37セカンズ ネタバレ完全ガイド|第1話から最終話(3巻完結)までのあらすじと結末

37セカンズ ネタバレ完全ガイド|第1話から最終話(3巻完結)までのあらすじと結末 青年マンガ
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【ご注意】この記事にはネタバレが含まれます

この記事では、漫画版『37セカンズ』(原作:HIKARI/漫画:栗原陽平)の第1話から最終話(3巻完結)までの詳細なあらすじと結末に触れています。まだ作品を読んでいない方は、先に作品を読むことを強くおすすめします。

漫画『37セカンズ』とは?【2025年最新情報】

漫画『37セカンズ』は、出生時に37秒間呼吸が止まったことで脳性まひを抱える主人公・貴田ユマが、自らの殻を破り、漫画家として、一人の女性として自立していく姿を描いた感動的な人間ドラマです。

国際的な評価も高いHIKARI監督の映画を原作として、栗原陽平先生の繊細な筆致でコミカライズされました。2025年11月現在、漫画版は全3巻で完結しており、電子書籍サイト「コミックシーモア」などで全巻を読むことができます。

映画の感動を追体験できるだけでなく、漫画ならではの丁寧な心理描写や追加エピソードによって、登場人物たちの心情がより深く掘り下げられているのが大きな魅力です。

『37セカンズ』の主な登場人物

物語を彩る個性豊かなキャラクターたちを紹介します。

  • 貴田ユマ:本作の主人公。23歳。脳性まひにより車椅子で生活しています。類まれな画力を持つものの、過保護な母のもとでゴーストライターとして活動しており、自身の経験不足にコンプレックスを抱いています。
  • ユマの母:ユマを溺愛し、過保護に育ててきた母親。彼女の自立を願う一方で、無意識のうちにその道を阻んでしまう存在でもあります。
  • さやか:ユマの幼なじみ。表向きは人気漫画家として活動していますが、実際はユマが描いた作品を自分の名で発表しています。
  • 俊哉:ユマが夜の街で出会う心優しい介護福祉士。ユマの良き理解者となり、彼女の世界を広げるきっかけを与えます。
  • :同じく夜の街で出会う風俗嬢。障がいの有無で人を判断しないフラットな視点を持ち、ユマに大きな影響を与えます。
  • クマ:車椅子で生活する仲間。ユマに障がい者としてのリアルな生き方や楽しみ方を教えてくれます。

【ネタバレ】『37セカンズ』1巻のあらすじ|閉ざされた世界からの脱出

物語は、主人公・ユマの閉塞感に満ちた日常から始まります。彼女は人気漫画家である幼なじみ・さやかのゴーストライターとして、その才能を発揮していますが、世間はその事実を知りません。過保護な母に管理された生活の中で、ユマは自分の人生を生きている実感を持てずにいます。

転機は、自身のオリジナル作品を持ち込んだ編集者からの一言でした。「君の漫画には、リアルな経験が足りない。特に性的な描写がね」。この言葉は、ユマの心の奥底にあった「自分の世界を広げたい」という渇望に火をつけます。

自分に足りない「経験」を求め、ユマは一大決心をします。母に内緒で、夜の歌舞伎町へと繰り出すのです。そこで彼女は、介護福祉士の俊哉や風俗嬢の舞といった、これまで交わることのなかった人々に出会います。この出会いが、ユマの固く閉ざされていた世界の扉を、少しずつこじ開けていくのでした。

【ネタバレ】『37セカンズ』2巻のあらすじ|芽生える自立と母との衝突

新しい世界に飛び込んだユマは、俊哉や舞、そして同じ障がいを持つ仲間たちとの交流を通して、これまで知らなかった価値観や感情に触れていきます。彼らとの時間は、ユマに「自分も一人の人間として対等に扱われる」という当たり前の喜びと、自己肯定感を与えてくれます。

しかし、ユマの変化は、母との間に深刻な亀裂を生じさせます。娘の夜遊びや新しい交友関係を知った母は、心配のあまり、さらにユマを束縛しようとします。ユマの「自立したい」という強い意志と、母の「守りたい」という歪んだ愛情が激しく衝突。家の中は息苦しい空気に満ちていきます。

創作活動においても、ユマは大きな壁にぶつかります。「リアルな経験」とは何か。ただ体を重ねることだけが答えではない。人を愛し、傷つき、それでも誰かと繋がりたいと願う心を描くことこそが重要だと気づき始めるのです。ユマは、母からの自立と、漫画家としての本当の自立を目指し、家を出ることを模索し始めます。

【ネタバレ】『37セカンズ』最終巻(3巻)の結末|私が「私」でよかった

家を飛び出し、俊哉の家などに身を寄せながら、ユマは自分の足で人生を歩み始めます。その中で、彼女は一つの大きな決意を固めます。それは、物心つく前に生き別れた父親に会いに行くことでした。

父から届いた古い絵葉書だけを頼りに、ユマは旅に出ます。そして、ついに再会を果たした父の口から語られたのは、ユマの出生にまつわる衝撃的な真実と、母がなぜあれほどまでに過保護になったのか、その理由でした。

全ての過去を受け止めたユマ。彼女が最後に見つけた答えとは何だったのでしょうか。

物語のラスト、ユマはこれまでの人生、そして自分自身を静かに受け入れ、肯定します。その表情は、多くの困難を乗り越えた者だけが持つ、穏やかで、しかし力強い輝きに満ちています。彼女がたどり着いた「私が『私』でよかった」と思える境地とは、一体どのようなものだったのか。その感動的な結末は、ぜひご自身の目で見届けてください。

漫画版と映画版の違いは?どっちから見るべき?

『37セカンズ』は映画が原作ですが、漫画版には独自の魅力があります。

最大の違いは、登場人物の心理描写の深さです。特に主人公ユマの葛藤や喜び、そして彼女を取り巻く俊哉や舞、母親の心情が、モノローグや細やかな表情で丁寧に描かれています。映画では描ききれなかったエピソードも追加されており、物語により一層の深みを与えています。

「どちらから見るべき?」と迷う方もいるかもしれませんが、どちらから見ても楽しめます。

  • 映画を先に見た方:キャラクターたちの新たな一面を発見でき、物語への理解がさらに深まります。
  • 漫画を先に読む方:感動的なストーリーをじっくりと味わい、その後に映像で追体験する楽しみがあります。

結論として、映画ファンの方も、これから『37セカンズ』に触れる方も、漫画版は必読と言えるでしょう。

『37セカンズ』の感想と考察|作品が問いかける普遍的なテーマ

『37セカンズ』は単なる障がいを持つ少女の成長物語ではありません。そこには、私たち誰もが共感できる普遍的なテーマが込められています。

テーマ1:殻を破る「自立」の物語

親からの自立、社会からの偏見からの自立、そして何より自分自身のコンプレックスからの自立。ユマが一つずつ壁を乗り越えていく姿は、現状を変えたいと願う全ての人の胸を打ちます。

テーマ2:「表現」することの意味

ユマにとって漫画を描くことは、自己表現であり、世界と繋がるための唯一の手段でした。経験不足を指摘された彼女が、本当の意味で「他者を描く」とはどういうことかを学んでいく過程は、創作に関わる人だけでなく、誰かと深く関わりたいと願う人にとっても示唆に富んでいます。

テーマ3:身体と性、そして「愛」

本作は、障がい者の性というデリケートなテーマにも真正面から向き合っています。しかしそれは決して特別なことではなく、「誰かを求め、愛し、愛されたい」という、人間が持つ根源的な欲求として描かれています。ユマの旅は、自分自身の身体と心を受け入れ、愛することの大切さを教えてくれます。

『37セカンズ』をお得に読むならコミックシーモアがおすすめ!

感動の物語『37セカンズ』を読んでみたくなった方も多いのではないでしょうか。

電子書籍サイト「コミックシーモア」なら、全3巻がいつでもどこでもスマホやタブレットで楽しめます。初回登録特典の70%OFFクーポンなどを利用すれば、紙の単行本よりもお得に購入できるチャンスです。

ユマの勇気ある一歩と、彼女がたどり着いた感動のラストを、ぜひコミックシーモアで見届けてください。

『37セカンズ』に関するQ&A

Q. 漫画は何巻で完結していますか?

A. 漫画版『37セカンズ』は全3巻で完結しています。2024年10月に最終3巻が配信され、物語は完結を迎えています。

Q. 原作は誰ですか?

A. 原作は、本作の映画監督でもあるHIKARIさんです。作画は栗原陽平先生が担当されています。

Q. 映画と漫画、どっちがおすすめですか?

A. どちらも素晴らしい作品ですが、両方見ることをおすすめします。映画の持つ映像美と臨場感、そして漫画ならではの深い心理描写を味わうことで、『37セカンズ』の世界をより多角的に楽しむことができます。