ひゃくえむ。ネタバレまとめ|第1話〜最終話(全40話)を時系列で解説

ひゃくえむ。 少年/青年漫画
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ひゃくえむ。ネタバレまとめ|第1話〜最終話(全40話)を時系列で解説


『チ。-地球の運動について-』で知られる魚豊先生が描く、もう一つの“熱”の物語『ひゃくえむ。』。わずか10秒ほどの競技に人生のすべてを懸けるスプリンターたちの、狂気と輝きに満ちた青春を描いた傑作です。

2025年にはアニメ映画化も決定し、再び注目を集めています。物語の結末はどうなるのか、主人公たちは何を見つけるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、『ひゃくえむ。』の第1話から最終話(全40話)までのあらすじを、物語の核心に触れるネタバレありで時系列に沿って徹底解説します。登場人物の心の変化や作品の深いテーマにも迫りますので、ぜひ最後までご覧ください。

※本記事は作品の結末を含む重大なネタバレを記載しています。未読の方はご注意ください。

『ひゃくえむ。』とは?作品の基本情報

『ひゃくえむ。』は、「週刊少年マガジン」の公式アプリ「マガジンポケット」で連載された陸上漫画です。作者は、後に『チ。-地球の運動について-』でマンガ大賞など数々の賞を受賞する魚豊先生。その原点ともいえる本作は、人間の才能、努力、そして情熱の本質を鋭くえぐり出します。

  • 作者: 魚豊(うおと)
  • 掲載誌: マガジンポケット(講談社)
  • 巻数: 通常版 全5巻(完結)/ 新装版 上下巻
  • 話数: 全40話

物語は、100m走という極めてシンプルな競技を通して、勝敗の先にある「走る意味」を問いかけます。その哲学的なテーマと、キャラクターたちの生々しい心理描写が、多くの読者の心を掴んで離しません。

【ネタバレ】『ひゃくえむ。』第1話から最終話までのあらすじ

ここからは、物語の核心に触れるネタバレ解説です。主人公・トガシの小学生時代から物語の結末まで、4つのパートに分けてご紹介します。

第1話~第10話:出会いと“熱”の目覚め

物語は、主人公・トガシの小学生時代から始まります。彼は生まれつき足が速く、100m走では全国一の実力者。「速いこと」が彼のアイデンティティであり、世界のすべてでした。

そんな彼の前に、転校生の小宮が現れます。辛い現実から逃げるように、ただひたすら走ることに“熱”を燃やす小宮。その姿にトガシは初めて自分以外の「走る理由」に触れ、二人は互いに影響を与え合うライバル兼同志となります。

この序盤では、速さだけが価値だったトガシの世界が、小宮との出会いによって少しずつ揺らぎ始める様子が描かれます。勝ち続けることの重圧と、敗北への恐怖。100m走に「狂う」者たちの人間模様が、鮮烈に幕を開けます。

第11話~第20話:才能の陰りと人間関係の軋轢

中学、高校へと進学し、トガシは「天才」としての自負と孤立を深めていきます。そこに、かつての全国1位である仁神など、新たなライバルたちが登場。物語は一層深みを増していきます。

しかし、成長するにつれてトガシの才能には陰りが見え始めます。努力で着実に記録を伸ばす小宮や他のライバルたちとの差に焦り、彼は次第に「走る意味」を見失い始めます。仲間とのすれ違い、埋められない才能の差。栄光と挫折のコントラストが、読者の胸を締め付けます。

第21話~第30話:転換点・再起の予兆

ついに自分の才能が枯渇したことを悟ったトガシは、一度陸上から離れる決断をします。しかし、走ることをやめても、彼の心から“熱”が消えることはありませんでした。

仁神をはじめとする仲間たちとの対話や、アメフト部とのリレー対決といった出来事を経て、トガシや陸上部員たちは再び一つのチームとしてまとまっていきます。このパートでは、トガシだけでなく、財津や海棠といった脇を固めるキャラクターたちのドラマも描かれ、それぞれが抱える100mへの想いが物語に厚みを与えます。インターハイに向けて、彼らの心が再び燃え上がっていく、再起の物語です。

第31話~最終話(第40話):再会と決着、そして自己肯定へ

物語はクライマックスのインターハイへ。そこでトガシは、別人のように変貌した小宮と再会します。「速くなりすぎた」ことで心を閉ざしてしまったかつてのライバル。トガシは、そのレースで初めて小宮に敗北を喫します。

敗北を味わい、自分の過去と向き合うトガシ。彼が悩み、苦しみ、それでも走り続ける中で見つけ出す「答え」とは何だったのか。

最終話、運命のレースが始まります。勝敗の結果は、ぜひご自身の目で確かめてほしいのですが、物語は単なる勝ち負けでは終わりません。トガシがたどり着いたのは、「速さ」だけが価値ではない、自分自身を肯定するための走り。そのラストシーンは、読者一人ひとりの心に異なる解釈と深い余韻を残す、圧巻のフィナーレとなっています。

『ひゃくえむ。』の魅力|登場人物の変化と深いテーマ性

『ひゃくえむ。』の最大の魅力は、キャラクターたちのリアルな心の変化と、作品に流れる普遍的なテーマです。

  • トガシの変化: 「速さ=自己価値」だった彼が、敗北と挫折を経て「なぜ走るのか?」という根源的な問いに向き合います。才能に恵まれ、そして才能に苦しんだ彼の物語は、多くの読者の共感を呼びます。
  • 小宮の変化: 努力でのし上がっていく一方で、速さを求めるあまり何かを失っていく彼の姿は、物語にもう一つの問いを投げかけます。トガシとは対照的な彼の道のりもまた、本作の重要な軸です。
  • 才能と努力というテーマ: 天才型のトガシと努力型の小宮。二人の対比を通して、「才能とは何か」「努力は才能を超えるのか」という、スポーツ漫画永遠のテーマに魚豊先生ならではの鋭い視点で切り込んでいます。

本作は単なる陸上漫画ではなく、「自分は何のために生きるのか」を問う、哲学的なヒューマンドラマなのです。

2025年公開!アニメ映画版との違いを予想

2025年9月現在、アニメ映画『ひゃくえむ。』の公開が予定されており、大きな期待が寄せられています。原作のどこまでが描かれるのか、どのような演出になるのか、気になるところです。

おそらく映画では、トガシと小宮の関係性を軸に、インターハイでの決着までが描かれると予想されます。原作の魅力である疾走感あふれるレースシーンや、キャラクターたちの繊細な心理描写が、アニメーションでどのように表現されるのか。特に、走る瞬間の独特なモノローグや芸術的なコマ割りは、映像化によってさらに迫力が増すことでしょう。原作を読んでから映画を観ることで、その違いをより深く楽しめるはずです。

『ひゃくえむ。』に関するよくある質問

Q. 漫画は何巻で完結していますか?

A. 通常版は全5巻、再編集された新装版は上下巻の全2巻で完結しています。

Q. 最終話は何話ですか?

A. 全40話で物語は完結します。

Q. 作者はどんな人ですか?

A. 作者は魚豊(うおと)先生です。『チ。-地球の運動について-』で第26回手塚治虫文化賞マンガ大賞などを受賞した、今最も注目される漫画家の一人です。

『ひゃくえむ。』の結末は漫画で!息をのむラストをその目に

この記事では『ひゃくえむ。』のあらすじをネタバレありで解説してきましたが、本作の本当の魅力は、文字だけでは伝えきれません。風を切る音、地面を蹴る衝撃、キャラクターたちの息遣いまで聞こえてきそうな、魚豊先生の圧倒的な画力と演出があってこそです。

トガシが最終話で見つけた「答え」とは何だったのか。その感動の結末を、ぜひ漫画で体験してください。一度読み始めたら、ページをめくる手が止まらなくなるはずです。

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