全話ネタバレ解説

ここからは、物語を大きく3つのパートに分けて、その流れを追っていきます。数々の謎と伏線が、どのように繋がっていくのかご注目ください。

序盤：壁内の絶望と反撃（単行本1巻～13巻あたり）

物語は、主人公エレン・イェーガーが暮らす「シガンシナ区」が、100年の平和を破る「超大型巨人」と「鎧の巨人」によって襲撃される場面から始まります。目の前で母親を巨人に捕食されたエレンは、「この世から巨人を一匹残らず駆逐してやる」と、巨人への凄まじい憎しみを胸に誓います。

幼馴染のミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトと共に訓練兵団に入団したエレン。過酷な訓練を経て、仲間たちとの絆を深めていきます。しかし、再び巨人が襲来したトロスト区での戦いで、エレンは絶体絶命の窮地で自身が巨人化する能力に目覚めます。

人類の希望か、あるいは新たな脅威か。エレンの存在は壁内人類に大きな混乱をもたらしますが、調査兵団のエルヴィン団長やリヴァイ兵士長らにその力を認められ、調査兵団の一員として巨人の謎に迫っていくことになります。

この序盤では、知性を持つ「女型の巨人」との死闘、そしてその正体が訓練兵団の同期アニ・レオンハートであったという衝撃の事実が判明。さらに、壁を破壊した「鎧の巨人」と「超大型巨人」の正体も、信頼していた仲間ライナー・ブラウンとベルトルト・フーバーであったことが明かされ、物語は単なる「人類 vs 巨人」から「人間 vs 人間」の裏切りと苦悩に満ちた戦いへと大きく舵を切ります。

中盤：世界の真相とマーレ編（単行本13巻～29巻あたり）

仲間たちの裏切り、そして王政が隠していた壁の秘密。次々と明らかになる謎の先に、エレンたちは父グリシャ・イェーガーが遺した地下室へとたどり着きます。そこで彼らが見たものは、想像を絶する世界の真実でした。

壁の中にいる人々は、かつて巨人の力で大陸を支配した「エルディア人」の末裔であり、壁の外には遥かに進んだ文明を持つ「マーレ」をはじめとした広大な世界が広がっていたのです。そして、壁外の人々はエルディア人を「悪魔の末裔」として忌み嫌い、差別していました。

物語の視点は一度、壁の外の世界「マーレ」へ。そこでは、エルディア人でありながらマーレのために戦う戦士候補生の少女ガビや少年ファルコたちの姿が描かれます。彼らは、壁の中の人間こそが悪魔だと信じ込まされていました。

このパートで、読者はどちらの正義も、どちらの憎しみも理解できるという、戦争の残酷な構造を突きつけられます。そして、世界の真実を知ったエレンは、仲間たちの前から姿を消し、単身マーレに潜入。かつての真っ直ぐな少年は影を潜め、何かを覚悟した冷徹な表情で、ある計画を静かに進めていくのでした。

終盤：地鳴らし発動と最終決戦（単行本29巻～34巻）

マーレでの宣戦布告を経て、エレンは「始祖の巨人」の力を掌握。そして、彼が選んだ未来とは、パラディ島（壁のある島）以外のすべてを、壁の中に眠る幾千万もの超大型巨人で踏み潰す「地鳴らし」でした。

「自分たちを脅かす世界を滅ぼせば、仲間たちは生き残れる」――。あまりにも過激で、非人道的なその選択は、世界中の人々はもちろん、かつて苦楽を共にしたミカサやアルミン、リヴァイたち調査兵団の仲間にとっても到底受け入れられるものではありませんでした。

「エレンを止めなければ、世界が滅ぶ。でも、エレンは大切な仲間だ」。

究極の葛藤の末、アルミンやミカサたちは、かつての敵であったマーレの戦士たちとも手を取り、世界を救うため、そして友を止めるために「進撃の巨人」となったエレンに立ち向かうことを決意します。人類の存亡をかけた、壮絶で悲しい最後の戦いの火蓋が切って落とされたのです。

最終回（139話）の結末とその意味｜エレンが望んだ未来とは

仲間たちの決死の覚悟の末、地鳴らしは止まり、エレンの暴走は終わりを告げます。その最後の引き金を引いたのは、誰あろう、エレンを誰よりも深く愛していたミカサでした。

なぜエレンは、仲間たちに討たれる未来を選んだのか？ なぜ世界を蹂躙するという凶行に及んだのか？

最終話では、アルミンの記憶を通して、エレンの本当の想いが明かされます。彼は、仲間たちに長く生きてほしかった。そして、彼らが世界の脅威となった自分を討つことで、「パラディ島の悪魔を討った英雄」として世界に認められ、生き残る道を遺したかったのです。

それはあまりにも自己犠牲的で、独善的で、そして不器用な愛の形でした。巨人の力はこの世から消え去り、残された人々は憎しみの連鎖が続く世界で、それでも対話の道を模索し始めます。

エレンの墓標となった丘の木の下で、彼を想い続けるミカサの姿。そして、長い時が流れ、再び争いの歴史が繰り返されることを示唆するラストシーンは、私たち読者に「戦いのない世界は可能なのか」という重い問いを投げかけ、物語の幕を閉じます。

この結末は、今もなおファンの間で賛否両論を巻き起こしています。しかし、その答えは漫画の中にはありません。ぜひあなた自身の目で、エレンが、ミカサが、アルミンが見た世界の果てを見届けてください。

アニメとの違いや映像化について

『進撃の巨人』は、WIT STUDIOおよびMAPPAによってハイクオリティなアニメシリーズが制作され、世界的な人気を博しました。アニメは基本的に原作に忠実に描かれていますが、一部のシーンの構成や演出、セリフのニュアンスが変更されている箇所もあります。

特に、完結編（The Final Season）では、原作の最終話で描かれたエレンとアルミンの対話シーンなどがより丁寧に補完されており、「原作を読んだ後にもう一度アニメを見ると、キャラクターの心情がさらに深く理解できる」と評判です。

漫画とアニメ、両方を体験することで、『進撃の巨人』の世界をより多角的に、そして深く味わうことができるでしょう。

よくある質問（FAQ）

Q. 『進撃の巨人』は全部で何話・何巻ですか？

A. 漫画は全139話、単行本では全34巻で完結しています。

Q. 最終回までのネタバレを読みましたが、どこで読めますか？

A. 電子書籍サイト「コミックシーモア」では、最終34巻まで全巻が配信されています。1巻まるごと試し読みや、お得なクーポンが利用できることもあるので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ：ネタバレを知った今こそ、原作を読むべき理由

『進撃の巨人』の壮大な物語の結末まで、駆け足でご紹介しました。しかし、この記事で語れたのは、物語の骨格にすぎません。

諫山創先生が張り巡らせた無数の伏線、キャラクターたちの繊細な心理描写、コマ割りや構図に込められた意味。これらは、実際に漫画を自分のペースで読み進めてこそ、その真価を味わうことができます。

ネタバレを知った上で読むことで、「あの時のエレンの表情は、この未来を知っていたからなのか」「この何気ない一言が、最終回に繋がっていたのか」といった、新たな発見と感動が必ずあるはずです。

ぜひこの機会に、電子書籍で『進撃の巨人』の世界に改めて飛び込んでみませんか？ コミックシーモアなら、スマホやタブレットですぐに、あの壁の中の世界へ旅立つことができます。