【ネタバレ注意】この記事は、漫画『19番目のカルテ 徳重晃の問診』の第1話から最新刊(11巻)までの重要な内容を含んでいます。まだ読んでいない方は、ご注意ください。
「病気ではなく、人を診る」——。現代医療が抱える課題に、真摯に向き合う総合診療医の姿を描いた『19番目のカルテ』。ドラマ化もされ、今最も注目を集める医療漫画の一つです。
この記事では、主人公・滝野みずきの成長と、天才医師・徳重晃が解き明かす「診断名のない病」の謎を、第1話から最新11巻まで時系列で徹底解説します。物語の核心に触れる前に、まずはお得に読める情報からご紹介します。
作品の基本情報
まずは『19番目のカルテ 徳重晃の問診』の基本情報をおさらいしましょう。
作者・刊行情報
- 漫画: 富士屋カツヒト
- 原案: 川下剛史
- 出版社: コアミックス
- 掲載誌: 月刊コミックゼノン
完結は?最新刊は何巻まで?(2025年9月現在)
2025年9月現在、『19番目のカルテ』は単行本11巻まで発売中です。物語は11巻で一つの大きな区切りを迎えますが、出版社からは12巻の発売が2025年9月20日に予定されているという情報も出ています。今後の展開からも目が離せません。
電子書籍サイト「コミックシーモア」では、最新11巻まで配信されており、すぐにまとめ読みが可能です。
【ネタバレ】第1話から最新11巻までのあらすじを時系列で解説
ここからは、各巻のあらすじを追いながら、物語の核心に迫っていきます。滝野みずきがどのように成長し、徳重晃が患者とどう向き合っていくのか、その軌跡をたどりましょう。
第1巻:運命の出会いと「診断されない痛み」
物語は、研修医3年目の滝野みずきが、将来有望な整形外科医の道から外れ、総合診療科(総診)に足を踏み入れるところから始まります。
彼女の前に現れたのは、患者の話をひたすら聞き、生活背景まで探る風変わりな医師・徳重晃。検査で異常が見つからない「原因不明の痛み」に苦しむ患者に対し、徳重は病名ではなく「人」そのものに向き合います。美容部員の女性が抱える「線維筋痛症」の診断に至る過程で、みずきはこれまで学んできた医療の常識を覆され、総診の奥深さに惹かれていくのです。
第2巻~第3巻:滝野の成長と総診の日常
徳重のもとで学び始めたみずきは、次々と訪れる「診断困難」な患者たちと向き合います。倦怠感、睡眠障害、職場でのストレス…。一見すると些細な症状の裏には、患者が抱える人生の物語が隠されていました。
徳重の問診スタイルは、ただ話を聞くだけではありません。患者の言葉の裏にある本音、家族との関係、生活習慣など、あらゆる情報を繋ぎ合わせ、診断への糸口を見つけ出します。みずきは戸惑いながらも、徳重の背中を追い、医師として、一人の人間として大きく成長していきます。
第4巻:病院内の壁と総合診療科の存在意義
専門分化が進む大病院において、総合診療科は「何でも屋」「収益性が低い」と見なされがちです。院内での風当たりは強く、総診の存在意義そのものが問われる事態に。しかし、徳重は揺るぎません。
夫婦関係の亀裂が引き起こした心身の不調など、専門科では見過ごされてしまう問題に光を当てることで、彼は「患者を丸ごと診る」ことの重要性を証明していきます。みずきもまた、総診の価値を守るために奔走します。
第5巻~第6巻:訪問診療編スタート!医療は病院の中だけじゃない
物語の舞台は病院を飛び出し、患者が暮らす「家」へ。訪問診療を通して、みずきと徳重は新たな現実に直面します。住環境、介護体制、家族間の葛藤…。患者の生活の場だからこそ見える問題が、病状に深く関わっていました。
特に、末期がん患者の在宅ケアは、みずきに大きな試練を与えます。死と向き合う患者とその家族に、医師として何ができるのか。徳重が示す「人生を診る」という姿勢が、より一層強く描かれる感動的なエピソードです。
第7巻~第8巻:「支える側」の苦悩とヤングケアラー問題
この巻では、患者本人だけでなく、その家族や介護者など「支える側」の苦悩に焦点が当てられます。老老介護、ヤングケアラー、介護疲れによる精神的な負担など、現代社会が抱える深刻なテーマが次々と登場。
医療だけでは解決できない問題に対し、徳重はどう向き合うのか。彼の行動は、時に倫理的な問いを読者に投げかけます。医療資源の限界というリアルな側面も描かれ、物語にさらなる深みを与えています。
第9巻~第10巻:日常に潜むサインと深まる師弟の絆
「いつもと違う」という些細な違和感が、実は重大な病気のサインだった…。総合診療医ならではの視点が光るエピソードが続きます。若者の摂食障害や育児ノイローゼなど、デリケートな問題にも踏み込み、徳重とみずきの丁寧な問診が、患者の心を少しずつ解きほぐしていきます。
数々の困難を乗り越え、みずきと徳重の関係は、単なる師弟を超えた固い絆で結ばれていきます。
第11巻:痛みの正体と物語の向かう先
最新11巻では、物語の原点である「診断されない痛み」というテーマが、再び中心に据えられます。全身の激しい痛みを訴えながらも、あらゆる検査で異常が見つからない少女・紗季。周囲から理解されず、孤立する彼女に、みずきと徳重はどのように寄り添うのでしょうか。
これまで積み重ねてきた経験のすべてをぶつけ、みずきは「人を診る」医師として、ある大きな決断を下します。物語の集大成ともいえるこの巻は、静かな、しかし確かな感動と共に、読者の心に深い余韻を残します。紗季の痛みの本当の理由とは?そして、みずきが見つけた答えとは…?その結末は、ぜひご自身の目でお確かめください。
主要登場人物
『19番目のカルテ』の魅力的なキャラクターたちをご紹介します。
- 滝野 みずき(たきの みずき)
本作の主人公。真面目で情熱的な研修医。当初は整形外科医を目指していたが、徳重との出会いをきっかけに総合診療科の道へ。患者に寄り添いながら、医師として成長していく。 - 徳重 晃(とくしげ あきら)
もう一人の主人公。光背(こうはい)病院の総合診療医。飄々とした性格だが、驚異的な観察眼と問診能力を持つ天才医師。「病気ではなく人を診る」を信条とする。
ドラマ版との違いは?
2025年に放送されたドラマ版は、原作の魂を大切にしながらも、いくつかの変更点があります。
- エピソードの再構成: 放送時間に合わせ、複数のエピソードが統合されたり、順番が変更されたりしています。
- キャラクター設定の強調: ドラマならではの演出として、登場人物のキャラクター性や人間関係がより強調されている部分があります。
- オリジナルの展開: ドラマ版独自のサブストーリーや登場人物が加わり、原作ファンも新たな気持ちで楽しめます。
原作漫画は、より深く、丁寧に各症例や登場人物の心理描写を掘り下げています。ドラマで興味を持った方は、ぜひ原作を読むことで、物語の世界をさらに楽しめるはずです。
作中に登場する主な病名・医療用語
物語の鍵となる、いくつかの病名や医療用語を簡潔に解説します。
- 線維筋痛症(せんいきんつうしょう)
全身に激しい痛みが現れる病気。検査では異常が見つかりにくく、診断が難しいことで知られています。患者の生活の質(QOL)を著しく低下させることがあります。 - 総合診療科(そうごうしんりょうか)
特定の臓器や疾患に限定せず、幅広い健康問題に対応する診療科。診断がついていない患者の初期診療や、複数の問題を抱える患者のケアを担います。「診断のスペシャリスト」とも呼ばれます。 - ヤングケアラー
本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを、日常的に行っている子どものこと。学業や心身の成長に影響を及ぼす社会問題として注目されています。
よくある質問(FAQ)
- Q. 漫画『19番目のカルテ』は何巻まで出ていますか?
- A. 2025年9月現在、単行本は11巻まで発売されています。電子書籍サイト「コミックシーモア」でも11巻まで配信中です。また、出版社からは12巻が2025年9月20日に発売予定と発表されています。
- Q. ドラマはどこで見られますか?
- A. ドラマはTBS系で放送されました。見逃し配信や全話パックは、各動画配信プラットフォーム(U-NEXT、Huluなど)で視聴可能です。配信状況は各サービスの公式サイトをご確認ください。
まとめ:今すぐ『19番目のカルテ』の世界へ!
『19番目のカルテ』は、単なる医療漫画ではありません。現代社会が抱える問題や、人と人との繋がり、そして「生きる」ことの意味を問いかける、深遠なヒューマンドラマです。
この記事であらすじを読んで、少しでも続きが気になった方は、ぜひ原作を手に取ってみてください。徳重医師の言葉一つひとつが、そして、みずきのひたむきな姿が、きっとあなたの心に温かい光を灯してくれるはずです。
感動の結末をあなたの目で!
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