アニメ『ダンダダン』の中でも屈指の名(迷?)シーンとして語り継がれている第18話。劇中バンド「HAYASii」が披露した楽曲『Hunting Soul』のあまりの完成度と、その後に巻き起こった騒動を皆さんは覚えているでしょうか?
2025年12月現在でもファンの間で議論が続く、「元ネタはX JAPANなのか?」という話題。当時のYOSHIKIさんの発言から公式の対応、そして作品としての見どころまで、2025年のオタクシーンを揺るがしたこの騒動を改めて振り返ります。
結論から言えば、公式から「盗作」という認定はされていませんが、制作側と関係者間で慎重な協議が行われる事態となりました。なぜそこまで話題になったのか、作品を愛する一人のオタクとして、音楽的視点や演出の熱量も含めて深掘りしていきましょう。
何が問題になったのか?第18話の“お囃子”と「Hunting Soul」
事の発端は、アニメ『ダンダダン』第18話でのワンシーンです。物語の展開上、怨霊を鎮めるための「お囃子(おはやし)」が必要となる場面で登場したのが、まさかのヴィジュアル系バンドスタイルで演奏する「HAYASii」でした。
そこで演奏された楽曲『Hunting Soul』は、ツーバスのドコドコという高速ドラム、疾走感あふれるツインギターのハモリ、そしてドラマチックな曲展開と、まさに「日本のV系メタルの王道」を行くサウンド。この演出に視聴者は度肝を抜かれ、SNSは称賛と驚きで溢れかえりました。
しかし、そのクオリティがあまりにも高すぎたため、「これ、X JAPANの『紅』や『Silent Jealousy』が元ネタじゃないか?」「オマージュの域を超えているのでは?」という声が上がり始めます。さらに、アニメ公式YouTubeチャンネルでリリックビデオが公開されると、その再生数は瞬く間に跳ね上がり、普段アニメを見ない層にまで届くことになったのです。
YOSHIKIの反応と制作側の対応
この話題が決定的になったのは、2025年8月上旬のことでした。X JAPANのリーダーであるYOSHIKIさんが自身のSNSで、この楽曲について言及したのです。
「何これ、X JAPANに聞こえない?」
この投稿は瞬く間に拡散されました。日本を代表するアーティスト本人が反応したことで、単なる「似てるね」というファン同士の会話から、著作権やオマージュの境界線を問う社会的なトピックへと発展しました。その後、YOSHIKIさんは当該投稿の一部を削除されましたが、水面下では弁護士を通じた連絡が行われたとの報道もありました。
これを受け、8月中旬には『ダンダダン』製作委員会が公式声明を発表。「関係各所と建設的に協議を進めている」として、アーティスト側への事前説明が不足していた点について謝罪を行いました。2025年12月現在、決定的な法的措置が取られたという報道はありませんが、クリエイターとリスペクトの関係性について考えさせられる一件となりました。
「元ネタ=X JAPANか?」を音楽的に検証する
では、実際にどこが似ていたのでしょうか?音楽的な観点から冷静に見てみましょう。
- イントロの構成:静かなアルペジオから激しいバンドサウンドへ移行する「静と動」の構成は、X JAPANのバラード兼ハードナンバーの黄金パターンを想起させます。
- ギターフレーズ:クラシック音楽の要素を取り入れたような旋律的(メロディアス)なツインギターのハモリは、YOSHIKIさんの作曲スタイルの大きな特徴です。
- 演出面:ドラムセットの破壊や、上半身裸でのパフォーマンス、そして激しいヘドバン。これらは楽曲そのものというより、X JAPANが築き上げた「様式美」へのオマージュと言えます。
法的な観点で言えば、著作権侵害(パクリ)となるには「依拠性(元ネタを知っていて作ったか)」と「類似性(本質的な特徴が似ているか)」の両方が必要です。今回の場合、演出意図として明らかに意識していることは見て取れますが、メロディラインそのものが完全に同一かと言われると議論の余地があります。
ただ、一つ言えるのは、制作陣の「本気度」が凄まじかったということ。単なるパロディとして笑い飛ばすには、あまりにも音楽としての完成度が高すぎた。それが、今回これほどまでに議論を呼んだ最大の理由かもしれません。
どこを見れば「ダンダダン」はもっと面白くなるか
騒動の経緯を知った上で、改めて『ダンダダン』という作品を見ると、また違った面白さが見えてきます。この「HAYASii」のシーンは、単なるギャグではありません。
「真面目にふざける」カッコよさ
ボーカルには谷山紀章さん、ギターには元MEGADETHのマーティ・フリードマンさんなど、ガチの実力派ミュージシャンが起用されています。制作陣が「最高峰の音」を用意したからこそ、作中のキャラクターたちが真剣に(しかし滑稽に)お祓いをするシーンに「説得力」と「熱量」が生まれているのです。
物語上の重要なギミック
HAYASiiが登場するのは、ジジ(円城寺仁)に取り憑いた邪視の呪いを解くための儀式です。ロックの持つ「爆発的なエネルギー」で呪いを吹き飛ばすという発想は、オカルトと青春が融合した『ダンダダン』ならではの痛快な解決策。騒動云々を抜きにしても、アニメ史に残る名演出であることは間違いありません。
まだ本編を見ていない方、あるいはもう一度確認したい方は、ぜひこの「熱量」を肌で感じてみてください。
公式で観る・読む・聴く!作品をフルに楽しむ方法
今回の騒動で興味を持った方も、すでに見ている方も、『ダンダダン』の世界をさらに深く楽しむための公式リンクをまとめました。特にアニメ版の高画質な映像と音響は必見です。
アニメで伝説のシーンを目撃するなら
配信サービスなら「DMM TV」がおすすめです。アニメ作品のラインナップが豊富で、ダンダダンの最新話までスムーズに追いつけます。
原作漫画で伏線と迫力を味わうなら
龍幸伸先生による超絶画力の原作も必読です。アニメとはまた違った勢いと、細かい書き込みによる伏線発見の楽しみがあります。コミックシーモアならすぐに読み始められます。
主題歌や劇中歌を聴き込むなら
話題になった『Hunting Soul』はもちろん、Creepy Nutsによる第1期OP『オトノケ』や、第2期OP『革命道中 – On The Way』など、ダンダダンの音楽世界は超強力。LINE MUSICで配信中の楽曲をチェックして、テンションを上げましょう。
さらに詳しいネタバレ解説はこちら
「アニメの続きが気になる」「最新話までの展開を一気に知りたい」という方は、こちらのネタバレまとめ記事も合わせてご覧ください。物語の核心に迫る衝撃の展開を解説しています。
【ダンダダン ネタバレ】衝撃の展開を徹底解説!あらすじまとめ
まとめ
「ダンダダン HAYASii 元ネタ」騒動は、2025年のアニメシーンにおいて著作権やオマージュのあり方を考えさせる大きな出来事でした。しかし、それ以上に私たちに印象付けたのは、制作スタッフとキャスト陣がこの作品に注ぐ並々ならぬ情熱です。
YOSHIKIさんの発言やパクリ疑惑という入り口から入ったとしても、実際に作品に触れれば、その圧倒的な面白さに引き込まれること間違いなしです。まだ体験していない方は、ぜひご自身の目と耳で確かめてみてください。
