「もし、親友の彼氏の裏切りを知ってしまったら…?」
藤末さくら先生が描く『あのコと一緒』は、仲良しだった女子高生二人の友情が、恋愛をきっかけに少しずつ形を変えていく様子をリアルに描いた物語です。キラキラしただけじゃない、痛みや嫉妬、すれ違いが詰まった展開に、多くの読者が心を揺さぶられました。
この記事では、『あのコと一緒』の第1話から最終巻(全13巻)までのあらすじを、結末まで含めて時系列で徹底的にネタバレ解説します。
「結末が気になるけど、読む時間がない…」「昔読んだけど、どんな話だったか忘れてしまった」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
※この記事は作品の結末までのネタバレを全面的に含みます。未読の方はご注意ください。
『あのコと一緒』の作品概要
『あのコと一緒』は、集英社の漫画雑誌『Cookie』で連載されていた、藤末さくら先生による少女漫画です。コミックスは全13巻で完結しており、コミックシーモアでは「少女マンガ」「恋愛」「人間ドラマ」のジャンルに分類されています。恋愛のときめきだけでなく、友情の脆さや危うさ、思春期ならではの人間関係の複雑さを描き、多くの読者の共感を呼びました。
物語の主要な登場人物
物語は、4人の高校生を中心に展開します。それぞれのキャラクターが持つ個性と葛藤が、物語に深みを与えています。
- 坂下 かのり(さかした かのり)
本作の主人公の一人。冷静で少し冷めた視点を持ち、物事を客観的に捉えようとする性格。親友の香澄を大切に思う一方で、自分の感情を表現するのが苦手な不器用さも持ち合わせています。 - 坂上 香澄(さかがみ かすみ)
もう一人の主人公。天真爛漫で感情豊か。恋愛に夢中になるタイプで、彼氏の江奈を一途に愛します。その純粋さが、時として彼女を危うい状況へと導いてしまいます。 - 中尾 浩太(なかお こうた)
かのりの彼氏。真面目で口数が少ないですが、誠実な青年。しかし、物語が進むにつれて、彼もまたある秘密を抱えていることが明らかになります。 - 江奈 由也(えな ゆうや)
香澄の彼氏。明るく社交的で人気者ですが、その裏では女遊びが激しく、軽薄な一面を持つ物語のキーパーソン。彼の行動が、かのりと香澄の関係に大きな亀裂を生むことになります。
【時系列】第1話から最終話までのネタバレあらすじ
ここからは、『あのコと一緒』の物語を「序盤」「中盤」「終盤」に分けて、ネタバレありで詳しく解説していきます。
序盤:友情と恋の始まり、そして最初の亀裂
高校に入学して以来、いつも一緒だった坂下かのりと坂上香澄。ある日参加した合コンで、かのりは中尾浩太と、香澄は江奈由也と出会い、それぞれカップルになります。
恋に夢中になり、幸せそうな香澄。一方、浩太との関係にどこか乗り気になれないかのり。彼氏ができたことで、二人の間にはこれまでになかった微妙な距離感が生まれます。「親友」と「彼氏」、どちらを優先するのか。小さな価値観のズレが、固い友情に少しずつ影を落とし始めます。
そんな中、かのりは偶然、江奈が他の女の子と親密にしている場面を目撃してしまいます。香澄を傷つけたくない一心で、かのりは真実を告げるべきか、一人で抱え込むべきか、苦しい選択を迫られるのでした。
中盤:すれ違う想いと暴かれる裏切り
物語の中盤、江奈の浮気は常習化し、かのりは何度もその現場に遭遇します。意を決して香澄に伝えようとしますが、江奈に夢中の香澄は聞く耳を持ちません。むしろ、江奈を疑うかのりに対して不信感を抱き始め、二人の友情の亀裂は決定的なものになっていきます。
さらに、物語を大きく動かす事件が発生します。江奈の先輩が関わるトラブルに香澄が巻き込まれてしまうのです。この事件をきっかけに、登場人物たちの隠された一面や嘘が次々と暴かれていきます。そして、かのりの彼氏である浩太も、この事件に何らかの形で関わっていたことが発覚し、4人の関係は修復不可能なほどに複雑化。信じていたものすべてが崩れていくような、息の詰まる展開が続きます。
終盤:それぞれの決断と未来への一歩
数々の裏切りと事件を経て、かのりと香澄の友情は完全に壊れてしまいます。江奈との関係に依存していた香澄も、ようやく彼の本質と向き合う時が来ます。一方、かのりも浩太との関係や、自身の家庭問題(両親の離婚)に直面し、精神的に成長を遂げていきます。
物語の終盤では、傷つき、悩み抜いた登場人物たちが、それぞれ自分の未来のために大きな決断を下します。誰かを許し、誰かと別れ、そして新しい関係を築こうともがく姿は、非常に現実的で切なさに満ちています。
最終回の結末は?読後に残る切ない余韻
『あのコと一緒』の最終回は、単純なハッピーエンドでもバッドエンドでもありません。
物語の結末で、登場人物たちはそれぞれが選んだ道を歩み始めます。完全に元通りになる友情もあれば、二度と交わらない関係もあります。そこには、青春時代特有のほろ苦さや、失ったものへの哀愁が色濃く描かれています。
具体的な結末の詳細な描写は避けますが、読後には「もし、あの時ああしていれば…」と考えさせられるような、深い余韻が残ります。それは、誰もが経験するかもしれない「選択」の重みと、時間と共に変わっていく人間関係のリアルさを突きつけてくるからです。まさに「人間ドラマ」と呼ぶにふさわしい、心に残るエンディングと言えるでしょう。
『あのコと一緒』よくある質問
- Q. 漫画は何巻で完結していますか?
- A. 『あのコと一緒』は、コミックス全13巻で完結しています。
- Q. 作者の藤末さくら先生の他の作品は?
- A. 藤末さくら先生は、『今日のキラ君』で知られるみきもと凜先生と同一人物です。『近キョリ恋愛』や『午前0時、キスしに来てよ』など、数多くの大ヒット恋愛漫画を手掛けています。
『あのコと一緒』をお得に読むならコミックシーモアがおすすめ
今回は『あのコと一緒』のネタバレあらすじを解説しました。この記事を読んで、改めて原作を読みたくなった方も多いのではないでしょうか?
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ネタバレを見ずに楽しみたい方へ|本作の魅力
ここまでネタバレを読んでしまったけれど、やっぱり自分の目で物語を追いたいと思った方へ。『あのコと一緒』の最大の魅力は、その圧倒的なリアリティにあります。
「親友との間に好きな人が被ったらどうしよう」「友達の恋を心から応援できない」といった、思春期に誰もが一度は抱えるであろうドロドロした感情が、丁寧な心理描写で描かれています。
キラキラした少女漫画の世界観に疲れてしまった方や、リアルで少しビターな青春物語を読みたい方にこそ、ぜひ手にとってほしい名作です。