【ネタバレ注意】め組の大吾 救国のオレンジ|第1話〜第48話まで全話まとめ(時系列で因果がわかる)

め組の大吾 救国のオレンジ 少年/青年漫画
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この記事には『め組の大吾 救国のオレンジ』の第1話から最新話(第48話)までの重大なネタバレが含まれています。未読の方はご注意ください。

TL;DR(3行まとめ)

  • 『め組の大吾 救国のオレンジ』は、曽田正人先生による不朽の名作『め組の大吾』の続編として、月刊少年マガジン等で連載中の人気漫画です。若き特別救助隊員たちが「め組(オレンジ)」を目指し、究極の現場に挑む姿を描いています。
  • Web配信されている最新話は第48話(2025年6月6日掲載)で、単行本最新12巻が講談社より2025年8月12日に発売予定です。
  • 物語は、冷静沈着な十朱大吾、熱血漢の斧田駿、そして紅一点の中村雪、個性豊かな3人の消防官の成長を中心に、粉塵爆発による駿の負傷、前作主人公・朝比奈大吾の登場を転機として、国家レベルの危機「救国」へとそのスケールを拡大していきます。

作品情報

『め組の大吾 救国のオレンジ』は、曽田正人先生が原作、冨山玖呂先生が作画を手掛ける消防漫画です。2020年から月刊少年マガジン(講談社)で連載がスタートし、2023年9月からはテレビアニメも放送され、全23話で完結しました。

この物語は、前作『め組の大吾』から20年後の世界を舞台に、新しい世代の消防官たちが「人を救う」という使命に全身全霊で向き合う姿を描いています。単行本の最新刊は第12巻で、2025年8月12日に発売されます。

作品の詳細は、講談社公式サイトでもご確認いただけます。
講談社コミックプラス:め組の大吾 救国のオレンジ

「め組の大吾 救国のオレンジ」全体を貫く物語の因果

この物語は、3人の若き消防官が特別救助隊「オレンジ」を目指し、数々の現場で経験を積みながら、やがて国家規模の大きな「救助」に挑んでいく壮大な流れで構成されています。

物語の始まりは、研修生である十朱大吾、斧田駿、中村雪が過酷な特別救助技術研修に参加し、運命的な出会いを果たすところからです。彼らは不破特別救助隊に配属され、数々の現場を経験していきます。地下室に閉じ込められた要救助者、道路陥没、台風による水害など、次々に発生する災害の中で、大吾の冷静な判断力と駿の機転が光ります。しかし、時には救助が間に合わず、命を救えないという厳しい現実にも直面します。この「救えなかった経験」が駿に大きな影響を与え、彼らの行動原理や技術、そして信念を形作っていきます。

物語の大きな転換点となるのは、印刷工場で発生した大規模な粉塵爆発事故です。この現場で駿が重傷を負うという衝撃的な展開を迎え、不破救助は深い葛藤に陥ります。この事件をきっかけに、前作の主人公である伝説の消防官・朝比奈大吾が物語に深く関与し始め、若き消防官たちの「救助観」に大きな影響を与えていきます。

第二部以降は、物語のスケールが個人の「救助技術」から「国レベルの危機(救国)」へと拡大していきます。朝比奈大吾の関与や、若手隊員の成長、そして甘粕士郎が描く「め組」の再編、さらには国家レベルの「め組」構想といった組織的な動きが描かれ、レスキュー活動が単なる現場仕事を超え、政策や組織の問題へと絡んでいきます。中村雪が正式にオレンジの袖を通すなど、各キャラクターの成長も丁寧に描かれ、物語は新たなステージへと進んでいます。

主要キャラクターたちの「救助」への想い

『め組の大吾 救国のオレンジ』を彩る主要キャラクターたちは、それぞれ異なる「救助」への情熱や信念を抱き、物語の因果関係に深く影響を与えています。

  • 十朱大吾(とあけ だいご)
    冷静沈着で合理的な「救助観」を持つ天才肌の消防官です。現場での彼の的確な判断と行動は、常にチームを最善の道へと導く触媒となります。感情に流されず、常に「次に生かす」ことを選択する彼の姿勢は、多くの隊員に影響を与えています。
  • 斧田駿(おのだ しゅん)
    熱い情熱と即断即決の行動力を持つ消防官です。しかし、過去に「救えなかった命」の重さを抱え、その葛藤を乗り越えようともがきます。大吾との出会いと、時に衝突し、時に学び合う中で、人間としても消防官としても大きく成長していきます。
  • 中村雪(なかむら ゆき)
    女性ながら特別救助隊を目指す、数少ない候補生のひとりです。彼女自身、過去に救助された経験があり、その記憶が消防官になる動機となっています。オレンジの袖を通し、正式な救助隊員として成長していく過程は、この物語の重要なテーマの一つです。
  • 甘粕士郎(あまかす しろう)
    「め組」の再編を夢見る古参の消防官で、若き隊員たちを「現場」へと送り出すための「計略」を巡らせるキーパーソンです。彼の動きは、物語のスケールを個人的な救助活動から国家的な視点へと拡大させていきます。
  • 朝比奈大吾(あさひな だいご)
    前作『め組の大吾』の主人公であり、その行動は伝説として語り継がれています。今作では、ある事件をきっかけに再び現場に関与し、若き隊員たちの行動指針や物語全体の方向性に大きな影響を与える存在です。

各話あらすじまとめ:第1話から最新第48話まで

ここからは、『め組の大吾 救国のオレンジ』の第1話から最新第48話までの物語の流れを、因果関係が追えるよう簡潔にまとめてご紹介します。

  • 第1話:運命の三人
    消防学校の特別救助技術研修で、十朱大吾、斧田駿、中村雪が出会います。彼らの個性と才能は、早くも教官である甘粕士郎の目に留まり、運命的な物語の幕が上がります。
  • 第2話:消防官(ファイアファイター)
    斧田駿が消防官を志した過去の動機が描かれ、訓練を通して彼の熱血的で直情的な性格が浮き彫りになります。
  • 第3話:救助の神様
    模擬訓練や本格的な救助訓練を通じて、十朱大吾のずば抜けた技術と、天性の救助センスが周囲を圧倒します。
  • 第4話:不破特別救助隊
    研修を終えた3人は、東京消防庁ハイパーレスキュー隊の一つ、不破特別救助隊に配属されます。ここから彼らの現場での実戦が始まります。
  • 第5話:252(要救助者)
    初めての本格的な出場。現場での緊迫感の中で、駿と大吾は連携を試みながら、要救助者の救出に挑みます。
  • 第6話:十朱大吾
    大吾の冷静さの背景にある、彼の独特な救助観や過去の一端が明かされ、なぜ彼が「十朱大吾」と呼ばれる所以の一端が示されます。
  • 第7話:私の英雄
    中村雪が消防官を志したきっかけとなった、過去に「誰かに救われた経験」が描かれ、彼女が抱く「英雄」への憧れが語られます。
  • 第8話:地下室の三人
    台風による水害が発生し、地下室に閉じ込められた要救助者の救出に向かいます。密閉された空間での極限的な救助活動が描かれます。
  • 第9話:ミッション
    地下室からの脱出が描かれる中、駿の機転と瞬発的な判断力が光りますが、同時に彼の抱える弱点も表に出ます。
  • 第10話:めでたい“め組”
    救助活動後の余波と、隊員たちの人間ドラマが描かれます。ラーメン屋でのやり取りなどを通じて、隊員たちの絆が深まる様子が描かれます。
  • 第11話:バディの証
    駿と大吾のバディ関係がより深まります。道路陥没現場での救助活動を通して、二人の間の信頼が試され、成果を生み出します。
  • 第12話:オレンジの仕事
    陥没現場での救助の難しさと、大吾の斬新な判断がチームの突破口となる様子が描かれます。
  • 第12.5話:陽はまた昇る(総覧的エピソード)
    これまでの救助経験から得られた悔しさや希望、そして救助活動の厳しい現実が描かれる中間的なエピソードです。
  • 第13話:それぞれの想い
    「救えなかった命」の重さが、隊員それぞれに異なる影響を与えます。特に駿は感情的に深く落ち込み、葛藤を露わにします。
  • 第14話:全国消防救助技術大会
    全国消防救助技術大会が始まり、雪が個人種目に出場します。チームとして、そしてライバルたちとの競争意識が芽生えます。
  • 第15話:特命出場
    大会に向けた訓練中に、突如として実戦出場の特命が下ります。生姜谷救助隊との協働や、時には意見の対立が生じます。
  • 第16話:モールス信号
    無線が使えない極限状態の中で、モールス信号を使った連携の重要性が描かれます。チームの結束が試されるエピソードです。
  • 第17話:朝比奈大吾
    前作の主人公である伝説の消防官・朝比奈大吾の存在が話題に上り、彼の過去の救助観や行動が回想的に描かれます。
  • 第17.5話:三人の(短編)
    大吾、駿、雪の3人の絆に焦点が当てられた補完的なエピソードです。
  • 第18話:チーム
    チームワークの本質とは何か、そして各自の役割分担が救助活動においていかに重要であるかが明確に描かれます。
  • 第19話:大吾の告白
    十朱大吾の秘められた本心や過去の一部が明かされ、彼の人間的な核が露わになります。
  • 第20話:小さな要救助者
    子どもが関わる現場での救助活動が描かれます。隊員たちの倫理観と、その場での迅速かつ正確な判断が問われる重いエピソードです。
  • 第21話:東京消防庁広報課
    消防の広報活動や、世間からの目線との関係性が描かれます。め組が公的な立場として、社会にどのように見られているかが見える回です。
  • 第22話:粉塵爆発(物語の転換点)
    印刷工場で発生した大規模な粉塵爆発事故に不破救助隊が特命出場します。この極度に危険な現場で、斧田駿が重傷を負うという、物語全体を大きく動かす重要な転換点となります。
  • 第23話:勇者集う(アニメ最終話)
    テレビアニメ版のクライマックスであり、アニメはここで一旦の締めくくりを迎えます。負傷した駿と、残された隊員たちの状況が描かれます。
  • 第24話〜第30話あたり:
    漫画では、駿の懸命な治療とリハビリが描かれるとともに、その過程で朝比奈大吾が深く関与し始めます。甘粕の抱く大きな「め組」構想が徐々に明らかになり、不破救助隊の役割定義も変化していきます。
  • 第31話〜第40話あたり:
    生姜谷救助隊との関係がさらに深化し、時には協力し、時には競い合いながら、互いの技術と精神を高め合います。中村雪は正式に「オレンジの袖」を通し、特別救助隊員として確固たる立ち位置を築きます。め組としての組織的な動きが活発になり、それぞれの登場人物の立場が安定していく時期です。
  • 第41話〜第48話(最新話にかけて):
    朝比奈が駿たち若き消防官たちを動かし、甘粕の「ある計画」の輪郭が次第に立ち上がり始めます。物語は、個別の現場対応から、組織的・国家的なスケールでの救助対応へと準備を進める段階に入っています。第48話までで、若き隊員たちの成長が一つの区切りを迎え、彼らが真の意味で「め組」として、国家を挙げた壮大な救助活動へと向かうための重要な伏線が張り巡らされています。今後の展開で、彼らがどのような試練に立ち向かい、「救国」を成し遂げていくのか、期待が膨らむばかりです。

今後の展開を占う伏線と考察

『め組の大吾 救国のオレンジ』は、多くの伏線を張り巡らせ、読者に先の展開を想像させる魅力に満ちています。

これまでの物語で回収された伏線としては、斧田駿が「救えなかった経験」を乗り越え、それが現場での判断力や行動の変化に繋がっている点が挙げられます。彼の過去の苦い経験が、今の彼を突き動かす原動力となっているのです。

そして、物語の大きな軸となっているのが、甘粕士郎の描く「ある計画」です。これは単なる個々の救助活動に留まらず、国家規模での「め組」の動員や、大規模災害への対応体制の変革を示唆しています。前作の主人公である朝比奈大吾が再び物語の中心に現れたことも、この「計画」に深く関わっていることが示されています。彼が若き隊員たちにどのような影響を与え、彼らを「救国」という使命へと導いていくのか、その動向から目が離せません。

また、中村雪が女性として特別救助隊員となったこと、そして彼女の過去の体験が、今後の物語でどのように活かされていくのかも注目すべき点です。彼女の存在が、男性中心の消防の世界に新たな風を吹き込み、物語に深みを与えています。

曽田正人先生の作品は、常に「人間性」と「社会性」を深く掘り下げてきました。『め組の大吾 救国のオレンジ』もまた、単なるレスキューアクションに留まらず、現代社会が抱える災害リスクや、命の尊厳、そして人と人との絆といった普遍的なテーマを投げかけています。今後の展開では、隊員たちが直面する困難がより複雑化し、「救国」という目標に向けて、彼らがどのような選択をしていくのかが最大の焦点となるでしょう。

よくある質問

  • Q. 『め組の大吾 救国のオレンジ』の最新話は何話まで配信されていますか?
    A. Web配信では第48話まで確認できます(2025年6月6日掲載)。
  • Q. 単行本は何巻まで出ていますか?
    A. 単行本は最新12巻が2025年8月12日に発売予定です。
  • Q. アニメは何話まで放送されましたか?
    A. アニメは全23話で放送されました。漫画の連載はアニメ放送終了後も続いています。

まとめ

『め組の大吾 救国のオレンジ』は、曽田正人先生の真骨頂ともいえる、熱く、そして深く人間ドラマを描いた作品です。冷静な大吾、情熱的な駿、そして芯の強い雪。三者三様の若き消防官たちが、時にぶつかり合い、時に支え合いながら、究極の「救助」に挑んでいく姿は、私たちの胸を熱くさせます。

粉塵爆発という大きな転機、そして伝説の消防官・朝比奈大吾の登場により、物語はさらに加速し、「救国」という壮大なテーマへと突入しました。彼らが今後、どのような「現場」で、どのような「命」と向き合い、私たちに何を見せてくれるのか。漫画を読み進めるごとに、彼らの成長と物語の奥深さに引き込まれていくこと間違いありません。

ぜひこの機会に、『め組の大吾 救国のオレンジ』を手に取ってみてはいかがでしょうか。手に汗握るレスキューシーンと、心震える人間ドラマがあなたを待っています。