【ご注意】
この記事には、漫画『映画は予告編の後に始まる』の最終巻(第16巻)までの重大なネタバレが含まれています。
まだ結末を知りたくない方は、ブラウザを閉じてください。物語の全貌を深く知りたい方のみ、この先へお進みください。
2025年11月、ついに完結を迎えた藤原嗚呼子先生の話題作『映画は予告編の後に始まる』。15年前に亡くなった初恋の少女の死の真相を、タイムカプセルから見つかった1本のホームビデオをきっかけに探る、ノスタルジック・ミステリーです。
「春田茜は本当に自殺だったのか?」「ビデオに残された謎の声の正体は?」――物語が進むにつれて深まる謎に、多くの読者が引き込まれました。
この記事では、第1話から完結となる第16巻までのあらすじと結末を徹底的に解説します。あの衝撃のラストを知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
『映画は予告編の後に始まる』とは?
『映画は予告編の後に始まる』は、漫画家・藤原嗚呼子先生による青年漫画です。ビッグコミックスから刊行され、全16巻で完結しています。
映画監督の夢を諦めた主人公・染谷奏多が、高校時代の同窓会で15年前に埋めたタイムカプセルを開封するところから物語は始まります。そこに入っていたのは、15年前に亡くなった初恋の相手・春田茜が撮影したホームビデオ。仲間たちと懐かしい映像を観ていると、映像の最後に不気味な音声が残されていることに気づきます。
それは、女性が苦しむ声と、男性が脅すような声でした。この声をきっかけに、奏多は「茜の死は自殺ではなかったのではないか」という疑念を抱き、当時の仲間たちと共に真相を探り始めます。過去と現在が交錯しながら、登場人物たちの隠された秘密や嘘が次々と暴かれていく、息をのむようなミステリー作品です。
物語を彩る主要な登場人物
- 染谷 奏多(そめや かなた):本作の主人公。映画監督の夢に挫折し、東京で平凡な日々を送る。春田茜の死の真相を追い始める。
- 春田 茜(はるた あかね):奏多の初恋の相手で、物語の鍵を握る少女。15年前に亡くなった。天真爛漫な性格で、演劇部に所属していた。
- 二村(にむら):奏多の親友。当時、奏多の映画制作で助監督的な役割を担っていた。奏多の調査に協力的。
- カオリ:奏多たちの同級生で、現在は名の知れた女優。茜の死に関して何かを知っている素振りを見せる。
- 田原 龍(たはら りゅう):当時、演劇部の合同合宿に講師として参加していた人物。事件の重要な容疑者として名前が浮上する。
【結末まとめ】春田茜の死の真相とは?
物語の核心である春田茜の死の真相。それは、単なる自殺や単純な殺人事件ではありませんでした。
15年前の演劇部合宿で起きた「ある事件」がすべての始まりです。その事件に居合わせた仲間たちの嘘、隠蔽、そして歪んだ人間関係が、茜を死に追いやったのです。
奏多がホームビデオの謎を追う中で、当時の仲間たちがそれぞれに抱えていた秘密が明らかになります。信じていた友の裏切り、見て見ぬふりをした罪悪感、そして現在にまで続く脅迫。すべてのピースがはまったとき、読者はあまりにも切なく、そして残酷な真実にたどり着きます。犯人が誰か、そしてその動機が何だったのか。それは、私たちの想像を遥かに超えるものでした。
【第1話〜完結16巻】全話ネタバレあらすじ
第1話〜第5話:謎の幕開け
映画監督の夢破れた染谷奏多は、母校で開かれたタイムカプセル開封式のため、15年ぶりに京都へ帰郷します。そこで見つかったのは、15年前に亡くなった初恋の相手・春田茜が残したホームビデオでした。
同級生たちと懐かしい映像を観ていると、映像の最後に「女性の苦しむ声」と「男性の脅す声」が録音されていることに気づきます。これをきっかけに、奏多は茜の死が本当に自殺だったのか疑問を抱き始めます。
奏多は親友の二村や、今や大女優となったカオリたちと連絡を取り、当時の記憶を辿り始めます。音声解析の結果、ビデオの声は茜ではなく、カオリのものである可能性が浮上。カオリは過去の性的被害を匂わせる発言をした後、姿を消してしまいます。
第6話〜第10話:深まる疑惑と新たな犠牲
調査を進める奏多たちは、ビデオの音声が録音されたのが演劇部の合同合宿の日であると突き止めます。そして、合宿に講師として参加していた「田原龍」という男の存在が浮上。彼は現在、名前を変えて俳優として活動していることが示唆されます。
過去を掘り返す奏多たちの周りでは、不可解な事故や脅迫が頻発。真相に近づく者を排除しようとする「誰か」の存在が、物語に不穏な影を落とします。当時の演劇部員たちの証言も食い違い、誰が嘘をついているのか、何が真実なのか、謎はますます深まっていきます。
第11話〜第16話(最終巻):衝撃のクライマックス
すべての謎は、15年前の合宿で起きた出来事に繋がっていました。奏多は、仲間たちの証言の断片とビデオに残された手がかりを組み合わせ、ついに真実の輪郭を掴みます。
完結編となる第16巻では、ついにホームビデオに残された声の主と、春田茜を死に追いやった真犯人が明らかになります。しかし、その人物は奏多にとって、そして読者にとっても全く予想外の存在でした。
なぜ茜は死ななければならなかったのか。犯人が隠し通そうとした罪とは何だったのか。すべての伏線が回収され、明らかになる結末は、悲しくも美しい余韻を残します。奏多が最後に下す決断、そして仲間たちが迎える未来とは…。その衝撃的なラストは、ぜひあなた自身の目でお確かめください。
未回収の伏線は?物語の謎と回収ポイント
本作は多くの謎が散りばめられていますが、最終巻まですべて見事に回収されます。
- ホームビデオの音声の正体:誰の声で、どんな状況だったのか?
- 春田茜の死の本当の理由:自殺か、他殺か、それとも…。
- 合宿で起きた事件の真相:田原龍は何をしたのか?そして他の部員たちの役割は?
- 仲間たちの嘘と秘密:なぜ彼らは15年間も真実を隠し続けたのか?
- 現代で起きる事件の犯人:奏多たちを妨害しているのは誰なのか?
これらの謎が一つ一つ解き明かされていく過程は、最高のミステリー体験を約束してくれます。
感想・評価:青春の痛みと罪を描く傑作ミステリー
『映画は予告編の後に始まる』は、単なる犯人探しのミステリーではありません。15年前のきらめくような青春時代と、その裏に隠された若さゆえの過ち、そして大人になっても消えない罪悪感を描いた、深い人間ドラマです。
誰もが経験するかもしれない「見て見ぬふり」という罪。もし自分が同じ立場だったらどうしただろうか? 読後、そんな問いを突きつけられるような重厚な物語でした。過去の過ちと向き合い、未来へ進もうとする登場人物たちの姿に、心を揺さぶられること間違いありません。
よくある質問(FAQ)
犯人は誰ですか?
春田茜の死に直接的、間接的に関わった人物は複数存在します。しかし、物語の核心となる「真犯人」は、多くの読者が予想だにしなかった人物です。それは当時の仲間たちの中にいるのか、それとも…。ぜひ本編でその衝撃をご確認ください。
春田茜の死は自殺ですか?他殺ですか?
警察の捜査では「自殺」として処理されましたが、物語を読み進めると、彼女が「死を選ばざるを得ない状況に追い込まれた」ことがわかります。その意味では、他殺とも言える複雑な背景が存在します。
『映画は予告編の後に始まる』はどこで読める?
『映画は予告編の後に始まる』は、電子書籍ストア「コミックシーモア」で全巻配信中です。2025年11月7日に配信された最終第16巻まで、一気に読むことができます。
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