もし、自分の体の一部が分裂し、自分と瓜二つの「別人」として現れたら…?
山口貴巳先生(作画)と大城密先生(原作)がタッグを組んだ衝撃のサイコホラー『渦神 分裂増殖人間』は、そんな悪夢のような設定から始まる物語です。
平凡な日常が、一人の分裂体「ニゴー」の出現によって崩壊していく様は、まさに息を呑む展開の連続。その過激な内容と先の読めないストーリーに、多くの読者が引き込まれています。
この記事では、『渦神 分裂増殖人間』の第1話から最終巻(第4巻)までのあらすじや登場人物、そして気になる結末まで、物語の核心に迫るネタバレを徹底解説します。
※この記事は作品の結末を含む重大なネタバレを記載しています。未読の方はご注意ください。
『渦神 分裂増殖人間』の基本情報
『渦神 分裂増殖人間』は、2024年2月23日より「WEBゼノン編集部」にて連載が開始されたサイコホラー漫画です。作画を『シガテラ』や『エグゾスカル零』で知られる山口貴巳先生、原作を大城密先生が担当しています。
平凡な青年が、自身の分裂体によって日常を破壊され、社会を巻き込む大きな渦へと飲み込まれていく様を、圧倒的な画力と緊張感あふれるストーリーで描いています。
単行本は全4巻で完結しており、電子書籍サイト「コミックシーモア」などで読むことができます。
『渦神 分裂増殖人間』のネタバレあらすじ|1話から最終話まで
物語の始まり|分裂体「ニゴー」との出会い(第1話〜第3話)
製材工場で働く気弱な青年・武市悟(イチゴ)。彼はある日、作業中の事故で右手の小指の第一関節を切断してしまいます。病院で治療を受け、切れた指の断片が見つからないまま帰宅したイチゴを待っていたのは、信じがたい光景でした。
自室にいたのは、自分と全く同じ顔を持つ全裸の男。その男は悪びれる様子もなく、自分はイチゴの切れた小指から生まれた分裂体「ニゴー」だと名乗ります。
記憶は共有しているものの、性格はイチゴと正反対。暴力的で、衝動的、そして底知れぬ狂気を秘めたニゴーとの奇妙な共同生活が始まります。イチゴはニゴーの存在を隠そうとしますが、ニゴーは平然と外出を繰り返し、イチゴの人間関係や日常を少しずつ侵食していくのでした。
ニゴーの暴走と破滅への序曲(中盤)
ニゴーの行動は次第にエスカレート。イチゴが想いを寄せる弁当屋の看板娘・百花に執拗に接触したり、街で暴力事件を起こしたりと、その存在は隠しきれないものになっていきます。
監視カメラに映った「イチゴそっくりの男」の映像から警察に疑われるイチゴですが、アリバイがあるため追求を免れます。しかし、それは一時しのぎに過ぎませんでした。
ニゴーは、そのカリスマ性と暴力性で社会から疎外された者たちを扇動し、やがて新宿で大規模なテロ事件を引き起こすまでに至ります。自分の分裂体が社会を混乱に陥れる元凶となったことに絶望したイチゴは、ついにニゴーを自らの手で殺すことを決意します。
増殖する悪意と最終決戦(クライマックス〜最終巻)
イチゴの決意をあざ笑うかのように、ニゴーはさらなる進化を遂げます。自らの体をさらに分裂させ、「ライト」と「レフト」という新たな分裂体を生み出し、数でイチゴを圧倒しようとします。
増殖する悪意を前に、精神的にも物理的にも追い詰められていくイチゴ。事件を追う清水刑事も巻き込み、事態は最終局面へともつれ込みます。
物語の結末、最終巻となる第4巻では、自らが生み出してしまった「悪魔」との壮絶な決戦が描かれます。絶体絶命の状況の中、イチゴが繰り出す“とっておきの秘策”とは一体何なのか。そして、この狂気の渦の中心で、イチゴとニゴーが迎える衝撃の結末とは…。
二人の関係性の終着点、そして物語が提示する答えは、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
『渦神 分裂増殖人間』の主要キャラクター
物語を彩る個性的な登場人物たちを紹介します。
- 武市悟(イチゴ)
本作の主人公。気弱で真面目な青年。突如現れた分裂体ニゴーに翻弄され、人生を狂わされていきます。 - ニゴー
イチゴの小指から生まれた分裂体。イチゴとは正反対の暴力的でカリスマ性のある性格。物語の騒動の元凶です。 - 百花(ももか)
弁当屋で働く看板娘。イチゴの想い人ですが、ニゴーの異常な執着の対象となり、事件に巻き込まれていきます。 - 清水刑事
ニゴーが起こす事件を捜査する刑事。鋭い洞察力でイチゴとニゴーの謎に迫ります。
伏線と考察|「分裂」が意味するものとは?
『渦神 分裂増殖人間』の最大のテーマは、もちろん「分裂」です。
ニゴーは単なる怪物ではなく、イチゴ自身が心の奥底に押し殺してきた暴力性や欲望が具現化した存在と解釈できます。気弱なイチゴが抱える内なる狂気が、ニゴーという形で暴走していく物語は、「誰の心にも潜む悪」という普遍的なテーマを突きつけてきます。
また、ニゴーが社会に不満を持つ人々を扇動していく様子は、現代社会が抱える闇を映し出す鏡のようです。この物語は、個人の内面の問題が、いかにして社会全体を揺るがす大きな「渦」となり得るかを描いた、強烈な社会風刺とも言えるでしょう。
『渦神 分裂増殖人間』をお得に読む方法
『渦神 分裂増殖人間』を読んでみたくなった方には、電子書籍サイト「コミックシーモア」がおすすめです。
コミックシーモアなら、お得なクーポンやキャンペーンが豊富で、いつでもどこでもスマホやタブレットで作品を楽しめます。無料の試し読みもできるので、まずは物語の衝撃的な始まりを体験してみてください!
また、話数ごとにサクッと読みたい方には分冊版も配信されています。
よくある質問
Q. アニメ化やドラマ化はされていますか?
A. 2025年現在、アニメ化や実写ドラマ化に関する公式な情報はありません。今後の展開に期待しましょう。
Q. 漫画は何巻で完結していますか?
A. 単行本は全4巻で完結しています。物語の結末まですでに描かれているので、一気に最後まで読むことができます。
まとめ
この記事では、『渦神 分裂増殖人間』の1話から最終巻までのネタバレあらすじを解説しました。
「自分から生まれた悪意」との対峙という強烈なテーマを、過激な描写と予測不能な展開で描いた本作は、一度読んだら忘れられないインパクトを残す傑作サイコホラーです。
ネタバレを読んでストーリーの面白さを知った今こそ、山口貴巳先生の圧倒的な画力で描かれる緊迫のシーンを実際に体験する絶好の機会です。
ぜひコミックシーモアで、イチゴとニゴーの狂気に満ちた物語の結末を見届けてください!