cocoon ~ある夏の少女たちより~ 原作ネタバレ解説|結末・あらすじ・アニメ化の違い

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2025年の夏、NHKで放送され大きな反響を呼んだアニメ『cocoon(コクーン) ある夏の少女たちより』。今日マチ子先生による原作漫画『COCOON』は、沖縄戦に着想を得た少女たちの戦争と青春を描いた傑作として知られています。

放送終了後の現在(2025年12月)も、「原作の結末はどうなっているの?」「ジブリ作品のような雰囲気だったけれど関係はある?」といった疑問を持つ方が後を絶ちません。

この記事では、原作漫画『COCOON』のあらすじから衝撃の結末(ネタバレ)までを徹底解説。さらに、アニメ版との違いや、なぜ「ジブリっぽい」と言われるのか、その理由についても詳しく掘り下げます。

※注意※

この記事には原作漫画およびアニメの結末に関する重大なネタバレが含まれます。未読・未視聴の方はご注意ください。まずは作品の雰囲気を知りたいという方は、最初の「あらすじ」セクションのみご覧いただくことをおすすめします。

cocoon(コクーン)あらすじ|南の島の少女たちと戦争の足音

物語の舞台は、日本の南にある美しい島。主人公のサンは、親友のマユをはじめとするクラスメイトたちと、女子校での穏やかな寮生活を送っていました。

タイトルにある「cocoon(コクーン)」とは「繭(まゆ)」のこと。彼女たちは学校という守られた繭の中で、将来の夢を語り合い、時にはふざけ合う、ごく普通の少女として生きていました。

しかし、戦争の激化に伴い、その日常は徐々に侵食されていきます。ある日、彼女たちは「学徒隊」として軍に動員されることになります。制服からモンペへと着替え、教室ではなく野戦病院となる壕(ガマ)へ。看護活動に従事する彼女たちの目の前で、負傷兵の悲鳴と死臭が充満する凄惨な現実が幕を開けるのです。

原作『COCOON』を完全ネタバレ解説|美しくも残酷な結末

ここからは、今日マチ子先生の原作漫画が描く、物語の核心に迫ります。アニメ版を見た方も、原作独自の「静寂な絶望」と「救済」の描写には心を揺さぶられるはずです。

主な登場人物とそれぞれの役割

  • サン:本作の主人公。一歩引いた視点で状況を観察する少女。最後まで生き残ることで「記憶の継承者」としての役割を担います。
  • マユ:サンの親友。肌が白く美しい少女。過酷な環境下でもその美しさが際立ちますが、物語の悲劇性を象徴する存在となります。
  • その他の少女たち:タマキ、ヒナ、マリなど、個性豊かなクラスメイトたち。それぞれが異なる最期や別れを迎えます。

重要エピソード:崩壊していく日常

壕(ガマ)での生活が始まると、当初の緊張感は次第に麻痺へと変わります。不衛生な環境、足りない物資、そして絶え間ない爆撃音。

原作で特に印象的なのは、極限状態における少女たちの「生理」や「性」への嫌悪、そして憧れの入り混じった描写です。爆撃によって手足を失う兵士たちの世話をする中で、彼女たちは自らの「少女としての生」が損なわれていく恐怖と戦っていました。

やがて米軍の上陸が迫り、部隊には「解散命令」が出されます。それは事実上の「玉砕命令」であり、守ってくれるはずの繭(cocoon)から、危険な外の世界へ放り出されることを意味していました。

結末:繭から羽化した蝶たちの行方

解散後、少女たちは散り散りになります。砲弾が飛び交う中、一人、また一人と命を落としていきます。

物語のクライマックス、親友であるマユもまた帰らぬ人となります。原作の描写は非常に詩的かつ幻想的です。傷つき、命を落とした少女たちの魂は、まるで繭から羽化した蝶のように描かれ、空へと昇っていきます。

最終的に、主人公のサンは生き残ります。しかし、それはハッピーエンドと呼ぶにはあまりに重いものでした。彼女は多くの友人の死を見届け、その記憶を抱えて生きていかなければなりません。

ラストシーン、現代とおぼしき風景の中で、成長した(あるいは老いた)サンが当時を回想します。かつての少女たちは永遠に美しいまま、サンの記憶の中で生きています。タイトルの『cocoon』は、戦時下の閉塞感を表すと同時に、彼女たちが永遠に閉じ込められた「記憶の繭」をも意味しているのです。

アニメ化情報と原作との違い(2025年版)

2025年にNHKで放送されたアニメ版『cocoon ある夏の少女たちより』は、原作の持つ空気感を大切にしつつ、映像作品ならではの演出が光る作品となりました。

アニメ版の基本情報

  • 放送時期:2025年夏(NHK BS先行、その後NHK総合で本放送)
  • 制作:ササユリ
  • 監督:伊奈透光
  • 音楽:牛尾憲輔
  • キャスト:満島ひかり、伊藤万理華 ほか

原作とアニメの主な違い

最大の違いは「音」と「色」による感情表現です。

原作漫画は、今日マチ子先生特有の淡い線と余白、そしてモノローグの少なさが特徴で、読者に静かな想像を促す作りになっています。一方、アニメ版では牛尾憲輔氏による劇伴が、少女たちの不安や焦燥、そして一瞬の煌めきを鮮烈に彩りました。

また、アニメでは尺の都合上、一部のエピソードが統合・再構成されていますが、「少女たちの視点から見た戦争」という芯の部分は揺らいでいません。特にエンディングテーマ(羊毛とおはな「ずっと ずっと ずっと~cocoon Ver.~」)が流れるラストの演出は、アニメオリジナルの叙情的な余韻を残しました。

「ジブリ作品なの?」と噂される理由と関係性

検索キーワードでも「cocoon ジブリ 関係」と調べる方が多いようですが、結論から言えば、本作はスタジオジブリ制作の作品ではありません。

しかし、そう感じてしまうのには明確な理由があります。

アニメーション制作を担当した「スタジオササユリ」の代表であり、本作の作画監督を務めた舘野仁美氏は、長年スタジオジブリで『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』などの動画チェックを担当してきたベテランアニメーターです。

彼女の指揮する作画チームにはジブリの遺伝子が色濃く受け継がれており、キャラクターの細やかな所作や背景美術のタッチ、そして生命力あふれる動きに「ジブリっぽさ」を感じるのは、アニメファンとして非常に鋭い感覚だと言えます。

いわば、ジブリの魂を受け継いだスタッフたちが、NHKという舞台で新たな表現に挑戦した作品、それがアニメ版『cocoon』なのです。

『COCOON』をより深く味わうための注目ポイント

これから原作を読む方、あるいはアニメを見返す方は、以下のポイントに注目すると作品の深みが増します。

  • 「繭」と「蝶」のメタファー
    制服、壕、そして記憶。少女たちを包む「繭」がどのように変化し、最後に彼女たちがどのような姿で「羽化」するのか(あるいはできないのか)に注目してください。
  • 「白」の表現
    原作では、過酷な戦場にあっても少女たちの肌や制服の「白さ」が強調されます。この白さは無垢さの象徴であると同時に、死装束のような儚さも孕んでいます。
  • 歴史的事実との対比
    本作はフィクションですが、ひめゆり学徒隊などの史実がベースにあります。実際の歴史を知ることで、サンたちの選択の重みがよりリアルに迫ってくるでしょう。

『cocoon』原作・アニメを視聴する方法

最後に、原作漫画とアニメ版を楽しむための方法をご紹介します。それぞれ違った魅力があるため、両方に触れることを強くおすすめします。

原作漫画を読むなら「コミックシーモア」

今日マチ子先生の描く繊細な線と、ページをめくるたびに胸に迫る「余白」の美しさは、ぜひ電子書籍の高画質で味わってください。コミックシーモアでは試し読みも可能です。

コミックシーモアで『COCOON』を今すぐ読む

アニメ版を視聴するなら「Amazon Prime Video」

NHKで放送されたアニメ版は、Amazon Prime Video内の「NHKオンデマンド」チャンネル経由で視聴できる可能性があります(※配信状況は時期により変動します)。あの美しい映像と音楽をもう一度体験したい方はチェックしてみてください。

まとめ

『cocoon ある夏の少女たちより』は、単なる戦争悲劇ではありません。極限状態の中で、少女たちが誰を愛し、何を想い、どう生きたかを描いた普遍的な青春の物語です。

原作の残酷なまでの静けさと、アニメのエモーショナルな演出。形式は違えど、どちらも「忘れてはいけない記憶」を私たちの心に深く刻み込みます。

まだ体験していない方は、ぜひこの機会に、サンやマユたちが過ごした「ある夏」に触れてみてください。