「この猫、ただものじゃない…」
一口に「妖怪漫画」と言っても、その魅力は多種多様です。しかし、心温まる日常と背筋が凍るような伝奇ロマンが融合した作品と聞けば、思わず興味を惹かれる方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、週刊少年サンデーで連載され、多くの読者の心を掴んだ彌(わたり)先生の『タタリ』です。
この記事では、漫画『タタリ』のあらすじから主要キャラクター、そして気になる最新話から最終回までの展開を、ネタバレ満載で徹底的に解説していきます。
「結末が気になって夜も眠れない!」「もう一度ストーリーを振り返りたい」という方はもちろん、「どんな話か気になっている」という方も、ぜひ最後までお付き合いください。
※注意:本記事は漫画『タタリ』の最終回までの重大なネタバレを含みます。未読の方は、まず作品を楽しまれてから読むことを強く推奨します。
『タタリ』は、以下の電子書籍サイトで配信中です。お得なキャンペーンを利用して、まずは手に取ってみてはいかがでしょうか?
コミックシーモアなら、新規会員登録で70%OFFクーポンがもらえます!
『タタリ』とは?基本情報と作品の魅力
『タタリ』は、漫畫家・彌(わたり)先生によるダークファンタジー作品です。『週刊少年サンデー』にて2023年20号から連載が開始され、2025年25号で完結しました。単行本は全8巻が発売されています。
物語の主役は、一匹の黒猫「タタリ」。しかし、その正体は1000年前に京の都を震撼させた伝説の“大妖怪”でした。ひょんなことから現代に蘇ったタタリが、貧しくも心優しい兄妹・タケルとユキと出会うことから物語は動き出します。
『タタリ』の魅力とは?
本作の魅力は、なんといってもその独特な世界観にあります。
- 心温まる日常とダークな伝奇の融合:貧しいながらも懸命に生きる兄妹と、彼らを見守る(元)大妖怪タタリ。その微笑ましい日常風景と、タタリの過去や妖怪たちが絡むシリアスでダークな展開とのギャップが、読者を強く引き込みます。
- 謎が謎を呼ぶストーリー:タタリはなぜ封印されたのか?なぜ現代に蘇ったのか?兄妹との出会いは偶然なのか?次々と提示される謎が、読者の考察意欲を掻き立てます。
- 魅力的なキャラクターたち:ぶっきらぼうながらも優しいタタリ、妹思いのしっかり者のタケル、純粋で健気なユキ。彼らが織りなす「家族」の絆の物語は、涙なしには読めません。
笑いあり、涙あり、そして手に汗握るバトルあり。多彩な要素が絶妙なバランスで描かれている点こそが、『タタリ』が多くのファンを魅了する理由なのです。
【ネタバレ注意】『タタリ』の主要キャラクター紹介
物語を彩る個性豊かなキャラクターたち。ここでは、物語の中心となる3人(と一匹?)をネタバレを含みつつご紹介します。
タタリ
本作の主人公。一見するとただの賢い黒猫ですが、その正体は平安時代に「祟り神」として恐れられた伝説の大妖怪・化け猫です。かつては巨大な姿で都を蹂躙しましたが、陰陽師によって術をかけられ、小さな猫の姿に封印されていました。現代でタケルとユキに出会い、彼らの家に居候することになります。
性格はぶっきらぼうで口が悪いですが、根は非常に優しく情に厚い一面も。タケルとユキに危険が迫ると、封印された本来の力を解放して戦います。兄妹との生活の中で、かつて失った「温かい感情」を少しずつ取り戻していく姿が物語の見どころの一つです。
五十嵐 猛(いがらし たける)
両親を亡くし、妹のユキと二人でボロアパートに暮らす心優しい少年。小学生ながら、アルバイトを掛け持ちして家計を支えるしっかり者です。偶然出会ったタタリを拾い、家族として迎え入れます。
正義感が強く、妹のためならどんな困難にも立ち向かう勇敢さを持っています。物語が進むにつれて、タタリの正体や妖怪の存在を知ることになりますが、彼は決してタタリを恐れません。むしろ、タタリを「家族」として受け入れ、共に戦うことを決意する精神的な強さを見せます。
五十嵐 雪(いがらし ゆき)
タケルの妹。純粋無垢で心優しく、兄とタタリのことが大好きな少女。病弱な一面があり、彼女の体調が物語の重要な鍵となることも。その純真さゆえか、妖怪などの「人ならざるもの」の気配を敏感に感じ取る不思議な力を持っています。
彼女の存在は、荒んでいたタタリの心を癒やす大きな要因となります。ユキの優しさと笑顔を守るため、タケルとタタリは戦うのです。物語の終盤では、彼女に秘められた驚くべき秘密が明らかになります。
【巻ごとネタバレ】『タタリ』全8巻のあらすじと見どころを徹底解説!
ここからは、物語の核心に迫る各巻のネタバレあらすじと、絶対に見逃せないポイントを徹底的に解説していきます。記憶を呼び覚ましたい方も、結末が気になる方も、じっくりとお読みください。
第1巻:出会いと日常に潜む影
【あらすじ】
両親を亡くし、二人きりで暮らす五十嵐兄妹、タケルとユキ。貧しいながらも支え合って生きる彼らの前に、一匹の黒猫が現れます。タケルはその猫に「タタリ」と名付け、家族として迎え入れました。しかし、その猫の正体は、1000年前に封印された大妖怪。兄妹との穏やかな日常が始まる一方で、彼らの周囲では不気味な出来事が起こり始めます。ユキを狙う悪意ある妖怪の出現に、タタリはついにその牙を剥きます。
【見どころ】
第1巻の魅力は、心温まる日常と不穏な怪異のコントラストです。タケルとユキの健気な姿に胸を打たれ、タタリとの間に芽生える絆にほっこりさせられます。しかし、その裏で静かに忍び寄る妖怪の影。ラストでタタリが本来の力を少しだけ解放し、兄妹を守るシーンは圧巻の一言。「守るべきもの」を見つけた妖怪の戦いが、ここから始まります。
まだ読んでいない方は、ぜひebookjapanでお得に1巻を読んでみてください!
第2巻:陰陽師の末裔と過去の因縁
【あらすじ】
タタリの正体を知りながらも、変わらず家族として接するタケル。そんな彼らの前に、新たな脅威が現れます。それは、1000年前にタタリを封印した陰陽師の末裔、土御門(つちみかど)家の者たちでした。彼らは大妖怪タタリの復活を危険視し、再び封印しようと迫ります。タタリの過去を知る土御門家の登場により、物語は一気に核心へと近づいていきます。
【見どころ】
ライバルキャラクターとも言える陰陽師・土御門が登場し、バトル展開が本格化します。タタリの過去、なぜ彼が「祟り神」と呼ばれるようになったのか、その一端が語られます。タケルがタタリを守るために陰陽師に立ち向かうシーンは、種族を超えた友情と信頼を感じさせ、胸が熱くなること間違いなしです。
第3巻:ユキの秘密と迫る危機
【あらすじ】
土御門家の介入を退けたものの、平穏は長くは続きません。妹のユキが原因不明の病で倒れてしまいます。それは単なる病ではなく、強力な呪いによるものでした。ユキの命を救うため、タケルとタタリは呪いの元凶を探し始めます。その過程で、ユキが持つ不思議な力の正体と、五十嵐兄妹の血筋に隠された秘密が少しずつ明らかになっていくのです。
【見どころ】
これまで守られる存在だったユキが、物語のキーパーソンとして急浮上します。彼女の純粋さが、実は強力な霊力を秘めていることが示唆され、敵からも狙われる理由が判明します。妹を救いたい一心で奔走するタケルの姿と、彼を支えるタタリの優しさが描かれる、感動的なエピソードが満載の巻です。
第4巻:過去編・大妖怪タタリの誕生
【あらすじ】
物語は1000年前の平安京へ。まだ名もなき一匹の子猫だったタタリが、いかにして「大妖怪」と呼ばれる存在になったのか。その悲しい過去が描かれます。彼には大切に想う人間の少女がいましたが、理不尽な理由で彼女は命を落としてしまいます。人間への深い絶望と怒りが、子猫を巨大な祟り神へと変貌させたのでした。そして、若き日の最強の陰陽師との死闘が繰り広げられます。
【見どころ】
ファン待望の過去編です。タタリが悪逆非道なだけの妖怪ではなかったことが明かされ、彼のキャラクターに更なる深みを与えます。ただの破壊者ではなく、深い悲しみを背負った存在であったことを知り、読者は改めてタタリというキャラクターに感情移入するでしょう。この過去があるからこそ、現代でタケルとユキを守ろうとする彼の行動に、より一層重みが増すのです。
第5巻:共闘、そして新たな仲間
【あらすじ】
ユキの呪いを解く手がかりを掴んだタケルたち。しかし、その前には強大な力を持つ妖怪たちが立ちはだかります。絶体絶命のピンチに陥った彼らを救ったのは、意外な人物でした。それは、かつて敵対した陰陽師・土御門。彼はタタリと兄妹の絆を目の当たりにし、共通の敵を倒すために手を組むことを決意します。「敵は別にいる」――土御門の言葉から、物語の黒幕の存在が示唆されます。
【見どころ】
王道の「ライバルとの共闘」展開に胸が躍ります。最初は反発し合っていたタタリと土御門が、互いの力を認め合い、背中を預けて戦う姿は必見です。また、タケル自身もただ守られるだけでなく、知恵と勇気で戦いに貢献するようになります。五十嵐兄妹の成長が著しく感じられる巻です。
第6巻:黒幕の正体と絶望的な計画
【あらすじ】
ついに、一連の事件の黒幕が姿を現します。その正体は、1000年前にタタリを封印した陰陽師の一派でありながら、不老不死を求めて外法に手を染めた者でした。黒幕の目的は、ユキが持つ特別な霊力を使い、この世とあの世の境界を破壊し、世界を混沌に陥れること。その圧倒的な力の前に、タタリたちは窮地に追い込まれます。
【見どころ】
物語のスケールが一気に拡大し、最終決戦の様相を呈してきます。黒幕の目的が壮大かつ邪悪であり、その強さはまさに絶望的。しかし、そんな状況でも諦めないタケルとユキ、そして彼らを守るために満身創痍で戦うタタリの姿が光ります。ハラハラする展開の連続で、ページをめくる手が止まらなくなるでしょう。
第7巻:タタリの決意と力の解放
【あらすじ】
黒幕を倒すには、タタリが完全な力を取り戻すしかありません。しかし、それはかつての「祟り神」に戻ることを意味し、理性を失う危険性をはらんでいました。タタリは、タケルとユキとの絆を信じ、自らの封印を完全に解き放つことを決意します。「もし俺が俺でなくなったら、お前が俺を殺せ」――タケルにそう告げ、タタリは最終決戦へと挑みます。
【見どころ】
本作最大の見せ場の一つ。タタリが完全な大妖怪の姿へと戻るシーンは、鳥肌モノの迫力です。強大な力を手にする代償として、自我を失うかもしれないという葛藤。そして、その重い覚悟を受け止めるタケルの成長。二人の間の悲壮で、しかし固い信頼関係に涙腺が緩みます。全編を通してクライマックスと言えるほどの熱い展開が続きます。
第8巻(最終巻):絆が紡ぐ未来
【あらすじ】
完全な力を取り戻したタタリと黒幕との最終決戦が始まります。凄まじい死闘の末、タタリは暴走の危機に瀕しますが、タケルとユキの呼びかけが彼の心をつなぎ止めます。兄妹の強い想いが奇跡を起こし、タタリは理性を保ったまま黒幕を打ち破ることに成功。しかし、その代償は大きく、タタリは力を使い果たし、消滅の危機に瀕してしまいます。最後の力を振り絞り、タタリは兄妹に別れを告げるのでした。
――そして数年後。高校生になったタケルと中学生になったユキの前に、一匹の黒猫が再び現れる。それは、記憶を失い、普通の子猫として転生したタタリでした。兄妹は涙を流しながら、再び「タタリ」を家族として迎え入れるのでした。
【見どころ】
涙なくしては読めない、感動の最終巻。激しいバトルシーンはもちろん、戦いが終わった後のタタリと兄妹の最後の会話は必読です。そして、切ない別れで終わるかと思いきや、希望に満ちたラストシーンが待っています。記憶はなくても、魂の絆は決して消えない。そう感じさせてくれる、完璧なエンディングと言えるでしょう。読後感は爽やかで、心に温かいものが残ります。
最終巻の結末が気になった方は、Renta!や
BOOK☆WALKERでぜひチェックしてみてください。
【最終回ネタバレ】『タタリ』の結末と最新話(94話)の展開
『タタリ』は『週刊少年サンデー』2025年25号に掲載された第94話をもって、最終回を迎えました。
前述の通り、最終回の内容は、黒幕との激闘を終え、平和を取り戻した後のエピローグが描かれています。
力を使い果たしたタタリは一度消滅してしまいますが、これは悲しいだけの結末ではありません。彼の魂は浄化され、全く新しい命として、再び五十嵐兄妹の元へと還ってきたのです。
最終話のラストシーンでは、成長したタケルとユキが、子猫の姿のタタリを抱きしめます。タタリに過去の記憶はありません。しかし、兄妹が「タタリ」と呼びかけると、子猫は「にゃあ」と返事をします。それは、1000年の時を超えた絆が再び結ばれた瞬間でした。
「おかえり、タタリ」
この一言に、全ての感動が詰まっています。悲しい過去を乗り越え、本当の意味で「家族」になった彼らの新しい日常を予感させる、希望に満ちた最高の最終回でした。
ファンの感想と考察:『タタリ』はなぜ心に響くのか?
『タタリ』の連載中から完結後にかけて、SNSや各種レビューサイトでは多くの感想や考察が飛び交いました。ここでは、特に多く見られた意見や、興味深い考察をいくつかご紹介します。
「家族の絆」という普遍的なテーマ
多くの読者が指摘するのが、「血の繋がりを超えた家族の絆」というテーマです。両親を亡くした兄妹と、人間ではない妖怪。本来であれば交わるはずのない三者が、困難を乗り越える中で本当の家族になっていく過程が、多くの読者の心を打ちました。
特に、タタリが兄妹を守る理由は、かつて守れなかった少女への贖罪だけではなく、純粋に「タケルとユキが好きだから」という愛情に変わっていく描写が秀逸です。
タタリの「祟り神」としての側面に関する考察
タタリはなぜ「祟り神」となったのか。作中では「大切な人を奪われた怒り」と描かれていますが、一部のファンからは「彼の力そのものが、人々の信仰や畏怖によって形作られたのではないか」という考察も出ています。
もともと強大な霊力を持っていた猫が、人々の「祟られたい(=神の力を借りたい、あるいは誰かのせいにしたい)」という負の感情を吸収して大妖怪になった、という解釈です。そう考えると、最終的に兄妹の「純粋な愛情」によって救われるという結末は、より一層深い意味を持つように感じられますね。
ユキに秘められた力の正体は?
物語の鍵となったユキの霊力。彼女がなぜ特別な力を持っていたのかについては、作中で明確には語られていません。しかし、ファンの間では「五十嵐兄妹の先祖が、かつてタタリと関わりのあった人物だったのではないか」という説が有力です。
例えば、1000年前にタタリが守っていた少女の血縁者、あるいはタタリを封印した陰陽師とは別系統の、妖怪と共存しようとした一族の末裔など、様々な想像ができます。こうした「語られない余白」も、本作の魅力の一つと言えるでしょう。
『タタリ』を今すぐ読みたい!お得な配信サイト情報まとめ
この記事を読んで『タタリ』を読みたくなった方も多いのではないでしょうか?本作は各電子書籍サイトで配信されており、お得に読むチャンスがたくさんあります!
コミックシーモア:新規会員登録で70%OFFクーポンがもらえる定番サイト。1巻を試しに読んでみるのに最適です。
ebookjapan:Yahoo!系列のサイトで、PayPayユーザーにお得なキャンペーンを頻繁に開催。まとめ買いにおすすめ。
Renta!:レンタルで気軽に読めるのが魅力。48時間110円~でサクッと楽しめます。
漫画全巻ドットコム:紙の単行本も電子書籍も、全巻一気に揃えたいならここ!特典が付くことも。
honto:丸善、ジュンク堂など大手書店と連携。紙と電子のハイブリッド利用者に便利です。
これらのサイトのキャンペーンをうまく利用して、感動の物語をぜひあなたの目で確かめてみてください。
まとめ:『タタリ』のネタバレから見えたのは、時を超える絆の物語だった
今回は、漫画『タタリ』のネタバレを、最新話・最終回の結末まで含めて徹底的に解説しました。
1000年の時を生きる大妖怪と、現代を懸命に生きる兄妹が出会い、本当の家族になるまでの物語。それは、ただの妖怪ファンタジーではなく、愛と絆、そして再生を描いた感動的な大河ロマンでした。
この記事でご紹介したネタバレは、あくまで物語の骨格にすぎません。キャラクターたちの細やかな心情描写や、迫力あるバトルシーン、クスリと笑える日常のやり取りなど、原作でしか味わえない魅力がたくさん詰まっています。
もし少しでも興味を持たれたなら、ぜひ一度、タタリと五十嵐兄妹の物語に触れてみてください。読み終わった後、きっとあなたの心にも温かい光が灯るはずです。
全8巻で綺麗に完結しているため、一気読みにも最適です。『タタリ』の世界に、今から飛び込んでみませんか?
▼『タタリ』をお得に読むならこちら!▼
コミックシーモアで70%OFFクーポンをGET!