【ネタバレ注意】この記事では、話題の戦記ファンタジー『オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~』の第1話から最新第16話までの詳細なネタバレを含みます。単行本では5巻までの内容に相当します。
物語の結末に関する決定的な言及は避けますが、各話の展開を時系列で解説するため、未読の方はご注意ください。「これから読みたい!」という方は、まずはコミックシーモアの無料試し読みからどうぞ。
『オルクセン王国史』とは?作品の基本情報
まずは本作の基本情報をおさらいしましょう。
- 作品名:オルクセン王国史~野蛮なオークの国は、如何にして平和なエルフの国を焼き払うに至ったか~
- 原作:樽見京一郎
- 漫画:野上武志
- キャラクター原案:THORES柴本
- 出版社:一二三書房(ノヴァコミックス)
- 連載状況:コミックノヴァにて連載中(2025年11月現在、最新話は第16話)
- コミックス:5巻まで配信中
「銃と魔法」が共存する世界を舞台に、オークとエルフの種族間戦争を重厚なミリタリー描写と緻密な国家戦略で描く、本格戦記ファンタジーです。
あらすじ(ネタバレなし)
森で静かに暮らしていたダークエルフの氏族長ディネルース。彼女の故郷は、ある日突然「白エルフ」の軍勢によって焼き払われます。全てを失い、復讐の念に燃える彼女が逃亡の果てに出会ったのは、粗暴で野蛮なはずの種族――オークでした。
しかし、彼らを率いるオークの王グスタフが築いたオルクセン王国は、近代的な軍備と合理的な統治体制を持つ、ディネルースの想像とは全く異なる国家でした。オークに保護されたダークエルフの少女が、やがて王の右腕となり、歴史を動かす巨大な戦争の引き金を引くまでを描く壮大な物語です。
主要登場人物
物語を牽引する二人の中心人物をご紹介します。
- ディネルース:本作のヒロイン。白エルフに故郷を滅ぼされたダークエルフの氏族長。復讐を誓い、オークの王グスタフの元で軍人としての才能を開花させていきます。
- グスタフ:オルクセン王国の若き王。冷静沈着で合理的な思考の持ち主。旧来のオークのイメージを覆す近代的な国家運営と軍事戦略で、王国の覇権を狙っています。
【ネタバレ】第1話から最新話までのあらすじを徹底解説
ここからは、各話の展開を詳しく見ていきましょう。物語がどのように進んでいくのか、その流れを追っていきます。
第1話〜第3話:絶望からの出会いとオークの国の実態
物語は、ダークエルフの集落が白エルフに虐殺されるという衝撃的なシーンから始まります。氏族長のディネルースは命からがら脱出しますが、力尽きて倒れたところをオークの偵察部隊に発見・保護されます。
当初、オークを「野蛮な種族」と警戒していたディネルース。しかし、彼女が連れてこられたオルクセン王国は、鉄道が走り、近代的な銃器で武装した軍隊を持つ高度な文明国家でした。王であるグスタフと対面したディネルースは、彼の掲げる合理的な思想と、ダークエルフを受け入れるという申し出に驚きつつも、生き残った同胞と共にオルクセンで生きることを決意します。
第4話〜第6話:復讐の炎、アンファングリア旅団の誕生
オルクセンに身を寄せたディネルースとダークエルフたちは、市民としてではなく、軍人としての道を歩み始めます。グスタフは彼らの復讐心を戦力に変えるべく、ダークエルフのみで構成された特殊部隊「アンファングリア旅団」を創設。ディネルースはその旅団長に任命されます。
厳しい軍事訓練、オークとの文化の違いに戸惑いながらも、ディネルースは類まれな指揮官としての才能を発揮。グスタフとの交流を通じて、彼が単なる侵略者ではなく、緻密な国家戦略を持つ為政者であることを理解し、徐々に信頼関係を深めていきます。
第7話〜第11話:牙を研ぐ王国と政治の駆け引き
物語の視点は、ディネルース個人の復讐劇から、オルクセン王国全体の国家戦略へと広がります。グスタフは来るべき大戦に備え、軍備の増強、兵站(補給網)の整備、そして大規模な軍事演習を秘密裏に実行します。
このパートでは、鉄道の敷設がいかに軍事的に重要か、補給線が戦争の勝敗を左右するかといった、リアルなミリタリー描写がふんだんに盛り込まれます。ファンタジーの世界観と、近代的な戦争の理論が融合した本作の魅力が凝縮されており、軍事ファンにはたまらない展開が続きます。
第12話〜第15話:開戦前夜、高まる緊張
オルクセン王国の軍備拡張は、周辺諸国、特に白エルフが中心となるエルフ連合の警戒を招きます。水面下では外交的な駆け引きが繰り広げられ、両陣営の緊張は一触即発の状態に。
ディネルース率いるアンファングリア旅団も実戦を想定した訓練を重ね、その練度は最高潮に達します。彼女の胸には、同胞を殺された復讐の炎が今も燃え盛っています。グスタフは、その復讐心を最大の武器として、戦争の「大義名分」を静かに待っているのでした。
第16話(最新話):そして、歴史は動く
2025年11月14日に更新された最新第16話。ついに、オルクセン王国が動く時が来たことを示唆する展開が描かれます。コミックス5巻のクライマックスにも繋がるこのエピソードは、まさに「開戦前夜」。
グスタフが下す最後通牒とは何か。ディネルースは復讐の第一歩を踏み出すことができるのか。長きにわたる準備期間を経て、物語は最大の転換点を迎えようとしています。次なる一手が、大陸全土を巻き込む大戦の幕開けとなることは、もはや誰の目にも明らかでした…。
『オルクセン王国史』3つの見どころ・考察
本作がなぜ多くの読者を惹きつけるのか、その魅力を3つのポイントから考察します。
①徹底的にリアルなミリタリー描写
本作の最大の特徴は、ファンタジーの世界に「兵站」や「補給」という極めて現実的な軍事概念を持ち込んだ点です。魔法や剣だけでなく、鉄道網、弾薬の消費量、食料の輸送といったロジスティクスが戦争の行方を左右する様が描かれており、本格的な戦記物が好きな読者にはたまらない魅力となっています。
②「オーク=悪」「エルフ=善」の常識を覆す世界観
多くのファンタジー作品で「野蛮な悪役」として描かれがちなオークが、本作では理性的で近代的な国家を築く統治者として登場します。逆に、高潔とされるエルフが、民族浄化を行う侵略者として描かれることも。この価値観の逆転が、物語に深い奥行きを与えています。
③ディネルースとグスタフ、二人の関係性
復讐に燃える少女と、冷徹なリアリストの王。最初は利害関係で結ばれていた二人が、共に戦う中で唯一無二のパートナーへと変わっていく過程も大きな見どころです。恋愛とは少し違う、戦友としての強い絆が、重厚な物語の中で人間的な温かみを感じさせてくれます。
よくある質問(Q&A)
- Q. コミックスは何巻まで出ていますか?
- A. 2025年11月現在、コミックシーモアでは5巻まで配信されています。
- Q. 最新話はどこで読めますか?
- A. コミックシーモアなどの電子書籍ストアで単話配信されているほか、連載元の「コミックノヴァ」公式サイトでも読むことができます。
- Q. アニメ化の予定はありますか?
- A. 2025年11月現在、アニメ化に関する公式な発表はありません。しかし、その人気とストーリーの壮大さから、多くのファンが映像化を期待しています。
まとめ:今読むべき本格戦記ファンタジー!
『オルクセン王国史』は、緻密な設定とリアルな軍事描写、そして魅力的なキャラクターが織りなす、読み応え抜群の戦記ファンタジーです。今回のネタバレ記事で物語の壮大さに触れ、「続きが気になる!」と思った方も多いのではないでしょうか。
ダークエルフの少女ディネルースの復讐の行方、そしてオークの王グスタフが描く未来とは。ぜひご自身の目で、この歴史の転換点を目撃してください。
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