【ご注意】この記事は、由貴香織里先生の漫画『天使禁猟区』および続編『天使禁猟区-東京クロノス-』の重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
1990年代に一世を風靡し、今なお多くのファンを魅了し続けるダークファンタジーの金字塔『天使禁猟区』。
そして20年以上の時を経て、その続編となる『天使禁猟区-東京クロノス-』が連載され、物語は新たな局面を迎えています。
この記事では、原作の壮大な物語から最新シリーズ『東京クロノス』の展開まで、物語の核心に迫るネタバレを時系列で徹底解説します。禁断の愛、天使と悪魔の戦い、そして世界の真実…その結末が気になる方は、ぜひ読み進めてみてください。
『天使禁猟区』とは?壮大な神話を描くダークファンタジーの金字塔
『天使禁猟区』は、漫画家・由貴香織里先生による少女漫画です。主人公の高校生・無道刹那が、実の妹・紗羅へ寄せる禁断の恋心に苦悩するところから物語は始まります。しかし、彼の苦悩はそれだけではありませんでした。刹那は、かつて神に反逆した大天使「有機天使アレクシエル」の転生した姿だったのです。
自らの宿命を知った刹那は、天界と地獄、そして人間界を巻き込む壮絶な戦いの渦中へと身を投じていきます。緻密に練られた設定、複雑に絡み合う人間(天使・悪魔)関係、そして過激で美しい描写が、多くの読者を惹きつけてやみません。
2025年11月現在、原作は全10巻(愛蔵版・文庫版もあり)で完結済み。そして、その後の世界を描く新シリーズ『天使禁猟区-東京クロノス-』が連載され、コミックシーモアでは最新刊まで配信中です。
壮大な物語の原点を、まずはチェックしてみてはいかがでしょうか。
【ネタバレ】原作『天使禁猟区』全10巻のあらすじを時系列で解説
ここからは、原作の物語を「序盤」「中盤」「終盤」に分けて、重要なポイントを解説していきます。
序盤(物質界編):禁断の愛と宿命の始まり
物語の始まりは現代の日本。不良高校生の無道刹那は、実の妹である紗羅に決して許されない想いを抱き、苦悩の日々を送っていました。
そんな彼の日常は、二人の天使と悪魔の来訪によって突如として崩壊します。地獄からは悪魔の九雷と紫羅九が、天界からは天使のジブリールとラファエルが現れ、刹那こそが神に反旗を翻した「有機天使アレクシエル」の転生体であると告げるのです。
アレクシエルの双子の兄であり、彼女を狂おしいほど愛する邪悪な天使・ロシエルもまた、永い封印から目覚め、刹那の前に立ちはだかります。学園を舞台に巻き起こる奇怪な事件の数々。刹那は否応なく、自らの宿命と世界の運命を賭けた戦いに巻き込まれていきます。
中盤(星幽界・地獄編):紗羅の死と刹那の覚醒
ロシエルの謀略により、刹那の腕の中で紗羅は命を落としてしまいます。最愛の妹を失った絶望と怒りにより、刹那の中で眠っていた有機天使アレクシエルの力が完全に覚醒。その凄まじい力は暴走し、世界を崩壊の危機に陥れます。
なんとか自我を取り戻した刹那は、紗羅の魂を救い出すため、異界への旅を決意します。四大元素を司る四大天使、地獄の魔王たち、そして天界の腐敗した権力者たち。様々な思惑が渦巻く中、刹那は紗羅の魂が天界の最深部「至高天」に幽閉されていることを突き止めます。
失ったものを取り戻すため、刹那は仲間と共に、神の座する天界へと乗り込むのでした。
終盤(至高天編):世界の真実と衝撃の結末
天界へたどり着いた刹那を待っていたのは、想像を絶する真実でした。神の不在、天使たちの階級社会と腐敗、そしてアレクシエルとロシエルの間に隠された悲しい過去。すべての悲劇は、創造主である神が仕組んだ「実験」だったことが明らかになります。
世界の理不尽なシステムそのものに立ち向かうことを決めた刹那。彼は多くの犠牲を払いながらも、すべての元凶である存在との最終決戦に挑みます。果たして刹那と紗羅、そして世界が迎える結末とは…。
息を呑む展開と衝撃のラストは、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
【最新ネタバレ】続編『天使禁猟区-東京クロノス-』の展開
原作の壮絶な結末から約20年。舞台を現代の東京に移し、新たな物語が幕を開けます。それが『天使禁猟区-東京クロノス-』です。
新たな主人公・叶久遠と謎の始まり
主人公は、ごく普通の中学生・叶久遠。ある日から彼の目には、人々の背中に「羽根」が見えたり、空に謎の「黒い文字」が浮かんだりといった、奇妙な現象が映るようになります。
憧れの先輩・風護カリスとの出会いをきっかけに、久遠の日常は少しずつ非日常に侵食されていきます。聞こえてくる謎の声、現れる異形の存在。これは、かつて世界を揺るがした天使と悪魔の戦いの再来を意味するのでしょうか。
原作との繋がりと明かされる伏線
物語が進むにつれて、原作ファンには懐かしい名前やキーワードが次々と登場します。久遠が見る幻視、山奥に眠る巨大な「繭」。そして、コミックス最新4巻では、ついにあの人物が久遠の前に姿を現します。
そう、繭の中から眠りを破って現れたのは、成長した救世使・無道刹那その人でした。彼は20数年前に起きた出来事の因縁を語り始め、物語は原作と完全にリンクしていきます。新たな脅威と、過去から続く宿命が交錯する展開から目が離せません。
最新話・最終話の展開は?物語が迎える結末
2025年8月に配信された「花ゆめAi」にて、『東京クロノス』はついに最終回を迎えたことが報じられています。久遠と刹那、そして新たな世代のキャラクターたちが紡いだ物語は、どのような結末を迎えたのでしょうか。
原作が描いた壮大な愛の物語は、新シリーズでどのように昇華されたのか。その答えは、ぜひコミックスで確かめてみてください。全ての伏線が回収される瞬間は、鳥肌ものです。
『天使禁猟区』主要キャラクター紹介(ネタバレあり)
複雑な物語を彩る、魅力的なキャラクターたちを簡単にご紹介します。
- 無道刹那:原作の主人公。大天使アレクシエルの転生体。妹・紗羅への禁断の愛を貫き、世界の運命を背負って戦う。
- 無道紗羅:刹那の最愛の妹。物語の鍵を握る重要な存在であり、彼女の魂を巡って天界・地獄を巻き込む大事件へと発展する。
- アレクシエルとロシエル:神によって創られた双子の天使。姉アレクシエルは神に反逆し、弟ロシエルは姉を歪んだ形で愛し続ける。二人の愛憎が物語全体の根幹をなす。
- 叶久遠:『東京クロノス』の主人公。特殊な能力に目覚め、新たな戦いに巻き込まれていく少年。彼の視点を通して、現代に蘇る天使たちの物語が描かれる。
『天使禁猟区』をもっと楽しむためのQ&A
原作と『東京クロノス』はどっちから読むべき?
物語の深さを最大限に楽しむなら、原作『天使禁猟区』から読むのが断然おすすめです。『東京クロノス』は原作の設定やキャラクターの因縁が深く関わってくるため、先に原作を読んでおくと伏線回収の感動が何倍にもなります。
アニメ化はされている?
はい、2000年に全3巻のOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)としてアニメ化されています。原作の序盤である「物質界編」の一部を映像化した内容です。
作品の魅力は?
一番の魅力は、やはり壮大で緻密な世界観と、禁断の愛や神への反逆といった重厚なテーマです。ただのファンタジーではなく、キャラクター一人ひとりの苦悩や葛藤が深く描かれており、読む者の心を強く揺さぶります。由貴香織里先生の美麗でゴシックな作画も、作品の世界観を完璧に表現しています。
まとめ:壮大な物語の結末はコミックシーモアで確かめよう
『天使禁猟区』の第1話から最新シリーズ『東京クロノス』の結末まで、ネタバレを交えて解説しました。
禁断の愛から始まり、神々の欺瞞、世界の真実へとスケールアップしていく物語は、まさに圧巻の一言。そして、その魂を受け継ぐ『東京クロノス』がどのような結末を迎えたのか、気になってきたのではないでしょうか。
コミックシーモアなら、完結済みの原作から最新の『東京クロノス』まで、いつでもどこでも読むことができます。壮大な神話のすべてを、ぜひその目でお確かめください!


