幽麗塔 ネタバレ(全巻まとめ) — 結末・死番虫の正体まで完全解説

幽麗塔 ネタバレ(全巻まとめ) — 結末・死番虫の正体まで完全解説 青年マンガ
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昭和29年の神戸。廃墟と化した不気味な時計塔、通称「幽霊塔」を舞台に、莫大な財宝と連続殺人鬼「死番虫」の謎が交錯する――。乃木坂太郎先生が描く、息もつかせぬ傑作サスペンス・ミステリー『幽麗塔』。

この記事では、全9巻にわたる壮大な物語のあらすじから結末、そして物語最大の謎である「死番虫」の正体まで、核心に迫るネタバレを徹底解説します。

「結末が気になるけど、読む時間がない…」「昔読んだけど、内容をもう一度おさらいしたい」という方は、ぜひご覧ください。

※本記事は作品の結末を含む重大なネタバレを記載しています。未読の方はご注意ください。

『幽麗塔』の作品概要

『幽麗塔』は、『医龍-Team Medical Dragon-』でも知られる乃木坂太郎先生による作品です。緻密なストーリーと人間の業を描く深いドラマ性で、多くの読者を魅了し続けています。

  • 作者: 乃木坂太郎
  • ジャンル: 青年マンガ、ミステリー、サスペンス
  • 連載誌: ビッグコミックスペリオール
  • 巻数: 全9巻(完結)

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『幽麗塔』は、大手電子書籍サイト「コミックシーモア」で全9巻が配信されています。完結済みのため、一気読みできるのが嬉しいポイントです。

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【警告】ここから先は『幽麗塔』の完全ネタバレです

ここからは、『幽麗塔』の第1巻から最終巻までのあらすじと結末を解説します。物語の核心に触れる内容となりますので、ご自身の判断で読み進めてください。

【巻別】『幽麗塔』のあらすじとネタバレを全巻解説

物語がどのように始まり、どこへ向かっていくのか。各巻の重要ポイントを追いながら、壮大な物語の軌跡をたどります。

第1巻:時計塔の悪夢と謎の美青年

昭和29年、神戸。無職の青年・天野太一は、生活苦から「幽霊塔」と呼ばれる時計塔で首吊り自殺を図ろうとします。しかし、そこで謎の“白い何か”に襲われ、時計の針に磔にされてしまいます。死を覚悟した天野を救ったのは、テツオと名乗る謎の美青年でした。テツオは天野に、幽霊塔に隠された莫大な財宝を探すゲームを持ちかけます。こうして、天野とテツオの奇妙な共同生活と、命がけの宝探しが幕を開けるのです。

第2巻:連続殺人鬼「死番虫」の影

宝探しの裏で、世間を騒がせる連続殺人鬼「死番虫」の影がちらつき始めます。天野は、自身を襲った犯人が死番虫ではないかと推測。テツオと共に、事件の鍵を握ると思われる女性・麗子の過去を探るため、瀬戸内の島へと向かいます。しかし、その島には古くからの因習と、忌まわしい秘密が隠されていました。

第3巻:蘇る過去と歪んだ人間関係

死んだはずの麗子が現れた、という衝撃の事実が物語を大きく揺さぶります。麗子がかつて義母を磔にして殺害したという壮絶な過去が明らかになり、彼女と死番虫、そして事件関係者たちの歪んだ人間関係が複雑に絡み合っていきます。ミステリーの色が濃くなり、誰が敵で誰が味方なのか、疑心暗鬼が深まる巻です。

第4巻:地下迷宮の罠と逃亡生活

舞台は幽霊塔の地下迷宮へ。宝を巡る争いは激化し、炎と崩落によって多くの犠牲者が出る大惨事となります。天野とテツオは事件の濡れ衣を着せられ、警察から追われる身に。天野が女装し、テツオと“偽装夫婦”として身を隠す逃亡生活は、二人の関係性に新たな変化をもたらします。

第5巻:明かされる秘密とそれぞれの業

逃亡を続ける中、天野とテツオは幽霊塔の秘密を知る小説家・不変木や、事件の裏で暗躍する丸部家の闇に迫ります。丸部家の令嬢・沙都子の出生の秘密や、彼女が受けていた性的虐待など、登場人物たちが背負う「業(カルマ)」が次々と明らかに。それぞれの過去が、現在の死番虫事件へと繋がっていきます。

第6巻:引き裂かれる絆と深まる闇

丸部の歪んだ支配欲により、天野とテツオは心身ともに追い詰められます。特にテツオは丸部に軟禁され、絶望的な状況に。二人の絆は試され、引き裂かれそうになります。人間の心の闇を深くえぐる、シリーズの中でも特にダークで心理描写が光る展開です。

第7巻:命がけの宝探しゲーム、再開

物語は再び幽霊塔へ。宝の在り処へたどり着くため、複数のチームに分かれて命がけのゲームが繰り広げられます。巧妙に仕掛けられた殺人トラップ、裏切り、そして協力。天野とテツオも別々のペアを組み、それぞれの思惑を胸に対決します。息をのむようなサバイバル劇に、ページをめくる手が止まりません。

第8巻:ついに明かされる、死番虫の正体

数々の伏線が、ついに一本の線として繋がります。天野は決死の推理の末、死番虫の正体へとたどり着きます。その正体は、誰もが予想し得なかった、しかし最も近くにいた“あの人物”。なぜ殺人を繰り返したのか? その哀しくも恐ろしい動機が語られる時、物語は最終局面へと突入します。

第9巻(最終巻):幽麗塔の終焉、そして二人の未来

全ての謎が解き明かされ、天野は死番虫との最後の戦いに挑みます。壮絶な死闘の末、宝探しゲームの勝者となるのは誰なのか。そして、最大の秘密を抱えていたテツオが下す、自らの人生を賭けた決断とは。過去の罪と業が清算され、それぞれの未来が示されるラストは、読む者の胸に深い余韻を残します。

主要人物紹介

  • 天野太一: 本作の主人公。気弱でうだつの上がらないニートだったが、テツオと出会い、宝探しと死番虫事件に巻き込まれる中でたくましく成長していく。
  • テツオ: 天野を宝探しに誘う謎の美青年。その正体は男装の麗人であり、物語の核心に深く関わる秘密を抱えている。頭脳明晰で腕っぷしも強い。
  • 丸部: 巨大な権力と富を持つ、不気味な老人。幽霊塔の宝を狙っており、天野とテツオの前に立ちはだかる最大の敵の一人。
  • 麗子: 物語の鍵を握る女性。かつて凄惨な事件を起こしたとされ、死んだはずだったが…。彼女の存在が、全ての謎を繋いでいく。

謎の殺人鬼「死番虫」の正体に迫る【ネタバレ考察】

『幽麗塔』最大の謎である連続殺人鬼「死番虫」。その正体は、物語の序盤から天野のすぐ側にいた人物です。

犯人を特定する上で重要な伏線は、作中の至る所に散りばめられています。

  • 麗子が起こした過去の事件の真相
  • 瀬戸内の島に残る古い因習
  • 幽霊塔の設計に隠された秘密
  • 登場人物たちの何気ない会話や行動

これらのピースが組み合わさった時、浮かび上がる犯人像はあまりにも衝撃的です。その動機は、過去の悲劇から生まれた歪んだ愛情と、自らの存在証明を求める狂気に満ちています。

なぜ殺人を繰り返さなければならなかったのか? その答えは、ぜひご自身の目で確かめてみてください。全ての伏線が回収されるカタルシスは、一読の価値ありです。

衝撃の最終回!結末と物語のテーマを考察

死番虫との決着、そして宝の行方――。物語は衝撃的なクライマックスを迎えます。

最終的に天野は、自らの手で過去の因縁に終止符を打ちます。そして、彼と最も深い絆で結ばれたテツオは、自らの性別とアイデンティティに関わる重大な決断を下し、新たな人生を歩み始めます。

この物語は、単なるミステリーではありません。「人は罪を背負ってどう生きるのか」「本当の自分とは何なのか」という普遍的なテーマを問いかけます。ラストシーンで示される二人の未来は、ほのかな希望を感じさせ、読後に深い感動と考察の余地を残してくれるでしょう。

『幽麗塔』をお得に読むならコミックシーモア!

この記事を読んで『幽麗塔』の物語の結末が気になった方は、ぜひ原作を読んでみてください。文字だけでは伝えきれない、乃木坂太郎先生の圧倒的な画力と演出が、物語への没入感を何倍にも高めてくれます。

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