【ご注意】この記事は、辻やもり先生の漫画『卵と鶏』の重大なネタバレを含みます。まだ作品を読んでいない方、ご自身の目で物語を楽しみたい方は、閲覧にご注意ください。
「もし未来から来た息子が、あなたの人生を救うために現れたら？」
辻やもり先生が描く『卵と鶏』は、そんな衝撃的な出会いから始まるタイムリープ・ヒューマンドラマです。複雑な家庭環境で育ち、DV彼氏との生活に心をすり減らす主人公・鳴海。彼女の前に突如現れたのは、29歳の「息子」を名乗る青年・慶でした。
この記事では、謎が謎を呼ぶ『卵と鶏』の第1話から最新刊（4巻）までのあらすじや伏線を、ネタバレありで徹底解説します。物語の核心に触れながら、この感動的な作品の魅力に迫っていきましょう。
漫画『卵と鶏』の基本情報
まずは、作品の基本情報をおさらいしておきましょう。
- 作者: 辻やもり
- 掲載誌: 週刊漫画TIMES（芳文社）
- ジャンル: ヒューマンドラマ, サスペンス, タイムリープ
- 配信状況: 2025年9月現在、電子書籍で4巻まで配信中
先の展開が気になって仕方ない…！そんな方は、お得なキャンペーンが豊富なコミックシーモアで今すぐチェックするのがおすすめです。無料の試し読みもできますよ。
『卵と鶏』の主要登場人物
物語を彩る主要な登場人物たちをご紹介します。彼らの複雑な関係性が、物語に深みを与えています。
- 鈴原 鳴海（すずはら なるみ）: 本作の主人公。26歳。複雑な家庭で育ち、恋人の拓郎からDVを受けている。自己肯定感が低く、幸せを諦めかけている。
- 鈴原 慶（すずはら けい）: 鳴海の「未来の息子」を名乗る29歳の青年。母である鳴海を不幸から救うため、過去へやってきたと語る。
- 加賀 拓郎（かが たくろう）: 鳴海の同棲相手。大手企業の社長の息子で、外面は良いが、鳴海に対して暴力を振るう。
- 鈴原 詩帆（すずはら しほ）: 鳴海の妹。鳴海とは異なる家庭で育ち、姉に対して複雑な感情を抱いている。
- 響子（きょうこ）: 鳴海の実の母親。物語の鍵を握る重要人物で、その行方は謎に包まれている。
【ネタバレ】『卵と鶏』第1話から最新4巻までのあらすじ
ここからは、物語の核心に迫るネタバレ解説です。第1話から最新4巻までの壮大な物語の流れを、一緒に追いかけていきましょう。
物語の始まり：鳴海と”未来の息子”慶の出会い（1巻）
誕生日前日、恋人・拓郎からの暴力に耐える日々を送っていた鳴海。そんな彼女の前に、「母さん！」と呼びかける青年・慶が現れます。彼は鳴海の29歳の息子で、母を幸せにするために未来から来たと告げます。
あまりに非現実的な話に戸惑う鳴海ですが、慶の純粋な眼差しと、拓郎の暴力から身を挺して守ってくれた姿に、次第に心を動かされます。慶に導かれるまま、鳴海は拓郎のもとから逃げ出すことを決意。二人の奇妙で切ない逃避行が始まります。
出生の真実と慶の葛藤（2巻）
鳴海は妹・詩帆のもとに身を寄せ、慶と共に過ごす中で、自身の辛い過去や複雑な出生の秘密と向き合い始めます。彼女の幸せを願う慶は、鳴海の実の母・響子の存在を探り始めますが、そこには衝撃の事実が隠されていました。
慶は、自分の存在そのものが、母である鳴海の不幸に繋がっているのではないかと苦悩します。「自分が生まれなければ、母さんは幸せになれるかもしれない」——。その歪んだ愛情は、彼を危険な決断へと向かわせます。さらに、慶が未来で見ていた「父の影」の正体に関する、驚くべきヒントが示唆されます。
母探しの旅と未来の謎（3巻）
鳴海は、自分を産んだ母・響子の足取りを追って、彼女がかつて住んでいた町へと向かいます。一方、慶は未来で「行方不明」になっているという事実が判明。彼の存在が消えかけている危機が、物語に不穏な影を落とします。
過去の記録をたどり、墓地を訪れるなど、鳴海は必死に母の手がかりを探します。それは、自分自身のルーツを探す旅でもありました。慶の存在が消える前に、鳴海は真実にたどり着くことができるのでしょうか。
新生活と運命の「3月」（4巻）
多くの困難を乗り越え、鳴海は詩帆たちと共に穏やかな新生活をスタートさせます。ささやかな日常の中に、鳴海は今まで感じたことのない「幸せ」を見出していきます。
しかし、その裏で慶は「自分がこの世から消える」という目的を達成しようとしていました。そのことを知った鳴海は激しく慶と衝突します。そして、ついに運命の時——慶が生まれるはずの「3月」が訪れます。物語は最大のクライマックスに向けて、一気に加速していくのです。
『卵と鶏』の伏線と今後の展開を考察【ネタバレあり】
『卵と鶏』には、多くの謎や伏線が散りばめられています。最新4巻までの情報から、特に重要なポイントを考察してみましょう。
「影」の正体とタイムリープの仕組み
慶は未来で、父親らしき「影」を見ていたと語ります。しかし物語が進むにつれ、その「影」の正体は、未来から来た慶自身であることが示唆されます。これは、単純な一方通行のタイムリープではなく、過去の出来事が未来の自分の行動によって作られているという、複雑な因果のループ構造を示しているのかもしれません。
慶の本当の目的とは？
慶の目的は「母さんを幸せにすること」。そのために彼は「自分が生まれない未来」を選択しようとします。しかし、それは本当に鳴海が望む幸せなのでしょうか？鳴海が慶との出会いによって前を向き始めた今、慶の存在を消すことは、新たな不幸を生むだけかもしれません。彼の本当の目的と、彼がたどり着く答えが、物語の結末を大きく左右するでしょう。
最新話・最終話の結末はどうなる？
2025年9月現在、物語は4巻で運命の「3月」を迎え、最大の山場に突入しています。『卵と鶏』というタイトルが示すように、これは「どちらが先か」という因果の物語です。
慶が生まれることで鳴海は不幸になるのか、それとも慶が存在することで鳴海は救われるのか。最終的に二人がどのような未来を選択するのかは、まだ描かれていません。
物語は、鳴海と慶、それぞれの選択が未来を大きく左右する、息をのむような展開を迎えています。彼らが選ぶ「本当の幸せ」の形とは…？その答えは、ぜひご自身の目で確かめてみてください。
『卵と鶏』ネタバレに関するよくある質問
Q. 漫画『卵と鶏』は何巻まで出ていますか？
A. 2025年9月現在、電子書籍では4巻まで配信されています。物語はまだ続いており、今後の展開から目が離せません。
Q. 慶は本当に未来から来た鳴海の息子なのですか？
A. はい、作中の描写から、慶が鳴海の未来の息子であることはほぼ確定しています。しかし、なぜ彼が未来から来たのか、そして彼の父親は誰なのかといった核心的な謎は、物語が進むにつれて明らかになっていきます。
漫画『卵と鶏』のネタバレまとめ
今回は、辻やもり先生の『卵と鶏』の第1話から最新4巻までのネタバレあらすじと考察をお届けしました。
不幸のどん底にいた女性・鳴海と、彼女を救うために未来から来た息子・慶。二人の歪で、しかし純粋な親子愛の物語は、読む者の心を強く揺さぶります。タイムリープの謎、サスペンスフルな展開、そして感動的な人間ドラマが巧みに織り交ぜられた傑作です。
この記事を読んで少しでも興味が湧いた方は、ぜひ原作を手に取ってみてください。文字だけでは伝わらない、キャラクターたちの繊細な表情や胸を打つシーンの数々が、あなたを待っています。
コミックシーモアなら、お得なクーポンやキャンペーンを利用して、すぐに続きを読むことができます。まずは無料試し読みから、この切ない物語の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
