妖しのセレス ネタバレ完全まとめ｜第1話〜最終話（14巻）までのあらすじ・結末・登場人物

【ご注意】この記事は、渡瀬悠宇先生の名作『妖しのセレス』の物語の核心に触れるネタバレを全面的に含んでいます。未読の方や、ご自身で物語を楽しみたい方は閲覧にご注意ください。

16歳の誕生日に、平凡な日常が突如として終わりを告げる――。渡瀬悠宇先生が描く壮大なファンタジーロマン『妖しのセレス』は、天女の血を引く少女・御景妖が過酷な運命に立ち向かう物語です。一族からの追手、双子の兄との悲しい対立、そして記憶を失った青年との切ない恋。全ての謎が絡み合い、読者を物語の世界へと深く引き込みます。

この記事では、『妖しのセレス』の第1話から最終巻（全14巻）までのあらすじと結末を、時系列に沿って徹底解説します。物語の全貌を知りたい方、かつて読んだ記憶を呼び覚ましたい方は、ぜひ最後までお付き合いください。

『妖しのセレス』とは？作品概要

『妖しのセレス』は、『ふしぎ遊戯』で知られる渡瀬悠宇先生が描いた少女漫画です。現代を舞台に、天女と人間の壮大な伝説を織り交ぜたダークファンタジーとして、多くのファンを魅了し続けています。

• 作者：渡瀬悠宇
• 掲載誌：少女コミック（小学館）
• 巻数：全14巻（完結）
• アニメ化：2000年に全24話でテレビアニメ化

愛と憎しみ、そして家族の業が交錯する重厚なストーリーは、少女漫画の枠を超えた傑作として高く評価されています。

物語を彩る主要登場人物

『妖しのセレス』の複雑で切ない物語は、魅力的なキャラクターたちによって紡がれていきます。ここでは、物語の中心となる人物たちをご紹介します。

• 御景妖（みかげ あや）：本作の主人公。ごく普通の高校生だったが、16歳の誕生日を境に、天女「セレス」の生まれ変わりとして覚醒する。御景一族から命を狙われながらも、自身の運命に立ち向かう。
• セレス：妖の内に眠る天女。御景家の始祖に羽衣を奪われ、子を成した過去を持つ。始祖への強い憎しみを抱き、御景一族の血を絶やそうと復讐を誓う。
• 御景明（みかげ あき）：妖の双子の兄。心優しく妹思いだったが、彼もまた御景家の始祖「ミカギ」の生まれ変わりであり、その魂に乗っ取られていく。物語の悲劇性を象徴する存在。
• 十夜（とおや）：記憶を失った謎の青年。当初は妖の敵として現れるが、次第に彼女に惹かれ、守るために行動するようになる。彼の正体は、物語の最大の鍵を握っている。
• 梧雄飛（あおぎり ゆうひ）：妖を助け、保護する青年。料理が得意で面倒見が良く、妖にとって心の支えとなる存在。セレスの力を制御するための術を心得ている。
• 梧納涼（あおぎり すずみ）：雄飛の義姉。天女の血を引く「Cゲノマー」であり、妖を自身の家に匿い、献身的にサポートする。

【ネタバレ】第1話から最終巻までの時系列あらすじ

ここからは、『妖しのセレス』の物語を最初から最後まで、ネタバレありで解説していきます。壮大な物語の軌跡をたどりましょう。

序盤：運命の始まりと逃亡生活

16歳の誕生日、双子の兄・明と共に御景家の本家に呼び出された妖。そこで彼女は、自分が天女セレスの生まれ変わりであり、一族にとって災いをもたらす危険な存在だと告げられます。祖父の命令により、妖はその場で殺されそうになりますが、内に眠るセレスの力が覚醒し、難を逃れます。

一族から追われる身となった妖は、梧雄飛と納涼に助けられ、彼らのもとで保護されることになります。妖は、セレスが御景家の始祖に羽衣を奪われたことへの復讐を望んでいること、そしてその羽衣を見つけ出すことが、自らの運命を切り開く唯一の道だと知るのでした。

中盤：十夜との出会いとC計画の脅威

逃亡生活の中、妖は記憶喪失の青年・十夜と出会います。彼は当初、妖を狙う謎の組織「ミカゲ・インターナショナル」の手先として行動していましたが、妖と接するうちに感情が芽生え、彼女を守るようになります。二人の間には、切なくも激しい恋が生まれていきました。

一方、御景家は「C計画（セレスチアル・プロジェクト）」という非人道的な計画を進めていました。これは、天女の力を持つ者（Cゲノマー）を人工的に生み出し、利用しようとするもの。妖の仲間たちが次々とその犠牲となり、妖はさらなる苦境に立たされます。

終盤：明の変貌と明かされる真実

妖が苦しむ中、双子の兄・明の身体にも異変が起きていました。彼の内には、セレスの夫であり、羽衣を奪った始祖・ミカギの魂が覚醒し、徐々に明の意識を侵食していきます。ミカギとなった明は、セレス（妖）を完全に手に入れるため、残酷な手段で彼女を追い詰めます。

そして、物語の最大の謎であった十夜の正体が明らかになります。彼は人間ではなく、セレスの羽衣から生まれた生命体「マナ」でした。羽衣そのものである十夜と、天女セレスである妖。二人は、決して引き裂くことのできない運命で結ばれていたのです。

クライマックス：最終決戦とそれぞれの選択

物語は、妖（セレス）と明（ミカギ）、そして十夜を巻き込んだ最終決戦へと突入します。憎しみと復讐の連鎖が最高潮に達する中、登場人物たちはそれぞれが最後の選択を迫られます。

ミカギに乗っ取られた明は、わずかに残った自身の意識で、愛する妹を守るための悲しい決断を下します。そして十夜もまた、妖と彼女が宿した新しい命を守るため、自身の存在を懸けた大きな代償を払うことになるのです。長きにわたる天女の伝説は、多くの犠牲と深い愛の果てに、ついに一つの結末を迎えます。

物語の結末は？想像を掻き立てるフィナーレ

『妖しのセレス』の結末は、単なるハッピーエンドでは終わりません。愛する者の大きな犠牲、そして悲しい別れを乗り越え、妖は未来への希望を手にします。

セレスとミカギの長きにわたる因縁は、彼らの子孫である妖と明の世代でようやく終わりを告げました。復讐の連鎖は断ち切られ、残された者たちは新たな一歩を踏み出します。十夜が払った大きな愛の代償によって守られた命は、新しい時代の希望の象徴として描かれます。

涙なしには読めない、切なくも美しい結末。その感動を、ぜひ原作で味わってみてください。

『妖しのセレス』のテーマと見どころ

本作の魅力は、ただの恋愛物語に留まらない深いテーマ性にあります。

• 家族の業と愛憎：御景一族という血筋に縛られ、愛し合いながらも傷つけ合う妖と明の姿は、本作の核心的なテーマです。逃れられない「業」と、それでも失われない兄妹の絆が描かれます。
• 壮大な天女伝説：日本の「羽衣伝説」をベースに、SF的な要素（遺伝子操作など）を融合させた độc創的な世界観が魅力です。ファンタジーと現代劇が見事に調和しています。
• 究極の愛の形：妖と十夜の恋は、多くの障害に見舞われます。記憶、種族、そして寿命という壁を乗り越えようとする二人の姿は、読者の胸を強く打ちます。

よくある質問（Q&A）

Q. アニメと原作の違いは？

A. アニメ版は全24話という尺の都合上、一部のキャラクターのエピソードが簡略化されていたり、展開が駆け足になっている部分があります。原作の持つ緻密な心理描写や伏線を余すところなく楽しみたい方は、ぜひ漫画を読むことをおすすめします。

Q. 続編や番外編はありますか？

A. 本編は全14巻で綺麗に完結しており、公式な続編はありません。ただし、小説版が刊行されており、漫画とは異なる視点で物語を深掘りすることができます。

Q. 今から読むならどこで読める？

A. 『妖しのセレス』は、コミックシーモアなどの主要な電子書籍ストアで全巻購入・閲覧が可能です。特にコミックシーモアでは、お得なキャンペーンが実施されることもあるので、ぜひチェックしてみてください。

まとめ：『妖しのセレス』のネタバレ解説でした

『妖しのセレス』は、過酷な運命に翻弄されながらも、愛を貫き未来を掴もうとする少女の壮大な物語です。怒り、悲しみ、そして深い愛情が織りなすストーリーは、時代を超えて私たちの心に響きます。

この記事であらすじを知り、改めて物語の結末が気になった方も多いのではないでしょうか。キャラクターたちの細やかな感情の動きや、息をのむような美しい作画は、実際に漫画を読むことでしか味わえません。

ぜひこの機会に、『妖しのセレス』の世界に触れてみてください。きっと忘れられない読書体験があなたを待っています。