この記事では、藤村豆先生が描く大人気和風ファンタジー『雅血の陰陽師』の、第1巻から最新刊（6巻）までのネタバレを徹底解説します。妖と人が織りなす壮大な物語の核心に触れる内容を含みますので、まだ読んでいない方はご注意ください。
「どんな物語か気になる」「読み返す前にあらすじを振り返りたい」という方は、ぜひ最後までお付き合いください！
『雅血の陰陽師』とは？作品の基本情報
『雅血の陰陽師』は、月刊「Gファンタジー」で連載中の、藤村豆先生による和風ファンタジー漫画です。妖（あやかし）と人が共存する世界を舞台に、異端の陰陽師・花山文月（はなやま ふづき）が、奪われた帝の神器を回収するため仲間と共に戦う物語が描かれています。
美麗な筆致で描かれるキャラクターたち、巧妙に張り巡らされた伏線、そして血を代償とする独特な陰陽術が絡み合う、重厚なストーリーが多くの読者を魅了しています。
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物語を彩る主要登場人物
『雅血の陰陽師』の魅力を語る上で欠かせない、個性豊かなキャラクターたちをご紹介します。
花山 文月（はなやま ふづき）
本作の主人公。自らの血を媒介に強力な術を発動させる「雅血術」の使い手であることから、朝廷内では「異端」として扱われている陰陽師です。冷静沈着に見えますが、仲間を思う心は熱く、その過去には多くの謎が秘められています。
白露（はくろ）
長刀を携えた凄腕の剣豪で、文月の相棒的存在。腕っ節が強く頼りになりますが、時折見せる優しさや過去の出来事が、彼のキャラクターに深みを与えています。
嵐丸（らんまる）
額に帝の神器を宿してしまった半妖の少年。神器と共鳴し、他の神器のありかを探知する能力を持っています。彼の純粋さと、文月たちとの絆が物語の癒やしとなっています。
迅猫（じんねこ）
体内に神器を取り込んだ強力な妖。文月たちの前に幾度となく立ちはだかる強敵であり、物語の核心に迫る重要な言葉を口にします。
【巻別】雅血の陰陽師のネタバレ・あらすじ
それでは、第1巻から最新6巻までの物語の流れを、重要なポイントに絞って解説していきます。
第1巻：異端の陰陽師と神器を宿す少年
物語は、帝が所有する十の「神器」が妖によって盗まれるという、都を揺るがす大事件から始まります。帝は陰陽寮に神器の回収を命じ、その任は異端の陰陽師・文月にも下りました。
任務の途中で文月は、額に神器の一つである勾玉を宿した半妖の少年・嵐丸と出会います。嵐丸は他の神器の気配を感知する力を持っていました。文月は嵐丸を保護し、剣豪の白露と共に、嵐丸の力を頼りに神器を巡る壮大な旅に出ることを決意します。ここから、彼らの運命が大きく動き出すのです。
第2巻：忍び寄る朝廷の影と文月の秘密
神器回収を進める文月たちですが、その動きを快く思わない朝廷内部の勢力との軋轢が表面化します。特に、文月に対して複雑な感情を抱く人物の存在が、物語に不穏な空気をもたらします。
さらに、ある重要人物が文月を「兄上」と呼ぶ衝撃的なシーンが登場。文月の出自や、帝との間に隠されたただならぬ関係が示唆され、彼の持つ謎が一層深まる巻となっています。
第3巻：術が通じない強敵「酒天」との死闘
帝の命を受け、女性の連続行方不明事件を調査するため轟雲山へ向かった文月一行。そこで彼らを待ち受けていたのは、妖「酒天」でした。酒天には文月の雅血術がなぜか通用せず、一行は絶体絶命の危機に陥ります。
仲間との連携、そして嵐丸の秘められた力が鍵となり、ギリギリの戦いを繰り広げます。これまでとは異なるタイプの敵の出現により、戦いはさらに激化していきます。
第4巻：明かされる過去、文月と豊親の因縁
この巻では、物語の重要な鍵を握る人物・豊親（とよちか）と文月の過去が描かれます。10年前、二人は陰陽師の修行を共にした親友でした。しかし、ある悲劇的な事件をきっかけに、彼らの絆は断ち切られ、深い憎悪へと変わってしまったのです。
なぜ二人は袂を分かったのか。現在の対立の根源にある哀しい真実が明かされ、物語に切ない深みを与えます。
第5巻：白露の過去と婆裟羅族の脅威
新たな敵、妖の戦闘集団「婆裟羅（ばさら）族」が登場。その一員である紅羽（いろは）との戦いで、白露は妖力を吸われ、心も体も幼い頃の姿に戻されてしまいます。
これをきっかけに、白露が抱える過去の悲劇と、文月との出会いの秘話が明らかに。普段は強気な白露の弱さと、それを支える文月との固い絆が描かれ、チームとしての結束がより一層強くなります。
第6巻：記憶を巡る戦いと新たな謎
神器を宿す強敵・迅猫との再戦。激しい死闘の最中、迅猫は「人間は記憶を受け継ぐことはできないの？」という謎めいた言葉を投げかけます。この一言が、神器が単なる力の源ではなく、「記憶」や「継承」といった、物語の根幹に関わる存在であることを強く示唆します。
婆裟羅族との戦いも佳境を迎え、一つの決着が見え始めた矢先、彼らの前に現れたのは、謎に包まれた新たな陰陽師でした。物語は、次なるステージへと突入する予感を残して幕を閉じます。
今後の展開は？最新話からの考察
6巻のラストで示唆された伏線から、今後の展開を考察してみましょう。
「神器」と「記憶」の謎
迅猫の発言から、「神器」が持ち主の記憶や魂を継承する媒体である可能性が浮上しました。奪われた神器を集めることは、単に力を取り戻すだけでなく、失われた誰かの“記憶”を取り戻す旅でもあるのかもしれません。この謎が解き明かされる時、物語は大きく動くでしょう。
新たなる陰陽師の正体
6巻の最後に現れた謎の陰陽師。彼の目的は何なのか、文月たちにとって敵となるのか、それとも味方となるのか。文月の過去を知る人物なのか、あるいは朝廷が差し向けた新たな刺客なのか。彼の動向が、今後の物語の鍵を握ることは間違いありません。
よくある質問
Q. 『雅血の陰陽師』の最新刊は何巻まで出ていますか？
A. 2025年8月現在、電子書籍ストアでは6巻まで配信されています。紙のコミックスでは、7巻が2025年8月27日に発売予定です。電子版の配信については、各ストアの情報を確認してください。
『雅血の陰陽師』のネタバレまとめ｜続きを読むならコミックシーモア！
『雅血の陰陽師』は、美しい作画と緻密に練られたストーリー、そして魅力的なキャラクターたちが織りなす極上の和風ファンタジーです。各巻で新たな謎が提示され、過去の因縁が明らかになるたび、物語の深みにどんどん引き込まれていきます。
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