orange(オレンジ)ネタバレ|第1話〜最終巻(全巻)あらすじまとめ・結末解説

orange(オレンジ)ネタバレ|第1話〜最終巻(全巻)あらすじまとめ・結末解説 少女/女性漫画
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【完全ネタバレ注意】

この記事には、高野苺先生による漫画『orange』の第1巻から最終巻(7巻)までの重大なネタバレがすべて含まれています。

まだ作品を読んでいない方、結末を知りたくない方は、今すぐページを閉じることを強くおすすめします。物語の感動を新鮮な気持ちで味わいたい方は、まず作品本編をお楽しみください。

時を超えて届く一通の手紙。そこに綴られていたのは、未来の自分からの「後悔」の言葉でした。もし、過去に戻ってやり直せるなら、あなたはどうしますか?

高野苺先生が描く青春SFラブストーリー『orange』は、そんな切ない問いを私たちに投げかけます。この記事では、涙なしには読めない本作の物語を、第1話の始まりから感動の最終巻まで、時系列に沿って徹底的に解説します。

未来を変えるために奮闘する高校生たちの、眩しくも切ない日々を一緒に追いかけていきましょう。

漫画『orange』の作品概要

『orange』は、高野苺先生によって描かれた漫画作品です。繊細な心理描写と長野県松本市の美しい風景が織りなすストーリーは、国内外で高く評価され、アニメ化や実写映画化もされました。2022年4月に発売された第7巻をもって、物語は美しく完結しています。

  • 作者:高野苺
  • 掲載誌:別冊マーガレット / 月刊アクション
  • 巻数:全7巻(完結済)
  • ジャンル:青春、SF、恋愛

『orange』はコミックシーモアで全巻読める!

切ない物語の結末が気になった方は、電子書籍サービス「コミックシーモア」ですぐに読むことができます。『orange』は最終7巻まで配信されており、お得なキャンペーンを利用してまとめ買いするのもおすすめです。

未来からの手紙に込められた想いを、ぜひご自身の目で見届けてください。

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物語を彩る主な登場人物

  • 高宮 菜穂(たかみや なほ):本作の主人公。控えめで心優しい性格の女子高生。10年後の自分から届いた手紙をきっかけに、未来を変えようと奮闘します。
  • 成瀬 翔(なるせ かける):東京からの転校生。明るく人気者ですが、心に深い孤独と傷を抱えています。菜穂たちにとって守るべき大切な存在です。
  • 須和 弘人(すわ ひろと):菜穂のクラスメイトでサッカー部のエース。誰にでも優しく、菜穂に想いを寄せながらも、翔との仲を一番に応援する心優しい青年です。
  • 村坂 あずさ(むらさか あずさ):パン屋の娘で、元気いっぱいのムードメーカー。
  • 茅野 貴子(ちの たかこ):クールで大人びた雰囲気ですが、仲間思いの優しい一面を持ちます。
  • 萩田 朔(はぎた さく):メガネがトレードマークの冷静なツッコミ役。お笑いが好き。

【全巻ネタバレ】『orange』のあらすじを時系列で徹底解説

ここからは、物語の核心に触れる全巻のあらすじを解説します。菜穂たちが翔を救うために紡いだ、10年越しの奇跡の物語です。

1巻:未来からの手紙と「後悔」の始まり

高校2年生の春。主人公・高宮菜穂のもとに、一通の手紙が届きます。差出人は、なんと10年後の26歳の自分。半信半疑で手紙を開くと、そこには「今日、成瀬翔という転校生がやってくる」と書かれていました。そして、その予言は的中します。

手紙には、未来の自分が犯した「後悔」の数々と、それを繰り返さないための具体的な指示が綴られていました。特に強調されていたのは、「翔を絶対に死なせないで」という悲痛な願い。菜穂は手紙を道しるべに、翔を救うための行動を開始します。しかし、臆病な性格から手紙の通りに行動できず、最初の後悔を経験してしまうのでした。

2巻:動き出す友情とすれ違う想い

菜穂は手紙の助けを借りながら、少しずつ翔との距離を縮めていきます。お弁当を作ったり、ソフトボールの応援をしたりと、小さな成功を積み重ねる菜穂。しかし、翔が上級生の上田先輩と付き合い始めたことで、二人の関係はぎくしゃくしてしまいます。

そんな中、菜穂だけでなく、須和やあずさ、貴子、朔といった仲間たちもまた、未来の自分から手紙を受け取っていたことが判明します。目的はただ一つ、「みんなで翔の未来を守ること」。5人は固い絆で結ばれ、チームとして翔を支えていくことを誓うのでした。

3巻:翔が抱える心の闇

仲間たちの支えもあり、翔は少しずつ笑顔を取り戻していきます。しかし、彼の心には母親の自殺という、あまりにも重い十字架がのしかかっていました。転校初日、菜穂たちが翔を遊びに誘ったあの日、母親は亡くなっていたのです。「自分のせいで母は死んだ」という罪悪感が、翔の心を蝕んでいました。

手紙には、翔が抱える後悔や悲しみを少しでも和らげるための指示が書かれています。菜穂たちは、翔の誕生日をサプライズで祝い、彼の孤独な心に寄り添おうと奮闘します。

4巻:交差する恋心と最大の危機

菜穂と翔の想いは、お互いに通じ合っているようで、あと一歩が踏み出せません。そんな二人を温かく見守る須和。実は、未来の世界では須和と菜穂は結婚し、子どももいます。須和は菜穂への想いを胸に秘め、親友である翔の幸せを誰よりも願っているのでした。

物語は、翔が命を落とす運命の日、2月15日に向かって進んでいきます。仲間たちは翔を一人にしないよう、必死に彼を見守りますが、翔は「迷惑をかけたくない」と一人で苦しみを抱え込んでしまいます。

5巻:運命の日、仲間たちの選択

大晦日、翔と喧嘩してしまった菜穂。手紙には「この日に仲直りしないと、もう二度と会えなくなる」と書かれていました。仲間たちの助けを借り、菜穂は翔と仲直りし、自分の想いを伝えます。

そして訪れる、運命の2月15日。手紙に書かれた翔の事故死を防ぐため、仲間たちは翔から片時も目を離しません。しかし、翔は彼らの前から姿を消してしまいます。翔が向かったのは、トラックが行き交う交差点でした。仲間たちは、手紙の知識と翔への想いを胸に、彼を救うため全力で走ります。

6巻:須和の視点から描かれるもう一つの物語

6巻では、物語が須和の視点から描かれます。菜穂と翔への想いの間で揺れ動く、彼の優しさと葛藤が明らかに。未来で菜穂と結ばれながらも、翔を救えなかった後悔を抱き続ける10年後の須和。彼が手紙に込めた願いが、過去の自分たちを突き動かしていたのです。

この巻は、仲間たちそれぞれの視点から物語が補完され、『orange』という作品の深みを一層増しています。翔を失った未来と、翔を救おうとする現在。二つの世界が交錯し、物語はクライマックスへと向かいます。

7巻(最終巻):翔と共に歩む未来へ

仲間たちの想いは、翔に届くのでしょうか。そして、10年後の自分たちが抱え続けた「後悔」は、本当に消し去ることができるのでしょうか。

最終巻である7巻では、ついに「翔を救うことができた世界」のその後が描かれます。手紙によって変えられた未来で、菜穂や須和、そして翔はどのような選択をするのか。彼らが選んだ未来は、希望に満ちたものなのか、それとも新たな切なさを生むのか…。

高野苺先生が描く、優しくて温かい本当の結末。これまでのすべての後悔を乗り越え、彼らがたどり着いた感動のフィナーレは、ぜひご自身の目で確かめてみてください。

『orange』が伝えるテーマとは?結末を徹底考察

『orange』の最大のテーマは「後悔と選択」です。10年後の自分たちが送った手紙は、過去の自分たちに「正しい道」を示すものではありませんでした。それは、あくまで未来からのアドバイスであり、最終的にどう行動するかは高校生の彼ら自身に委ねられています。

手紙の通りに行動しても、未来が完璧に良くなるわけではない。時にはすれ違い、傷つけ合ってしまうこともあります。それでも、大切な誰かのために悩み、考え、行動すること。その一つ一つの選択が未来を形作っていくのだと、この物語は教えてくれます。

最終的に描かれる「翔が救われた世界」は、単なるハッピーエンドではありません。そこには、誰かの幸せのために自分の恋心を犠牲にした須和の優しさや、多くの困難を乗り越えた仲間たちの成長があります。後悔を乗り越えるとは、過去をなかったことにするのではなく、その経験を糧にして未来を力強く生きていくことなのかもしれません。

『orange』に関するQ&A

翔は結局どうなるの?

物語の軸には「翔が17歳で事故死してしまう未来」が存在します。菜穂たちは、その未来を変えるために手紙を頼りに奮闘します。最終的に、仲間たちの行動によって翔が救われる未来が描かれ、物語は完結します。しかし、そこに至るまでの過程には多くの葛藤や切ないドラマがあり、それこそが本作の最大の魅力です。

アニメや映画と漫画の違いは?

アニメや実写映画も原作のストーリーを大切に描かれていますが、漫画版ではキャラクター一人ひとりの細やかな心理描写や、原作ならではのエピソードがより深く描かれています。特に、6巻や7巻で描かれる補完的なエピソードは、物語の世界をより深く理解するために必読です。映像で作品に触れた方も、ぜひ原作漫画を読んでみることをおすすめします。

まとめ:後悔を乗り越える感動の物語をその手に

『orange』は、単なる恋愛漫画やSF漫画という枠には収まらない、友情、命の尊さ、そして未来を選択する勇気を描いた不朽の名作です。

未来からの手紙に導かれ、大切な友人を救うために奮闘する彼らの姿は、私たちの心に深く響きます。この記事を読んで少しでも物語の続きが気になった方は、ぜひコミックシーモアで原作を手に取ってみてください。

菜穂たちが紡いだ10年越しの奇跡と、その先にある感動の結末を、あなた自身の目で見届けてみませんか?