※この記事は、漫画『マロニエ王国の七人の騎士』の重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
『このマンガがすごい!2018』オンナ編で第1位に輝いた岩本ナオ先生の壮大なファンタジー作品、『マロニエ王国の七人の騎士』。美しい絵柄と緻密に練られた世界観、そして魅力的なキャラクターたちが織りなす物語は、多くの読者を虜にしています。
この記事では、そんな『マロニエ王国の七人の騎士』の第1巻から最新刊10巻までのあらすじを、物語の核心に触れるネタバレありで徹底解説します。読み進めるごとに深まる謎や伏線についても考察しているので、すでに読んだ方も新たな発見があるかもしれません。物語の魅力を再確認し、次の展開への期待を膨らませましょう!
『マロニエ王国の七人の騎士』の基本情報
まずは作品の基本情報をおさらいしておきましょう。
作者 | 岩本ナオ |
---|---|
掲載誌 | 月刊flowers(小学館) |
巻数 | 既刊10巻(2025年9月現在) |
ジャンル | ファンタジー、ロマンス、群像劇 |
2025年9月現在も連載が続いており、物語はますます深みを増しています。壮大なスケールで描かれる七兄弟の運命から目が離せません。
【巻別】マロニエ王国の七人の騎士 ネタバレあらすじ
それでは、各巻のあらすじをネタバレありで振り返っていきましょう。物語の壮大な流れを追体験してみてください。
第1巻:七人の騎士、それぞれの旅立ち
物語の舞台は、マロニエ王国。女将軍バリバラには、それぞれ個性的な名前を持つ七人の息子たちがいました。長男「眠くない」、次男「博愛」、三男「暑がりや」、四男「寒がりや」、五男「獣使い」、六男「剣自慢」、そして末っ子の七男「ハラペコ」。
建国二千年の祝賀を機に、母であるバリバラは息子たちへ一つの使命を与えます。それは、隣接する七つの国へそれぞれ騎士長として赴き、友好を深めること。表向きは親善大使ですが、その裏には「いつか姫を助ける」という母の悲願が隠されていました。こうして、七人の兄弟はそれぞれの運命へと旅立つのです。
第2巻:長男の恋と迫る影
第2巻では、主に長男「眠くない」の物語が描かれます。彼が向かったのは、夜が長く、星々が美しい「夜の長い国」。そこで再会したのは、幼なじみで護衛対象のエリーでした。不器用ながらも互いに惹かれ合う二人ですが、二人の関係を快く思わない勢力の陰謀が動き出します。騎士としての使命と個人としての感情の間で揺れ動く、眠くないの葛藤が見どころです。
第3巻:長男編クライマックスと新たな波乱
眠くないとエリーの関係が深まる一方、彼らを狙う陰謀はさらに激化。ついに眠くないは敵の凶弾に倒れ、行方不明になってしまいます。長男を襲った突然の悲劇は、マロニエ王国全体を揺るがす大きな事件へと発展。他の兄弟たちの物語も、この事件をきっかけに大きく動き始めます。
第4巻~第6巻:兄弟たちが向き合う各国の試練
このあたりから、物語は本格的な群像劇の様相を呈してきます。暑がりや、寒がりや、獣使いなど、それぞれの兄弟が赴いた国で直面する問題や文化が描かれます。
- 年中寒い「冬の国」での厳しい生活
- 常に暑い「夏の国」での外交
- 動物たちと心を通わせる「獣の国」での出会い
各エピソードを通して、兄弟たちの個性や能力が深掘りされると共に、彼らの父ペレグリナスや宰相ヒューゴといった親世代の過去が断片的に明かされ、物語の謎がさらに深まっていきます。
第7巻~第8巻:末っ子ハラペコの覚醒
物語の焦点は、食いしん坊で心優しい末っ子「ハラペコ」へ。彼が持つ特別な力――それは、枯れた大地を蘇らせる“世界樹”に関わるものでした。料理人の少女コレットとの心温まる交流の中で、ハラペコはその力を覚醒させますが、同時にその強大な力は暴走の危険もはらんでいます。兄弟や仲間たちの助けを得て、ハラペコが自身の力と運命に向き合う姿は、シリーズ屈指の感動的なシーンです。
第9巻:世界の謎と次なる舞台へ
ハラペコ編が一つのクライマックスを迎え、物語は世界の核心へと迫ります。神々の記憶、各国の成り立ちに隠された因縁など、これまで散りばめられてきた伏線が繋がり始めます。そして物語のバトンは、次男「博愛」へ。彼が向かう「好色の国」を舞台に、新たな波乱の幕が上がります。
第10巻(最新刊):博愛編、過去と現在が交錯する
最新刊である10巻では、次男・博愛が「好色の国」で奔走します。砂漠の国で彼を待ち受けていたのは、謎多き女王が仕掛ける危険な「賭け」でした。このエピソードでは、これまで謎に包まれていた宰相ヒューゴと父ペレグリナスの衝撃的な過去がついに明かされます。彼らが何を思い、何を選択してきたのか。その真実が、息子たちの現在の運命に大きく関わってきます。物語の根幹を揺るがす重要な巻であり、今後の展開がますます気になる内容となっています。
主要キャラクター紹介
『マロニエ王国の七人の騎士』の魅力は、なんといっても個性豊かなキャラクターたちです。ここでは主要な登場人物を簡単にご紹介します。
キャラクター名 | 続柄 / 役職 | 特徴 |
---|---|---|
バリバラ | 母・女将軍 | 七人の息子を育て上げた強く賢い母。物語の全ての始まりとなる人物。 |
眠くない | 長男 | 真面目で責任感が強い騎士。幼なじみのエリーを一途に想う。 |
博愛 | 次男 | 誰にでも優しいフェミニスト。女性関係でトラブルを起こしがち。 |
暑がりや | 三男 | ワイルドで直情的。寒がりやとは双子で正反対の性格。 |
寒がりや | 四男 | 冷静沈着で理知的。暑がりやの兄をうまくコントロールする。 |
獣使い | 五男 | 動物と心を通わせる能力を持つ、無口で心優しい青年。 |
剣自慢 | 六男 | 兄弟一の剣の腕を持つが、まだまだ未熟な面も。 |
ハラペコ | 七男(末っ子) | 食いしん坊で泣き虫だが、”世界樹”に関わる特別な力を持つ。 |
物語の重要な伏線・考察ポイント
本作は一度読んだだけでは気づかないような伏線が随所に散りばめられています。再読する際に注目したいポイントをいくつかご紹介します。
- 父ペレグリナスの過去:なぜ彼は国を離れたのか? バリバラとの関係、そして宰相ヒューゴとの間に何があったのか。10巻でその一端が明かされますが、まだ謎は残されています。
- 宰相ヒューゴの目的:常に冷静で、時に冷酷にも見える宰相。彼がバリバラや息子たちに協力する真の目的とは? 彼の行動の裏には、ペレグリナスへの複雑な感情が見え隠れします。
- “世界樹”と神々の記憶:ハラペコの力と深く関わる“世界樹”。それは世界の成り立ちや、神々の存在とも繋がっています。壮大な神話の謎が、今後の物語の鍵を握ることは間違いありません。
これらの伏線がどのように回収されていくのか、考察しながら読むのも本作の醍醐味です。
よくある質問(FAQ)
- Q. 最新刊は何巻ですか?
- A. 2025年9月現在、コミックスは第10巻まで発売されています。
- Q. 物語は完結していますか?
- A. いいえ、完結しておらず「月刊flowers」で現在も連載中です。物語はまだまだ続きます。
- Q. アニメ化はされていますか?
- A. 2025年9月現在、アニメ化の情報は発表されていません。しかし、その美麗な世界観からアニメ化を熱望する声が多く上がっています。
まとめ:壮大なファンタジーが好きなあなたへ
『マロニエ王国の七人の騎士』は、七人兄弟の成長と冒険を描く群像劇でありながら、国と世界の謎に迫る壮大なファンタジー作品です。
緻密な伏線、魅力的なキャラクター、そして心に響く人間ドラマ。ファンタジー好きはもちろん、読み応えのある深い物語を求めている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい傑作です。
この記事であらすじを読んで、少しでも続きが気になった方は、ぜひコミックシーモアで物語の世界に飛び込んでみてください。兄弟たちの運命を、あなた自身の目で見届けてみませんか?
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