【ご注意】この記事は、漫画『海の闇、月の影』の結末を含む重大なネタバレを記述しています。未読の方はご注意ください。
1987年から連載が開始され、少女漫画界に衝撃を与えた篠原千絵先生の不朽の名作『海の闇、月の影』。超能力に目覚めた双子の姉妹が織りなす、愛と嫉妬、そして悲劇の物語は、2025年になった今もなお多くのファンを魅了し続けています。
「結末が衝撃的って聞くけど、どんな話なの?」
「昔読んだけど、詳しい内容を忘れてしまった…」
この記事では、そんなあなたのために『海の闇、月の影』の全18巻にわたる物語のあらすじと、語り継がれる衝撃の結末を徹底的に解説します。
『海の闇、月の影』の結末とは?【核心ネタバレ】
読者の心を抉るような衝撃的なラストで知られる本作。物語の核心に触れると、愛憎の果てに双子の姉妹が迎えるのは、あまりにも切なく悲しい結末です。
暴走する妹・流水を止めるため、姉・流風が下した最後の決断とは一体何だったのか。姉妹の絆がたどり着いた衝撃のラストは、読み終えた後もあなたの心に深く残り続けることでしょう。この先では、その結末に至るまでの物語を詳しく追っていきます。
作品の基本情報
まずは『海の闇、月の影』の基本情報をおさらいしましょう。
- 作者:篠原千絵
- 出版社:小学館
- 巻数:全18巻(完結)
- 連載誌:ちゃお
- 連載期間:1987年~1991年
2025年現在も、電子書籍サイト「コミックシーモア」で全巻配信されており、一気読みが可能です。
主な登場人物
物語を彩る主要なキャラクターたちをご紹介します。
小早川 流風(こばやかわ るか)
本作の主人公で、双子の姉。穏やかで心優しい性格ですが、芯の強さも持ち合わせています。陸上部の先輩・当麻に想いを寄せており、その恋が物語の引き金となります。
小早川 流水(こばやかわ るみ)
流風の双子の妹。活発で勝ち気な性格。流風と同じく当麻に好意を抱いていましたが、謎のウイルスに感染したことで嫉妬や憎悪の感情が増幅され、恐ろしい能力で周囲を恐怖に陥れていきます。
当麻 克之(とうま かつゆき)
流風と流水が所属する陸上部の先輩。誠実で優しい青年で、二人の間で揺れ動きながらも、流風を守ろうと奮闘します。彼の存在が、双子の運命を大きく左右することになります。
ジーン・ジョンソン
物語中盤から登場するアメリカ人の科学者。双子の持つ超能力に目をつけ、その力を研究・利用しようと画策する謎多き人物です。
【ネタバレ】「海の闇、月の影」のあらすじを全巻一挙解説
ここからは、第1巻から最終巻までの物語の流れを、ネタバレありで詳しく解説していきます。
序盤:双子の日常と悲劇のはじまり(1巻~)
ごく普通の高校生活を送っていた双子の姉妹、流風と流水。同じ陸上部に所属し、同じ先輩・当麻に恋をする、仲の良い姉妹でした。しかし、その日常は陸上部のハイキングで訪れた古墳で一変します。
古墳の奥で謎のガスを吸い込んでしまった部員たちは次々と倒れ、生き残ったのは流風と流水だけ。この日を境に、二人は物体をすり抜けたり、空中を浮遊したりといった「超能力」に目覚めます。
時を同じくして、当麻が選んだのは流風でした。失恋のショックと、手に入れた強大な力。流水の中に眠っていた嫉妬の炎は、謎のウイルスの影響で恐ろしいほどに増幅され、彼女を少しずつ狂気へと駆り立てていくのです。
中盤:暴走する妹と巨大な陰謀(5巻~)
流水の能力は日に日に強力になり、彼女の負の感情は周囲の人々を次々と不幸に巻き込んでいきます。時には流風になりすまして当麻に近づき、時には自分に敵対する者を容赦なく排除する…その姿は、かつての妹の面影を失っていました。
妹を止めたい流風と、彼女を守ろうとする当麻。しかし、流水の力はあまりにも強大で、二人は追い詰められていきます。
そんな中、科学者ジーン・ジョンソンと「処方せん」と呼ばれる能力増幅剤が登場。物語は単なる姉妹の愛憎劇から、超能力を巡る巨大な陰謀へとスケールを拡大していきます。双子の力は、国家をも巻き込む争いの中心となってしまうのです。
終盤:逃れられない運命と最終決戦へ(11巻~)
様々な組織から追われる身となった流風と当麻。仲間たちの協力と犠牲を払いながら、流水を止め、すべてを終わらせるための決戦に挑みます。舞台は豪華客船や研究基地へと移り、壮絶な能力者バトルが繰り広げられます。
しかし、流水の憎悪と力は留まることを知らず、被害は拡大する一方。愛する妹を救いたいと願う流風でしたが、現実はあまりにも過酷でした。そして、彼女は究極の選択を迫られることになります。
衝撃の最終回!双子が迎える結末とは?
物語のクライマックス、流水の暴走はついに限界を超えます。もはや誰にも止められないと思われたその時、姉である流風が下した決断とは…。
愛する妹をその手で止めるという、あまりにも悲痛な選択。最後の瞬間、流水は正気を取り戻したかのような表情で、姉の腕の中で静かに息を引き取ります。愛と憎しみの螺旋を生きた双子の物語は、涙なくしては読めない悲劇的な結末を迎えるのです。
この衝撃的なラストは、連載終了から30年以上が経過した今なお、多くの読者の心に強烈な印象を残しています。
「海の闇、月の影」が今なお語り継がれる理由
本作が色褪せない魅力を放ち続けるのはなぜでしょうか。それは、少女漫画の枠を超えた巧みなストーリーテリングにあります。
- 双子の愛憎を描く濃密な人間ドラマ:同じ顔を持ちながら、光と影のように分かれていく二人の運命。嫉妬、執着、そして姉妹愛が複雑に絡み合う心理描写は圧巻です。
- 予測不能なサスペンス&ホラー展開:学園ラブコメから始まる物語は、次第に本格的なサイキック・サスペンスへと変貌します。次に何が起こるか分からないスリリングな展開に、ページをめくる手が止まりません。
- 篠原千絵先生の美麗な絵柄:繊細で美しいタッチで描かれるキャラクターたちが、物語の悲劇性をより一層引き立てています。
単なるホラー漫画ではない、深い人間ドラマが描かれているからこそ、『海の闇、月の影』は時代を超えて愛される名作となっているのです。
アニメ(OVA)情報
『海の闇、月の影』は、1989年に全3巻のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)として映像化もされています。原作の序盤をベースにした内容で、動く流風や流水たちの姿を見ることができます。2025年現在、配信サービスでの視聴は難しい状況ですが、ファンなら一度はチェックしたい作品です。
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