「ただいま」と帰省した実家が、得体の知れない“何か”に乗っ取られていたら…?
SNSの広告などで話題沸騰のサイコホラー漫画『ぬらりひょんの棲む家』。息苦しいほどの恐怖と、「気持ち悪い」「胸糞悪い」と評判の凄惨な展開が、一度読んだら忘れられない強烈なインパクトを残します。
この記事では、そんな『ぬらりひょんの棲む家』の最終回までの結末を、黒幕の正体を含めて徹底的にネタバレ解説します。
結論からお伝えすると、本作は単話版が全50話、単行本版が全7巻ですでに完結済みです。
※本記事は作品の重大なネタバレを全面的に含みます。未読の方はご注意ください。
『ぬらりひょんの棲む家』の作品概要
項目 | 内容 |
---|---|
原作 | peep(taskey株式会社) |
作画 | 大城密 |
ジャンル | サイコホラー、サスペンス |
掲載元 | peep、LINEマンガ、コミックシーモア等 |
実写化 | 2024年にpeepにて実写ドラマが配信 |
『ぬらりひょんの棲む家』は、チャットノベルアプリ「peep」で連載された原作をコミカライズした作品です。その常軌を逸したストーリーが話題を呼び、2024年には実写ドラマ化も果たしました。
【完結】最新の配信状況とどこで読める?
本作はすでに完結しており、プラットフォームによって「話数」と「巻数」の表記が異なります。
- 単話版:全50話で完結
- 単行本版:全7巻で完結
どこで何話まで読めるか混乱しがちなので、以下にまとめました。
電子書籍ストア | 無料話数(目安) | 配信状況 |
---|---|---|
BOOK☆WALKER | 17話まで無料 | 全50話完結 |
LINEマンガ | 17話まで無料 | 全50話完結 |
コミックシーモア | 17話まで無料 | 全50話完結 |
多くの電子書籍ストアで無料試し読みキャンペーンが実施されています。特に話数の多いLINEマンガやコミックシーモアなら、序盤の不気味な展開をじっくり味わうことができます。
【超重要】3分でわかる核心ネタバレ|黒幕の正体は誰?
この物語の最大の謎であり、読者を震撼させる黒幕の正体。
それは、主人公の兄・斎藤和宏(さいとう かずひろ)です。
一見すると、実家を乗っ取る沼尻(ぬまじり)と祥子(しょうこ)こそが悪の根源に見えます。しかし、彼らは和宏が仕組んだ計画の駒に過ぎませんでした。
和宏は、溺愛する妹・美月(みづき)を自分だけのものにするという歪んだ目的のため、邪魔な家族を排除し、美月を孤立させる計画を立てたのです。沼尻たちを家に招き入れ、家族を精神的・物理的に破壊させたのは、すべて和宏の策略でした。
この「信頼していた兄こそが真のサイコパスだった」というどんでん返しが、物語を単なる乗っ取りホラーから、より根深くおぞましいサイコスリラーへと変貌させます。
【全話ダイジェスト】1話から最終回(50話)までのネタバレあらすじ
物語の導入から衝撃の結末まで、全50話の流れをダイジェストでご紹介します。
序盤:不審な同居人と崩壊する家族(第1話~第5話)
主人公・和宏が久しぶりに帰省すると、実家には見知らぬ中年男・沼尻とその愛人・祥子が居座っていた。両親はなぜか彼らに従い、家は完全に支配されていた。妹・美月にも危険が迫り、和宏は家族を救おうと奮闘するが、事態は悪化の一途をたどる。
転換:黒幕判明と計画の全貌(第6話~第10話)
物語は衝撃の転換点を迎えます。この状況を仕組んだ黒幕が、兄の和宏自身だったことが判明。彼は歪んだ愛情から妹・美月を独占するため、邪魔な両親を排除し、その罪を沼尻たちに着せる計画を立てていた。家族は和宏の筋書き通りに崩壊していく。
中盤:支配の拡大と綻び(第11話~第30話)
家族を壊した後も、和宏は“善良な兄”の仮面を被り、証拠隠滅を進める。彼の支配欲はエスカレートし、美月に近づく友人や男性を次々と排除し始める。4年後、大学生になった美月の周囲に新たな人間関係が生まれると、和宏の行動は拉致・監禁へと暴走していく。
終盤:過去編と因果応報(第31話~第45話)
美月の友人が失踪するなど事件が深刻化し、ついに警察が介入。和宏の計画に綻びが生じ、逮捕される。物語は一時的に過去編へ移行し、和宏と美月の幼少期、そして彼の歪んだ執着が生まれた原点が描かれる。
最終局面:罪の結末(第46話~第50話)
現在に戻り、すべての罪が暴かれた和宏の末路が描かれる。彼の狂気的な“愛”が行き着く先とは。最終回では、タイトルである『ぬらりひょんの棲む家』の真の意味が明らかになり、ぞっとするような結末を迎える。
【巻ごとネタバレ】単行本全7巻の見どころを徹底解説
単行本版(全7巻)に沿って、各巻の重要なポイントと見どころを解説します。
1巻:静かに始まる“侵略”と家族崩壊の序曲
物語の始まり。沼尻と祥子による不気味な支配が描かれます。食事、風呂、金銭…すべてを乗っ取られ、なすすべなく衰弱していく両親。読者は主人公・和宏と共に「なぜこんなことに?」という恐怖と謎を共有します。この巻の息苦しさは格別です。
2巻~3巻:衝撃のどんでん返し!黒幕・和宏の狂気が牙を剥く
物語が180度反転する最重要パート。和宏が黒幕であることが明かされ、彼の視点から計画の全貌が語られます。善良な兄だと思っていた人物のサイコパスな本性が明らかになる瞬間は、鳥肌モノの衝撃です。ここから物語の本当の恐怖が始まります。
4巻~5巻:加速する狂気と“4年後”の絶望
和宏の支配は家の外へも及び、美月の交友関係を徹底的に破壊します。そして物語は4年後へ。大学生になった美月を、和宏はさらに異常な手段で束縛しようとします。友人・清春の登場が、和宏の狂気をさらに加速させる引き金となります。
6巻:すべての元凶“過去編”と歪んだ愛の原点
和宏の異常性がどこから来たのか。その答えが過去編で描かれます。幼い兄妹に何があったのか、なぜ和宏はこれほどまでに美月に執着するようになったのか。彼の行動原理が明かされることで、物語に一層の深みが生まれます。
7巻(完結):罪と執着の終着点、そしてラスト
すべての計画が破綻し、追い詰められた和宏。彼が迎える結末とは。そして、残された美月はどうなるのか。最後まで救いのない、それでいて強烈な印象を残すラストシーンは必見です。タイトルの「ぬらりひょん」が何を指していたのか、その答えに戦慄することでしょう。
考察|タイトルの意味とラストの解釈
「ぬらりひょん」の正体とは?
本作における「ぬらりひょん」とは、家に上がり込んだ沼尻のことではありません。それは、家族という共同体にいつの間にか棲みつき、その心を蝕む“悪意”や“狂気”そのものの比喩です。
そして、その最もおぞましい化身こそが、黒幕である和宏なのです。彼は家族の“ふり”をしながら、その実、最も深く家を侵食していた怪異だったと言えます。
ラストシーンの解釈
最終的に和宏の計画は破綻し、彼は罪を償うことになります。しかし、この物語は単純な勧善懲悪では終わりません。残された美月にも、兄から受けた長年の精神的支配の傷跡が深く刻まれています。
ラストは、本当の恐怖は事件の解決後にも残り続けることを示唆しており、読者にやりきれない後味と深い問いを投げかけます。
よくある質問(FAQ)
Q. 『ぬらりひょんの棲む家』はどこで読める?
A. LINEマンガ、コミックシーモア、BOOK☆WALKER、peepなど、主要な電子書籍ストアや漫画アプリで読むことができます。多くのストアで無料試し読みが可能です。
Q. 無料で全巻読める?
A. 全巻を無料で読むことはできません。しかし、各電子書籍ストアが実施しているキャンペーンや「待てば無料」などのサービスを利用することで、多くの話数を無料で楽しむことが可能です。
Q. 怖いの?気持ち悪いって本当?
A. はい、本当です。直接的なグロテスク表現よりも、じわじわと精神を追い詰める心理的な恐怖が中心です。登場人物の異常な言動や常軌を逸した展開は、「気持ち悪い」「胸糞悪い」と感じる方が多いでしょう。サイコホラーや胸糞系の作品が好きな方には強くおすすめできますが、苦手な方はご注意ください。
まとめ:狂気の兄が仕組んだ最悪の家族劇
『ぬらりひょんの棲む家』は、単なる家乗っ取りホラーではなく、歪んだ兄の愛情が引き起こした、緻密で狂気的なサイコスリラーです。
善良な人物だと思っていた兄が、実はすべてを操るサイコパスだったという衝撃の展開。読めば読むほど、人間の心の奥底に潜む闇を見せつけられ、目が離せなくなります。
完結済みなので、一気に結末まで駆け抜けることができます。このどうしようもない恐怖と絶望を、ぜひあなたも体験してみてください。