【注意】この記事は、石田拓実先生の漫画『カカフカカ』の結末を含む、全編にわたる重大なネタバレを記載しています。まだ作品を読んでいない方、結末を知りたくない方は、ブラウザバックを推奨します。
「身体の関係」と「心のつながり」、どちらが本当の愛なの?
そんな大人の恋愛の核心に迫る物語『カカフカカ』。シェアハウスで再会した元カレとの「添い寝」から始まる、少し奇妙で切ないラブストーリーは、多くの読者の心を掴みました。
この記事では、そんな『カカフカカ』の第一話から最終巻(12巻)までのあらすじと結末を、時系列に沿って詳しくネタバレ解説していきます。亜希と本行、そして長谷の関係がどう決着するのか、そのすべてをまとめました。
『カカフカカ』とは?作品の基本情報
『カカフカカ』は、漫画家・石田拓実先生による作品で、講談社『Kiss』にて2013年から2020年まで連載されました。単行本は全12巻で完結しており、2019年には森川葵さん主演で実写ドラマ化もされた人気作です。
物語は、主人公・寺田亜希が元カレ・本行智也とシェアハウスで再会するところから始まります。本行はある悩みを抱えており、なぜか亜希にだけは身体が反応することから、二人の「添い寝」生活がスタート。曖昧な関係の中で、本当の幸せを探す男女の姿がリアルに描かれています。
刺激的な設定ながら、登場人物たちの繊細な心理描写が魅力の本作。全巻完結済みなので、今から一気に読むのがおすすめです。
主な登場人物
物語を彩る主要なキャラクターたちを紹介します。
- 寺田 亜希(てらだ あき)
本作の主人公。24歳のフリーター。彼氏にフラれて家を追い出され、友人の紹介でシェアハウスに入居する。流されやすい性格だが、物語を通して自分の気持ちと向き合い成長していきます。 - 本行 智也(ほんぎょう ともや)
亜希の中学時代の元カレで、初体験の相手。現在は小説家として活動している。あるトラウマからED(勃起不全)に悩んでいるが、亜希の前でだけ反応が戻ることに気づき、彼女に協力を求める。不器用で口下手な性格。 - 長谷 太一(はせ たいち)
シェアハウスのオーナー。本行の小説の元担当編集者。人当たりが良くミステリアスな雰囲気を持つが、亜希に強く惹かれていき、積極的にアプローチをかけます。 - 栗谷 あかり(くりたに あかり)
シェアハウスの住人で、本行の熱狂的なファン。本行と亜希の特別な関係に気づき、物語をかき乱す存在となっていきます。
【全巻ネタバレ】カカフカカのあらすじを時系列で解説
ここからは、第一話から最終巻までの物語の流れを、各巻ごとに詳しく解説していきます。
第1巻~第2巻:元カレとの奇妙な「添い寝」生活の始まり
彼氏にフラれ、住む場所を失った主人公・亜希。友人の紹介でたどり着いたシェアハウスで再会したのは、中学時代の元カレ・本行智也でした。気まずい雰囲気の中、ひょんなことから本行が「たたない」という深刻な悩みを抱えていることを知ります。
驚くべきことに、本行は亜希がそばにいる時だけ身体が反応することを発見。「小説を書くためのリハビリ」と称し、亜希に「添い寝をしてほしい」と前代未聞のお願いをします。戸惑いながらも、行き場のない亜希は彼の提案を受け入れ、二人の秘密の協力関係がスタート。身体は触れ合うのに、心は繋がらない――そんな曖昧な日々に、亜希は次第に心を揺さぶられていきます。
第3巻~第5巻:揺れる心と三角関係の予兆
本行との「添い寝」は続くものの、それはあくまで“リハビリ”。恋人ではない関係に、亜希の心は乱れていきます。そんな亜希の心の隙間に入り込んできたのが、シェアハウスのオーナー・長谷でした。
優しく紳士的な長谷は、亜希の良き相談相手となり、徐々に彼女への好意を隠さなくなります。一方、本行は自分の感情をうまく表現できず、亜希との間に溝が生まれてしまうことも。さらに、本行のファンである住人・あかりも二人の関係を怪しみ始め、シェアハウスの人間模様は複雑に絡み合っていきます。
第6巻~第9巻:深まる三角関係とそれぞれの決断
長谷からのストレートなアプローチに、亜希の心は大きく傾きます。「好きだ」と言ってくれる安心感と、本行への断ち切れない想いの間で、彼女の葛藤はピークに。そんな中、亜希は長谷と向き合うことを決意し、二人は付き合うことになります。
しかし、本行もまた、亜希への特別な感情を自覚し始めていました。自分の問題と向き合い、小説家として、一人の男として、亜希を取り戻そうと静かに決意を固めます。亜希、本行、長谷。三人の想いが交錯し、物語は誰もが予想しなかった方向へと加速していきます。
第10巻~第12巻(最終巻):すれ違いの果てに選んだ未来【結末】
長谷と恋人になった亜希ですが、二人の関係はどこかぎこちないものでした。長谷は亜希を大切に思う一方で、なぜか身体の関係を持とうとしません。その事実に違和感を覚える亜希。そんな時、偶然のトラブルから本行と二人きりで過ごす時間が増え、亜希は自分の本当の気持ちに気づかされます。
「触れたい」「触れられたい」という本能的な欲求と、「ただ一緒にいたい」という純粋な愛情。亜希は、自分が本当に求めているものは何なのか、答えを見つけ出します。
最終巻では、本行が抱えていた問題の根本的な原因、そして長谷が隠していた過去の真実が明らかになります。すべての謎が解けた時、亜希は自分の心に正直な選択をします。身体のつながりから始まった不思議な関係は、やがて唯一無二の愛の形へ。亜希が最後に選んだ相手は誰なのか、そして二人がたどり着いた結末とは…? その感動的なフィナーレは、ぜひご自身の目で見届けてください。
ドラマ版と原作漫画の違いは?
2019年に放送された実写ドラマ版『カカフカカ-こじらせ大人のシェアハウス-』は、原作の刺激的な設定やストーリーラインを忠実に再現しつつ、全10話という構成に合わせて展開がスピーディーになっています。
一方で、原作漫画では、各キャラクターの過去や内面の葛藤がより丁寧に、深く描かれています。特に、亜希の心の揺れ動きや、本行の繊細な感情の変化は、漫画ならではの表現でじっくりと味わうことができます。ドラマを観てハマった方も、原作を読むことで新たな発見や感動が待っているはずです。
『カカフカカ』に関するよくある質問
Q. 漫画『カカフカカ』は何巻まで出ていますか?
A. 全12巻で完結しています。すでに物語は完結しているので、結末まで一気に楽しむことができます。
Q. 最終的に亜希は誰と結ばれるのですか?
A. 最終的に亜希は、本行と長谷という二人の男性の間で、自分の本当の気持ちを見つけ出し、一人の相手を選びます。物語は、主人公たちが互いに深く向き合い、共に未来を歩むことを決意する形で感動的な結末を迎えます。
まとめ:ネタバレを読んだら漫画で答え合わせを!
『カカフカカ』は、元カレとの「添い寝」というセンセーショナルな設定から始まる、大人のためのラブストーリーです。しかし物語の本質は、「愛とは何か」「身体と心のつながりとは何か」という普遍的なテーマを、登場人物たちの葛藤を通して深く問いかけてくる点にあります。
ネタバレを読んで、亜希と本行が迎える結末が気になった方も多いのではないでしょうか。二人がどのようにしてすれ違いを乗り越え、本当の愛を見つけていくのか。その繊細な過程は、ぜひ原作漫画でじっくりと味わってみてください。
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