【注意】この記事は、漫画『この世は戦う価値がある』の重大なネタバレを含みます。第1話から最新刊である4巻までのあらすじ、伏線、そして結末の考察を時系列で徹底解説しています。まだ読んでいない方は、ぜひ作品を読んでからお楽しみください。
「もう、誰かのために生きるのはやめた」
パワハラ上司、モラハラ彼氏、そして過去のトラウマ――。すべてに押しつぶされ、人生のどん底にいた主人公・伊東紀理(いとう きり)。彼女が絶望の果てに見つけたのは、一枚の「臓器提供意思表示カード」でした。これをきっかけに、彼女の壮絶な「人生の決算」が始まります。
この記事では、こだまはつみ先生が描く衝撃のヒューマンドラマ『この世は戦う価値がある』の第1話から最新4巻までの物語を、重要な伏線や因果関係を交えながら徹底的にネタバレ解説します。紀理の覚悟が、あなたの心を激しく揺さぶるはずです。
『この世は戦う価値がある』作品概要
『この世は戦う価値がある』は、電子コミック配信サイト「コミックシーモア」などで連載中の、こだまはつみ先生による人気作品です。理不尽な社会で自分を殺して生きてきた女性が、自らの人生を取り戻すために戦う姿が多くの読者の共感を呼んでいます。
- 作者: こだまはつみ
- 掲載誌: コミックシーモア「Ficus」
- 巻数: 既刊4巻(2025年5月時点)
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【ネタバレ】第1巻:絶望からの宣戦布告
物語は、主人公・伊東紀理(25歳)が心身ともに限界を迎えている場面から始まります。セクハラとパワハラが横行する職場で疲弊し、家ではモラハラ彼氏に搾取される日々。彼女がここまで自己犠牲的に生きてきた背景には、幼い頃に病気で亡くした弟の存在がありました。「弟の分まで誰かの役に立たなければ」という強迫観念が、彼女を蝕んでいたのです。
ついに自殺を決意した紀理は、身辺整理の途中で偶然「臓器提供意思表示カード」を見つけます。「死んでから誰かの役に立つくらいなら、今、自分のために生きよう」。この瞬間、彼女の中で何かが弾けました。
彼女は「人生の決算リスト」を作成。まず手始めに、会社に辞表を叩きつけ、モラハラ彼氏をバットで殴りつけて決別。髪を染め、服装も変え、これまで抑圧してきた自分を解放していきます。第1巻は、紀理が過去の自分と決別し、この理不尽な世の中に戦いを挑む、その狼煙を上げるまでを描いています。
【ネタバレ】第2巻:新たな出会いと癒えない傷
過去を清算し、新たな一歩を踏み出した紀理。彼女が次に向かったのは、穏やかな時間が流れる妙見島でした。そこで彼女は、酒屋の娘・夕香(ゆか)と運命的な出会いを果たします。
明るく見える夕香でしたが、彼女もまた、母親をひき逃げ事故で亡くし、犯人が見つからないままという深い心の傷を抱えていました。大切な家族を失ったという共通の痛みが、紀理と夕香の距離を急速に縮めます。
「夕香の母親を殺したひき逃げ犯を、私が見つけてあげる」
紀理は、夕香の復讐に協力することを決意。その代わり、夕香に自らの「決算リスト」の協力を求めます。ここから物語は、紀理個人の再生の物語から、他者の痛みと向き合い、共に戦うバディ・ストーリーへと大きく舵を切ることになります。
【ネタバレ】第3巻:暴かれる過去と複雑な人間模様
ひき逃げ犯の捜査を進める中で、紀理は脚本家の岳(がく)をはじめ、夜の世界で生きる人々など、これまで関わることのなかった様々な人物と接触していきます。彼らとの関わりは、紀理に自身の家族――特に父親との歪んだ関係――と向き合うきっかけを与えました。
なぜ家族はバラバラになってしまったのか。なぜ自分は「都合のいい人間」を演じ続けてきたのか。紀理は、見ないふりをしてきた過去の真実と対峙し、本当の意味で自分を解放するための試練に立ち向かいます。
この巻では、物語の核心に迫る重要な伏線がいくつも散りばめられます。時折登場する車椅子の人物、臓器提供によって救われたと語る青年、そして何気ないスマホの映像。これら一つ一つのピースが、やがて衝撃的な真実へと繋がっていくことを予感させます。
【ネタバレ】第4巻(最新刊):舞台の上で真実が交錯する
最新刊である第4巻で、物語は演劇という新たなステージを迎えます。紀理はひょんなことから舞台に立つことになり、そこで登場人物たちの隠された本音や過去が次々と暴かれていきます。演劇という虚構の世界が、皮肉にも彼らの「本当の姿」を浮き彫りにしていくのです。
そして、膠着状態にあった夕香の母親のひき逃げ事件にも、ついに大きな進展が訪れます。これまで繋がらなかった点と点が線になり、犯人の輪郭が徐々に見え始めるのです。しかし、その先に待ち受ける真実は、紀理たちの想像を絶するものでした。
果たして、紀理は舞台をやり遂げることができるのか?そして、長年追い求めてきたひき逃げ犯の正体とは…?物語は最高潮の盛り上がりを見せ、読者は息をのむことしかできません。結末の具体的な描写は避けますが、ひとつの「決算」が果たされる一方で、新たな謎と問いが生まれる衝撃的な展開が待っています。この続きは、ぜひご自身の目で確かめてください。
主要キャラクターたちの魅力
- 伊東 紀理(いとう きり):本作の主人公。自己犠牲の人生に終止符を打ち、「人生の決算」を始める。行動力と覚悟は凄まじく、読者を惹きつけてやまない。
- 夕香(ゆか):妙見島で出会う酒屋の娘。母親をひき逃げで亡くした過去を持つ。紀理の相棒として、共に犯人を追う。
- 岳(がく):ミステリアスな脚本家。紀理の人生に大きな影響を与えるキーパーソン。彼の目的もまた、物語の謎の一つとなっている。
散りばめられた伏線と今後の展開考察
『この世は戦う価値がある』は、巧みに張り巡らされた伏線も大きな魅力です。物語の冒頭から登場する「臓器提供」というテーマは、単なる紀理の覚醒のきっかけだけではないのかもしれません。紀理の弟の死と、ひき逃げ事件、そして登場人物たちの関係性が、このテーマを通じて予想もしない形で繋がっていく可能性があります。
紀理の「決算リスト」はすべて達成されるのか。夕香は母の無念を晴らすことができるのか。そして、すべての戦いを終えた時、紀理は「この世は戦う価値がある」と心から思えるのでしょうか。物語はまだ多くの謎を残しており、今後の展開から目が離せません。
『この世は戦う価値がある』を読んで、自分の人生と向き合おう
『この世は戦う価値がある』は、単なる復讐譚や再生の物語ではありません。理不尽な社会や人間関係に苦しむすべての人へ、「あなたは、あなたの人生を生きていいんだ」という力強いメッセージを投げかけてくれる作品です。
主人公・紀理の覚悟と行動力に、きっとあなたも勇気をもらえるはず。彼女の「人生の決算」の行方を、ぜひ最後まで見届けてください。
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