昭和11年――帝国海軍中尉と見合い結婚したピュアな妻、なつ美のぎこちなくも愛おしい新婚生活を描く『波うららかに、めおと日和』(西香はち)。心温まるストーリーと、時代背景が醸し出す切なさが多くの読者の心を掴んでいます。
この記事では、原作漫画の最新刊(2025年5月現在、8巻発売予定)までのネタバレあらすじ、2025年4月から放送中のドラマ版キャスト、そして多くのファンが気になる“最終話”の行方を徹底解説します。 未読の方、ドラマ派の方はご注意ください。
この記事のポイント
- 原作漫画は現在7巻まで発売中、最新刊8巻は2025年5月14日発売予定。
- 物語の舞台、昭和11年という「戦争前夜」の空気感が作品の深みを増している。
- ドラマ版キャスト(芳根京子、本田響矢など)と原作キャラクターを比較紹介。
- 各巻のネタバレあらすじと、今後の展開・最終話の予想(推測含む)。
作品データ・最新刊は何巻?刊行ペースまとめ
まずは『波うららかに、めおと日和』の基本情報と刊行状況を整理しましょう。
既刊1〜7巻の発売日・収録話数
巻数 | 発売日 | 主な収録話 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 2022/11/22 | 第1〜4話 | 夫婦契約スタート、写真と結婚式 |
2 | 2023/04/21 | 第5〜8話 | 新婚旅行(横須賀→箱根)、初手繋ぎ |
3 | 2023/10/23 | 第9〜12話 | 初めての夫婦喧嘩 |
4 | 2024/03/21 | 第13〜16話 | “夫婦の証”の指輪、口紅 |
5 | 2024/08/22 | 第17〜20話 | 夏祭りの誓い |
6 | 2024/12/20 | 第21〜24話 | 別れの影、瀧昌の長期不在 |
7 | 2025/01/08 | 第25〜28話 | 雪夜の再会と告白 |
原作は講談社の漫画アプリ『コミックDAYS』にて2022年10月から連載中です。 単行本は現在7巻まで発売されており、人気を集めています。
次巻8巻の発売予定日
待望の最新刊8巻は、2025年5月14日に発売予定です。 8巻では、昭和12年7月に勃発した「盧溝橋事件」の影響が描かれ、瀧昌が帰らない日々になつ美が不安を募らせつつも、妻としての覚悟を決める展開となるようです。 二人の絆が試される、重要な巻となりそうです。
時代背景:昭和11年 “戦争の足音” と日常の対比
物語の舞台である昭和11年(1936年)は、日本が戦争へと突き進む直前の、不穏な空気が漂う時代でした。 この年には二・二六事件が起こり、軍部の発言力が増していきます。 作中では、血生臭い戦闘シーンこそ描かれていませんが、帝国海軍中尉である夫・瀧昌の任務や、いつ戦地に赴くかもしれない緊張感、そして徐々に忍び寄る物資不足の影などが、夫婦の穏やかな日常との対比として巧みに描かれています。 この「戦争の影」が、何気ない日常の尊さや、二人の絆の儚さを際立たせ、物語に深みを与えています。
登場人物・ドラマ版キャスト早見表
原作の魅力的なキャラクターたちと、2025年4月よりフジテレビ系木曜劇場で放送中のドラマ版キャストをご紹介します。
江端なつ美/瀧昌ほか主要キャラ
主要キャラ | 原作でのポジション | ドラマ俳優(敬称略) |
---|---|---|
江端 なつ美 | 主人公。旧姓・関谷。裁縫店の一人娘。おっとり天然だが芯は強い。 | 芳根京子 |
江端 瀧昌 | 主人公。帝国海軍中尉。無口で不愛想に見えるが、なつ美を深く想う優しい性格。 | 本田響矢 |
芳森 芙美子 | なつ美の姉。モダンガールで、なつ美の良き相談相手。 | 山本舞香 |
深見 龍之介 | 瀧昌の同僚で友人。お調子者だが仲間思い。芙美子との関係も? | 小関裕太 |
瀬田 準太郎 | なつ美の幼なじみ。当初、瀧昌が嫉妬する場面も。 | 小宮璃央 |
柴原 郁子 | なつ美と瀧昌の仲人。二人の面倒を見る大家さん的存在。 | 和久井映見 |
柴原 邦光 | 郁子の夫。瀧昌の上司(海軍中佐)。瀧昌を幼い頃から気にかける。 | (ドラマ版キャスト情報見当たらず) |
活動弁士 | ドラマ版オリジナル? 物語の語り部として登場。 | 生瀬勝久 |
ドラマ版キャスト一覧(フジ木曜劇場)
ドラマ版では、主演の芳根京子さん、本田響矢さんをはじめ、山本舞香さん、小関裕太さん、和久井映見さんなど、豪華なキャストが集結しています。 昭和レトロな美しい美術セットや衣装も見どころの一つです。 原作の雰囲気を大切にしつつ、ドラマならではの解釈や演出が加えられており、原作ファンもドラマから入った方も楽しめる内容となっています。
【巻別】ネタバレあらすじ&感想
※以下、物語の核心に触れるネタバレを含みます。
1巻:見合い結婚から始まる“夫婦未満”
昭和11年春、なつ美は父から突然、帝国海軍中尉・江端瀧昌との縁談を告げられます。 しかし、瀧昌は訓練で不在のため、なんと結婚式は瀧昌の写真と二人きりで行われることに。 後日、初めて対面した瀧昌は想像以上に無口で不器用。 男性経験のないピュアななつ美との間には、ぎこちない空気が流れます。まさに「夫婦未満」な二人の新婚生活がスタートします。
2巻:新婚旅行は横須賀→箱根
ぎこちなさは残りつつも、少しずつ距離を縮め始める二人。新婚旅行で訪れた横須賀の軍港では、瀧昌の同僚たちに冷やかされたり、箱根の旅館では初めて手をつないだりと、初々しいイベントが続きます。穏やかながらも、二人の関係性が着実に進展していく様子が描かれます。
3巻:初めての夫婦喧嘩
新居での生活にも慣れてきた頃、ささいなことから初めての夫婦喧嘩が勃発。 瀧昌の長期不在中に、なつ美が家計簿を誤って燃やしてしまう事件が発生。お互いを想うがゆえのすれ違いや、不器用な二人のコミュニケーションが、もどかしくも愛おしい巻です。この喧嘩を通して、二人はまた一歩、本当の夫婦へと近づいていきます。
4巻~6巻:“夫婦の証”から別れの危機へ
百貨店デートで瀧昌から口紅をプレゼントされたり(これが後の伏線に?)、お揃いの指輪を購入したりと、甘い時間が増える一方、戦争の影も色濃くなります。夏祭りを楽しむ二人ですが、瀧昌に内地転属の話が持ち上がり、さらに艦隊勤務が決定。 長期間会えなくなることが決定的となり、なつ美は寂しさを募らせますが、「待ちます」と健気に宣言。瀧昌はなつ美を残し、海へと旅立っていきます。 また、この頃、実は二人が幼い頃に出会っていたという過去も明らかになります。
7巻:雪解けの告白と“夫婦”になる瞬間
瀧昌が長期任務に出てから数ヶ月。なつ美は手紙を書いたり、郁子さんと化粧の練習をしたりと、寂しさを乗り越えようと努めます。 そんな中、瀧昌が休暇で一時帰還!雪が降る夜、これまで伝えられなかった想いを瀧昌が告白し、二人はついに心も体も結ばれます。 しかし、幸せな時間は束の間。再び別れの時が迫ります。また、なつ美がタイピング練習を始めるなど、自立への意志を見せる描写も注目ポイントです。
最終話はどうなる?原作の伏線と結末予想(推測)
※以下は公開情報からの考察であり、確定情報ではありません。
原作はまだ連載中であり、最終回がどのような形になるかは公式には発表されていません。 しかし、これまでの物語で張られた伏線から、今後の展開や結末を予想することは可能です。
- 伏線①:瀧昌の“南方派遣”示唆
第26話で、上官が瀧昌に対し「次は南へ行ってもらうかもしれん」と発言するシーンがあります。これは、史実における太平洋戦争への流れを示唆している可能性があります。 - 伏線②:なつ美の“子宝”祈願
夏祭りのエピソードで、なつ美が子宝のお守りを手にする場面がありました。これは今後の妊娠・出産展開への伏線かもしれません。 - 伏線③:なつ美の自立
7巻でなつ美がタイピング練習を始めたことは、夫の不在時や、もしもの時に備えた「自立」への布石と考えられます。 戦後の女性の社会進出を予感させる描写とも解釈できます。 - 伏線④:盧溝橋事件の勃発
8巻のあらすじ予告では、昭和12年7月の「盧溝橋事件」勃発が明記されています。 これにより日中戦争が本格化し、瀧昌がさらに過酷な戦地へ赴く可能性が高まります。
推測されるシナリオ:
- 瀧昌の戦地派遣と別れ: 盧溝橋事件をきっかけに、瀧昌が長期にわたり戦地へ派遣される展開が予想されます。 再会の約束を交わし、二人は再び離れ離れになるのではないでしょうか。
- なつ美の成長と待ち続ける日々: 夫の無事を祈りながら、なつ美はタイピング技術などを活かして働き始めるなど、健気に留守を守り成長していく姿が描かれるかもしれません。
- 結末の可能性:
- ハッピーエンド: 終戦後、瀧昌が無事に帰還し、二人が再会を果たす。子供を授かり、「めおと日和」というタイトル通り、穏やかな日々を取り戻す。
- ビターエンド: 瀧昌が戦死、もしくは行方不明になる。 なつ美は一人残されるが、瀧昌との思い出を胸に、強く生きていく。ラストシーンは、成長した子供や、再会を願う手紙などで締めくくられる可能性も。
- 余韻を残す結末: 戦争の終結までは描かれず、瀧昌の帰りを待つなつ美の姿や、未来への希望を感じさせるシーンで幕を閉じる。
作者の西香はち先生が、この時代の持つ切なさや儚さを丁寧に描いていることから、単純なハッピーエンドではない、読者の心に深く響く結末を迎える可能性も十分に考えられます。
よくある質問(FAQ)
質問 | 回答(2025/5/4時点) |
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『波うららかに、めおと日和』は何巻までありますか? | 既刊1〜7巻です。最新刊の8巻は2025年5月14日に発売予定です。 |
ドラマと漫画の違いは? | 基本的なストーリーは原作に沿っていますが、ドラマ版は昭和レトロな映像美や、芳根京子さん、本田響矢さんらキャスト陣の魅力が加わっています。 一方、漫画ではキャラクターの細やかな心情描写がより丁寧に描かれています。活動弁士(生瀬勝久さん)など、ドラマオリジナルの要素も見られます。 |
戦争描写はheavy? | 現時点(7巻まで)では、直接的な戦闘シーンやグロテスクな描写はありません。 しかし、軍人である瀧昌の任務や時代の空気感から、戦争が身近にある緊張感や、家族を待つ人々の不安が“影”として描かれており、切なさを感じさせます。 8巻以降、盧溝橋事件を経て描写が変化する可能性はあります。 |
キャスト相関図は? | ドラマの公式サイト(フジテレビ)などで、キャストとキャラクターの関係性をまとめた相関図が公開されています。 |
まとめ:昭和レトロ×ピュア夫婦の魅力
『波うららかに、めおと日和』は、昭和11年という戦争前夜の時代を背景に、不器用ながらも互いを想い合う夫婦の姿を瑞々しく描いた作品です。
- ネタバレを知りたい方へ: 各巻のあらすじで、二人の関係がどのように進展してきたかを確認できます。特に7巻のクライマックスは必見です。
- 最新情報を知りたい方へ: 原作は7巻まで刊行済みで、8巻がまもなく発売されます。 ドラマも放送中です。
- 結末が気になる方へ: まだ完結していませんが、作中の伏線から今後の展開を予想するのも楽しみの一つです。戦争という時代の波に、二人がどう向き合っていくのか注目しましょう。
ピュアな二人の恋模様に胸キュンしつつ、切ない時代の空気感に心揺さぶられる本作。 まだ読んだことがない方も、この機会にぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。ドラマと合わせて楽しむのもおすすめです。
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