【ご注意】
この記事には、漫画『忍びの国』の最終話までの重大なネタバレが含まれています。
まだ作品を読んでいない方、ご自身の目で結末を確かめたい方は、ここから先の閲覧には十分ご注意ください。
「虎狼の族（ころうのやから）」と恐れられた伊賀忍び。その中でも最強と謳われながら、究極の怠け者である男、無門。
金のためなら人を殺めることを厭わない「人でなし」の彼が、織田信長の次男・信雄が率いる大軍と激突する時、物語は大きく動き出します。
この記事では、和田竜先生の傑作小説を坂ノ睦先生が鮮烈に描き出した漫画版『忍びの国』について、第1巻から最終巻までのあらすじと結末を徹底的にネタバレ解説します。
戦乱の世で、無門が最後に手に入れたものとは何だったのか。その壮絶な物語の核心に迫っていきましょう。
『忍びの国』とは？作品の基本情報
『忍びの国』は、歴史小説家・和田竜先生の同名小説を原作としたコミカライズ作品です。作画は、力強くも繊細な筆致が魅力の坂ノ睦先生が担当しています。
物語の舞台は天正七年（1579年）、伊勢国を支配下に置いた織田信雄が、隣国・伊賀の殲滅に乗り出す「天正伊賀の乱」がベース。史実を背景にしながらも、無門という架空の忍びを主人公に据え、息もつかせぬアクションと重厚な人間ドラマが繰り広げられます。
2017年には実写映画化もされ、大きな話題を呼びました。漫画版は現在、全5巻（本編4巻＋アンソロジー1巻）で完結しており、電子書籍で一気読みが可能です。
漫画『忍びの国』はどこで読める？お得な配信情報
『忍びの国』は、2025年11月現在、コミックシーモアで全巻配信中です。
コミックシーモアなら、お得なクーポンやキャンペーンを利用して、この壮大な物語を一気に楽しむことができます。まだ読んだことがない方は、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
【巻別】忍びの国 漫画版ネタバレあらすじ
ここからは、各巻のあらすじを詳しくご紹介します。物語の核心に触れていきますので、ご注意ください。
第1巻：最強の怠け者、無門登場
天正四年。伊賀の国は、人を人と思わぬ「虎狼の族」と呼ばれる忍びたちが支配する地でした。
伊賀最強の腕を持つ忍び・無門は、その実力とは裏腹に、超がつくほどの怠け者。愛する女房・お国に稼ぎの無さをなじられる日々を送っています。金のためならどんな仕事も請け負う無門は、ある日、報酬目当てで伊賀の名門・下山家の次男をいとも簡単に斬り殺してしまいます。
この事件が、殺された次男の兄・下山平兵衛の運命を大きく狂わせることに。伊賀の在り方に絶望した平兵衛は、やがて伊賀を裏切り、織田方へと走る決意を固めるのでした。無門の何気ない行動が、伊賀全体を巻き込む巨大な戦乱の引き金となったのです。
第2巻：迫る織田の脅威と伊賀の亀裂
伊賀を抜けた平兵衛は、織田信長の次男・織田信雄に仕え、伊賀侵攻の手引きを始めます。
一方、伊賀内部では、十二家評定衆が織田との戦を巡って対立。和平か、徹底抗戦か。一枚岩になれない忍びたちの間には不穏な空気が流れます。そんな中、無門は相変わらず金とお国のことしか頭にありません。
しかし、織田方の猛将・日置大膳らが伊賀に迫るにつれ、無門も否応なく戦の渦中へと身を投じていくことになります。最強の忍びは、里を守るためではなく、ただ己の欲望のために刃を振るいます。この巻では、無門とお国の関係性も深掘りされ、彼の人間離れした強さの裏にある過去が少しずつ見え隠れします。
第3巻：天正伊賀の乱、開戦
ついに織田信雄率いる大軍が伊賀へと侵攻を開始。世に言う「第一次天正伊賀の乱」の火蓋が切られました。
圧倒的な兵力差にもかかわらず、伊賀の忍びたちは地の利を活かしたゲリラ戦術で織田軍を翻弄します。無門もまた、その人間離れした戦闘能力で敵兵を次々と葬り去り、化け物じみた強さを見せつけます。
しかし、織田軍の物量と、日置大膳や平兵衛といった知将たちの策略の前に、伊賀は徐々に追い詰められていきます。戦いは激化し、多くの血が流れる中、無門とお国の間にも、この戦乱が生んだ悲劇が忍び寄るのでした。
第4巻（最終巻）：伊賀の終焉と無門の選択
伊賀と織田の総力戦は、ついにクライマックスを迎えます。最強の忍び・無門と、織田軍最強の武士・日置大膳による一騎打ちは、物語の大きな見どころの一つです。
仲間たちが次々と倒れ、守るべき里が炎に包まれる中、無門は初めて「何か」を失う痛みを知ります。それは、金でも名誉でもない、彼が心の奥底で求めていたものだったのかもしれません。
伊賀の運命は、そして無門とお国の未来はどうなるのか。最後まで「人でなし」を貫こうとした男が、すべてを失った末に下す最後の決断とは…。具体的な結末は、ぜひご自身の目で確かめていただきたいですが、彼の選択は、この物語のテーマである「自由とは何か、人間とは何か」という問いに対する一つの答えを示しています。その結末は、切なくもどこか希望を感じさせる、忘れられない読後感を残すでしょう。
第5巻：本編では語られなかった物語（アンソロジー）
漫画『忍びの国』の第5巻は、複数の作家陣によるアンソロジーコミックです。
無門とお国の「もしも」の物語や、下山平兵衛の兄弟の絆、織田信雄のその後など、本編では描かれなかったエピソードが収録されています。本編を読み終えた後に読むことで、キャラクターたちへの理解がさらに深まり、作品の世界をより一層楽しむことができる一冊です。
漫画版と映画版の主な違いは？
2017年に公開された実写映画版も非常に評価が高いですが、漫画版とはいくつかの違いがあります。
- 心理描写の深さ: 漫画版では、登場人物たちの内面や葛藤がより丁寧に描かれています。特に無門の心情の変化や、平兵衛の苦悩は、漫画でじっくり追うことで深く理解できます。
- ストーリーの細部: 映画は上映時間の都合上、一部のエピソードやキャラクターが簡略化されています。漫画版では、伊賀の忍びたちの暮らしや、戦に至るまでの詳細な経緯が描かれており、物語に更なる奥行きを与えています。
映画を観て感動した方こそ、原作の持つ重厚な物語とキャラクターの魅力を余すことなく味わえる漫画版を強くおすすめします。
『忍びの国』ネタバレに関するQ&A
- Q. 漫画は何巻で完結していますか？
- A. コミックシーモアでは全5巻が配信されています。物語の本編は4巻で完結し、5巻は外伝やifストーリーを収録したアンソロジーとなっています。
- Q. 映画と漫画で結末は同じですか？
- A. 物語の大きな流れや結末は同じですが、そこに至るまでの過程や演出、キャラクターの描かれ方に違いがあります。両方を見ることで、作品を二倍楽しむことができます。
感想・考察：ただの時代劇ではない、人間の本質を問う物語
『忍びの国』の最大の魅力は、主人公・無門のキャラクター造形にあると私は考えます。
彼は最強の力を持つ一方で、人間的な感情が欠落した「人でなし」として描かれます。しかし、お国との出会いや伊賀の存亡をかけた戦いを通じて、彼の中に眠っていた人間性が少しずつ目覚めていく。その過程が非常に巧みに、そして切実に描かれています。
これは単なる戦国アクション漫画ではありません。「人として生きることとは何か」「本当の強さとは、自由とは何か」という普遍的なテーマを、読者に鋭く問いかけてくる重厚な人間ドラマです。
手に汗握る戦闘シーンと、心に深く突き刺さるキャラクターたちの生き様を、ぜひ体験してみてください。
まとめ：『忍びの国』の結末は、ぜひ漫画で！
今回は、漫画『忍びの国』のネタバレあらすじを最終巻までご紹介しました。
最強の忍び・無門が駆け抜けた激動の時代。彼が最後にたどり着いた場所とはどこだったのか。その答えは、ぜひあなた自身の目で確かめてください。
物語の全貌は、コミックシーモアで今すぐ読むことができます。この機会をお見逃しなく！
