※この記事は、ライトノベル『前略、山暮らしを始めました。』の第1巻から最新10巻までの重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
都会の喧騒から離れ、静かな山で始まるスローライフ。しかし、その日常はちょっと不思議で、最高に癒やされるものだった――。『前略、山暮らしを始めました。』は、そんな心温まる物語で多くの読者を魅了しています。
この記事では、主人公・佐野と不思議なニワトリたちが紡ぐ物語の軌跡を、第1話から最新刊まで徹底的に解説します。購入を迷っている方、物語の全体像を掴みたい方は、ぜひ参考にしてください。
『前略、山暮らしを始めました。』とは?作品の基本情報
『前略、山暮らしを始めました。』は、著者・浅葱先生、イラスト・しの先生による大人気ライトノベルです。結婚が破談になり、人間関係に疲れた主人公・佐野昇平が、衝動買いした山で気ままな隠遁生活をスタートさせるところから物語は始まります。
彼の唯一の話し相手は、縁日で買った3羽のカラーひよこ。しかし、このひよこたちがただの鳥ではなかったのです。恐竜のような尻尾が生え、人語を解する巨大なニワトリ(?)に成長したポチ、タマ、ユマとの、ほのぼのとした、時々事件も起こる不思議な毎日が描かれます。
心温まるスローライフと、少しのファンタジーが絶妙に融合した本作は、コミックシーモアで絶賛配信中です。
最新刊は10巻!現在の配信状況(2025年11月時点)
2025年11月現在、『前略、山暮らしを始めました。』のライトノベル版は最新刊となる第10巻まで配信されています。物語は新たな展開を迎え、ファンなら見逃せない内容となっています。また、濱田みふみ先生によるコミカライズ版も単行本全4巻(完結)で読むことができ、原作の魅力を美しい作画で楽しめます。
【巻別】前略、山暮らしを始めました。のネタバレあらすじ
ここからは、各巻のあらすじをネタバレありでご紹介します。物語の流れを時系列で追っていきましょう。
第1巻:不思議な出会いと山暮らしの始まり
婚約破棄をきっかけに山を購入し、俗世から離れた佐野。寂しさを紛らわすため、縁日で出会ったカラーひよこ3羽(ポチ・タマ・ユマ)を家族に迎えます。しかし、ひよこたちは驚異的なスピードで巨大化。さらに、恐竜のような尻尾まで生え、ついには流暢に言葉を話し始めます。常識外れのニワトリたちに戸惑いながらも、佐野は彼らとの奇妙で温かい共同生活を受け入れていくのでした。
第2巻:村人との交流とニワトリたちの大活躍
佐野の山に不法投棄されるゴミ問題。解決のため、彼は村人を巻き込んだ「ゴミ拾いウォーキング」を企画します。ここで大活躍するのが、ポチたちニワトリ三人衆。彼らの賢さと怪力は村人たちの注目を集め、佐野と村との距離を縮めるきっかけとなります。マムシを捕獲するなど、田舎ならではの事件を通して、ニワトリたちの頼もしさが光る巻です。
第3巻:出張パトロールと深まる絆
マムシ騒動をきっかけに、ニワトリたちの有能さは麓の村でも評判に。ついには「出張パトロール」を依頼されるまでになります。村で起こる小さなトラブルを解決していく中で、佐野とニワトリたちの絆はさらに深まっていきます。単なるペットではなく、地域社会に貢献するパートナーとして、彼らの存在感が確立されていきます。
第4巻:狩猟と冬支度
物語は冬へ。狩猟仲間のおじさんたちとの交流や、獲れたてのシシ肉を囲む鍋パーティーなど、山暮らしの醍醐味が描かれます。ニワトリたちも初めての雪に大はしゃぎ。厳しい冬を乗り越えるための準備を通して、佐野たちの生活圏はさらに豊かになっていきます。桂木さんの妹が登場するなど、新たな人間関係も広がります。
第5巻:山で迎える初めての年末年始
雪景色に包まれた山で迎える、初めての年越し。もふもふの冬毛になったニワトリたちと雪合戦をしたり、温かい部屋でくつろいだりと、ひたすらに癒やされるエピソードが満載です。穏やかな時間の流れの中に、彼らが築き上げてきた「家族」の形が色濃く描かれています。
第6巻:自然の脅威と新たな出会い
穏やかな日常だけでなく、台風や猪被害、蜂との格闘といった山暮らしの厳しさも描かれます。そんな中、佐野たちは巨大なトラやモフモフの動物といった、新たな仲間(?)と出会います。自然の厳しさと、それを乗り越える知恵や絆がテーマとなる巻です。
第7巻:もふもふパラダイス!広がるコミュニティ
養鶏場で出会った巨大なトラネコなど、新たな「もふもふ」メンバーが続々登場。動物たちとの交流を通じて、佐野たちの山暮らしはますます賑やかになります。動物を愛する登場人物たちの優しさが、物語全体を温かい空気で包み込みます。
第8巻:季節のイベントと日常の彩り
夏祭りやバーベキューなど、季節ごとのイベントが盛りだくさん。ニワトリたちもすっかり地域の人気者となり、様々な行事に参加します。何気ない日常の中にこそ幸せがあることを再認識させてくれる、心温まるエピソードが続きます。
第9巻:新しい家族の誕生!ひよこの「メイ」
物語に大きな転機が訪れます。ユマが卵を産み、温め続けた結果、ついに小さなひよこ「メイ」が誕生するのです!メイは小さくてもしっかりとした尻尾を持ち、その愛らしさで佐野やニワトリたちをメロメロにします。過保護なまでにメイを守るポチたちの姿は必見。家族の絆がより一層深まる、感動的な巻です。
第10巻(最新刊):夏の思い出と、明かされる“秘密”の序章
メイを加えて初めて迎える夏。七夕や夏祭りなど、楽しいイベントが目白押しです。しかし、そんな平和な日常の裏で、物語の核心に触れる伏線が張られます。トラの飼い主である山唐さんが、ポチたちの正体について何かを知っているかのような、意味深な言葉を口にするのです。彼らは一体何者なのか?物語の謎に迫る、重要な一冊です。
物語の結末は?最新巻までの流れと今後の考察
『前略、山暮らしを始めました。』は2025年11月現在、まだ完結していません。物語は、メイという新しい家族を迎え、日常の幸せを噛みしめる一方で、ポチ、タマ、ユマの出自という大きな謎が少しずつ顔を覗かせ始めています。
最新10巻で示唆された「秘密」が、今後の物語の鍵を握ることは間違いありません。彼らは本当にニワトリなのか、それとも太古の生物の生き残りなのか…?ほのぼのとした日常が続くのか、それともファンタジー要素が強まっていくのか、今後の展開から目が離せません。
主要登場人物の紹介
- 佐野昇平:本作の主人公。都会での人間関係に疲れ、山暮らしを始めた25歳の青年。温厚な性格で、不思議なニワトリたちを家族として受け入れる。
- ポチ:最初に言葉を話した、赤いカラーひよこ。しっかり者でリーダー的存在。
- タマ:青いカラーひよこ。おっとりしているが、いざという時には頼りになる。
- ユマ:黄色いカラーひよこ。甘えん坊で食いしん坊。メイの母親となる。
- メイ:ユマから生まれた小さなひよこ。家族みんなのアイドル的存在。
- 桂木さん:佐野が暮らす山の麓の村に住む男性。佐野の良き理解者であり、何かと世話を焼いてくれる。
コミック版とライトノベル版、どっちを読むべき?
どちらから読むか迷っている方のために、それぞれの特徴をまとめました。
- ライトノベル版:物語の全てのディテール、キャラクターの細やかな心情描写を楽しみたい方におすすめ。最新10巻まで物語を追うことができます。
- コミック版:濱田みふみ先生の美しい作画で、ポチたちの可愛さや山暮らしの風景を視覚的に楽しみたい方におすすめ。全4巻で完結しており、サクッと物語の魅力を味わえます。
まずはコミック版で世界観に触れ、もっと深く知りたくなったらライトノベル版に進むのも良いでしょう。
よくある質問(FAQ)
- Q. この物語は完結していますか?
- A. ライトノベル版は2025年11月現在、10巻まで刊行されており、まだ完結していません。コミカライズ版は全4巻で完結しています。
- Q. グロテスクな描写や難しい話はありますか?
- A. 狩猟のシーンなどはありますが、過度な描写はなく、基本的にはほのぼのとした癒やし系の物語です。難しい設定もないため、誰でも気軽に楽しめます。
まとめ:癒やしと不思議が詰まった最高の山暮らしを覗いてみよう!
『前略、山暮らしを始めました。』は、日々の疲れを忘れさせてくれる、極上の癒やし系スローライフ物語です。可愛いニワトリたちとの交流、美しい自然描写、そして少しずつ明かされる謎。一度読めば、あなたも佐野たちの山暮らしの虜になること間違いなしです。
「ほのぼのした話が読みたい」「可愛い動物に癒やされたい」「ちょっと不思議なファンタジーが好き」という方に、心からおすすめします。気になった方は、ぜひコミックシーモアで第一歩を踏み出してみてください!


