井上正治先生が描く、法で裁けない悪に立ち向かうハードな刑事ドラマ『POLICEMAN(ポリスマン)』。この記事では、物語の始まりである第一話から衝撃の最終話まで、全9巻のあらすじと結末を徹底的にネタバレ解説します。
「どんな話か知りたい」「結末が気になるけど、読む前に少しだけ内容を確認したい」という方は、ぜひ参考にしてください。物語の核心に触れる部分もありますので、ご注意ください。
作品基本情報
まずは『POLICEMAN』の基本的な情報からご紹介します。
- 作者: 井上正治
- 出版社: 講談社
- 掲載誌: 週刊少年マガジン
- 巻数: 全9巻(完結済)
骨太なストーリーと迫力のあるアクションシーンで、多くの読者を魅了した作品です。
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連載・単行本情報
本作は週刊少年マガジンで連載され、単行本は全9巻で完結しています。話数としては全66話(※まんがseekなどのデータベース参考)にわたり、濃密な物語が展開されました。コミックシーモアでは2012年8月28日から配信が開始され、現在も全巻購入することができます。
登場人物
物語を彩る主要な登場人物をご紹介します。
- 北野 京介(きたの きょうすけ)
本作の主人公。表向きは地方の警察署に勤務する、どこか頼りない巡査。しかしその正体は、警察庁の極秘特別捜査部隊「CODA(コーダ)」に所属するエリート捜査官。法では裁ききれない悪を断罪する「特命」を帯びています。 - CODA(コーダ)
北野が所属する極秘部隊。正式名称は「Covert Operation Department, Agency」。警察組織の中でもごく一部の人間しかその存在を知らず、超法規的な任務を遂行します。
第1話〜最終話 ネタバレ(巻ごと解説)
ここからは、各巻のあらすじを追いながら『POLICEMAN』の物語をネタバレ解説していきます。
第1巻:特命警察官、始動
物語は、主人公・北野京介がとある地方の警察署へ赴任してくるところから始まります。普段は気の抜けたダメ警官を装う北野ですが、彼の真の姿は警察庁直属の秘密部隊「CODA」の特命捜査官。その任務は、法をすり抜ける巨悪を秘密裏に裁くことでした。
最初の事件は、ダム建設を巡る利権争い。地元の有力者や組織が絡む複雑な事件の裏で、北野はCODAとしての冷徹な任務を遂行します。彼の持つ圧倒的な戦闘能力と、悪を許さない強い正義感が早くも描かれる導入巻です。
第2巻:見えざる敵との攻防
現金輸送車襲撃事件や、在日米軍が関与する疑惑など、よりスケールの大きな事件が発生します。通常の警察捜査が難航する中、北野は単独で真相へと迫っていきます。警察内部の腐敗や、外部からの圧力など、見えない敵との情報戦が繰り広げられ、物語に一層の緊迫感を与えます。
第3巻:アイドルの護衛と束の間の日常
16歳の人気アイドル・水嶋はるかの護衛任務が描かれるエピソードが中心です。ストーカーの脅威や巧妙に仕組まれた罠から彼女を守るため、北野は変装や潜入捜査を駆使します。任務を通して垣間見える北野の人間味あふれる一面や、彼と周囲の人々との交流が描かれ、ハードな展開の中にも心温まる瞬間がある巻です。
第4巻:コンサート会場の死線
世界的ロック歌手・エミリアの来日コンサートに、殺人予告が届きます。北野は警備チームの一員として潜入しますが、敵の計画は予想をはるかに超えるものでした。満員の観客の命とターゲットを守るため、北野は絶体絶命の窮地に立たされます。手に汗握るサスペンスとアクションが満載の、シリーズ屈指のクライマックスです。
第5巻:掟と人情の狭間で
激化する暴力団抗争に、北野はCODAとして介入します。しかし、事件の裏には悲しい人間関係が隠されていました。非情な任務を遂行する「掟」と、被害者に寄り添う「人情」との間で葛藤する北野の姿が描かれます。彼の内面の弱さや苦悩が浮き彫りになり、キャラクターの深みが増す重要な巻です。
第6巻:ホームレス狩りと巨大な陰謀
街で連続して発生する「ホームレス狩り」事件。当初は若者による単なる愉快犯かと思われましたが、捜査を進めるうちに、事件の背後に潜む巨大な組織の影が浮かび上がります。社会の暗部を鋭くえぐるこの事件で、北野は最も凶悪な敵と対峙することになります。
第7巻:歪められた真実と報道の闇
スクープを連発する新聞社の裏に、不審な動きを察知した北野。彼は事件の真相を探る中で、情報操作によって世論が動かされていくメディアの恐ろしさを目の当たりにします。正義とは何か、真実とは何かを問いかける、社会派なテーマが色濃いエピソードです。
第8巻:過去からの復讐者「六月の鎮魂曲」
かつて壊滅したはずの過激派組織「六月の鎮魂曲(ジューン・レクイエム)」が復活。彼らの目的は、CODAへの復讐でした。この戦いの中で、これまで謎に包まれていた北野自身の過去や、CODA創設にまつわる因縁が明らかになります。物語は最大の山場を迎え、北野は個人的な因縁と向き合うことになります。
第9巻:最終話へ…再生と救済の物語
シリーズを締めくくる最終巻。過酷な戦いを終えた北野が出会うのは、交通事故でアスリート生命を絶たれた女子高生ランナーでした。心を閉ざした彼女に対し、北野は一人の人間として向き合い、彼女の「再生」を手助けしようとします。
これまで数々の悪を断罪してきた北野が、最後にたどり着いた正義の形とは? 事件を解決するだけでなく、「人を救う」というテーマが描かれ、心に深い余韻を残す感動的な結末を迎えます。
最終話の結末とテーマのまとめ
『POLICEMAN』の最終話は、派手な最終決戦で終わるのではなく、一人の少女の心を救うという、非常にパーソナルな物語で締めくくられます。
法で裁けない悪を力でねじ伏せてきた北野が、最終的に見出したのは、力だけではない「人の心に寄り添う」という形の救済でした。シリーズを通して描かれた「本当の正義とは何か?」という問いに対する、作者なりの一つの答えが示されています。
悪を裁くことの虚しさと、人を救うことの尊さ。その対比が見事に描かれ、読後には温かい感動が残ります。北野京介という男がどのような結末を選んだのか、その優しいラストをぜひご自身の目で見届けてください。
読むべきポイント・作者の作風
井上正治先生の描く『POLICEMAN』の魅力は、何と言ってもリアルで重厚なストーリーテリングです。単なる勧善懲悪の物語ではなく、警察組織の内部事情や社会問題、そして任務と人情の間で揺れ動く主人公の葛藤が深く描かれています。
息をのむアクションシーンと、胸を打つ人間ドラマのバランスが絶妙で、ページをめくる手が止まらなくなること間違いなし。ハードボイルドな作品が好きな方、心に響く刑事ドラマを読みたい方に強くおすすめします。
電子版の購入・配信情報
『POLICEMAN』を今すぐ読んでみたくなった方は、コミックシーモアがおすすめです。全9巻が配信されており、スマホやタブレットですぐに楽しめます。
また、複数巻がセットになったお得な「超合本版」も配信されています。一気にまとめ読みしたい方は、こちらもチェックしてみてください。
よくある質問(Q&A)
Q. 『POLICEMAN』は全何巻ですか?
A. 単行本は全9巻で完結しています。
Q. 最終回はどんな内容ですか?
A. 巨大な悪との最終決戦ではなく、心を閉ざした少女を救う感動的なエピソードで物語は幕を閉じます。主人公・北野京介の成長と、彼が見つけた正義の形が描かれています。
Q. どこで読めますか?
A. コミックシーモアをはじめとする主要な電子書籍ストアで全巻配信中です。無料試し読みもできますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
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