【注意】この記事は、本田真吾先生の漫画『切子・殺』の重大なネタバレを全面的に含んでいます。まだ作品を読んでいない方は、閲覧にご注意ください。
前作『切子』の恐怖をさらに増幅させた続編、『切子・殺』。ブラック企業を舞台に繰り広げられる惨劇は、単なるスプラッターホラーにとどまらず、人間の心の闇を鋭くえぐるサスペンスとしても高い評価を得ています。
この記事では、そんな『切子・殺』の第1話から最新話までのあらすじを、結末の核心に触れるネタバレありで徹底解説します。物語の黒幕は誰なのか、前作との繋がりは何か、全ての謎を紐解いていきましょう。
先に結論を言うと…
物語は、ブラック企業「エガオコーポレーション」に入社した主人公・佐倉美波が、社内で起こる連続猟奇殺人事件に巻き込まれていくところから始まります。怨霊「切子」によるものかと思われた惨劇の裏には、人間の深い憎悪と計画的な殺意が渦巻いており、やがて衝撃の黒幕が明らかになります。
第1話「東京の洗礼」ネタバレ
地方から上京し、夢と希望を胸に「エガオコーポレーション」に入社した主人公の佐倉美波。しかし、彼女を待ち受けていたのは、パワハラやセクハラが日常的に横行するブラックな職場環境でした。
社員たちの笑顔の裏に隠された疲弊と諦め。そんな絶望的な雰囲気の中、最初の事件が起こります。ある夜、オフィスで一人の社員が惨殺死体で発見されたのです。その常軌を逸した遺体の状況から、社員たちの間に「切子」の噂が広がり始め、疑心暗鬼の渦が巻いていきます。ここから、逃げ場のない惨劇の幕が上がります。
第2話「幽霊の仕業」ネタバレ
最初の事件を皮切りに、社内では次々と社員が犠牲になっていきます。通信手段は断たれ、オフィスビルは完全に孤立した密室状態に。生存者たちはパニックに陥りながらも、犯人捜しを始めますが、人間業とは思えない殺害方法に、誰もが「切子の呪いだ」と恐怖します。
この回では、登場人物たちの人間関係や、それぞれが抱える秘密が少しずつ明らかになります。被害者たちに共通する「負い目」とは何なのか。切子の目的が見えないまま、恐怖だけが加速していきます。
第3話「怨恨の理由」ネタバレ
犠牲者の遺体は、人間の力では到底不可能な形で損壊されており、事件が超常的な存在によって引き起こされていることが強調されます。なぜこの会社が狙われるのか?その謎を解く鍵は、被害者たちの過去と、会社ぐるみで行われていた不正行為にありました。
パワハラ、不正会計、隠蔽工作…。「エガオコーポレーション」が抱える深い闇が暴かれるにつれて、この惨劇が単なる無差別殺人ではなく、明確な殺意と怨恨に基づいた復讐であることが見えてきます。
第4話「惨劇の口火」ネタバレ
生き残った美波たちは、なんとかビルからの脱出を試みますが、切子の執拗な追撃がそれを阻みます。エレベーターは動かず、階段は封鎖され、物理的な逃げ場は次々と失われていきます。極限状態の中で、生存者たちの間にも不信感が芽生え、仲間割れや裏切りが頻発。人間関係の崩壊が、さらなる悲劇を呼び込みます。
第5話「復讐の告白」ネタバレ
物語は核心へと近づきます。生存者の一人が、過去に犯した罪と、それが今回の事件に繋がっていることを告白します。この「復讐の告白」により、事件の動機が一気に明確化。切子の殺戮は、誰かの強い復讐心に呼応して行われている可能性が浮上し、物語は単なるパニックホラーから、人間ドラマを色濃くしたサスペンスへと変貌していきます。
第6話「外道の正体」ネタバレ
「切子は本当に怨霊なのか?」という疑問が、生存者たちの中に生まれます。あまりにも計画的で、会社の内部情報に精通した犯行。この章で、事件の裏に人間側の協力者、あるいは全ての元凶である「黒幕」が存在することが強く示唆されます。切子の呪いを利用し、自らの復讐を遂げようとする「外道」の正体とは一体誰なのでしょうか。
第7話「黒幕の殺意」ネタバレ
ついに、事件を裏で操っていた黒幕の輪郭が明らかになっていきます。その人物は、被害者たちに対して強い殺意を抱く、驚くべき人物でした。切子の怪異と、黒幕の冷徹な計画が交錯し、物語は最終局面へ。美波は、この狂気の連鎖を断ち切ることができるのか。味方だと思っていた人物の裏切りなど、息もつかせぬ展開が続きます。
第8話・第9話(最新話)「狂気の行先」ネタバレ
物語はクライマックスを迎え、黒幕と生存者たちの最後の戦いが始まります。黒幕の歪んだ正義と、切子の純粋な怨念が衝突し、オフィスは狂気の渦に飲み込まれていきます。誰が生き残り、誰が裁かれるのか。衝撃的な展開が待ち受けています。
最終的に、この惨劇がどのような結末を迎えるのか。そして、主人公・美波の運命は…。その答えは、ぜひご自身の目で確かめてみてください。人間の業と怨念が織りなす物語の終着点は、あなたの想像を絶するものかもしれません。
「切子・殺」の主な登場人物
- 佐倉美波(さくら みなみ)
本作の主人公。希望を抱いて入社した会社がブラック企業だと知り、絶望する中で連続殺人事件に巻き込まれる。正義感が強く、極限状況でも生き延びようと奮闘する。 - 切子(きりこ)
前作から登場する、巨大なハサミを持ったセーラー服の怨霊。本作でもその圧倒的な恐怖で登場人物たちを追い詰める。 - エガオコーポレーションの社員たち
パワハラを行う上司、不正に加担する同僚など、それぞれが一癖も二癖もある人物たち。彼らの隠された過去が、事件の鍵を握る。
前作「切子」との繋がりは?
『切子・殺』は、前作『切子』を読んでいなくても楽しめますが、知っているとより深く物語を味わえます。
前作では、いじめを苦に自殺した少女「切子」が怨霊となり、自分をいじめた者たちに復讐する物語が描かれました。『切子・殺』では、その切子が再び現れますが、本作の切子は単なる復讐の怨霊ではなく、社会の歪みや人間の悪意に呼応して現れる「現象」や「装置」のような側面が強く描かれています。前作の恐怖を知っている読者にとっては、切子の存在がより理不尽で根源的な恐怖の象徴として感じられるでしょう。
黒幕は誰?謎と伏線を考察
本作最大の謎は「黒幕の正体」です。物語が進むにつれて、犯人は怨霊の切子だけではなく、その力を利用して復讐を遂げようとする人間であることが明らかになります。
黒幕の候補は、社内でパワハラを受けていた人物、過去に会社によって人生を狂わされた人物など、複数考えられます。作中には、黒幕を示唆する伏線が巧みに散りばめられています。
- 被害者の共通点:なぜ彼らが狙われたのか?
- 社内の人間関係:誰が誰を恨んでいたのか?
- 不自然な言動:パニックの中で、妙に落ち着いている人物はいないか?
これらの点に注目して読み進めると、黒幕の正体にたどり着けるかもしれません。全てのピースが繋がった時、その衝撃的な真相にあなたはきっと驚愕するはずです。
漫画「切子・殺」はどこで読める?お得な電子書籍情報
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まとめ:人間の狂気が生んだ現代ホラーの傑作
この記事では、本田真吾先生の『切子・殺』のネタバレあらすじと考察をお届けしました。
ブラック企業という現代的なテーマを舞台に、怨霊の恐怖と人間の悪意を見事に融合させた本作は、ただ怖いだけではない、深いメッセージ性を持った作品です。理不尽な暴力や社会の歪みに、私たちはどう向き合うべきなのかを問いかけてきます。
ホラー好き、サスペンス好きはもちろん、人間の心理描写が巧みな物語を読みたい方にも強くおすすめします。ただし、非常に過激な描写も多いため、心臓の弱い方はご注意ください。
ぜひコミックシーモアで、この逃げ場のない恐怖を体感してみてください。


