「お前は、誰だ?」
アニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』第3期、あるいは原作小説の第5章(水門都市プリステラ編)で描かれた衝撃の展開。あの「最優の騎士」ユリウス・ユークリウスが、あろうことか主君であるアナスタシアや長年の友であるラインハルトたちから存在ごと忘れ去られてしまうという事態が発生しました。
なぜ、あれほど功績のある騎士が誰の記憶にも残っていないのか。
なぜ、スバルだけが彼を覚えているのか。
そして、奪われた記憶は復活するのか?
この記事では、2026年現在の視点で、ユリウスが忘れられた原因である「権能」の仕組み、弟ヨシュアとの悲しい関係性、そして今後の復活の可能性について、原作およびアニメの描写を基に徹底解説します。
※本記事には『Re:ゼロから始める異世界生活』第5章〜第6章(アニメ3期以降含む)の重大なネタバレが含まれます。
結論:ユリウスは「名前」を奪われたため存在ごと忘れられた
まず結論から言うと、ユリウスが忘れられた原因は「暴食の大罪司教」による権能の被害です。
水門都市プリステラでの攻防戦において、ユリウスは「暴食」担当の大罪司教の一人、ロイ・アルファルドと交戦。その際、彼の権能によって「名前」を喰らわれてしまいました。
暴食の権能「名前を喰う」とは
『リゼロ』の世界における「暴食」の権能は非常に凶悪です。相手の「名前」か「記憶」、あるいはその「両方」を奪うことができます。
- 記憶を喰われる:被害者が自分の記憶を失う(記憶喪失状態)。周囲は被害者を覚えている。
- 名前を喰われる:周囲の人々から被害者に関する記憶が消滅する(存在の抹消)。被害者の記憶は残る。
- 両方を喰われる:被害者は記憶を失い、周囲からも忘れられ、昏睡状態(「眠り姫」状態)になる(例:レム)。
ユリウスの場合、奪われたのは「名前」のみでした。
そのため、ユリウス自身には「私はユリウス・ユークリウスだ」という記憶も自我も残っています。しかし、スバル以外の世界中の人間(たとえ肉親や主君であっても)にとって、彼は「見知らぬ不審者」あるいは「ただの協力者」という認識に書き換わってしまったのです。
これが、ユリウスが味わった地獄、「誰も自分を知らない世界」の正体です。
なぜスバルだけがユリウスを覚えていたのか
レムが忘れられた時と同様、今回もナツキ・スバルだけはユリウスのことを鮮明に覚えていました。
「お前がユリウスじゃなくて、誰だってんだよ!」
スバルがそう叫んだ時、ユリウスがどれほど救われたかは想像に難くありません。
スバルが「例外」である理由は、彼が保有する「死に戻り」の能力や魔女因子が関係しているとされています。世界改変レベルの干渉が行われても、スバルだけは観測者として「変更前の記憶」を保持し続けることができるのです。
この特性により、スバルは物語において「奪われた者たちを覚えている唯一の証人」としての役割を担うことになります。
ユリウスと弟ヨシュアの関係が「忘却」にどう影響したか
ユリウスの悲劇を語る上で欠かせないのが、弟であるヨシュア・ユークリウスの存在です。
実は、ユリウスが名前を奪われる少し前に、弟のヨシュアもまた暴食の大罪司教(ロイ・アルファルド)に遭遇し、被害に遭っていました。
ヨシュアの場合は「名前」と「記憶」の両方を喰われ、昏睡状態(レムと同じ状態)に陥っています。
弟の想いが仇となった皮肉な運命
非常に皮肉なことに、大罪司教ロイ・アルファルドは、先に喰らったヨシュアの記憶を利用してユリウスを精神的に追い詰めました。
「兄様を、お助けしたい」
「兄様のように、なりたい」
そんな弟の純粋な憧れや記憶を、敵の口から嘲笑うように語られたことで、冷静沈着なユリウスの心に隙が生まれました。その一瞬の隙が、ユリウス自身も「名前」を奪われる敗北へと繋がってしまったのです。
さらに悲劇的なのは、ユリウスが名前を奪われたことで、「弟(ヨシュア)の記憶」からも「兄(ユリウス)」の存在が消えてしまった可能性があるという点です。互いが互いを忘却の彼方に追いやられるという、救いのない連鎖が起きています。
記憶は戻るのか?考えられる条件と原作の示唆
読者が最も気になるのは、「ユリウスの記憶(周囲からの認識)は復活するのか?」という点でしょう。
2026年現在判明している情報や原作の展開(第6章「記憶の回廊」編など)を踏まえると、「復活の可能性は極めて高いが、条件は複雑」と言えます。
復活のための条件とは
作中では、暴食の権能による被害を回復するためのいくつかのルートが示唆されています。
- 暴食の大罪司教を倒す:
最もシンプルな解決策ですが、暴食の因子を持つ者は複数(ライ、ロイ、ルイ)存在し、単に倒すだけですぐに全員が元通りになるわけではないことが示されています。 - 「記憶の回廊」への接触:
世界中の記憶が蓄積される場所「オド・ラグナ(記憶の回廊)」において、奪われた「名前」や「記憶」を取り戻す方法です。原作ではスバルたちがこの領域に踏み込み、解決の糸口を探る展開が描かれます。 - 「死者の書」の閲覧:
プレアデス監視塔にある書庫には、死者の記憶を追体験できる本があります。これらが記憶の復元に関わる鍵となります。
ユリウスに関しては、第6章の激闘を経て、彼自身が「騎士としての新たな在り方」を見つけることで、精神的な意味での復活を遂げています。周囲の記憶が完全に戻る物理的な「復活」についても、物語の進行とともに解決の兆しが見え始めています。
ネタバレ考察:
ユリウスは「最優の騎士」という肩書き(他者からの評価)を失いましたが、それにより「ただのユリウス」としてスバルと対等な友になり、再び剣を振るう決意を固めます。記憶が戻るかどうか以上に、この「魂の復活」こそがリゼロの熱いポイントです。
ユリウスをより深く楽しむためのチェックポイント
ユリウスの「忘却」と「再起」の物語をより深く理解するためには、アニメだけでなく原作小説やコミカライズでの補完がおすすめです。
- 原作小説 第6章(21巻〜25巻あたり):
「記憶」をテーマにした章であり、ユリウスが失ったものと向き合い、レイド・アストレアとの戦いを経て覚醒する姿が詳細に描かれています。 - 外伝作品:
ユリウスとフェリス、ラインハルトたちの日常や過去を描いた短編集を読むと、彼が失った絆の重さがより深く理解でき、涙なしには読めません。
原作で詳細な心理描写を読むなら
Re:ゼロから始める異世界生活(ラノベ)
氷結の絆(コミカライズ)
また、アニメ第3期のオープニングテーマである鈴木このみ「Reweave」は、こういった「失われたものを織り直す」というテーマが込められており、ユリウスやスバルの心情に寄り添った名曲です。
まとめ:ユリウスの物語は「喪失」からが本番
リゼロにおけるユリウスの「忘れられる」という展開は、単なる悲劇では終わりません。それは彼が「家柄」や「称号」といった鎧を脱ぎ捨て、一人の人間として、そして友としてスバルと並び立つための試練でもありました。
記憶が完全に戻るその日まで、スバルとともに戦う彼の姿をぜひ見届けてください。
アニメの続きや、まだ映像化されていない「記憶の回廊」での激闘を知りたい方は、以下のネタバレまとめ記事もあわせてご覧ください。
